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3258 story

国内電機大手がTRONをベースにデジタル家電OSを共同開発(かも) 83

ストーリー by Oliver
ほんまかいな 部門より

dai75 曰く、 "まだWebには出てないようですが、今朝の日経朝刊トップの記事です(日経スクープっぽいので、他のニュースリソース出るまでは眉唾でね) 記事によると、NEC、日立、松下、富士通などでTRONをベースにデジタル家電用OSと半導体を共同開発するらしい。なんと英国Arm社も協力。 組み込みOSの巨人TRONと家電のスーパープレーヤー日本国がついにデジタル家電に動き出しました。 先行き懸念材料はたくさんあるが、まずはアメリカにつぶされないことを願う。"

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  • NIKKEI NET (スコア:3, 参考になる)

    by espy (3615) on 2002年06月23日 11時31分 (#111978) ホームページ 日記
    Webの記事も出たようですね。
    NECなど22社、デジタル家電のソフト統一 [nikkei.co.jp]
    明らかな間違いが一点。
    『…小型化しやすい無償の国産ソフト「TRON(トロン)」を...』
    仕様は無償でも、それに準拠した製品は売っているベンダもあります。

    で、記事に出てくるT-Engineというのは昨年的にTRONプロジェクトが
    発表した、ITRONなんかで開発するときにこれを使えば便利~! といって
    作ったハードウェア(CPU基板)の規格で(意訳)、製品に組み込めるほど
    小さくはあるけどデバッグボードとして利用される色彩が強い。(と思う)

    なので記事の『世界市場で主導権を握る』ってのはアオリなんじゃない?
    という気がしなくもないが、実際のところ例えばインテルの開発用マシン
    (ASSABETとかLubbock)とライバル関係にはなるでしょうね。

    参考:
    T-Engineについて [tron.org]
    坂村さんのT-Engineに関する話 [personal-media.co.jp]
  • by tale (3290) on 2002年06月23日 18時10分 (#112080)

    実際に使えるものにして欲しいな。

    そのためには、積極的に既存技術を取り入れて、互換性を持たせて欲しい。家電が賢くなったとして、それを PC Unix からも Mac からも Windows からも制御できなくて、超漢字からだけできても使えない。

    • by Anonymous Coward on 2002年06月23日 20時18分 (#112124)
      モデレートは"参考になる"になっているけど、全然参考にならないね。
      今回の統一は、今までI-Tronだけど実装がバラバラだったものを
      ある程度APIを統一して、ミドルウエアを提供しやすくしましょう
      といった動きであって、T-EngineとかI-TRONの新バージョンの
      延長線上にあるお話だと思う。

      で、OSといったって組込み向けのOSだからGUIなんて基本的に
      考えていないと思う、それを考えるならLinuxとか*BSDを使え
      ば良いし(VxworksとかQNXでも良い)I-TRONを使う必要は無い
      別途ライブラリを用意してGUIを提供することはあるが
      それは機器のボタンとかをタッチパネル付きのLCDなどで
      表示するためのものでいわゆるPCのOSのような機能はない

      また、デジタル家電といっても、PCから制御して使う物ばかり
      じゃないし、PCと通信するインターフェイスもメーカーによって
      違うだろう

      あくまでデジタル家電は家電なので、提供する可能性はあるかも
      しれないがメーカーにとってPCサポートは重要ではない。

      またPCと接続可能にするにしてもWebによる設定などOSに
      よる影響が生じにくいものにすると思う。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2002年06月23日 7時36分 (#111930)
    TRONというと最近、HotWired Japan [hotwired.co.jp]にてこういうコラム [hotwired.co.jp]が出ていました。
    アメリカにつぶされた、っていう意見が大勢で自分もそう思ってましたが、そうでもないんだなと感じた次第。
    • by Average (3404) on 2002年06月23日 9時10分 (#111938) 日記
      あの記事の趣旨はともかく、TRONを巡る状況はかなり「ウソ」です。
      リアルタイムでTRONを見ていた人間にとっては記事の状況説明は都合の良いように解釈しまくっている感じですが。
      もっともTRONを潰したのはアメリカじゃなくて、当事者の国内産業である、ってのはそうだろうなぁ、とは思いますが。

