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6104 story

宇宙最古?の惑星発見される 17

ストーリー by yourCat
地球の大先輩 部門より

astro-m 曰く、 "NASAのハッブル宇宙望遠鏡によって、既知の中では最古の惑星が球状星団M4内の白色矮星のまわりで発見された (space.comの記事本家の記事)。
この惑星の質量は木星の2.5倍、年齢は約130億歳とのこと。太陽系の年齢が約46億年、NASAの宇宙背景放射探査機WMAPによって求められた宇宙年齢が137億年なのを考えると、非常に宇宙初期にできた惑星であるといえる。このような宇宙初期には、現在考えられている惑星形成論では惑星を作ることができず、新たな惑星形成論を構築する必要がある。
また、この惑星系の中心は白色矮星とパルサーの連星系になっている。もともとの惑星系に中性子星が飛び込んで出来たと考えられており、こちらも興味深い。"

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  • 驚いたのは (スコア:2, 興味深い)

    by piper (15067) on 2003年07月12日 11時24分 (#357290) 日記
    これの元記事の日本語版 [yahoo.co.jp]の中にある地球から5600光年と言う距離です。
    地球から銀河系の中心よりも近い所に宇宙で一番古い惑星がある
    と言う点の方が驚きでしたが、惑星が観測できる距離だから
    誤訳じゃないですよね。
    • by Anonymous Coward
      球状星団の年齢から推定しているのでは、、、と推定しています。 発表のソースは見ていませんが、
  • memo (スコア:2, 参考になる)

    by teltel (1423) on 2003年07月12日 16時46分 (#357412) 日記
    とりあえず、参考にNASA の解説Science@nasa [nasa.gov] とHubble Press release [hubblesite.org] .
  • by ftw (7254) on 2003年07月12日 12時46分 (#357334)
    惑星の年齢ってどうやって調べるんでしょうか?
    • by yohata (11299) on 2003年07月12日 12時56分 (#357339)
      赤方偏異・・・じゃいつできたのはわからないか。
      それはそれとして、白色矮星の近隣は重力の影響で時間の進みがきわめて遅くなっています。そのため「惑星そのもの」の年齢は案外若いんじゃないでしょうか。

      こーゆー場所と通常空間にワームホールを造り、時間のずれを利用してタイムマシン化するってアイディアもありますが・・・・そんな場所にどーやっていくんだろう。
      親コメント
      • by astro-m (10177) on 2003年07月12日 15時26分 (#357389) ホームページ 日記
        上にも書いてありますが、球状星団の年齢からの推測ではないか、と思います。
        球状星団は一般にガスがない、と思われているので、ある程度形になった球状星団では、
        星の周りのガスを集めて惑星を作ることができないでしょうから。
        この発見で面白いのは、「惑星そのもの」の年齢ではなくて、宇宙初期にも惑星を
        作る環境がそろっていた、という点です。
        最初にできた星たちの周りではほとんど水素とヘリウムだけしかないはずで、
        ダストが重要だと今は考えられている惑星形成論ではそんな宇宙初期に惑星を
        作ることができないのです。
        これから観測や理論研究がどんどん進んでいけば、そのうち解決策が見つかるかもしれません。
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        親コメント
        • by yohata (11299) on 2003年07月12日 18時50分 (#357467)
          >最初にできた星たちの周りではほとんど水素とヘリウムだけしかないはずで、
          >ダストが重要だと今は考えられている惑星形成論ではそんな宇宙初期に惑星を
          >作ることができないのです。

          この惑星、てっきりヘリウムあたりのガスジャイアントだと思っていたんだけど。それだったら、特に疑問を感じる必要ないような・・・

          #スペクトル見てなにで出来ているかとか解らないのかな。
          親コメント
      • Re:近傍にあらず (スコア:2, 参考になる)

        by oddmake (1445) on 2003年07月12日 13時49分 (#357363) 日記
        リンク先より

        Meanwhile, the planet continued on its leisurely orbit at a distance of about 2 billion miles from the pair (approximately the same distance Uranus is from our Sun).

        30億キロメートル、太陽から天王星までの距離といっているようです。

        ちょっと一般相対論的効果を持ち込むには無理があるかと…

        # ACしそこねてへこんだけどID
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    • space.com の読者からの質問に、space.com の記者が答えています。 [space.com]
      もう他の方からのフォローもあるようですが、
      まわりの球状星団の年齢から推測していること、球状星団では大昔に星の形成が終了
      していること、惑星は星ができるのと同時期に生まれること、などの説に基づいて、
      年齢を推測している、とのことです。

      確かに、この点は普通に疑問に思っても不思議ではないですね。
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      親コメント
  • by SteppingWind (2654) on 2003年07月12日 20時17分 (#357517)

    ちょっと分からないのが, この惑星が単なる質量不足で自己点火条件にまで成長できなかった恒星と区別できているのかってところですね. 多分スペクトルの炭素や酸素の吸収線で判断しているのだとは思いますが.

