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3159 story

オープンソース・ソフトは危険? 97

ストーリー by wakatono
提灯レポート? 部門より

Anonymous Coward曰く、"お馴染みの「マイクロソフトによるFUD」っていうセンが濃厚ですが、オープンソースのソフトは危険という内容の報告書がアレクシ・ド・トクビル協会から出るらしいです。
この手のFUDがクソなのは言うまでもないですが、個人的には「オープンソースだから安全という考えは間違い」というのは事実だとは思います。マイクロソフトの製品に安全性が欠けているのは、単にマイクロソフトが書いているコードがボロボロなだけであって、原理的にはソースが非公開であることとは全く関係ない話ですよね。 ...と言いつつも、マイクロソフトの行動には「何だかなぁ」と呆れるのもまた事実。こんなセコい工作をする暇や時間があるなら、バグ潰しに精を出して、実力で「マイクロソフトの製品は安全だ」という評価を勝ち取って頂きたいものです。"

評価はレポートが出てからでも遅くない…とは思うが、アレゲな提灯レポートである確率、結構高そうだなぁ…

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by visha (779) on 2002年06月07日 18時35分 (#104390) 日記

    「自分の目で実際に動いているコードそのものを確認することができ」「技術さえあれば問題のある箇所を自力で直すことができ」「技術がなくても金があるなら、自分が信頼する任意の技術者に直させることができる」という点ではプロプラなパッケージソフトウェアよりもメリットがあるでしょう。ただ、このメリットを活かすには、使う側に技術と見識と金、信頼できる技術者を確保することが必要になるわけで、誰でも簡単に活かせるわけではありません。

    # 結局、自己責任がぐっと重くなるぶん、それによって得られるものが増えるってだけだよね。

  • > 「オープンソースだから安全という考えは間違い」というのは事実

    改ざんされたサイトのOpenPort(TCP)ランキング(2002.05.01-31) [geocities.co.jp]を見ても、LinuxとWindowsはほぼ同数ですね。だんだん、いい加減な設定で放置してあるLinuxサーバが増えてきている模様。

    ソフトウェアが安全でも、危険なユーザーが使えば危険になり得るということでしょう。

    …なんてアタリマエな結論なんだ>ワタシ
    • by hajimetyan (3875) on 2002年06月07日 20時07分 (#104458) ホームページ
      >いい加減な設定で放置してあるLinuxサーバが増えてきている模様。

      いい加減な設定は「動けばよい」という理念から来るようです。

      うちの学校のOracleサーバはSYSTEM/MANAGERで繋がる。
      おいおい、初期パスワードかよ。
      しかも、キャパシティプランニングされていない為、
      生徒80人が一気にアクセスしてダウンしましたとさ。
      --


      .::.:... .::....: .::...:: .::.:.:: .::..:.: .:::..:.
      I 1 2 B H4[keR. :-)
      親コメント
  • 結局の所、OSを問わず (スコア:4, すばらしい洞察)

    by gedo (7079) on 2002年06月08日 0時58分 (#104644) 日記
    どんなOSでも、ちゃんと管理できていればセキュアですし、ロクに管理していなければザルなんです。

    ただ、ロクに管理することが不可能なものがWindowsというわけで(笑)
    理由については、このトピックのあっちこっちで既出なので、あえて書きませんが。
  • by sakamoto (8009) on 2002年06月07日 18時54分 (#104406) 日記
    どんなコードでもセキュリティホールがあるという前提に立っている というのは共通認識だと思うんですが、
    • 直しにくいけど、見つけにくいので安全
    • 見つけやすいけど、直しやすいので安全
    という立場の差なんじゃないかと思います。 でも、結局見つかったら直さなければならないんだから、 直しやすい方が安全と言えるんじゃないかなぁ…… マイクロソフトのソフトウェアのセキュリティホールが 見つけにくいなんて聞いたことないし。
    --
    -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
  • えー (スコア:2, 参考になる)

    by snaga (1064) on 2002年06月07日 19時03分 (#104415)
    > オープンソースだから安全という考えは間違い

    オープンであるメリットとして、「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない [cruel.org]」というのがあったように記憶していますし、そう信じているのですが、そうではないのでしょーか?