      余談ですがあの記事の中で「時代後れのCISC」とか言っているが、IA32はCISCじゃないとでも?
      --
      -----------------
      #そんなワタシはOS/2ユーザー:-)
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2002年06月23日 13時46分 (#112021)
        >リアルタイムでTRONを見ていた人間にとっては記事の状況説明は
        >都合の良いように解釈しまくっている感じですが。

        私もリアルタイムで見ていた年寄りです.
        もともとTRON は名前どおり『リアルタイムOS』のコア(?)で
        あって,坂村氏も『標準の存在しない組込用OS分野に標準を作る
        ことで,日本の大学・学者も(産業界に)寄与できることを示す』と
        いうようなことを言っていたはずです. 
        TRON と言えば,ITRON だったはずなのにいつのまにか BTRON,
        CTRON が出てきたときは『オイオイいったい何なんだ?』と思った
        ものです.

        確かに米国からの圧力もあったでしょうが,国民機 PC-98 全盛時代に
        BTRON に乗っかって無理矢理教育市場を NEC から奪おうとした
        松下の思惑が国内の同業他社によって潰されたのは当然でしょう.

        TRON プロジェクトの最大の功績は当初の目的に添った μITRON,
        ITRON で(小規模用途向け)組込OSのデファクトを作ったことで
        あって,BTRON など余計なものというのが私の正直な感想です.
        親コメント
      • by zeissmania (3689) on 2002年06月23日 15時18分 (#112037)
        >TRONを潰したのはアメリカじゃなくて、当事者の国内産業である
        アメリカの件は最後のだめ押しって感じなのは確かですね。
        I-TRONは組み込み機器を作っていた部署内で完結できたのが成功の要因でしょうね。他のTRONは単独の部署では開発も販売も予算も完結しないですから。
        TRON CHIPをやっていたメーカーは何社かありますが、半導体部門の一部が独立でやっていただけで、TRON CHIPを作る一方でMIPSなどのRISCを作っていたり、WSや組み込み機器を作っている部門からは無視されまくりだったり、メーカー内部での争いで負けてましたからね。
        まあ大メーカーでは、右手のやることを左手が知らないというのは普通なので、TRON構想のような大メーカーが全社一丸となって進めないと完結しないようなプロジェクトは、進め方に無理がありすぎたというところでしょう。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        いや、あのときは「次はRISCだ」という時代でしたから。
        RISCにしておけばもう少し受けが良かったかもしれません。
        とはいってもRISC/CISKを問わずに
        きちんと考えられた命令セットと
        見栄えのする命令を集めただけのやつとに分類すれば
        TRONチップの命令セットは後者という感じです。

        まずは6502の爪の垢を煎じて飲むべきだったと思う。
        • by zeissmania (3689) on 2002年06月23日 15時06分 (#112034)
          当時のITRONの実装で、RISCに対応したのもあったんです。
          が、(当時の)RISCはレジスタが128本くらいあったのに対し、(当時の)CICSはレジスタが8本程度。で、コンテキストスイッチの切り替えのためのレジスタ待避、復帰に掛かる時間が、RISCではかなり大きく、タスク切り替えの時間がCICSでマイクロ秒オーダーなのが、RISCではミリ秒オーダーで掛かってて、とても組み込み機器のリアルタイム用途には使えなかったんです。
          CICSとRICSはそれぞれ長所短所がありますが、リアルタイムにはCICSが最適、ということです。
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2002年06月24日 3時15分 (#112224)
            > リアルタイムにはCICSが最適

            TRON chip level2での無限の多段間接アドレッシング中の割込みでも?
            そうでなくても、内部状態の退避が非常に重けりゃCISCも遅い。
            TRON chipのISA定義にしても、それに基づくGmicroやTXなどの実装にしても、
            とてもRealtime OSを念頭に置いて設計したとは考えにくいのだけど。
            親コメント
        • by albireo (7374) on 2002年06月23日 23時45分 (#112191) 日記
          > まずは6502の爪の垢を煎じて飲むべきだったと思う。

          それ以前に「TRONのために専用CPUを作る」という発想がなんとも。
          当時は高校生でLOGiNでTRONプロジェクトのことは聞きかじっていたのですが、三菱電機?あたりが専用の32bitCPUを作るという報道を見た時は素人ながら「危ない」感じがしました。
          --
          うじゃうじゃ
          親コメント
    • by yasiyasi (5450) on 2002年06月23日 10時20分 (#111955)
      TRONをつぶしたのは、ソフトバンクの孫社長の手柄でしょ?

