パスワードを忘れた? アカウント作成
6709 story

VIA、C3プロセッサの新型コアを発表 44

ストーリー by GetSet
お安く静かなあいつがパワーアップ 部門より

uhyorin 曰く、 "Socket370互換CPUというよりは、Edenプラットフォームのような小型・組込市場向けプロセッサというイメージが強くなったVIA C3シリーズですが、新型コアに関する発表がありました。 (参考記事:VIAがBanias互換CPU“C5I”の概要を発表。)(続く…)"

"概要としては、

    C5P(Nehemiah) ← C5XL(Nehemiah)後継コア
  • C3でデュアルプロセッサ対応
  • 乱数生成器が2つに増強
  • AES暗号化のハードウェアエンジンを内蔵 (AES(Advanced Encryption Standard)は米国商務省により標準化された暗号化方式のこと)
  • FSB200MHzまでアップ (P6バスなので、CM400というVIAの新チップセットが必要)
    C5I(Esther)
  • P4バス、Banias互換、かつVIA独自拡張(ノートPC向け?)
  • IBMの90nmプロセスで製造、ダイサイズが30平方mm程度
  • SSE2に対応
  • C5P同様、乱数生成器とAES暗号化のハードウェアエンジン内蔵
  • SHA-1(Secure Hash Algorithm 1)ハッシュ関数のハードウェアアクセラレータが追加 (SHA-1ハッシュ関数は認証やデジタル署名などに利用される)
Intel/AMDのような万能CPUではなく、ローコストまたは組込市場向けを強化するものだと読み取れます。 専用ハードウェアエンジンの追加により専門分野における処理の高速化というアプローチは、サーバ向けプロセッサとしての需要を見込めるものではないでしょうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • C5P追加 (スコア:2, 参考になる)

    by mor (5826) on 2003年10月16日 22時50分 (#416222) ホームページ 日記
    関連記事
    概要(追加)
    • チップのサイズは15mm×15mm(nanoBGA)
    • ダイサイズ47平方mmはC5XL(現行NehemiahコアC3:52平方mm)の1割減
    • TDP(Max)は4W@533MHz, 6W@800MHz, 7W@1GHz (C5XLは6W@733MHz [via.com.tw], 15W@1GHz [via.com.tw])
    • OpenBSDがAES対応済 [impress.co.jp]らしい
  • GCC3 の P6 最適化 (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2003年10月16日 23時07分 (#416232)
    をかけたバイナリは、手持ちの C3 だと動きませんでした。どの
    フィーチャが使えないのかよくわからなかったのですが、
    今後使えるようになるのかな? Linux カーネル的にも
    P5 に分類されているし(Crusoe は、チップ的には P5 を
    名乗るけど、フィーチャー的に満たすので、P6 だった)。

    # うちはそんなにシビアじゃないから、どっちでもいいんだけどね、な AC
    • by Arege na Coward (12168) on 2003年10月16日 23時35分 (#416250)
      cmov命令が実装されていないそうです。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2003年10月17日 9時10分 (#416360)
        でぶあんAugust 2003 Issueの記事(ダウンロード
        サイトにないので少し孫引き)に本件の問題及び
        Debanにおける対応状態が詳述されています。

        VIA C3プロセッサを搭載したPCにDebian(sid OR
        sarge)の上で特定のライブラリ(例 libcrypt.so)
        をリンクしたバイナリ(例 ssh)を実行すると、必ず
        Illigal Instruction で死ぬ、とのことです。
        (どなたか追試した方いませんか...)

        直接関係するのはgcc,linux カーネル、glibc, その
        他各種ライブラリとなる模様です。

        どこのメンテナも積極的には対応したがらない
        模様で、結局Debian glibcのパッケージにローカル
        パッチを当てた状態で対応したとのことです。

        # 新宿歌舞伎町で不徹底入門を購入したAC
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        CMOV未実装なのはC3でもEzraコアまでです。
        Nehemiahからは実装されてます。
    • by annoymouse coward (11178) on 2003年10月17日 13時19分 (#416509) 日記
      > どのフィーチャが使えないのかよくわからなかったのですが

      cat /proc/cpuinfo

      で flags の行を見ると、どの機能が利用できるか
      簡単にわかります。
      親コメント
  • by partial (18305) on 2003年10月17日 0時25分 (#416274)
    "8KBのブロックデータを1万回解読作業した。"
    • by Anonymous Coward on 2003年10月17日 13時13分 (#416505)
      超えないように使うCPUでは。
      特定用途向けでしょ?コイツは。
      で、特定の使用方法であるならP4の3倍の速度ってのはそれはそれで立派だと思うが。
      多分、お手製ルーターにでも使おうって人は増えていると思われ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2003年10月17日 18時37分 (#416689)
        >超えないように使うCPUでは。

        ネットワークの暗号化に使うのであれば、データは高々MTUの1500byteですし、AESは最長256bitのブロック暗号ですから、8kあれば暗号化ハードウェアのベンチマークとしては十分ですね。
        130億bit/secという事は1.3Gbit/secですから、100MbpsのEthernetで送受信という状況を想定すれば、暗号化/複合化で実際に演算する部分はボトルネックにならないという事になります。
        実際にはデータの読み書きに時間がかかるので、実データではこういう速度が出ないのは明らかですが、そのあたりまで勘案したベンチマークだと暗号化ハードウェアのベンチマークにはならないし。

