パスワードを忘れた? アカウント作成
7173 story

閏秒が5年連続で挿入されず 82

ストーリー by Oliver
睡眠時間ボーナス欠落 部門より

vanguard 曰く、 "2004年になって少し経ちましたが、通信総合研究所の発表によると、今年も閏秒の挿入は行われなかったようです。国際標準時となっている協定世界時は、セシウム原子の振動から計算される国際原子時を、グリニッジ標準時として知られる世界時に準拠させたものとなっています。しかし、世界時は地球の自転速度の影響により変動するため、協定世界時との間に誤差が生じることになります。閏秒とはその誤差を一定時間に収めるように挿入される時間のことで、1972年から数えて計22回挿入されています。
最後に閏秒が挿入されたのは1999年の元日で、それから5年もの間、閏秒は挿入されていないことになります。となるとここ数年は地球の自転速度がある程度一定であるということなんでしょうが、一体いつまで閏秒なしが続くのでしょうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 計算機時間は? (スコア:2, 参考になる)

    by miri (12057) on 2004年01月02日 18時23分 (#464770) 日記
    RubyのTimeオブジェクト [ruby-lang.org]はうるう秒を勘定するかどうかはシステム依存らしいですが、他のいろいろな処理系ではどうなんでしょう?

    時間っていうものは思ったほど自明な概念でもないようなので、計算機で正確に扱うのは、技術的にも慣習的にもそれほど単純なことではないのでしょう。

    来たる2038年問題や9999年問題について考えてますか?(それまで生きているつもりの人は)
    • by parsley (5772) on 2004年01月02日 18時43分 (#464774) 日記
      とりあえずUnix系の話で返信いたします。
      tm構造体のtm_secの定義(0..61)の定義からは、うるう秒を受け入れる設計がなされています。しかし、EPOCH(1970/01/01 00:00:00 UTC)からのうるう秒の挿入履歴が管理されていなければ、EPOCHからの通算秒数との変換に支障をきたします。
      夏時間の年ごとの改廃履歴のような(例として)仕組みがなければ、完全な管理はできないことになります。現時点ではここまでの実装にはなっていないと理解しています。(間違いあったら、つっこんでください。) x
      --
      Copyright (c) 2001-2014 Parsley, All rights reserved.
      親コメント
      • by Canalian (19238) on 2004年01月02日 22時22分 (#464839)

        うるう秒の履歴をタイムゾーン情報の一部として格納して、 localtime()等の変換の際に利用する仕組みが既にあります。

        zicのオンラインマニュアルのleapsecondに関連する記述を 参照してください。他にはclockspeedの使い方のサイトを 探してみるといろいろ載っています。

        zicに食わせるファイルは ftp://elsie.nci.nih.gov/pub/tzdata* からどうぞ。

        親コメント
        • by parsley (5772) on 2004年01月02日 22時46分 (#464850) 日記
          指摘ありがとうございます。zoneinfoとあわせて、leapsecondsについてどのように管理されているかは、あるページ [ksky.ne.jp]から読み取りました。(個人ページですので内容に関して私が保証することはありません。)

          現在Unix系列のシステムに直接アクセスできない環境におりますので(いいわけ)、この先の私の発言を適当にさっ引いて考えてくださっても、そのまま進行していただいても結構です。
          説明いただいた/usr/src/share/zoneinfo/leapseconds(Full Pathについては、別かもしれませんが)、については、手作業での設定が必要であるとは思いませんでしょうか?
          ntpでは、随時うるう秒の発生を通知する仕組みが定義されておりますが、それが、このleapseconds設定ファイルを更新するとなって初めて有効に利用できる仕組みとなると考えております。公的機関の発表を待って、それから更新したのでは、それが事前でない限りは、有効に働かないと考えています。ちなみに、緊急のうるう秒は事前の予告なく発生します。

          # 早く帰宅して、man調べよっと。Onlineのmanだと、自分の使っている版と違うかもしれないし。
          --
          Copyright (c) 2001-2014 Parsley, All rights reserved.
          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年01月02日 19時53分 (#464792)

      Schemeでは、SRFI-19 [schemers.org] で時刻表現が定められています。 サポートしている処理系なら、(current-time time-utc)で協定世界時が、(current-time time-tai)で国際原子時が得られます。