      誰のための手柄かというと、絶対、日本のためではないだろうが。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2002年06月23日 7時55分 (#111932)
      私もそのコラム読みました。一瞬「ふーん」と思いかけたのですが、筆者が当てにできない人なので話半分といったところですね……。
      親コメント
      • 当時すでにMS-DOS(日本ではNECのPC-9800シリーズ)とインテルのCPU(中央演算装置)が圧倒的なシェアを持っており、それと互換性のないOSやCPUをゼロから開発しても、ビジネスとして成り立つはずがなかった
        …とか言いながら一方でCISCを時代遅れと言っていたり、
        BTRONはMacOSの貧弱な模造品で、CPUも時代遅れのCISC(複合命令セット型)だった。「BTRONマシン」として発表されたのはインテルの80286によるエミュレーションで、デモだけが動く張子細工のようなものだった
        …とかいう明らかな事実誤認(というか無知?)を披露していたりで、確かに全くあてにできませんね。
         いや、TRONの失敗に関して本当のところどうだったのかは、わかりませんけれども。
        親コメント
        • BTRONはMacOSの貧弱な模造品で、

          まだ Windows も OS/2 Presentation Manager も実用的ではない頃だから,GUI 中心の OS は PC では MacOS しかなかった。 そういう意味ではこう言えなくもないけれど,それをいったら Windows だって…。

          CPUも時代遅れのCISC(複合命令セット型)だった。

          TRON chip と呼ばれていた CPU (G-micro という呼び名もあったな) は「究極の CISC CPU」を目指していたようですが, 結局うまくいかなかったみたいですね。 でも,B-TRON 自体は特定 CPU を前提にしていたんだっけ?

          「BTRONマシン」として発表されたのはインテルの80286によるエミュレーションで、

          「エミュレーション」というのが何のことを言われているのかわかりませんね。 当時の PC は 286 の一桁メガヘルツくらいの CPU で,メモリーも 1MB 程度しか付いてなかった頃だから,エミュレーションどころか,ネイティブでも GUI は厳しかったはず。ディスプレイだって,640x400 くらいの解像度で,16色とかの頃だから,日本語で GUI を作るのはけっこうきつかったはずです。

          デモだけが動く張子細工のようなものだった

          当時の B-TRON に実用になるほどの完成度がなかったという点ではその通りでしょう。

          B-TRON に限定して言えば,GUI 中心の OS として何が天下を取るかがまだはっきりしていなかったあの当時に, コンセプト先行で,まともに動くものがなかなか出てこなかったのが敗因でしょう。 まず最初にコンセプトを示して,それでプロジェクトを引っ張るというのはいいんだけれど, あちこちでもの作りをやっている段階で,コンセプトしかないのはつらすぎる。 「すべてのシステムを TRON で統一するんだ」的な発想で手広くやったせいか,B-TRON だけに人をかけられなかったのかもしれません。また,その発想のせいで,他との互換性もあまり考えてなかったみたいだし。

          あの頃は,「TRON は宣伝だけは派手だけど,ものが出てこなけりゃ意味ないじゃん」などと思っていました。

          親コメント
          • TRON は宣伝だけは派手だけど,ものが出てこなけりゃ意味ないじゃん
            そうですね.あの当時,すぐにも出てくるように言われてたので,触るのを
            とても楽しみにしていたんですが,ちっとも出て来る様子がなくて....