        親コメント
    • 8KBなのはPen4のL1データキャッシュ(8KB)が外れるからでしょう。
      AthlonXP 3000+を持ってくるとか、4KBや4MBにすればもう少しまともな比較になるでしょうけど、それじゃハッタリが効かないし。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2003年10月17日 21時02分 (#416754)
        「まとも」というのがどういう意味かわかりかねますが、実際に利用する場合を考えれば、同一のデータを暗号化し続ける/復号し続けるという事は無いので、キャッシュから外れるサイズを選ぶのは正解だと思います。

        Pentium4はL1キャッシュから外れるのにC3はL1キャッシュに収まるから不公平というのはありますが、実際に利用される状況を考えれば、たとえば受信データを復号する場合、Etherチップからバッファへデータを吸出し、IP層に渡り、ルーティング等の処理を行い、必要であれば復号し、TCP層へ渡り、ユーザーモードで処理されるという流れになり、8Kb程度のL1キャッシュであればこれら全ての処理に必要なデータがL1に入りきらないのはほぼ確実です。
        それにPentium4ではL2はフルスピードですから、極端にPentium4に不利な条件とも言えないと思います。
        だったらL2にも入らないサイズで比較すればいいじゃないかという話にもなりますが、そこまで行ってしまうとメモリI/O性能の比較になってしまって(暗号ハードウェアのベンチマークとしては)あまり意味が無いような気もします。

        全く公平なベンチマークか?と言われれば、多少疑問な点はありますが、それ程極端にいい所取りした不公正なベンチマークでもないように感じますね。

        親コメント
    • http://www.shudo.net/diary/2003oct.html#20031016 より:
      > 12.5 Gbps で暗号化 (or 復号) を行なうために必要となるメモリの帯域幅は、読み書き合わせて 25.0 Gbps。
      > 一方、対応チップセット VIA CLE266 (製品ページ) が使えるメモリの種類は DDR 266 (PC2100) なので、仕様上のスループットは 2.1 GB/s = 16.8 Gbps。足りないヨ。だからデモでは「8 KBの…データを 1万回解読作業した」なのでつね。
      親コメント
    • これ、キャッシュのサイズよりも小さいテキスト領域を 繰り返し暗号化し続けたときの性能なのだろうな。 それよりAESの専用HWの構成が気になる。
    • 8KBのブロックデータを1万回解読作業した。

      何をどーしたんだか、とっても知りたいよ。
      • by Anonymous Coward on 2003年10月17日 19時03分 (#416701)
        AESで採用されているRijndaelは可逆(暗号化の手順を逆に適用すれば復号)で、暗号化も復号も計算量は同じです。
        ですからベンチマークで「暗号化」作業をするか「復号」作業をするかは本質的には違いがありません。

        なぜ「復号」ではなく「解読」なのかという事を問題にしているのであれば、それは単に「Decryption」をどう訳したかというだけの問題(=PC Watchがなぜ「解読」という言葉を選んだかという問題)に過ぎません。
        強調する程の事ではない。

        親コメント
  • by gesaku (7381) on 2003年10月16日 21時38分 (#416174)
    高機能ルータの脳みそに使いたいなあ。
    乱数発生器とか、セキュアな通信に使えそうな感じが。
  • by UkKen (13032) on 2003年10月16日 23時17分 (#416237) 日記
    幾らぐらいになるんでしょうかね。
    これだけ小さいとウェハからとれる量も多くなるので
    安くなるのかなぁ・・・
  • MYCOM PCWEBに関連記事が追加されました。

    【MPF 2003 レポート】低消費電力や高クロック化・デュアル対応を果たすVIA C5P [mycom.co.jp]
    【MPF 2003 レポート】Banias Busのサポートも追加されたVIA C5I [mycom.co.jp]

    どうやら一気に130nm→90nmの移行をするわけではなさそうですね。
    CPUにも適材適所で、というのが定着してくるのかなと思わせる記事でした。
  • by Anonymous Coward on 2003年10月16日 22時06分 (#416189)
    Mini-ITX で SMP は楽しそう。
    リンク先の写真をみると north-bridge よりも CPU の方がずいぶんと小さいですねぇ。(驚
    • by NAZZ (13040) on 2003年10月17日 9時41分 (#416375) 日記
      せっかくだから、チップセットもnanoBGAにすればよかったのに・・・
      基板サイズのさらなる縮小、もしくは搭載可能部品点数増加ができるかな。

      #プリント基板設計が大変そうだけど。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        そういう向きには
        C3にノースブリッジを統合したMark CoreFusion
        http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0314/cebit04.htm
        http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/17/11.html

