中国が初の有人宇宙船の打ち上げに成功 252
ストーリー by Oliver
帰ってくるまでが遠足 部門より
帰ってくるまでが遠足 部門より
Anonymous Cowboy曰く、"人民網はじめ各誌は有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げ成功を報じた。 神船5号は旧ソ連の技術を大いに参考にして開発された中国の国産ロケットで、ソビエト・アメリカに続き中国が世界3番目の有人宇宙飛行達成国となったわけだ。 この計画は将来的には月への着陸をも視野に入れた中国の近代化を象徴するでっかいチャレンジ。JAXAもがんばれ。"
野尻ボードに打ち上げ映像や観測報告へのリンクなどが掲載されている。
関連記事等々 (スコア:3, 参考になる)
・神舟5号に米メディアが強い関心 [people.ne.jp]
・有人宇宙船「神舟5号」 最後の合同訓練 [people.ne.jp]
・有人宇宙船「神舟5号」 打ち上げ成功 [people.ne.jp]
あとは「野尻ボード」の野尻氏の発言をコピペして。
> このへんは、アマチュア観測者によるShenzhou articles at my web page [svengrahn.pp.se]が詳しいかな。
>過去の神舟打ち上げでは種子島の南にトラッキング船らしき船が出ていたらしい。
こんなもんで。
ODA (スコア:2, 興味深い)
Re:ODA (スコア:2, おもしろおかしい)
自力で有人ロケット上げることが出来る国に
なんで援助が必要なのか?とね。
しかしまぁ、そんなことよりわが国も
今のようにけちけちとではなく国が傾くぐらい
ロケットに投資してほしいものです。
道路なんかもう要らない!隣の県までロケットで行く!
Re:ODA (スコア:1)
半世紀も前から、こいつ [airnet.ne.jp]で行けますぜ。飛ばすのにこれ [sakura.ne.jp]も必要ですが。
> 自力で有人ロケット上げることが出来る国に
> なんで援助が必要なのか?とね。
ついでに言うと、北朝鮮など、他国を援助できる国を援助しなければならない理由も解りませんね。
Re:ODA (スコア:1)
BAKAはちょっと・・・。
第一あれは射程距離・・・いや航続距離せいぜい80kmの代物ですし・・・。
>ついでに言うと、北朝鮮など、他国を援助できる国を援助しなければならない理由も解りませんね。
高度な政治判断・・・だったらいいなぁ。
Re:ODA (スコア:1, おもしろおかしい)
今日から、
「ヒトを宇宙におくれるような科学技術を持った国」
も発展途上国と言うことになりました。
Re:ODA (スコア:1)
でも、実際に日本は未だ有人宇宙飛行を実現できていないわけで、
中国より遅れをとったわけですね。今回の件で。
となれば、そろそろ、
「宇宙技術に力を入れられるほど国が豊かなら、ODAはもう不要ですね。今度は、中国からもどんどんODAを出して他の国の発展に貢献してくださいね。常任理事国なんだし」
といった世論になってもよいのでは?
Re:ODA (スコア:2, 興味深い)
イランには鉄道網の整備なども行っています。
そもそもの問題は、「ODAは他国のためならず」
という点でしょう。日本が対中ODAやっているのは、
実は中国(だけ)のためではなくて、支援に伴って
日本企業に利益が入るからです。だから、相手がす
ごい科学力をもっていようが資本力があろうが問題
ではありません。まあ、企業にうまみのあるODAな
んてさっさとやめろという点では同意です。
ついでにおもしろい例を挙げておくと、経済的には
零細企業並みのキューバですが、第三世界諸国への
無償での医療援助・医師の長期派遣を行っていたり
して有名です。だからといってキューバが恵まれた
国だというわけではないのですよ。
税金を (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:ODA (スコア:1)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031013-00000062-mai-int
まあ、はっきりとODAとも言っていないし、台湾政府の解釈だけど。
そのうち (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:そのうち (スコア:2, おもしろおかしい)
その通り。 (スコア:1, 参考になる)
シャトルやH-2A、あとアリアンも1段目は液体酸素+液体水素。
コレに対して、ロシアはモノメチルヒドラジンとか使ってたと思う。詳しくはこのへん [biglobe.ne.jp]とか参照。
あと、ふじ本 [srad.jp]にもその辺りの情報が載ってる。アレは単なる「有人宇宙開発マンセー」終わってる本じゃない。宇宙開発史の資料としても一級品なので、「有人」に限らずロケットに興味のある人は読むべし。
著者じゃないけどAC。
正しい (スコア:2, 興味深い)
正しい...極めて正しい...