            どなたか,1988~90年ごろのBTRONって触ったことある方,いらっしゃいます?
            どんな感じだったんだろうな....
            親コメント
        • へ? (スコア:1, 参考になる)

          by Anonymous Coward on 2002年06月23日 10時55分 (#111970)
          >>BTRONはMacOSの貧弱な模造品で、CPUも時代遅れのCISC(複合命令セット型)だった。
          >>「BTRONマシン」として発表されたのはインテルの80286によるエミュレーションで、デモだけが動く張子細工のようなものだった
          >
          > …とかいう明らかな事実誤認(というか無知?)を披露していたりで、確かに全くあてにできませんね。
          >いや、TRONの失敗に関して本当のところどうだったのかは、わかりませんけれども。

          ???そうじゃなかったの? 事実はどうなの?
          説明してちょ。
          当時、大阪のビジネスショウで松下が参考出品したデモマシン見たことあるけど
          ブートに40分ぐらいかかる80286のトンデモマシンだったよ(ワラ
          親コメント
          • by Yuji_Ogawa (4745) on 2002年06月23日 15時27分 (#112041) ホームページ
             今調べてみたら、私が実際にBTRONに触ったのは1991年から92年に
            かけてのことだったので、してみるとちょっとズレがありますね。件の
            記事の言い方だと、既に「つぶれた後」ってことになるのかな。(^_^;)

             少なくともその頃の(386SXの)BTRONマシンは、Windowsよりも軽快
            に、少ないメモリで動き、安定していました。パソコン通信(!)とか
            ワープロ(というか原始的なDTP)も標準添付のアプリが充分使えました
            し。問題は、やはり既存のアプリやファイル形式との互換性がほとんど
            なかったことと、周辺機器の対応が全く進まなかったことですね。それ
            も含めて、個人的な印象としては数年前のLinuxと似たような状況だった
            と思います。

             GUIに関して言えば、BTRONはユーザインターフェースの見え方よりも
            情報のつながりを主体とした実身・仮身モデルを基本として作られて
            いて、むしろMacやWindowsとは根本的に違う方向を向いていたと思い
            ます。もちろん、MacやWindows(など)を参考にして、それとは違う
            方向性を進んだということだと思いますが。
             アイコンなどのグラフィカルな面では非常に貧弱に見えましたが、
            その実DDEやOLEなど必要のない有機的な情報関連づけをOSレベルで
            既に実現していましたから、そういう意味ではより進んでいたと見る
            ことも出来るでしょう。

             「80286による(TRONチップの)エミュレーション」ということが
            実際に行われていたのかどうか正確には知りませんが、私の知る限り
            では上記のようにネイティヴに書かれたOSが軽快に動作していました
            し、当時のCPUパワーを考えるとエミュレーションというのは信じ難い
            です。

             というわけで、私の経験は時間的にややズレがあり、かつ知識も
            曖昧なので、「明らかな事実誤認」は言い過ぎだったかもしれません。
             ただ、当時の私の印象とあまりにかけ離れた記述にびっくりして
            しまったようなわけでして。
            親コメント
            • Hotwired Japan の記事に関して言えば,どうも,いろんな時期がゴッチャになって
              いるように思えますねぇ.
              動きの速かった時代だから,著者に思い違い?があるのかも.

              #てか,官民プロジェクトの問題点を指摘するのが,この文章の主眼で,
              #TRONは,ただ引き合いに出してみただけのような....

              でも実際,286でのデモ機がぎこちなく動いていたのは,1987年末頃のように記憶してますし,
              少なくとも自分や周囲の雰囲気的には,あれは動作説明用の純然たるプロトタイプで,
              “これがBTRONだ”っていう風には,全然受け取ってませんでしたが.
              だって,明らかに製品としてのクォリティに達してませんでしたから(笑)
              Mac風のGUIも,とりあえず暫定的にイメージを借用しただけのように思えてました.
              よく,坂村談話でも,“Macと一緒にせんで欲しい”という意味の発言も多かったし.

