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オラクルCEOが米国民総背番号制を進言? 39

ストーリー by wakatono
進言されてもなぁ… 部門より

k3c 曰く,"SilliconValley.comのこの記事によれば、オラクルのCEO、Larry Ellison氏がローカルTV局のインタビューで「テロ活動防止のため、アメリカの全市民にIDを付与すべき」と語ったという。さらにEllison氏は、このIDを管理するためのシステムを政府に対し無償提供してもいいとまで言ったらしい。Ellison氏が提案したのは指紋を使った本人確認のためのデータベース。空港でIDカードを中央のデータベースに照合して指紋で本人確認する、といった用途を想定しているそうだ。早速、プライバシーに敏感な人々から非難ごうごうの模様。しかし彼はこうも言ったらしい。

"Well, this privacy you're concerned about is largely an illusion. All you have to give up is your illusions, not any of your privacy."

米国のみならず日本でも何度も議論されているネタだが、無償でシステムを作ると言い出したのは間違いなく彼が初めてだろう。偉いんだかなんなんだか。"

国民総背番号制については日本でもかなりの議論が巻き起こっているが、まさかアメリカでもそういう話が出てくるとは。しかし、いくらタダといっても管理費用まではタダじゃないだろうからなぁ…

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by isi (4853) on 2001年09月26日 18時52分 (#25167) 日記
     発想は「1円入札」と同じなんだろうけど、規模が違いますわなぁ。

    The Power の全国民情報を一手に握る。

    DBベンダーとしては第1級の野望ですね。

  • 実は (スコア:3, おもしろおかしい)

    by nidak (2008) on 2001年09月26日 19時52分 (#25192) ホームページ 日記
    単にMicrosoftのPassportに対抗心を燃やしている
    だけという、、、

    どちらも最初は「無料です」という台詞と一緒にやってくる。
    その後は+サービスでお金を巻き上げます。
    --

    There is no spoon.
  • by isi (4853) on 2001年09月26日 20時44分 (#25199) 日記
    「悪意ある運用」ですね。

     早い話、 The Oracle から抹消された人は「いなかった人」になる。飛行機に乗れないどころか、選挙権等の権利、預金などの財産、社会保障など市民としての権利が剥奪された状態になる。だって「いない」んだもん。

     そこまでいかなくても、あらゆる個人情報を The Oracle そのもの、あるいは The Oracle をインデックスとして検索可能になる。今でも遺伝子検査による保険差別とかありますよね。 The Oracle の存在によって、その手の1984年的差別が顕在化する可能性がありますね。

  • by zeissmania (3689) on 2001年09月26日 19時20分 (#25177)
    だっけかな?合衆国では既に、保険番号が判ればその人の全ての情報が判るようになってたんじゃ....。
  • by argon (3541) on 2001年09月26日 19時35分 (#25182) 日記
    社会保障番号 social security number というそうな。
    上記には人種を書く欄とあるけれど、10年ぐらい前には white とか colored ぐらいの区別だと聞いた憶えもある。
  • 記載にまちがいがあったとき、そのデータベースに依存するサービスを利用の結果がおかしくなること。または利用できなくなること。借金できないとか。

    家出、夜逃げ、高飛び、密入国が難しくなるかな。
  • Like a '1984'? (スコア:2, 興味深い)

    by nobuo (263) on 2001年09月26日 21時04分 (#25204) 日記
    AppleがMacintoshをデビューさせたときの伝説のCM '1984'(もちろん、同名の小説も話題になった)。

    当時はBig Blueのことを描いていると言われていたのに、実はOracleのことを描いているとは、Ellisonの親友のJobsも思わなかったんだろうなぁ。

    --
    nobuo * Who's gonna die first? *
  • by atmark (3747) on 2001年09月27日 1時44分 (#25250)
    「社会保障番号」の取得は義務ではありませんが、これがないと仕事に就けない、銀行口座は開けない、電話・電気・水道は引けない、運転免許・IDは取れないなど、これなしでは生活できないのでほぼ全員が持っているはずです。

    そして州にもよるのかもしれませんが、運転免許・IDを取得するときにデジタル顔写真と指紋を採られるので、それらを取得の時に書かされる社会保障番号と関連づけてすでにデータベース管理しているはずです。

    アパートの賃貸歴から様々な請求書の支払い歴、クレジットカード作成・借金歴まで様々な情報を結びつけた「国民総背番号」はすでに存在しているので何を今さら、という感じです。