    まぁ「目玉の数」が問題なのであって、「オープン/クローズであること」が問題ではないと言われればそうなのかもしれませんが、現実問題としてオープンソースと同じだけの目玉をそろえることは、クローズドな場合には難しいのではないでしょうか。

    プロプリエタリな製品でもパブリックベータみたいなことをやってることもありますが、それって「現象を報告」がせいぜいでしょう?

    「オープンソースであるから(間違いなく)安全」というのはfalseだとしても、「オープンソースだと安全性が高くなる(傾向にある)」というのはtrueであって欲しい、というかtrueだと信じてるんですが。

    というか、そうでなかったら、セキュリティを理由にフリーソフトを採用する自治体や国が存在する [srad.jp]のはなぜ?

    バグは表出しなければバグではない、ということであれば、クローズドだと安全なんでしょうけど。シュレディンガーの猫でもあるまいし。
    • Re:えー (スコア:3, 興味深い)

      by office (5894) <office@ukky.net> on 2002年06月08日 0時33分 (#104630) ホームページ 日記
      オープンであるメリットとして、「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない [cruel.org]」というのがあったよう に記憶していますし、そう信じているのですが、そうで はないのでしょーか?

      セキュリティ問題の発見自体に関して言えば、オープンソースであろうと、クローズだろうと目玉の「数」は同条件でしょう。

      またセキュリティ問題の修正に関して言えば、「情報をオープンなところに出すな」という習慣があり、「オープンソース」であってもセキュリティ情報に関しては「クローズド」です。従って目玉の数が開発者の数だけしかなく、やはりオープンソースだろうとクローズだろうと同条件しょう。

      また、ソースがオープンであっても、個々のユーザの設定内容の情報のほとんどの場合クローズドにされていますから、オープンソースだから監視の目玉の数が多くなる理由はありません。

      さらに、セキュリティ上の理由とか称して、プロダクト名やバージョン表示を消すのが大流行のようです。ネットで公開される部分で表示される「商標にかかわる部分」を消して使用するのは法律違反になる可能性があるため、オープンソースでない商用製品の場合には、商標は「オープン」にされていますが、「オープンソース」で商標などをとっていないプロダクトについては、平然とこれら表示が消されて「クローズド」で使用されている場合が多々あります。実に逆説的です。

      で、その結果、古いバージョンなどを使っていても平気、あるいはバージョンアップなどした場合に再びプロダクト名を消すのが面倒という理由があるからなのか、プロダクト名が消去されている場合、古いバージョンのままという例が数多く見られます。従って傾向としては、「オープンソース」なプロダクトを「クローズド」に使ってい場合の方がセキュリティレベルは低いように思われます。

      これらから、オープンソースであってもセキュリティ問題に関して「目玉の数が多い」とは思われず、また「オープンソースであるからセキュリティレベルが高い」と説明する強い根拠を見いだせません。

      また、オープンソースの多くのプロジェクトがボランティアベースに行われていますが、この場合、「修正の義務はない」とか、「ユーザが自分で修正しろ」とかいう理由をつけて開発者が修正を怠るという場合が多々あり、セキュリティ対策が遅れるというような状況を度々目にしてきています。

      私の経験が著しく偏ってることは確かですが、MSに比べて、オープンソースコミュニティのセキュリティ問題対応が「オープンソースだから」迅速だという傾向は感じられません。

      そもそも、オープンソースなところにも、クローズなところにも、どちらに対しても数多くのセキュリティ問題を指摘し、その対応の期間や、ユーザへの告知などの傾向について、統計的な根拠のある「一般論」が述べられるほどの体験がある人となると、日本では産総研の高木さん以外にはいらっしゃらないのではありませんか?実際高木さんはどう仰ってますか?

      ここで、「オープンソースならばセキュリティレベルが高い」という立場で意見を述べている方々の根拠って、一体何なんでしょう?