              それに,先端的な開発者はさておいて,RISCマンセーな世論(笑)になったのは,
              やっぱ1990年代半ばになってからで,1980年代後半には,どちらが有利か,
              まだ軍配が明瞭でなかったように思うです.WSのCPUはともかく,PCのCPUで,
              RISCって言えるような製品は,まだ,なかったですもん.
              Sparcでさえ,出るか出ないかというところだし,Alphaは1990年代でしょ.
              MIPSやPowerPCは,もうあったのかな....
              親コメント
              • by Anonymous Coward on 2002年06月23日 21時18分 (#112146)
                RISCマンセーな世論(笑)になったのは,やっぱ1990年代半ばになってからで,1980年代後半には,どちらが有利か,まだ軍配が明瞭でなかったように思うです
                少なくともアメリカではHennessy & Patterson(Patterson & Hennessyではない方)の初版が既に1990年に出ていて、全米の計算機学科ではみなMIPSを使って勉強するようになったわけです。1990年の段階でRISCは既に教科書の題材にまでおりてきていた訳ですから、「RISCマンセーな世論」というのは研究者の間では80年代後半、一般的にも90年前半には既にできあがっていたと思います。
                親コメント
              • なるほど.それは非常に参考になります.
                それとツァイスさんのポスト [srad.jp]を突き合わせてみると,当時の状況が明確になりそうですね.
                親コメント
              • 研究者云々以前に、
                元々RISC的な石を、標準的に使ってきた業界ではありますけどね。
                (4ビットCPUなんざ「CISC的」にしようがなかったり…)
                --
                みんつ
                親コメント
  • by B3G (5453) on 2002年06月23日 7時49分 (#111931) 日記
    我らLinuxには産学協同の日本エンベデッドリナックスコンソーシアム [emblix.org]っていうのがありますね。
    こちらにもNEC、日立、富士通などの他、各家電メーカも参加しているようです。

    まあ、安心して使える家電が世に出るならば、競争は大いに結構です。
    • by Artane. (1042) on 2002年06月23日 14時59分 (#112031) ホームページ 日記
      幾らか誤解があると思うので書いておきますが、

      組み込み用LinuxμITronは競合するOSではない。ITronの競争相手はVxWorks系になる

      と言う事です。
      組み込み用LinuxやOS-9はマルチプロセス・マルチスレッドで複数のアプリや言語 を走らせる事が出来るので、どっちかというと複雑な動作を並行して行うようなハイエ ンドな物(例えばカーナビやビデオ端末や工業機器の管理側など)に向いていまして、
      対するμITronやVxWorksは同一プロセスで複数のスレッドを流すような構図に近い(比 較のために表現を無理してます)OSですので、高速性や対障害性を要求される物(エ ンジンや冷蔵庫や工業機器の実行側(ロボット)など)に向いています。

      従って、Linuxの単純な応用とμITronの複雑な応用はかぶりますが、決定的にぶつ かる物ではありません。

      今までのμITronの弱点は、基本概念だけ同じで、最低限のカーネルAPIしか提示されてい なかったので、実装系がメーカ毎でばらばらだった事やAPIが貧弱になりがちだったの で自前で高レイヤのAPIを作る必要があった(ここは、VxWorksなどのほうがアドバンテージがあっ た)所にあるのですが、高レイヤのAPIなどがメーカ間で統一が取れると弱点が一気に解消されます。

      これで、APIなどの仕様がフリーで出て来るようになるか、eCosのようなフリーな実装系が出れば 弱小メーカやアマチュアでも自社の機械に簡単に乗せやすく出来るので、ライセンス料 が高いVxWorksなどの既存の組み込みOSに対して大幅なアドバンテージが取れる事にな ります。

      そういう意味で期待できるかな。と思います、高レベルAPIが統一されるだけでも、携 帯電話の悲劇の幾らかは減らせますので…。

      親コメント
    • 組み込みLinux (スコア:2, 参考になる)

      by who-am-i (2922) on 2002年06月24日 9時46分 (#112271)
      組み込みLinuxと一言で言っても、その実装には多様な種類があります。
      Linuxより下位層でリアルタイムなOSを動かして、そのRTOSのタスクのひとつとしてLinuxカーネルを動かすもの、Linuxカーネルそのものに手を加えてリアルタイム性を持たせるもの、など。
      どれも一長一短があるんですが、どれもに共通する最大の欠点は、オリジナルのLinuxの開発速度に追従できないこと!