    # 「社会保障」は年金の意味だけど、本当は国民を管理することによる「社会安全保障」の意味だと思う。
  • by isi (4853) on 2001年09月27日 2時08分 (#25256) 日記
     科学的裏付けに基づいた公正な保険格差というのも曲者でして、「煙草を吸うかどうかでガン保険の料率が違う」のはOK、ならば「血友病などの先天性疾患因子の有無」では? 「乳がん発ガン因子の有無」では? 「本態性高血圧発症因子」では? 「糖尿病の発症確率」では?
     差別問題自体は確かに<おふとぴ>なので自分で調べてみるのも面白いかも。個人的にはスティーブン・J・グールドの「人間のはかり間違い」(早川書房)を勧めます。「科学的裏付け」の怖さが実感できますよ。

    そうした差別に材料を提供することへの非難はあるだろうけど差別自体は「背番号制」自体の問題点じゃないような気がする。

     材料を提供することによって差別に「根拠」を与えてしまうこと、そして、そういった材料を The Oracle 運用者に一手に握られ、管理されてしまうことに問題があるわけ。だから元コメントの最初に書いた「悪意ある運用」が怖いんですよ。

     さらに The Oracle を使えば国民を様々な視点から分類、分析して、管理できてしまうかもしれない。思想、信条、経歴、年収、血統etc, そのための材料はいっぱいある。分析結果を元に、私たちが閲覧できないカラムにA~Fまでの等級を振ってしまうことも出来るでしょうね。

    元タレコミの、
    早速、プライバシーに敏感な人々から非難ごうごうの模様。
    というのも、決して杞憂ばかりとはいえないと思うんです。

  • by shimpei (1499) on 2001年09月27日 8時00分 (#25263)
    政府以外の者がIDとして使ってはいけないことになっているらしいです。ただ、未だに摘発されたという話は聞いたことがないので、本当かどうかはよくわからないのですが。
  • by Squal (2398) on 2001年09月27日 9時39分 (#25266) 日記
    その本はもしかして これ のことでしょうか?
  • ナチスドイツの脅威に対抗するために原爆の開発を進言したアインシュタインは、のちに、こんなはずじゃなかったと苦悩することになりました。

    というおはなしを連想します。いやもちろん、ぼくは、日本に落とす原爆は悪くてドイツに落とすのは良い、なんて思っていないですけど。

  • で、クラッカーとしてはそのデータベースをクラッキングするのが第1級の野望となる。

    やがて、狙われるのは仕方がないなんて言ったりするようになるのかな。

  • オーメン (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2001年09月26日 19時19分 (#25175)
    神の怒りを受けて本社に落雷してしまったり。(藁
  • by isi (4853) on 2001年09月26日 19時27分 (#25180) 日記
    どっちかつーとバベルの塔ってカンジ?

    たしかにそんなふうにも見えなくも無いですね。

  • Social security 番号あり、クレジットカードの信用度データベースあり。ほかに何があるのか分かったもんではない、という状態から一元管理された方が透明度が増す、という気さえするが………

    P.K.Dick の「流れよ我が涙…」を連想するのは俺だけじゃあるまい。
  • haresu氏の日記に、翻訳が在り。非常に分かりやすい。具体的には

    1. その一
    2. その二(&他の人バージョンの訳へのリンク)
    3. その三(全文(?)翻訳)

    の辺り。とりあえずその三を見ると納得。

  • もはやプライバシーなぞ既にない、というのは御意ですが、 「一元管理」されるのは主キー (とそれに付随する情報) だけで クレジットカードの信用情報とかは別になるんではないですかね?データの利用者にとって欲しい情報の切り口は色々違うでしょうし。
    もっとも、私は信用情報の類を Oracle になんか決して渡したくありません。
    # 政府ならいいってわけでもないけど
  • by isi (4853) on 2001年09月27日 10時25分 (#25276) 日記
    そうです。
    うぅ、タイトルも、致命的なことに出版社まで違ってる……

    あれ、でも[改訂増補版]って……、出版年も1998年てあるけど、もっと昔に買ったような……
    記憶だけで書いてしまったので、改めて蔵書を確認してみます。

    Squalさま、ありがとうございました。

  • by nitonito (2431) on 2001年09月27日 10時37分 (#25277)
    余談だが、この元記事にはOracleの社名の由来について、CIAがエリソンの最初の顧客で、1970年代中ごろのCIAから資金提供を受けた情報検索研究プロジェクトにあるとしている。

    さあ、これをネタに陰謀史観を捏造するのだ。(藁
  • by isi (4853) on 2001年09月27日 12時15分 (#25306) 日記
    ACさま、ありがとうございます。