      --
      office
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      • Re:えー (スコア:3, 参考になる)

        by snaga (1064) on 2002年06月08日 1時21分 (#104662)
        > 従って傾向としては、「オープンソース」なプロダクトを「クローズド」に使ってい場合の方がセキュリティレベルは低いように思われます。

        それは議論の対象外です。それはopensourceだろうがproprietaryだろうが同じです。

        > また、オープンソースの多くのプロジェクトがボランティアベースに行われていますが、この場合、「修正の義務はない」とか、「ユーザが自分で修正しろ」とかいう理由をつけて開発者が修正を怠るという場合が多々あり、セキュリティ対策が遅れるというような状況を度々目にしてきています。

        それはある意味当然ですが、そういうときに別の人が手を上げて対処することができる、というのがオープンソースのメリットであると思います。

        それに、そのソフトウェアを無料で使っているとすれば、それは当然でしょう。他人に労働を求める場合、対価を支払うべきであり、それはオリジナルの作者である必要性はまったくありません。それもオープンソースのメリットだと思ってます。

        それに、そのためにディストリビューションのメーカーが存在しているのだと考えています。

        > ここで、「オープンソースならばセキュリティレベルが高い」という立場で意見を述べている方々の根拠って、一体何なんでしょう?

        いや、まさにそれを議論しているわけですが、「私の経験」から言えば、Linuxを始めとするフリーソフトウェアコミュニティのセキュリティフィックスは極めて迅速ですし(バグ発覚から半日以内に、とかもザラ)、Microsoftの製品に出たバグがフィックスされる早さと比べたら雲泥の差があるように感じています。個人的な経験によるバイアスがかかっていることは否めませんが。
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      • Open?Free? (スコア:2, すばらしい洞察)

        by KENN (3839) on 2002年06月08日 12時48分 (#104898) 日記

        確かにソースコードが公開されている/いないというのは、どちらもセキュアであることには直結しないと思うんですが、セキュリティホールの指摘者を含む、ソフトウェアの作成者以外が対策patchを作成し得るか否かという点が決定的に異なると思います。これが可能であるがゆえに、オープンソースプロダクトの方がセキュリティ問題に対して迅速な対応がなされる場合が多い、というのが(一般的であるかはともかく)私のスタンスです。

        無論、その対策案を受け入れ、かつ対策版 or 対策patchを公式にリリースするかどうかは、作成者側の判断にゆだねられます。しかし、使う側には事前に対策が実施できる自由がある。それがオープンソース(どちらかというと、GNUの言う「フリーソフトウェア」の方かも)の理念でしょう。

        なお、ソフトウェアの実装面と運用面のセキュリティ問題をあえてごちゃまぜにした意見のように見えるのですが、切り離して考える必要あるのではないでしょうか?単なるユーザー(オンラインショップなどの顧客)から見れば、どちらだろうが同じことですが、そうしないとこの場での議論が発散してしまいます。

        セキュリティホールが指摘されているバイナリパッケージを使いつづけるなんてのは、Windowsのセキュリティpatchを当てていないのと同様、単なる運用側の怠慢です。プロダクトがオープンソースであるかプロプライエタリであるかという話には全く関係ないと思うんですが。

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    • 目玉の数 (スコア:2, 興味深い)

      by kubota (64) on 2002年06月07日 19時20分 (#104425) ホームページ 日記
      オープンソースだと目玉の数が多いか、というと、必ずしもそうともかぎりません。たしかに、人気プロジェクトだと多いでしょうが。

      また、kterm など、誰もメンテナンスしていない (目玉の数がゼロかもしれない) ソフトウェアが広く使われているという現状も、まずいんじゃないかと思っています。

      そうですね、オープンソースのほうが確実に安全と言えるのは、バックドアがない (作ってもばれるかもしれないから作れない) ということでしょうか。

      親コメント
      • Re:目玉の数 (スコア:2, 参考になる)

        by jbeef (1278) on 2002年06月07日 19時24分 (#104428) 日記
        あと、「ソースコードがバレると安全性が損なわれるようなセキュリティシステム(例えばクソ暗号など)が使われていないことが保証される」という論点があるかと思います。
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      • Re:目玉の数 (スコア:2, 興味深い)

        by Sato_at_lilo (3250) on 2002年06月07日 23時35分 (#104586) ホームページ 日記
        > また、kterm など、誰もメンテナンスしていない
        > (目玉の数がゼロかもしれない) ソフトウェアが広く使われている
        > という現状も、まずいんじゃないかと思っています。

        日本語入力システムに、セキュリティホールが結構あるとか
        聞いたことがあります。

        問題視されないのは、海外(英語圏)で騒がれず、翻訳文書を見て
        口真似する日本人もいないからかしら?