      よく『Linuxのソースは汚い』なんて声が聞かれますが、 多分、Embeded な Linux に関わっている人が一番それを 痛感してるかもね。

      対して ITRON はこれまでは組み込みを意識してLinuxほども高機能でないにしてもRealTime性やサイズ等を意識した仕様となっていましたが、 近年の仕様の肥大化でさてさてこの先どうなることやら。
      親コメント
    • by KENN (3839) on 2002年06月24日 12時22分 (#112319) 日記

      そのサイトのこのへん [emblix.org]を見ると、

      『Linux on ITRONの仕様と実装』
      なんて演目があります。

      少なくとも、組み込みLinuxとITRONは真っ向から競合するモノでは無いんですが。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2002年06月23日 8時37分 (#111935)
    問題はTRONそのものの問題。「なんとか-TRON」というような全くアーキテクチュアも考え方も違うものをひっくるめて「TRON」と呼んでいるのだから、これはOSの名前というよりも「OS開発プロジェクト」に統一した名前を付けたもの、という感じですよね。

    実際、携帯電話の交換機とか組み込み用とか、けっこうTRONは使われているけど、その「素性」がほんとにいいかどうか、というのは別問題。TRONはノーマルでオーソドックスな第二世代OSの一バリエーションですから、まぁ、基本的間違いは少ないとは思うんですが。

    家電などの「小さい」「軽い」「電源食わない」「安い」という、メモリ容量キツキツ、CPU速度もキツキツ、というようなものに合ったOSやアプリケーションを作るのはもちろんM$は得意じゃないから、こっちのほうはTRONが有利。でも、本当にちゃんとしたものができないと、まずい。

    ついでだから言っとくが、坂村発言の「TRONを潰したのはM$とソフトバンクで、その背後には米国政府がある」というのは、半分、TRONをひいきしすぎ。あの当時のM$は、明らかにTRONよりも良い面が、商業的にもあったと思うよ。漢字フォントの問題なんかを考慮にいれたとしてもね。

    オウムが昔「選挙に敗れたのはインボウのせいだ」なんてやったのと、坂村さんの言うことはとても似てる、とおれは思うな。

    ま、自分で作ったものはかわいいからね。そういう言い方をしたくなるのは、大目に見ましょ。
  • TRONとLINUX (スコア:1, フレームのもと)

    by fut (9276) on 2002年06月23日 9時56分 (#111949) ホームページ 日記
    実体のないものをあるように見せてたのがTRON。

    1人で作っていても、あっという間に広まったのが
    LINUX。

    いいものは、ちゃんと普及すると思うな。
    • by Anonymous Coward on 2002年06月23日 19時24分 (#112103)
      >> 実体のないものをあるように見せてたのがTRON。

      既存のもととは違うものを提唱したのがTRON。

      >> 1人で作っていても、あっという間に広まったのがLINUX。

      既存のUNIXというOSと互換な環境をi386上で構築するためだけの目的で、利用できるもの(GNUやMINIXなど)を利用しまくってkernelだけ作ったのがlinux。

      って言い方もできるね。目的が違うんだから、普及度が違うのは当たり前なんだけど、その程度のことも理解できずに

      >> いいものは、ちゃんと普及すると思うな。

      とか言わないで欲しいね。おそらく、このfutなる人物はlinuxユーザなんだろうと思うけど、この人の論理でいくと、「安価or無料なlinuxが、あんな高価なWindowsに(シェアで)圧倒的に負けている」って現状は「linuxってのは、無料でも使う気にならないゴミOSなんだ」あるいは「Windowsってのは金額以上にお得なすげーいいOSなんだ」という説明になってしまうのだが、そんなことにも気づかないのだろうか?