        でも、続報がないな
  • by Anonymous Coward on 2003年10月17日 0時25分 (#416273)
    この大きさなら2つセットで売ってもいいんじゃないかな?
    せっかくデュアル対応だし。
    やっぱこれからは、x86デスクトップもデュアルの時代ですか。
    サーバやルータにするにしてもデュアルの方が反応よさそう。
    • by goji (949) on 2003年10月17日 3時32分 (#416315) ホームページ 日記
      こんな小さなキャッシュのプロセッサでSMPやってパフォーマンスがでるのでしょうか。
      Webサーバとか小さいアプリケーションがターゲットだとは思うのですが。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        どうせCPUも2つだし、2つほとんど別のタスクを実行させるような
        使い方にするんでしょうね。
        CPU2つを高負荷処理用としてではなく、多種負荷処理用と
        考えればパフォーマンスは出るかもしれません。
        だからデスクトップのパフォーマンスは上がるでしょうね。
    • 『デュエル対応で2つセットで』だったりすると
      より性能向上が期待できるのだが...

      プロセッサA「オレの方が,このプロセスを速く処理できぜ!」
      プロセッサB「このスレッドならオレの方が多く処理できぞ!」

      あっ.でもプロセッサ間の競合が多くなって逆に遅くなるかも...
      親コメント
    • と思ってしまったのは、私だけでしょうか。(笑)

      ダイサイズから言っても、すでに射程内でしょうし。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      HT(ハイパー・スレッディング)と総合的にどちらが優れているのでしょうかね。
      • by WindKnight (1253) on 2003年10月17日 23時21分 (#416821) 日記
        HTって、基本的にパイプラインの段数が多いことによるペナルティを
        カバーする暑苦しい方法なので、クールなCPUによるデュアルのほ
        うが良いと思う今日この頃。

        というわけで、デュアルなマザーボードに期待してます。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          今アスロンでデュアルCPUの自作機使ってますが
          アプリケーションレベルでマルチスレッドに対応していないと速度が速くはならないんだけども
          色々とやっても遅くならないってのが凄く便利
          ただし対応マザーやCPUが主流商品じゃないので割高だし、2つ買わないといけないし
          コストが余計に掛かるので、そこまでしてしてまで使いたいかは人それぞれだけど・・・
      • by Anonymous Coward
        仮に処理能力が全く同じCPUを比較対象にするとして
        それに対してHT機能を付加し、効率の向上を図ろうとするより
        最初から物理的に2個ある方が当然有利と思うけど
        HTでは2個目の論理CPUに割り振るリソース
      • ここ [www.ne.jp]によると、ただ単にデュアルコアにするよりはHTで使った方が効率がいいようです。
        • Re:デュアル (スコア:2, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2003年10月17日 17時41分 (#416658)
          そのページの説明は、ダイサイズを一定にした場合、マルチコアとHTではHTの方が効率が良い(に違いないと理論的には説明できる)と言ってるだけです。
          その理論の元はポラックの法則「CPUの性能はそのダイサイズの平方根に比例する。」 という経験則であって、自然法則ではありません。
          ダイサイズが全く同一のシングルプロセッサとHTプロセッサという仮定や、両プロセッサがポラックの法則に忠実に従うという仮定が成り立たなければ、後は個々のプロセッサの性能により変わって来てしまいます。

          HTとデュアルプロセッサのどちらが総合的に優れているかという問いには答えは無いでしょう。
          前提条件によって優劣は入れ替わりますし、コストの要素が入った比較(コストパフォーマンスとか)になれば、そのプロセッサがどれだけ売れているか(量産効果が出ているかどうか)という事までパラメータとして入ってきますから、前提条件が決まり、その比較対象プロセッサが決まり、どのパラメータにどのような評点を付けるかというのが決まらないと総合評価はできません。
          少なくとも言えるのは、「どちらかの方法が多くの面で圧倒的優位という事は無い」という事ぐらいでしょう。

          親コメント
        • by Anonymous Coward
          XeonデュアルマザーでシングルCPU/HTオンとデュアルCPU/HTオフの条件で
          比べてみればハッキリするな
          • by SHNSK (10099) on 2003年10月18日 10時24分 (#416935)
            っていうか,そのような実験ならやらなくても
              デュアルCPU/HTオフ
            の勝ちではないでしょうか?
            #経験上はそうです

            その逆となる,病的な例を作ることもできるかもしれませんが,
            多くのアプリケーションには似わないものとなるでしょう.

              高価な CPU /w HT x 1

              廉価な CPU /wo HT x2
            という比較が意味あるんですよね?
            親コメント
    • by Anonymous Coward
      デスクトップでのデュアルの流行はとっくに終わったような。
      中途半端なCPUでデュアルなんてつぶしの利かない構成にするよりも
      高速なCPU1個のほうがずっと性能出るしアップグレードもしやすいし。
  • by Anonymous Coward on 2003年10月17日 22時01分 (#416795)
    どうなるのかなぁ・・・。
    今更370でどうする、と言われればその通りなのだけど、静音化PCというジャンルでは貴重な石だから。

    どうせちっこいヤツよりは多少は電圧上げたって構わないんだしさ。
    続けてくれないかなぁ。

    #ナンなら黄金戦士型でも全然かまわないのでAC。
typodupeerror

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

読み込み中...