        # 痛いところをつかれた人には失礼(^^;
        親コメント
        • Re:目玉の数 (スコア:2, 参考になる)

          by tabatee (1637) on 2002年06月08日 11時29分 (#104870) 日記
          一年ほど前に、FreeWnnのサーバにインターネットからファイルをアップロード/ダウンロードできるというバグがあることを報告したのですが、アクセスできるディレクトリを制限するという中途半端な修正が入っただけで、いまだに修正されていません。

          ユーザ数、開発者数も多いはずなのになぜなんでしょうね?

          ついでに言うと、昨日雑誌に付いていた、RedHat7.3をセキュリティレベル高でインストールしたのにjserverが動いていて困惑しました。
          親コメント
      • by nekurai (6253) on 2002年06月07日 21時55分 (#104524) 日記

        こういう例 [cert.org]もあったりしますが・・・

        # この例 1 つで「オープンソースは危険」と言う気はありませんが
        # 「オープンソースだから確実に安全」とも言う気はありません。

        親コメント
    • Re:えー (スコア:2, すばらしい洞察)

      by visha (779) on 2002年06月07日 19時41分 (#104444) 日記
      セキュリティを理由にフリーソフトを採用する自治体や国が存在するのはなぜ?

      自分たちで納得いくまで確認ができ、不都合のある部分を自分たちで好きなように直せるから。NSAやFBI向けのバックドアがあるかもしれないソフトウェアを、普通の国は国防用途には使いたくないでしょうからね。この場合、あるかどうかが問題なんじゃなくて、ないことを自分たちで確認できない点が問題になるわけです。

      親コメント
      • Re^2: えー (スコア:1, 興味深い)

        by MackyBee (6668) on 2002年06月07日 21時26分 (#104500)
        私も報告書 [businesswire.com]がどういう論点でオープンソースソフトウェアを危険とするのか興味があったので、Hotwired のリンクを辿って見てみました。

        題名は、「Open Source Software May Offer Target for Terrorists, 」というような感じで始まっています。内容もそれに準拠するような形になっています。

        Hotwired の記事の方にはこの、テロリストが関与(悪用)する危険についてまるで触れられていないのが、私にはむしろ疑問に感じました。何を持って「本質的に危険」かについての言及がなされていませんので。

        個人的にはこちらの文章の内容(テロリスト製の巧妙にバックドアが仕込まれたオープンソースソフトウェアの危険性に気付かずに、安易に軍関係のシステムとして利用した場合の危険性)に加えて、テロリストとは関係のない人達が作ったソフトウェアであっても、いち早くテロリストがそのソフトウェアの危険性のある欠陥を見つけた場合に、そこを確実に突かれて被害を及ぼされる危険性というのもあるように思いました。外的な状況からソフトウェアの欠陥を予測されるより危険だと思います。

        そういう意味では、オープンソースであるソフトウェアを利用する方が、自家製でクローズドなソフトウェアを利用するよりも本質的に”外部からの関与に対して”危険である、と言えるのかも知れないと思いました。

        #と、ここまで云わせていただきつつも、読み間違えていましたらごめんなさい。
        親コメント
        • 補足です (スコア:2, 参考になる)

          by MackyBee (6668) on 2002年06月08日 1時36分 (#104679)
          要するに今回の件は例の報告書を元に考えますと、「オープンソースソフトウェアは危険?」ではなくて、「軍のシステムにオープンソースソフトウェアは危険?」という論点が正しいのではないかな、ということです(どの部分について話し合うかはもちろん自由だと思いますが)。それを Hotwired が、よくある客寄せのための「対マイクロソフト的図式」にしたり、「オープンソースソフトウェア」の部分だけ抽出をしてしまい、話を歪曲してしまっているのではないかなと感じました。
          その歪曲された話を基盤にスラドの人達が議論してしまっているのでは? ということで、以上のような発言をさせて頂きました。

          #でも、結局私の勘違い(マイクロソフトの工作だった)でしたらすみません。
          #モデレートして頂いてありがとうございました。
          親コメント
    • Re:えー (スコア:2, すばらしい洞察)

      by etsav (7596) on 2002年06月07日 21時34分 (#104508) ホームページ 日記
      オープンであるメリットとして、「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない[cruel.org]」というのがあったように記憶していますし、そう信じているのですが、そうではないのでしょーか?