     私が持っているのは初版ですね。bk1で検索したところ、増補改訂版の表紙を拝めたのですが、記憶とはまったく違ってました。

     ご指摘のとおり、早川書房は「ダーウィン以来」をはじめとして、グールドの一般向け科学啓蒙書を多数出版しており、混同してしまったようです。

     かさねがさね、申し訳ありませんでした。

  • に関する担保さえしてくれるなら、別に日本でも導入しても構わないけど。
    # 相応のメリットがあればの話だけどね

    情報がお役所内にとどまりかつお役所でも悪用しないこと(悪用の例が思い浮かばん)。

    まぁ、無理っしょ。

    某百貨店やら某電話会社(だったかな?)の社員とかが小遣い稼ぎに信用調査会社に
    情報売ったりしてるし。
    # 記事探してないんでリンクなしです

  • by haresu (291) on 2001年09月27日 13時18分 (#25319) 日記
    うひゃあ。こっ恥ずかしい。

    ざっくり意訳しただけなんで、不備があるかと思います。
    達者な人のツッコミ希望。

    大意としては「どっちみちプライバシーなんてありゃしないんだから、IDカードくらいどーってことないじゃん」ってとこですかね。
  • by heika (271) on 2001年09月27日 14時38分 (#25333)
    確かにこういう状況に対するOracleの時勢を利用した逆転策なんじゃという見方もできたりして。
  • データベースがクラックされたりしないと仮定してね。

     その仮定が非現実的に感じられるのが一番の問題だったりしませんか?

  • this privacy you're concerned about is largely an illusion
    こういうのを“身も蓋もない”と申しますね.確かにその通りだが(笑

    #自分の場合,クレジットカードはブラックだし,保険や年金は何年も
    #払ってないし,酒漬かりの自分の遺伝子なんてキズだらけだろうし,
    #住所不定だし,収入もナイに等しいし,実印だって持ってないし,
    #どーせ有色人種だし,あんまり関係ないかなぁ.... <ってぉぃ
  • 人的、ないしは知的な弱さをカバーして安心していると降りかかるもの。

    破壊行為の標的になること。

  • by Anonymous Coward on 2001年09月26日 19時33分 (#25181)
    英語だとわかんねぇーっつうの(笑)
  • by Anonymous Coward on 2001年09月26日 20時27分 (#25197)
    これが実際に運用された場合、何が困るのかな。
    データベースがクラックされたりしないと仮定してね。
  • by Anonymous Coward on 2001年09月26日 22時55分 (#25225)
    「遺伝子検査による保険差別」ってのは差別だからいかんのであって科学的裏付けに基づいた公正な保険格差であれば問題ないわけだよね?(煙草を吸うかどうかでガン保険の料率が違うとか)

    そうした差別に材料を提供することへの非難はあるだろうけど差別自体は「背番号制」自体の問題点じゃないような気がする。
  • by Anonymous Coward on 2001年09月27日 0時01分 (#25234)
    クラッカーはクラッキングツールSQL*Plusを立ち上げた。

    SQL> connect sys/change_on_install
    Database Connected.

    などとなったら、かなり寒いですな ;-)

  • by Anonymous Coward on 2001年09月27日 1時14分 (#25243)
    実際問題としては、一元管理されること自体に問題があるのでは?
  • by Anonymous Coward on 2001年09月27日 1時32分 (#25247)
    感情論になるけど、勝手に人の情報を一企業が好き勝手に持つのが腹立たしい。
    #感情だけで動くのもどうかと思うが、感情を否定するのもどうかってことで
  • by Anonymous Coward on 2001年09月27日 2時04分 (#25253)
     住基ネット関連ですな。
     台帳の扱いは現時点でもかなり杜撰です。こんなのいつどこでもあり得ること。
     担当者レベルでのスキル(のバラツキ)を考えると、まだOracleに任せた方が安心かも……。
  • by Anonymous Coward on 2001年09月27日 11時49分 (#25302)
    ISBN4-309-25048-3で初版は89年7月。河出書房新社刊。
    出版者の混乱は「ダーウィン以来」との混乱と思われ。
    日本版はできが悪いという評判有り。
  • by Anonymous Coward on 2001年09月27日 13時33分 (#25321)
    マイクロソフトに信用情報を提供する人々がこれから すごく増えるだろうから、Oracleとしては先手を打ちたかったのでは?
  • by Anonymous Coward on 2001年09月27日 13時45分 (#25323)
    管理側が全部見えるのはいいとして、自分自身や第三者がでデータベースを閲覧できるのだろうか。

    たとえば気になるアノ娘のIDさえわかれば僕でも彼女のあらゆる情報をゲットできてストーキングし放題?

    あるいは基本的にクローズで保険の契約のときに「既往症情報へのアクセスを許可する(はんこ)」とかいちいち手続きすることになるのかな

  • by Anonymous Coward on 2001年09月27日 20時04分 (#25380)
    最終的にアメリカは世界を一元管理するつもりと思われ.
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