「子宮頸がんワクチンが障害の原因となり得る」という根拠はない 51
訴訟はどうなるのでしょう 部門より
「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」は危険なのか、という議論が以前から続いているが、最近では「子宮頸がんワクチンの危険性は少なく、積極的に接種すべき」という意見が主流になっているようだ(子宮頸がんワクチン論争 はっきり示された専門家の総意 小児科学会が投じた決着への一石、子宮頸がん予防ワクチンは"接種推奨" - 日本小児科学会らが見解示す)。
子宮頸がんワクチンについては、「重大な副作用がある」と主張する人達がいる。しかし、厚生労働省が行った研究での「マウス実験では子宮頸がんワクチンによって障害と見られるものが引き起こされた」研究結果について、「捏造である」という指摘が出ている。これを受けて、厚生労働省は「このデータからは、HPVワクチンが記憶障害などを起こすと言うことはできず、この遺伝子を持っている方に、HPVワクチンを接種した場合、記憶障害などを起こす可能性が高いと言うこともできません」との発表も行っている。
子宮頸がんワクチンについては、その副作用を訴える女性らが国や製薬会社を相手取って損害賠償を請求する集団訴訟を提起しているという(ハフィントンポスト、毎日新聞)。しかし、たとえば世界保健機関(WHO)の諮問機関や欧州医薬品庁(EMA)、米国疾病予防管理センター(CDC)、国際産婦人科連合(FIGO)、日本産科婦人科学会など、世界各国の機関が子宮頸がんワクチンについて安全であるとの見解を出しており、また子宮頸がんワクチンに副作用があるという論文で科学的根拠が十分なものは現時点ではないという。