      『目玉に直結した手』の数が十分あるから安全な方向に向かうんだと思います。

      たくさん穴が見付かってるのは、 目玉だけならたくさんある(十分かどうかはともかく)からでしょうし。

      親コメント
    • Re:えー (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2002年06月07日 22時18分 (#104544)
      >> 「オープンソースであるから(間違いなく)安全」というのはfalseだとしても、「オープンソースだと安全性が高くなる(傾向にある)」というのはtrueであって欲しい、というかtrueだと信じてるんですが。

      「プロプラだから安全性が低い」というのは明らかにfalseですし、「プロプラだと安全性が低くなる傾向にある」というのもfalseではないですか?

      結局、個々の開発方針体制や開発方針による差異の方が大きいはずで、オープンソースだろうとプロプラだろうと、例えば「便利だからあんな機能もこんな機能も入れちゃおうぜー」とかいうノリで安全性を考えずに開発してたらヤバいことになる、というだけの話だと思いますが。オープンソースの代表格OS(と言っても良いですよね?)のLinuxとSolarisを比較して、Linuxの方が安全だと言い切れますか?

      オープンソースとプロプラを比較する時に、ほぼ確実に「GNU、Linux、BSD一派、X11などなど」と「Microsoft」という無意識の対比から「プロプラってダメだよね」という話になりやすいんじゃないかと思いますが、マイクロソフトを基準にプロプラ全般の話をしたら、SunやOracleなどは激怒しますよ。
      親コメント
      • by 3danbara (8421) on 2002年06月07日 23時09分 (#104573) 日記
        いまでこそマシな側にいるSolarisだって、一昔前はえぇそれはもう、って感じだったはず。
        Sunの技術者たちにとっての「いつかきた道」がMSの技術者たちにとっては「今進んでる道」。
        親コメント
      • by snaga (1064) on 2002年06月07日 23時38分 (#104588)
        > 結局、個々の開発方針体制や開発方針による差異の方が大きいはずで

        いや、それを言ったら結局そうなんですけど、例えば同じ開発陣が
        開発するとして、open sourceな方法とclosed sourceな方法を取った場合、
        どちらがバグ潰しが早く進むか、セキュリティホールが早く潰れるか、という
        ことを考えると、open sourceな方のメリットが見えてくるんじゃないでしょうか。

        そりゃもちろん、死ぬほど優秀なプログラマがclosedな方法で開発する方が、
        私がopenな方法で開発するよりよっぽどいいモノを作るだろうし、
        バグも少ないでしょうけど、そういう議論をしてるわけじゃないですよね。
        親コメント
        • by Joga (8113) on 2002年06月08日 0時27分 (#104626)
          >いや、それを言ったら結局そうなんですけど、例えば同じ開発陣が
          >開発するとして、open sourceな方法とclosed sourceな方法を取った場合、
          >どちらがバグ潰しが早く進むか、セキュリティホールが早く潰れるか、という
          >ことを考えると、open sourceな方のメリットが見えてくるんじゃないでしょうか

          必ずしもそうともいえないかも。
          オープンソースの場合は、「外部の優秀な人のレビュー/テストを期待する」
          というだけであって、それが保証されているわけではないよね。
          プロプライエタリな場合、ある程度の質のレビュー/テストは保証されているわけで。
          だから、外部の人の関心が高いプロジェクトの場合、オープンソースのメリットは出やすいけど、
          そうでない場合はプロプライエタリなソフトのほうがメリットは出やすいんじゃないかなあ。

          あと、オープンソースの場合、あまり使われない部分はそもそもバグが
          発見されない可能性があるのではないか、という気がする。
          プロプライエタリな場合、あまり使われない部分でも一通りテストはするはずだよね。
          逆に、みんなが使うような部分はオープンソースのほうがすぐにバグが潰されるのではないか、という気がするし。