      親コメント
    • Java の java.util.Date クラスではAPI的には(秒の値の範囲)は閏秒をサポートする設計になっていますが、実装されているかどうかはシ下層のOS依存となっているようです。以前に地震計からのデータを扱うシステムを Java 組んだことがありますが地震計からの出力データが閏秒含んでいたため、閏秒に対応した時刻のクラスを自作したことがありました。
      親コメント
  • 閏秒と閏年 (スコア:2, 興味深い)

    by virtual (15806) on 2004年01月02日 21時25分 (#464814)
    いつも違和感を覚えるのですが、一年が一日長くなる年に対して閏年と言うのに対して、一日が一秒長くなる一秒そのものに対して閏秒と言うのは定義として正しいのでしょうか?
    あるいは今日は一秒一日が長くなるので閏日です、とは言わないのでしょうか?
    • 「閏」という言葉の定義 [goo.ne.jp]には「暦の上で一年の日数や月数が平年よりも多いこと。」と書いてあるので、閏秒や閏日に関しても意味に関しては問題ないと思いますよ。

      親コメント
    • by ticky (17030) on 2004年01月03日 0時36分 (#464887) 日記
      太陰暦で、たまに12月の後に挿入される月を、「閏月」といいますから、まちがっていないと思いますよ。
      親コメント
      • Re:閏秒と閏年 (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2004年01月03日 7時28分 (#464943)
        うるう月が挿入されるのは、
        ・太陰暦ではなく、太陰太陽暦です
        ・暦法にもよりますが12月の末とはかぎりません
        親コメント
      • by virtual (15806) on 2004年01月03日 10時02分 (#464963)
        結局、閏秒、閏日、閏月は挿入される秒、日、月そのものを表すのに対して閏日のある年を閏年という定義が私の違和感の元になっているみたいです。
        親コメント
  • by pavo (486) on 2004年01月02日 22時05分 (#464832)
    「一日」は長くなるだろう、月までの距離は大きくなっていくだろう、
    と言われていると同時に、太古には、
    月は今よりもっと近い位置にあったはず、「一日」は短かったはず、
    と言われていますよね。

    日本惑星協会 [planetary.or.jp]で描かれているような風景 [planetary.or.jp]
    (ただしこれは月から地球を見た風景)を想像するのって結構面白いです。
    でも、未来が予測で語られる一方で、過去も予測で語っているわけで
    (痕跡あるなし等の違いあれど)、いろんな意味でこれまた面白いなあと思ってます。

    #ここ5年の話から離れすぎたかも(^^;
    • by nackey (3237) on 2004年01月02日 23時31分 (#464865)
      「はず」というのが、理論上だけの推測なのか観測等による推定も含むのかがよくわかりませんが、珊瑚の化石の分析 [nagoya.jp]によって、数億年前には1年が400日程度あったであろうという推定がなされていますね。
      親コメント
      • by pavo (486) on 2004年01月03日 1時34分 (#464900)
        これはわかりやすいグラフですね。
        上下しながらもだんだん長くなってきてますね。

        > 「はず」というのが、理論上だけの推測なのか観測等による推定も含むのかがよくわかりませんが、

        理論の方もおそらくどこか観測データに基づいて構築されているでしょうから両方と申しましょうか。
        親コメント
  • by j3259 (7093) on 2004年01月02日 16時59分 (#464741) ホームページ 日記
    去年は火星とか土星とか色々大接近してたみたいなので、外側に引っ張られたりとか?やっぱ関係ないのかな。
  • 逆に (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2004年01月02日 17時16分 (#464745)
    秒単位で減らすって事態は発生しないの?
    • Re:逆に (スコア:3, 興味深い)

      by Led (7726) on 2004年01月02日 17時28分 (#464751) 日記
      こんなページが出ました。参考にどうぞ。国立天文台のページ [nao.ac.jp]

      地球の自転はジョジョに遅くなってると聞いていましたが、
      そうとも限らないようですね。
      親コメントのAC氏の発言のような自体ももしかすると発生するかもしれません。
      親コメント
      • by shigepong (8002) on 2004年01月02日 19時27分 (#464780) 日記
        なるほど。
        要するに、フィギュアスケートで
        腕のフォームを変えることでスピンの角速度がで変化する
        のと同じ原理ですね。

        すると赤道あたりの質量をたっぷりと削って
        南極まで持っていけば回転は速くなるし、
        温暖化で南極の氷が海に溶け出せば回転は遅くなるわけだ。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          まあ,でも結局長期的には角運動量が月にもってかれて
          自転が遅くなることには変わりありませんが.
    • 季節柄 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by hix (3507) on 2004年01月02日 17時24分 (#464749) 日記
      それって「おめでとうございます~!いつもより余計に回っております~!」ってこと?
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        「余計に回ってる」のは、き、君の方とちゃうか??ヾ(^^;
      • by Anonymous Coward
        >「おめでとうございます~!いつもより余計に回っております~!」

