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8692 story

IBMがLinuxに対して「特許権不行使」宣言 68

ストーリー by Oliver
特許戦争最前線 部門より

Anonymous Component曰く、"IBM社が、Linuxに対して自社所有の技術特許権で攻撃を加えることはしないと宣言し、他社にも同調を求めた、とCNET Japanが伝えています。Linuxに283件におよぶ特許侵害の可能性が有る、という分析結果がOpen Source Risk Management社から発表されたばかりですが、そのうちの60件はIBMが保有する特許だという事です。同様に技術特許を大量に所有している他の大企業がこの提案に同調するかどうかが注目されます。ちなみに、Hewlett-Packard社が保有している20件、Intel社が保有している11件、Microsoft社が保有している27件について、OSRMはLinuxが特許権を侵害している可能性が有ると指摘しています。特許訴訟には、争点にかかわらず200~400万ドルの弁護費用がかかるそうです。"

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  • by Marlboro (18674) on 2004年08月05日 22時46分 (#601817)
    こんな記事1 [seesaa.net],記事2 [seesaa.net]、記事3 [infoseek.co.jp]を某所で発見しました。

    アメリカの特許事情の深刻さと
    特許問題はソースコードの修正だけで回避できる問題ではないという事がわかります。
    確かに特許というのはコード単位ではなく、機能単位である場合も多いですし、コードに特許を課す場合 考えられる実装方法全てを押えておくのは当り前でしょうから、難しい問題です。
    機能単位の場合は、その機能自体を削除しなければならないという事にもなりかねません。
  • 変に宣言しないで そのままの状態にして
    置いたほうがいいと思うのは日本人だからでしょうか。
    宣言とかはっきりさせちゃうと、じゃぁIBMの特許は
    つかいほうだいじゃ~ん!とかって逆に
    がんがん使い始めることもできたり……。
    そこまで行くと宣言撤回して、攻撃し始めそうだし。
    --
    やなぎ
    字面じゃなく論旨を読もう。モデレートはそれからだ
    • Re:ほっといて・・・ (スコア:3, すばらしい洞察)

      by katsuwo (17163) on 2004年08月05日 21時45分 (#601775) 日記
       うーん。
       記事 [cnet.com]を読んだ限りでは、「自己防衛を余儀なくされない限り」と前提してあるので、
      無論、調子に乗ったら即叩き潰しに回るでしょうね。(^^;;)
       ともあれ、IBMからかなりの人員をLinuxの「開発」に投入し、コミュニティでの活動も精力的に
      行っているとの話も聞きますので、Linuxのために今まで費やしたコストや、将来性を考えたら、
      対外的にも太っ腹なコメントをぶち上げといたほうが得策なのでしょう。
       もっとも、IBMはあくまでハードが売れてなんぼの箱屋さん兼保守やってなんぼのソリューション屋
      さんですから、自分のところの得意とする「取り扱い商品」が増えて欲しいのでしょうし。

      # え?弊社の特許が侵害されてる??
      # …オラオラ。誠意見せてもらおやないか~(--#)
      --
      @大阪なヒト
      親コメント
      • SCO問題にしても、コミュニティ、ユーザーが関心あるのは
        まずそれが有るのか無いのかであって、IBMがどう振舞うか、
        それは次の関心なんじゃなかろうか。
        この際、自分の所はこんだけ特許あるから邪険にされたら
        Linuxごとぶっつぶすよ?なんて匂わせてないでハッキリしてよと。

        今後IBMが
        • 特許制度 (スコア:2, 参考になる)

          by dekaino (7870) on 2004年08月06日 8時05分 (#601931) ホームページ
          > 今後IBMがオープンにしてない技術でも、オープンソースプロダクトになら黙って無償で組み込まれても良いとまで言うなら、

          技術の詳細を公開しないと特許は取得できません。
          特許制度とは技術を誰でもアクセスできるデータベースに登録させることを目的とし、特許権はそのインセンティブにすぎません。
          クローズにしてた技術を他人に使われても、それが不正な方法で盗まれたものでない限り何の権利も主張できません。
          ちなみに市販された製品のリバースエンジニアリングは原則自由な行為です(特別に契約で禁止しない限り合法)。
          親コメント
    • Re:ほっといて・・・ (スコア:2, おもしろおかしい)

      多分、Intel や Microsoft への敬遠の意味も含めた行動なのでしょうが。。。

      それにしても、IBM の 60 件の特許ってのは、そのほとんどが実は IBM の社員がうっかり実装しちゃったものなんでねぇの? とか思わなくも無かったりするわけですが (^_^; 。社内では方言のようによく使われている技術が、実は特許として公開されているものだった、なんてありがちっぽい話だし。

      --
      むらちより/あい/をこめて。
      親コメント
      • >多分、Intel や Microsoft への敬遠の意味も含めた行動なのでしょうが。。。

        敬遠してどうするだ。(w
        それを言うなら牽制だろ。
    • by shadowin (23191) on 2004年08月05日 21時43分 (#601773)
      Linuxカーネルに対してってことだから、ぜんぜん使い放題ではないのでは?
      これが、Linuxシステムとかだと使い放題ですが。
      親コメント
    • >宣言とかはっきりさせちゃうと、じゃぁIBMの特許は
      >つかいほうだいじゃ~ん!とかって逆に
      >がんがん使い始めることもできたり……。

      「Linuxに対して」と書いてるように見えますが?
      • by Anonymous Coward on 2004年08月06日 0時43分 (#601859)
        >> 「Linuxに対して」と書いてるように見えますが?