          なので、結局「オープンソース/プロプライエタリなソフトのほうが早くバグがつぶれる」
          というのはどっちも幻想でしかないと思う。
          親コメント
          • Re:えー (スコア:2, おもしろおかしい)

            by G7 (3009) on 2002年06月08日 3時09分 (#104723)
            >プロプライエタリな場合、あまり使われない部分でも一通りテストはするはずだよね。

            それをやれば成果が直結する、とは言えないとはいえ一応、
            たとえば、UnitTestのツールとかが色々フリーソフトウェアとして出回っているわけですよね。

            ならば使えばいいじゃん、という感じかと。

            一通りのテストを「楽に」やれるならば、趣味ソフトでもテストやるだろうし、
            XPの頁によれば(信じるならば)UnitTestはヤミツキになるものだそうだから、
            趣味性と相容れないという事は無いはず。

            そういやRubyApplicationArchiveにアップされてるクラスって、しばしばRUnitとか使ってるよね。

            >プロプライエタリな場合、ある程度の質のレビュー/テストは保証されているわけで。
            >プロプライエタリな場合、あまり使われない部分でも一通りテストはするはずだよね。

            「保証」とまで言われたら、甘い!、と言いたくなります。はい。
            きちんとしたレビュー/テストの手順を踏んでいる保証が有れば、「いい」んですけどねえ…(まぁそれはフリーでも同じだが)

            そうそう。こないだの雑誌(Cマガだったかソフデザだったか…)に
            猟師プログラマとかいう人(だっけ)が書いてた記事を読むと、
            たとえそれが本当でなかったとしても、そういうことが生じ得る「可能性」に寒けを覚えると思いますよ。

            段ボール数箱の仕様書、というクダリで笑えなかった俺(T_T)。
            仕様書ってソフトと違ってそれを「(きちんと)デバッグ」することができないんだよね、という話も笑えなかった俺(T_T)。

            職業(という概念)には貴賤はなくても、職場(個々の実在)には貴賤は有ります。はい。
            もしそうでないなら、誰が、契約相手を「選ぶ」必要を感じたりするでしょうか?

            ゆめ油断めさるな。
            親コメント
        • Re:えー (スコア:1, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2002年06月08日 1時08分 (#104649)
          >> 例えば同じ開発陣が開発するとして、

          同じ開発陣しか開発に携わらないなら、open sourceだろうとclosed sourceだろうと同じでは?

          というツッコミはさておき、仮にWindowsのコードがGPL等で公開されたとして、あっという間にbug fixされて安全なOSになると思いますか?私はそうは思いませんね。

          例えばNetscapeだって、せっかく苦労して公開したソースは、見切りを付けられて捨てられちゃいましたね。で、そのときにNetscapeだかMozillaだかから出てたコメントにありましたが、「オープンソースという魔法の粉を振り掛けると全てが上手くいく、というワケじゃない。ダメなものはオープンだろうが何だろうがダメなんだ」ということです。
          親コメント
          • by snaga (1064) on 2002年06月08日 1時36分 (#104678)
            > 同じ開発陣しか開発に携わらないなら、open sourceだろうとclosed sourceだろうと同じでは?

            技術的なフィードバックが可能かどうかで、ずいぶん違ってくると思うのですが…。

            > 「オープンソースという魔法の粉を振り掛ける と全てが上手くいく、というワケじゃない。ダメなものはオープンだろうが何だろうがダメなんだ」

            jwz氏のコメントだったと思いますが、それはそれで正しいんだと思います。というか、別に最初のコードベースがポシャったのは方法論の優劣ではなく、「ダメなものはダメ」ということ以上でも以下でもないと思いますが。

            「タラコにはどんな調味料をかけてもキャビアにはならない」というか。
            親コメント
            • Re:えー (スコア:2, 興味深い)

              by Nautilus (2554) on 2002年06月08日 9時18分 (#104797) ホームページ 日記
              というか、別に最初のコードベースがポシャったのは方法論の優劣ではなく、「ダメなものはダメ」ということ以上でも以下でもないと思いますが。

