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東大が世界最高速のスパコンを開発? 5

ストーリー by kazekiri
速さこそ全て 部門より
masamic 曰く,"読売新聞によると、東京大学が従来世界最高速とされたIBMのスーパーコンピュータの2.6倍(毎秒32兆回の数値計算をこなせる)の速度を持つコンピュータを開発したと報道した。 これは、GRAPE として知られる物理・天文学の世界では有名なプロジェクトによるもので、基本的に天文学等の物理計算専用の計算機である。基本的に多体引力問題の計算を高速で行うことにハードウェア自体が最適化されている。 このため、単純には汎用スーパーコンピュータと比較できないと思うのだが。まあ、新聞でそれを期待するのは難しいか。"
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  • by Qs (1185) on 2001年07月10日 13時16分 (#6225) 日記
    このプロジェクトってかなり前からやられているんですよね。で、卓上スパコンの異名を持っていたりしますし。ただ、専用というだけで面白くない思いをしているようです。

    とにかく並列に並べて1Tflopsを達成しようと国に予算の打診をしたら、専用というだけで蹴られたらしいですし。当時の政府は、汎用計算機に目が行っていたようです。

    確かに汎用はいいのですが、どうせ決まりきったことしかしないのならば、専用計算機で予算と場所と電力を削減する方法はとても有効だと思うんですがねぇ。ちなみにこの計算機、蛋白質の解析にも使われています。

    LSI作っている所は「いかに作るか」ではなく「何を作るか」が一番の問題だ、とよく言います。メモリは「いかに作るか」の代表的なもので、つまり日本はどんなLSIを作っていいのか分からない状況にあります。そんななか、専用計算機なんて格好のネタだと思うのですがねぇ。

  • by G7 (3009) on 2001年07月10日 13時15分 (#6224)
    distributed.net(とかSETI@home)方式で
    実現されたものでは、ないわけですね?(笑)
  • そうですね。

    因みに現在の GRAPE はさすがに専用 LSI を用いたものですが、
    初期のものは、いまでこそ性能的にはそれほどでもなくなりましたが、
    個人でも作製可能なほど入手しやすい部品で作られていた
    (ブルーバックスで回路図(ブロック図だったかもしれない)が示されていたように思う)ので、
    一時期は、本気で自分でもそのコピーを作ってみようと思ったことがありました。

    専用機であっても、非常に高速な計算機であれば、それだけでも、
    学術的(場合によっては医学的・商業的にも)に大変貢献できます。
    こういった、世界に貢献できるものを否定するとしたら、それは愚かなことです。
    --
    masamic
  • 私もそのブルーバックスの本,読んだことがあります.

    確か,「偏微分方程式(差分方程式)の問題専用だけど,世の中のスパコンのほとんどはこの用途に使われているので,適用範囲は広い」ということだったかな,と記憶しています.ちとうろ覚え.

  • >ちなみにこの計算機、蛋白質の解析にも使われています。

    GRAPEの分家ともいえる(GRAPEの扱う重力多体問題と性質が似ているために、MD-GRAPEとして開発が始められた)、理研の分子動力学専用計算機MDMのことでしょうか。こちらは100Tflopsを狙っているようですね。
    分子動力学シミュレーション(タンパク質などの構造の変化する様子をシミュレートする)は、製薬などでの応用の可能性も広いと思いますし、本家ともども頑張ってほしいです。
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