修学旅行は家に付くまでが修学旅行だもんなぁ。
#で、「地球は青かった」とか「黄河は黄色かった」とか
#「中国は赤かった」とかそんな感じのコメントは出てないの?
##こいつにはカプリコン疑惑はないのかしらん?
Kiyotan
Re:正しい (スコア:1)
# 帰りに落ちてもこっそり消せそうだし。
Re:正しい (スコア:1)
Re:正しい (スコア:1)
さて (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:さて (スコア:1)
大局的にみれば、中進国が有利になっていく (スコア:2, すばらしい洞察)
宇宙開発でも、航空開発と同様の事がいえるだろう。宇宙ですら必ずしも最先端技術の世界ではなく、今まさに、価格競争力に優れた中進国が有利な分野となりつつあるという事ではなかろうか。
厳密には (スコア:1)
甘粛省って結構北にある (スコア:1)
# 砂漠だらけなので都合がいいというのはあるかもしれませんが。
あぁ、「ン」が消えてるんですよ。「ビーフン・カレー」ね。
四川省西昌 (スコア:3, 興味深い)
えらく内陸ですが、ロケットの2段目を国内に落下させるためだそうです。推進剤ヒドラジンなんでたまったもんじゃないと思いますが、よその国に迷惑をかけないという点は評価すべきでしょう。ただ、ここ、近隣の村を一つ丸ごと、ロケットの事故で失っているという黒歴史の持ち主だったりします。
友人が観光に行って、土産にビデオCDを買ってきてくれましたが、この内容が実に凄かったです。場所は山奥の緑豊かな深い谷間の底です。
ロケットはトレーラに裸のまま積まれ、ぼろぼろの舗装路を時速40キロで運ばれます。計器の前に無塵服着た作業者が並んでいますが、女性の長い髪がだらーんとはみ出しています。何やら回路をそのまま床に置いて弄っています。ぎりぎり黒歴史じゃない91年の事故の映像もありましたが、長征CZ-2の1段目の最下部が、何かガスコンロの上に置いてあるかのように燃えています。煙が漂う中を防護服無しの人影が移動しています。
ショック映像でした。常々、日本の宇宙用機器の扱いは神経質過ぎる、ロシアくらい適当でも良い、と主張していましたが、流石に中国の状況は想像を絶していました。
……でも本当にショックだったのは、ビデオCDの残り半分が宇宙な歌詞の曲が詰まった、軍服着た兄さんオバチャンが自慢の喉を披露する、カラオケ風のイメージビデオだったことです。”江主席来到航天城””神箭的風彩””航天之歌”……おなか一杯です。
実際、中国の有人計画担当者はよくやっていると思います。中国は独自の再突入回収システムFSWを持っていて、生物回収までやっていながら、ロシアの技術を使う決断をしています。しかも再突入カプセルはほぼ完全なコピーです。
機械モジュールなどは独自に開発していますが、力学的な振る舞いはほぼ同一になるようです。しかしソユーズの欠点を一つ一つ潰していて、ほとんどのシステムが冗長化されているのが見て取れます。スラスターの多さは、中国が今後ドッキングミッションを予定していることを暗示しています。
必要な部分だけを取捨選択して、おそらく中国の信頼性技術の水準で望み得る最高のものに仕上げていると思います。
中国の有人宇宙開発は、中国における信頼性技術水準の向上、中国製品の品質の改善につながっていくものと思われます。
FSW (スコア:2, 参考になる)
神舟およびソユーズの概略については、今月の日経サイエンスに良い記事がありますのでそちらを参考されたし。
>中国って、どこかとドッキングミッション計画してました??
自国製の別の宇宙機と、ですね。いきなり外国の宇宙機にドッキングしたりはしないでしょう。
神舟シリーズの軌道モジュールに自律性が与えられている点に注意すべきです。つまり軌道上に置き去りにすることによって、次の神舟にドッキングターゲットを提供することができます。
疑問があるのはドッキングシステムで、APAS-89ドッキングカプラを持っているという記事を見掛けたのですが、どこにもそれらしいものが見えません。謎です。
次の段階として、小規模な軌道上プラットフォームを打ち上げることが予想されます。70トン級打ち上げ機の開発が進んでいることが明らかとなっていますので、その気になれば一気にISSを越える構造物を構築することも可能でしょう。ただこれらは憶測に過ぎません。
Re:なんでだろう? (スコア:2, 参考になる)
日本はすでに違う土俵で相撲を取ろうと思っているからこの問題設定自体に問題があるのではないでしょうか。
JAXAや日本の関係機関は「宇宙でどんなデータが取れるか」そして「そのデータが実社会にどれだけ有用か」で開発を考えています。 これ [asahi.com]とかもそうです。地道にデータを集めているのが日本の宇宙関係の技術開発のスタンスです。
独立行政法人になったので、「いい感じぃ」というコメントをとるためだけに数億の金は使えません。もし、そういうコメントが欲しいのなら、それこそ国家プロジェクトが必要です。まあ、そんなマニフェスト書いている政党ないんでありえないですが。
むしろ、アメリカの横槍で決まったMTSATが納入遅れそうなことの方こそ、問題にしてください。これはしゃれにならないです(泣
#かなりやばいコメントなので、AC.