              でも、それが分かっただけでもオープンソースにした意義があるんでない?
              クローズドのままだったら、それすら分からずひたすらだめなコードをいじくり回しつづけてたかもしれないわけだし。
              オープンにして多くの目にさらされたからこそ、「ダメなモノはダメ」と分かったんじゃないかな?
              あるいは企業内なんかだと、分かっていても返られない状況ってあるでしょ?
              たった一人の「ぴー」な上司の命令で方向転換が出来なくなっちゃう状況って。
              オープンソースならプロジェクトに参加している人は(当然最終意思決定者がいるにしても)みなほぼ同列なわけだから、ダメだと判断したら比較的柔軟に対処できる素地はあると思うんだけどどうだろう?
              親コメント
    • by espy (3615) on 2002年06月09日 4時10分 (#105246) ホームページ 日記
      ソースがオープンだと中身のわかる人はバグを潰せるかも知れないけれど、
      クローズドなソフトウェアであっても、動作をテストする人が100人、1000人と
      いれば、問題を見つけて報告し、完成度を高める上では同等の効果が
      あるのではないでしょうか。

      「目玉の多さ」の中には、たとえコードは読めなくても、
      使って評価してくれる人の数も忘れてはならないと思う。
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    • Re:えー (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2002年06月07日 19時46分 (#104449)
      目玉の大半が節穴だったり…

      自分が要求する機能の部分以外は、なかなか見ないものです。
      ソース読むのはそれなりに労力かかりますもん。
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    • by koshian (6999) on 2002年06月07日 21時45分 (#104512) ホームページ 日記
      オープンソースが安全なのは、作り手とユーザーが同一だからじゃないかと考えています。企業はほら、自分で使わないソフトを作って売るでしょ?
      もちろん自分で使った上でクラックされてる某社は論外なわけですが。
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      • by 3danbara (8421) on 2002年06月07日 22時05分 (#104536) 日記
        MSって自社製品のβ版とかも日常処理に使うってのを聞いたような気が。
        もうやってないのかな?

        フィクションでなければ、ですがゲイツが「自分達で使えないモノを出荷する
        気か」みたいなことを言って、自ら率先して前日ビルドされたWindows(当然
        落ちまくり)を使ってた、とか言う話だったと記憶してます。
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        • by snaga (1064) on 2002年06月07日 23時42分 (#104593)
          「闘うプログラマー」ではNTのテストビルドを自分たちで使うように、って話が出てましたね。「ドッグフード」でしたか。
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  • by Futaro (2025) on 2002年06月08日 4時05分 (#104741) ホームページ 日記
    どっちがどうだ、ということではないのですが、だいたいにおいてソフトウエアにバグはつきもの。だから、オープンソースの場合がどうだ、ということではなく、バグの発見、バグの修正、修正版の周知、というサイクルが非常に迅速に回ればよいことです。M$がどうのこうの言われている原因の1つは、このサイクルに支障がある、ということ。そこから、企業姿勢までが問われている、ということと思います。

    オープンソースの最大の利点はやはりそれなりの能力のある人間には中身が透明である、ということ。つまり、一般の「利用するだけ」の人は利用できればよいのであって、オープンソースであるかどうかは、どうでもいいことなんですよね。だから一般利用者にとっては「オープンソースものはよくない」という言い方も「オープンソースものはいい」と言う言い方とおなじくらい価値がない。

    つまり、この文章自身が本当はあまり価値をもたないものなのではないのでしょうかね?。

    つまり、内容はなくとも、このような文章を「発表」することによって、オープンソースを推進する側になんらかのダメージを与えよう、という魂胆なんだろうと思います。つまりこういう文章を発表することに意義がある、ということと思います。
  • by ftw (7254) on 2002年06月08日 18時57分 (#105014)
    完全なセキュリティを実現するのは相当困難。

    オープンソースが安全か、商用だと安全だとかいう
    議論よりもいかにセキュリティパッチが早く安全に
    当てられるようになっているかを議論すべきでしょう。

    ソフトのセキュリティ強度を比較するならバグの個数ではなく
    パッチが適用されているシステム数 / システム数で
    比較すべきだとおもいます。
  • でも、zlibの件のように、自分で危険だっていっておいて 自ら墓穴を掘る罠
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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