        これって一応お笑いネタですよね?
        わかる人少なくなってるのかな?
        もうテレビでみる機会もないだろうし。
    • Re:逆に (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2004年01月02日 21時39分 (#464821)
      時間に関してはdjbによるUTC, TAI, and UNIX time [cr.yp.to] / 日本語訳 [titech.ac.jp]が参考になると思います。
      この文書は閏秒(と負の閏秒)、UNIX timeの問題、閏秒を正しく扱う事の出来るライブラリに関して言及しています。
      親コメント
  • 南極や北極の氷が溶けているのと関連あるのでわ。
    確か、自転が遅くなる理由は、月に引っ張られて海水が動くため、
    そこでエネルギーを消費するからだって聞いたのだけど。
    温暖化によって海流の流れや海水面が変化して、
    地球の自転に対する抵抗が減ったりしたんじゃなかろうか。

    # 個人的には、1日は24時間じゃなくて、25時間のほうが暮らしやすいのにな~。
    # まぁ、1年が5%ほど減って、350日+半日ぐらいになっちゃうけど。
    • by Anonymous Coward on 2004年01月02日 17時44分 (#464756)
      UT(世界時)は地球回転の観測により最終的に決定されます。このため、
      UTでの1secは、原子時の1secと異なる時間となります。

      一方、UTC(世界協定時)は、協定世界時は、国際天文連合の定めた
      モデルから算出される時間系で1secを国際原子時の定める1secと一致させます。

      閏秒は、原子時計によって定められる秒と天文観測によって定められる秒の
      誤差の累積は0.9sec以上になる(なりそう)なときに挿入されるわけです。
      誤差の予報と結果は、IERS(www.iers.org)から入手できます

      この誤差を支配するのは、地球そのものの形状変化が最も大きいと言われています。

      #個人的には、1日は48時間になっているのに暮らしにくいなー
      #まぁ、1年は凄い勢いで過ぎて行くんだけど。
      あけましておめでとう。
      親コメント
    • by parsley (5772) on 2004年01月02日 18時26分 (#464772) 日記
      >南極や北極の氷が溶けているのと関連あるのでわ。
      >確か、自転が遅くなる理由は、月に引っ張られて海水が動くため、
      >そこでエネルギーを消費するからだって聞いたのだけど。

      +1秒のうるう秒が(ある程度)定期的に挿入されてきたのは、地球の自転が以前より遅くなっていたからであり、そのうるう秒の挿入がしばらくないということは、遅くなっていた状態からやや速くなったということです。したがって、発生している現象は、逆なのです。
      --
      Copyright (c) 2001-2014 Parsley, All rights reserved.
      親コメント
    • 私は1日30時間が… 10時間仕事して、 10時間遊んで、 10時間寝る…。 失礼しました。
      親コメント
    • ふと思ったんですが、
      +1秒を入れるか否かではなく、
      中途半端な時刻を挿入すると何かまずいんでしょうか。0.5秒とか。
      毎年始めにぴったり合うようにすると。
      親コメント
  • by kenoba (4099) on 2004年01月02日 17時56分 (#464760)
    Typo発見。目立つところなので情報は正確にね!

    "2004年になって少し経ちましたが、通信総合研究所の発表によると、今年も閏の挿入は行われなかったようです。・・・・
    • by Anonymous Coward
      そんなにうれしそうに指摘しなくても・・・。
  • by jim-vrtx (16640) on 2004年01月02日 18時17分 (#464765) 日記
    べつに地球の自転がぶれている訳では無いので、
    気にする問題では無いと思うのですが...。
    もしかして、閏秒があったほうが儲かる商売の方...?
  • UNIXでは、時刻と時間を同じもの (正確に言うと、epoch timeからの経過時間を時刻) と規定しています。でも、閏秒をつっこまれると、時刻と時間は異なってしまいます。

    他のOSって、どうなってるんでしょう?

    リアルタイムOSだったら、0.1秒後の処理が1.1秒後に遅延されるとか、そういうこと、冗談では済ましてくれないはずなので、何かしらまともな実装があると思っているんだけど。

    # 閏秒テーブルつきのgettimeofdayってのもあったような気がするが
  • みなまで言うな (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2004年01月02日 22時32分 (#464843)
    時が全てを解決する
  • by Anonymous Coward on 2004年01月03日 2時45分 (#464914)
    うちの夫婦のようだ。。。。

    # 当然AC
  • by Anonymous Coward on 2004年01月02日 17時53分 (#464757)
    今年も閏年の挿入は行われなかった
    2行目だけの typo だけど、閏年ではなくて閏秒、ですね。一瞬閏年の挿入とはなにか考え込んでしまった。
typodupeerror

人生unstable -- あるハッカー

読み込み中...