        「Linuxに対して」許可を出したということは、そのソフトウェア特許のコードをGPLで公開したということに他なりませんね。したがって、他のGPLソフトウェアが(特許侵害しているコードを)使うことにも同意したとみなすのが妥当というか、そうじゃないとGPL違反ということになりますね。

        ただし、そこからプロプラなソフトにコードをパクった場合、GPLだけではなくIBMをも相手にすることになるので、むしろ普通のGPLコードより強力な縛りかもしれませんね。
        親コメント
        • > そのソフトウェア特許のコードをGPLで公開したということに他なりませんね。

          それはいいのですが、そこから

          > したがって、他のGPLソフトウェアが(特許侵害しているコードを)使うことにも同意したとみなすのが妥当

          という話を導くのは間違っていると思います。
          そもそも、GPL は著作権の許諾条件なわけですから、それと特許は別に考える必要があります。

          GPL の7章に従うなら、
          「GPLと特許の条件は両立させなさい。条件的に両立が無理なのだったら、そのプログラムの頒布は無理」
          ってことになるだけですね。

          ・ソフトメーカー A の開発したソフトウェア a は特許保持者 B の持つ特許 b を使用している
          ・A は B からソフト a に特許 b を使用する許可を取っている
          ・A はソフト a のソースコードを公開している (ソースコードの公開は特許の実施にあたらないため、 b の許諾は不要)

          という状況で、

          ・ソフトメーカー C がソフト a のコードの一部を流用した ソフトウェア c を作成した。
          ・C は A からソフト a のコードをソフト c に流用する許可を取っている
          ・ソフト c でも、特許 b を使用している

          場合に、「ソフト c は特許 b の許諾を得ていると言えるか?」と考えると、答えは NO でしょう。
          メーカー C は特許保持者 B から、特許 b の使用許可を貰う必要があります。

          これは、そのソフトウェアのライセンスが GPL であっても話は変わらないです。

          だいたい、「ソフトウェア特許のコードをGPLで公開」なんてたいしたことないですよね。
          特許制度とは技術の公開のためにあり、特許公報には著作権は無いですから、既にGPLよりはるかに緩い条件で公開されているわけです。

          それを、コンパイルできるような形に翻案しGPLで公開したものは、著作権が発生している分、GPLなコードの方が元の特許より制限がはるかに厳しくなってます。

          すぐにコンパイルできる形になっている分、便利にはなってますけどね。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2004年08月06日 10時07分 (#601988)
          >「ソフトウェア特許のコードをGPLで公開したということに」

          ちょっと概念がわかりません。
          ソフトウェア特許といえども発明となるのは方式・機能などを実現するためのアイディアで、著作権の保護する「表現したもの」ではありません。特許をGPLで公開ということはありえないと思います。

            特許: Linuxカーネルでの使用に関する限り権利行使しない
            著作権: IBMの貢献分はGPLで公開
          てことでしょうか

          #そもそもその特許を侵害するとされるソースコードがIBMの書いたものとは限りませんし
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2004年08月06日 15時26分 (#602156)
            GPLが100%有効である&&IBMが(単なる口約束じゃなく)公式に許可を出したいう前提で書きます。

            >> 特許をGPLで公開ということはありえない

            だから「特許に基づくコードをGPLで公開」であって、「特許そのものをGPLにした」なんて話はしてないですよ。

            で、以下は別の方が書いた文章についてですが...

            >> これは、そのソフトウェアのライセンスが GPL であっても話は変わらないです。

            ダウト。GPLであったら話は別です。「特許については別途相談するから、このコードをLinux Kernel以外に流用する際には問い合わせてね」的条件を付けた場合、それはすでにGPLではないので、それをLinux Kernelに組み込んで配布することはできません。なぜならば、

            >> 「GPLと特許の条件は両立させなさい。条件的に両立が無理なのだったら、そのプログラムの頒布は無理」

            という条件がありますから。つまり、

            >> ・A は B からソフト a に特許 b を使用する許可を取っている

            だけではGPLで公開はできないです。GPLというのは特殊なライセンス(自由にコピーできることを強要する)なので、単に「おいらのソフトに特許技術を使わせてね。ついでにソースも公開するけどいいよね?」という許可を取っただけではGPLで公開はできないです。Aは「そのコードをGPLで公開する=GPLに基づいて未来永劫にわたって自由にコピーや流用をして構わない」という許可をBから取る必要があります。それをBに断られたらGPLでは公開できません。

            で、IBMがGPLで公開する許可を出したということは、そのコードを使う目的がLinux KernelだろうがSunやMSが開発するGPLなソフトウェアだろうが、後から「やっぱそれはダメ」とは言えないということを意味します。