      linuxが*BSDよりも普及しているのも、別にlinuxが優れているわけでも何でもないのに、「普及しているのは良いOSだからだ」とか主張する勘違い君も見たことがあるんだけど、なんか最近のlinuxユーザって盲目的に「linuxはすげー良い」って勘違いしてる人が多い気がするなぁ。
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      • >linuxが*BSDよりも普及しているのも、別にlinuxが優れているわけでも何でもないのに、

        当初(もう10年前か)、私がなぜ386BSD(当時)でなくLinuxを選んだかといえば
        -386BSDにはSCSI-IFが必要だ、とか言われた(AHA 1542Bとか1542Cとか?)。LinuxではIDE HDDでもOK。
        -386BSDにはFPU内蔵のi386が必要だといわれた。Linuxでは386SLでOK
        -隣の研究室にLinux使いの大家が居た。
        -私は、当時も今も貧乏である。

        当時は、「いつかはBSD(を走らせられるPCを)」と思ってた人も多いはず?
        「貧乏人にありがたい」という優れた点はありましたね。それがLinuxにとっては強かった。

        結局、my First Linuxはその後少しして、IBM ThinkPad220 (2MB RAM)上で、でした。
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    • by tomyu (2589) on 2002年06月23日 21時28分 (#112149)
      まあ、TRONといっても、ITRON、CTRON、BTRONといろいろあるわけで、(ちょっと乱暴過ぎるけど)ぜんぶまとめちゃうと、インストールベースでは Linux や Windows よりもTRON族の方がはるかに普及してると思うぞ。

      もっとも、そのほとんどはITRONで、コピー機やプリンタやビデオデッキやエアコンやらのマイコン組込みの物ばかりで人の目には触れないところだけどね。(組込みを「インストールベース」というのもちょっと無謀なので、稼動台数ベースと言ったほうがよさげだけど)
      CTRONも使われているのがインフラ系だからやっぱり人の目には触れないし。

      BTRONに関しては、よくわからん(^^;;;
      基本的な考え方・環境がUNIXなので協力者を集めやすかったLinuxと違って、考え方やらなにやらから布教しないといけなかったBTRONは初めからしんどかったんじゃなかろうか。
      BTRONの登場時にオープンソースの考え方があって、Linuxの登場時程度のネット環境があればもう少し事情は変わったものになったかもしれないなぁ、なんて思ったりもする。
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    • by G7 (3009) on 2002年06月23日 10時21分 (#111956)
      >いいものは、ちゃんと普及すると思うな

      いや、その比較は、モノの善し悪しをさほど反映はしてないと思う。

      TRONはどうだか知らぬけど、少なくともLinuxに関していえば、
      あれが「unix系OS」でなければ、たとえどんなに凄いものであろうと、ここまで普及なんてしてなかったと思う。

      あ。unixが「良い」という議論をしたいんじゃないです。
      unixは「みんなが知っている」ということを言いたいんです。
      つまり、多数派かどうかの問題だった、ということ。
      非凡かどうかじゃなくて、むしろ平凡かどうかが勝負だったと。

      #もちろん、それ「だけ」だとまでは言いませんが…。

      ん。そういう意味でいえば、TRONはどうだったんだろう?
      (たとえばBTRONについては、)
      今でこそ、今我々がIntelとかから施しを受けている(!)あの処理能力をもってすれば
      OSに直接あーゆー機能をいれる必要なんて無いじゃんと思えるけど、
      昔はそうすることが絶対的効率をもたらしただろうから…

      てゆーか、unixのプロセスとかのモデル、素朴すぎ。
      それこそ今なら何でも力技でやれるだろけど、
      昔はそれで「やれない」ことが一杯あったと思う。
      viを「(スクラッチでないと)作れない」OS(環境)なんて非効率なものを
      よく有難がっていたものだと思ってしまいます。
      親コメント
    • by raijin (7091) on 2002年06月23日 23時11分 (#112180)
      futさんってこの前も寝ぼけた書き込みして散々書き込まれていた
      人ですよね。 いい加減少しは調べてから書き込んだらいかが?