Re:なんでだろう? (スコア:2, 参考になる)
>たMTSATが納入遅れそうなことの方こそ、
>問題にしてください。これはしゃれにならないです(泣
本当です。開発が進捗しているかどうかすら怪しい状態ですね。 [chunichi.co.jp]
こんな感じで打ち上げに間に合わせる事ができたとしても、果たしてまともに動くかどうか・・・。
なんだか涙が出てきそうです。
Re:赤い星、冬の軌道 (スコア:2, 参考になる)
日本が最初に作る有人宇宙機が、日本の宇宙機としては最大の20トン、外部とのインタフェイスを有して20年の寿命を想定した作り、だというのはおかしいと思いませんか?
更に、結局大枚突っ込んでいつ打ち上げられるかも不明、0.5人という定員を得て満足するしかない、という現状も。
Re:なんでだろう? (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:なんでだろう? (スコア:1, すばらしい洞察)
昨今の似非人権擁護の風潮から「100%の成功」が保証されないと有人飛行なんてままならないのが日本の現状。
その点中国は違うぜ!
多分搭乗員が死んでもそれは発表されない。
いい国だ。
Re:なんでだろう? (スコア:1)
宇宙技術のレベルの高さをアピールすることにより、
ドル箱である衛星打ち上げビジネスを活性化させることにあることは
間違いないので、絶対に「失敗は起こらない」ハズでしょう。ええ(苦笑)
だいたい、そうじゃなかったら、宇宙に行く前に宇宙飛行士の
記者会見がないとおかしいですもん。
身に余る名誉を受けた宇宙飛行士の記者会見を行わなかったのは、
「いざというとき」すり替えられるように、という配慮でしょ?
#まあ、さすがに「地球に帰ってこなかった」とかだと、
早晩、アマチュア観測家とかにバラされそうな気もしますけど:-)
Re:なんでだろう? (スコア:1)
カプリコン・1 [google.co.jp]という単語が頭をよぎるのなんでだろう?♪
Re:なんでだろう? (スコア:1)
宇宙開発に有人宇宙飛行がステップの一つとして語られ、
「そのステップを踏まないといけない」的な意見に、私はかなり違和感を覚える。
別に有人飛行ができなくたって問題ないと思わない?
そう言った部分は他国に任せて、宇宙空間での実験や作業用ロボットの開発とかに注力してもいいと思うんだけどなぁ。
Re:なんでだろう? (スコア:1)
日本がやるならロボットを月に送り届けてほしい。
「ASIMOとAIBOが、アームストロング船長の足跡を再発見!!」
なんてことが実現すれば、すごくインパクトがあると思う。
Re:なんでだろう? (スコア:1, おもしろおかしい)
純粋に政治的意義により「人型ロボットを送れ」と言っているだけで、元々技術的意義など必要としてないんですから。
政治を軽んじて技術一辺倒であり続ける限り、冷や飯食わされ続ける事になるでしょう。
Re:なんでだろう? (スコア:1)
私は有用だと思ってますけど。
夢を追いかけてみるのも悪くないと思います。
実用じゃなくてもインパクトのある事が出来れば、予算もとりやすくなるでしょうし、宇宙関係の仕事してみたいって思う人も増えるかもしれません。
最初に飛行機作った人だって、お金儲けとかより夢の方を追いかけていたんじゃないのかなって思います。
Re:なんでだろう? (スコア:2, すばらしい洞察)
人間を送るのと、半永久的に活動できる汎用ロボットを送るのとどちらが難しいのでしょう?
Re:致命的な問題 (スコア:1)
いえいえ、αケンタウリへの到着を競うのです。
Re:なんでだろう? (スコア:1)
いくらでも出来ることです。
とりあえず、ロマンや科学追求はおいといて実益を
追求すべきと信じます。
Re:なんでだろう? (スコア:1)
軌道エレベーター [liftport.com]はどうですか?カウントダウンは5513日。
Re:なんでだろう? (スコア:1)
今の有人飛行がとかくバカ食いなのは「余裕のないことをさせるから」に尽きるわけで…
>有人技術を持ってない国は莫大な交通費(というかマージン)を
>払い続けないといけないですね。
これを要点とするなら、「有人飛行実現に要する各コスト」が「(現在船賃払って乗せて貰うコスト-自前で有人機運用するコスト)」でもってペイする見込みがある、ということなんでしょうか?