    地球のような鉄やケイ素を主体とする惑星ならともかく, 水素やヘリウムを主体とする惑星が最初期から無かったというのは不自然な気がします.

    • by Anonymous Coward on 2003年07月12日 22時33分 (#357611)
      今日の標準的な惑星形成理論では、木星のようなガスジャイアントも、最初は珪素や鉄の核が形成され、その質量が地球の10倍を超えると、周囲のガスが大量に落ち込んでガス惑星を形成するというシナリオになっている。
      ガスだけが集まってを形成するには星や土星程度では質量が小さすぎて、自ら集まることができないというのがこれまでの考え方。
      今回の発見では、その様な芯なしでガスが集積するメカニズム
      が存在するのか、それとも宇宙の初期でも今日考えているよりは
      重元素が多かったのかどちらかになるでしょう。

      これを考えると、褐色矮星の形成シナリオなども書き換えられる
      (これまで私たちが想像しているよりも褐色矮星の数はずっと
       多い?)可能性もありますね。
      親コメント
      • by keybordist (3572) on 2003年07月13日 4時02分 (#357770) 日記

        パルサーが存在するって事からして、重元素が結構あるんじゃないでしょうかね?
        流れ流れて、他の星系に転がり込むってことからして、
        宇宙が今よりずっと狭い、ってことを勘案しても、
        相当数のパルサーなりブラックホールが存在していたのだと思うのですが・・・

        親コメント
        • 重元素がある、というのはいい着眼点ですね。
          確かに同じ系の中に、超新星爆発でできた中性子星がいるのですから、その同じ爆発で重元素は相当球状星団に放出されているはず。
          (例えば、帆座パルサーの周辺の超新星残骸にはかなり高濃度の珪素が検出されていて、中心のパルサーを作った超新星爆発によって合成された珪素が撒き散らされたと考えられています)

          そうなると、球状星団中に惑星を形成するための芯の材料となる珪素や鉄はあっても不思議ありません。そのことについて、NASAの発表は触れていませんね。
          親コメント
    • by nq (16642) on 2003年07月13日 22時23分 (#358145) 日記
      > この惑星が単なる質量不足で自己点火条件にまで成長できなかった
      > 恒星と区別できているのかってところですね. 多分スペクトルの
      > 炭素や酸素の吸収線で判断しているのだとは思いますが.

      発表文を読むと、ハッブルによって測られたのは白色矮星の色と光度だけで、「惑星」と推定する根拠は、その質量だけだと思われます。木星の2.5倍だと点火しないのでしょう。(ちょっと調べると最低でも木星の十数倍の質量が必要なようです)

      そもそもは、パルサーのパルス周期の変化がドップラー効果によって変わることから、パルサーに重力を及ぼす天体が白色矮星以外にあることが分かっていたけれど、今回の観測で白色矮星の質量や軌道に関して制限がつき、第三の天体の質量が木星の2.5倍と決まったので惑星であることが確定したようです。この惑星自体は別に見えていないし、いわんやスペクトルどころか色は測られていないはず。

      「惑星」と「褐色矮星」との区別ですが、(A)木星の10数倍以上の質量があって重水素が点火すれば褐色矮星、それより軽ければ惑星、とするのか、(B)単独で星間物質から生まれれれば褐色矮星、恒星を囲む円盤から生まれれば惑星とするか、二つの定義がありえます。この発表は前者の考え方だと思います。

      なお、球状星団の中では連星に第三体が接近遭遇して連星のメンバーが入れ替わるということがおきやすいので、必ずしも今回の三重星のメンバーであるパルサー(中性子星)と白色矮星と「惑星」が一緒にできたとは限りません。単独に生まれた極めて質量の小さい星がつかまったのかも知れません。
      親コメント
  • by oddmake (1445) on 2003年07月12日 11時57分 (#357309) 日記
    それが問題だ。
    どっちも+BB十億年くらいにできたって書いてあったみたいだし。

    もし惑星が先だとすると、やはりOliverさんが宇宙空間で濃密なガスを見つけて自分の重力で惑星にbuildしたのでしょうか。
    で、たまたまガス溜まりの大きさが恒星になるほどなかったとか。

    …この考えには致命的欠陥がある!
    …その頃の宇宙にはOliverさんがいない!

    # 科学的妥当性に賭けるのでAC
    --
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  • by Anonymous Coward on 2003年07月12日 17時12分 (#357425)
    物質も宇宙創生初期から現在に至るまで変化しつつも存在していました
  • by Anonymous Coward on 2003年07月12日 19時54分 (#357501)
    これじゃ光の速度超えちゃってるよ
    ちょっとまずくない?
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