      Linuxしか見てないのに、ほかのOSを大して知りもしないのに
      適当な論評をするのは関わっている人間を侮辱しているとしか
      思えない。

      結局、ユーザーでしかなくて、開発に関わっていないので
      こういう意見が出るんだろうな。
      これからもこういう人達が増えるわけ....Linuxも....あーあ
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  • TRONプロジェクトって、コンピュータについてのコンセプトからファイルシステム、OS、アプリケーションのインターフェイス、さらにはハードウェアまで「垂直統合」的に統一されたシステムを作ろうって事だったんでしょ。
    だとしたら、結局それは「Wintel」が既成事実の積み重ねで作り上げた物とある意味似たり寄ったりな訳で、その「Wintel」が現状で批判されている部分を考えると、それを「国策」で推進しようとした事が妥当だったかどうか、疑問な部分が大きいと思います。
    ある意味「国策的推進」とは別のアプローチで進めていたら、もっと違った結果になっていたような気がするのですがねえ。
    • 確かに、そういう見方もできますね。

      ただ、国策として税金を投入して作られたものならば、API や各種
      フォーマットを公開させるのも、あまり難しくなかったとは思うし、
      それさえ公開されれば、ある程度「国策」から離れた展開もできた
      とも思う。

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      • by Anonymous Coward on 2002年06月24日 16時17分 (#112400)
        TRON は今も昔も国策じゃないし、税金を投入してというのもまあ事実誤認の類でしょう。坂村さんが東大の教授であることからの単純な連想なんでしょうが、坂村さんの給与や坂村研究室の研究費が国から出ているからといって国策だとは限りませんよ。
        「API や各種フォーマット」も仕様と言える部分は当初から公開されているし (すべて無償というわけではありませんが)。というか、TRON は実装ではなく仕様を定めるものなので、公開されていないと意味がありません。
        国策であることにはプラスマイナスありますが、むかし米国ともめたときのことだけ言えば、まさに国策として手を引かれたわけで (と孫さんの提灯本に書いてある)。
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  • by DUC (8959) on 2002年06月23日 11時39分 (#111981)
    http://www.nikkei.co.jp/news/main/20020623CAHI0352122.html [nikkei.co.jp]にも掲載されましたね。
    NTTDoCoMoも参加してるようですが、とりあえず携帯電話のOSから統一されてくんでしょうか?
    • by zeissmania (3689) on 2002年06月23日 15時23分 (#112040)
      J-PhoneやauのJava対応携帯はJ-Blendで統一されています。
      DoCoMoはuITRONではありますが、独自APIを各社が追加してるのと、JavaVMも別々のものが実装されています。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2002年06月23日 18時10分 (#112082)
        え、何言ってるんですか?
        JBlend(正確にはmicroJBlend)はJavaVMですよ。

        http://www.jblend.com/family/p_jblendrp13.html [jblend.com]

        きっと現在デバイスの制御に使ってる
        OSは各社バラバラだと思います。(μITORN系多いでしょうけど)

        こりゃーμITRON実装して売ってる中小ベンダ潰すつもりだな。
        ったくTRON協会は最初はITRONの仕様だけ出しといて、最近は
        フリーの実装なんぞ出しおって。その間にITRON実装して売り出し
        た企業は無視かぃ。(おっと、おふとぴ)

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  • 被害妄想 (スコア:0, フレームのもと)

    by zzztkf (4496) on 2002年06月23日 9時37分 (#111945) 日記
    「アメリカにつぶされた」とか被害妄想と劣等感まるだしの
    たんなる感情のたれながしは勘弁してくれ。

    だいたい、そういうことを書くやつに限ってだ、、

    >>
    --
    life is too short to hate each other.
    • by dai75 (557) on 2002年06月23日 14時30分 (#112027) 日記
      「巨人」「スーパープレーヤー」「アメリカにつぶされた」あたりは一部事実を誇張した表現で、記事のスパイスですよ(むしろミスリードしないよう誇張だと分かるように大げさに書いてるの)。
      記事には記事の読み方・書き方があるわけで。論文のように読もうとするととまどうだけですよ。
      #その辺はちゃんとみんな分かってるっぽく、適度に修正してくれてる。
      --
      -- wanna be the biggest dreamer
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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