運用の頻度がそれなりに高ければそれなりにペイするのかもしれないけど、その場合宇宙開発全体に関わる費用も今とは比較にならないくらい高いものなんでしょうね…
いや、そこまでカネを突っ込んだ宇宙開発を行うことを前提の話,というのであれば話は別なんでしょうが。
そうなると今度は「どこまでカネを突っ込むことが許されるのか」という別の論争になりそうだ(汗
Re:なんでだろう? (スコア:1)
ていうかそれを目的としてないロケット開発って存在するんだろうか…少なくとも国家規模の計画で。
Re:なんでだろう? (スコア:1)
もう限界ですぎょん (スコア:2, 参考になる)
「H-2AのLE-7Aエンジンは科学ロケットの理論限界値近くまでの出力を出すことに成功している」
ってこと。
つまり今後はどうがんばってもエンジンの高性能化という「質」的向上は見込めない、って
ことを言っているんですよ。(これは日本だけじゃなくてシャトルのメインエンジンのSSMEや
アリアンの一段目の液酸液水のヴァルカンエンジンも同じこと。化学ロケットはもう限界近く
までパワーを搾り出してるってこと)
つーわけで、H-2Aが「化学ロケットとしてはいい線行ってる」のは確か。
で、10tクラスの重量を軌道に投入するためにはロケット自体の大型化、つまり「量」的
向上を図らねばならないんですけど、これには問題があって、機体を大きくすればするほど
必要な燃料の量が増えてさらに機体が大型化する、っていう悩みどころが存在するわけです。
燃料を上空に運ぶための燃料がさらに多くの燃料を必要とするわけでして。
大型化することによるコスト増大のほうがメリットよりもはるかにでかいんです。
つーわけで、おのずから大型化には限界があるわけです。
この点をさして「化学ロケットはもう理論限界近くまで来てる」っていってる訳なのね。
H-3でブースターつけたり大型化して静止軌道上に10tの貨物を運べるようにはなるかも
しれないけど、それを20tにするのは至難の業だし、30tにするにはすさまじい額が要る、
ヘタすりゃ貨物量を三倍にするより10tロケット三機のほうが安くなるしね。
そういうわけで、化学ロケットを使ってる限りこの限界はどうしようもないんだ。
(だからスクラムジェットとかリニアモータによる初期加速とかジェット機で成層圏ちかく
まで上がってから発射とか、いろいろみんな考えてるわけであります。
・・・今のところ実ってないけど。)
Re:なんでだろう? (スコア:1)
今のようなかつかつではなく満足の行く大規模施設すら上げられます。
我が国は残念ながら旧ソや米のような規模でコトを行うことは難しいので
より目的は集中されるべきと考えます
Re:なんでだろう? (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:なんでだろう? (スコア:1)
俺は死んでも行きたいという人はいくらでも居ますが、世論が許してくれません。
有人輸送の分野では負けましたが、他にも宇宙開発は色々あります。
気を落とさずに、他の事を目指しましょう。
Re:なんでだろう? (スコア:1)
外国製のものにはホイホイ乗って飛んで行ってるじゃないですか。
アレだって技術的にはある程度確立されているとはいえ、
いつだってリスクはついてまわるわけですし。
根本的に自前の技術での有人飛行ってことに、
みんな興味がないのではないんではないですかね。
いっそ、中国から
「我が国のロケットに日本人飛行士を乗せてみないか」
とか言ってもらった方が、昨今の風潮を考えるに、
開発機運が盛り上がるんじゃないかと邪推してみたりして。
Re:まぁ、なにはともあれ (スコア:1)
ここは素直に成功を賞賛したいですね。
ついでに我が国も影響を受けてくれると良いのですが。
Re:まぁ、なにはともあれ (スコア:1)
とりあえず同意。おめでとう、です。
#っつか正直うらやましくてかなわん(笑)
Re:神舟宇宙船って (スコア:2, 参考になる)
中国は確かにロシアから技術を買っています。宇宙服をよくチェックされたし。ただし完全な技術移転では無かったようで、フェアリングとか微妙にオリジナル入っています。
自分、趣味でソユーズの資料とか漁っているのですが、世界で最も詳細なソユーズ研究本は中国語で書かれたものだそうです。