            もしもそのコードを参考にしてスクラッチからコードを書き、別ライセンスで公開した場合、GPL違反にはなりませんが、その時点でIBMの許可も得られていないことになるので、その場合は特許侵害で訴えられる可能性があります。
            親コメント
  • by banana (10420) on 2004年08月05日 22時02分 (#601782)
    特許侵害の可能性のあるところってどこなんでしょう?

    openssl の MDC-2, IDEA, RC5 は特許問題がある、というのを
    Slackware の build script の中に見つけてから、これらを
    無効にしてコンパイルしているのですが、そういう方法で避ける
    のは無理なんでしょうか?
    • by boo (899) on 2004年08月05日 22時10分 (#601788) 日記
      Open Source Risk Managementの発表(PDF) [osriskmanagement.com]を見ましたけど、
      カーネル2.4と2.6を調査したとしか書いてないですね。
      どこかにもっと詳しい資料は無いんでしょうか。
      --
      あぁ、「ン」が消えてるんですよ。「ビーフン・カレー」ね。
      親コメント
    • by tnk (13707) on 2004年08月06日 10時50分 (#602004)
      コメントのリンク先にも書いてありますが,アメリカの特許法だと,

      1.ある技術が他人の特許権を侵害すると知っていて使った場合
      2.ある技術が他人の特許権を侵害するとは知らずに使った場合

      では,賠償金額がぜんぜん違うそうです。

      というわけで,「どの技術が特許を侵害している可能性がある」ということを
      公表してしまうと,将来訴訟を起こされたときに,上記の2だとみなされるという
      リスクが増してしまうので,あえて公開しない,ということらしいです。
      親コメント
  • 楽観論 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2004年08月05日 22時07分 (#601787)
    japan.linux.comの記事 [linux.com]もどうぞ。
  • IBMはLinuxを支援しといたほうが後々の資金源になると考えて打った行動なだけかと。
    HPとMSとIntelがどう動くかは今後の経営戦略によるんじゃないでしょうか。

    #まあ一社はどう出るかはほぼ目に見えてますが
    • Re:結局 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年08月05日 23時02分 (#601826)
      > IBMはLinuxを支援しといたほうが後々の資金源になると考えて打った行動なだけかと。

      企業なんだから当たり前じゃないですか。
      親コメント
  • by tyamagch (672) on 2004年08月06日 6時39分 (#601919) 日記
    某色ダイオードの件からの連想だが、発明した技術者にしてみれば、報奨金の取り損ねということにはならないのだろうか?
    アメリカの特許制度及び会社と従業員間での特許件の取り扱い慣行を知らないので、なんともいえない部分はあるのだが。
    某色ダイオード関連で「米国の常識」などとマスコミ類に書かれているのを読むと利益の出る可能性のある特許権の行使を会社が放棄したりすると開発者本人から訴えられそうな気がするが?
    --
    Don't ask me why!
    • by shivandragon (10040) on 2004年08月06日 12時28分 (#602068)
      まず、報奨金は出ると思う。数十万円程度かもしれないけど。
       #申請に100万単位の金が掛かるんだからたいしたこと無いはず

      次に本当に何十億とかの利益が出るほど有益ならパテント料をとると思う。
      Linuxになら無料でも構わないと思った特許なんじゃないかな?

      その上で話すけど、特許を会社が無償で提供しても、利益が出ていないわけではない。
      今回のケースなら、こういう宣伝にもなるし、Linuxの利用が妨げられなければ推進しているIBMには利益。
      Linuxのようなコミュニティでなく他企業に提供したときもクロスライセンスを結ぶなどして会社には利益をもたらしている。
      企業なんだから、コストかけた権利を放棄したりはしていないと思う。
      米国でそんなことを言ったら、今度はもっと怖い株主に怒られると思う。

      従業員的にはそれに見合った報酬がもたらされるか否かじゃないかな?
      利益の算出はかなり面倒だろうけど。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年08月05日 21時12分 (#601764)
    >争点にかかわらず200~400万ドルの弁護費用がかかる
    奴らにとってみれば絶好の訴訟目的になるわな
    金欠にして潰せるんだから絶好の好機だろ(藁藁
  • by Anonymous Coward on 2004年08月05日 21時13分 (#601766)
    Microsoft社が保有している27件
    ここは無理だろうなぁ・・・_| ̄|○
  • by Anonymous Coward on 2004年08月05日 22時15分 (#601792)
    なんか、ソースを一生懸命書き換える人が出てきそうな予感
    • ソレはソレで良いんではないでしょうか?
      オープンソースだとソレがヤリ易かったり、ヤルとなれば手や目を増やせたりってのもまた、利点の一つでしょうし。

      逆に、SCOがいつまで経っても明確な証拠を公開しないのは、嘘っぱちってのがほとんどなのかもしれませんが、ある面では「公開したら途端に該当するコードを書き換えられて終わり」になるのをさけたいってのもあるのかもしれませんし。
      …過去の権利侵害については回避しようがないかもしれませんが、移行リリースされるコード・製品はすっかりクリーンになってしまうわけで、SCOはソレはソレでおいしくないとか思ってるかも?
      --
      -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
      親コメント
    • by onyonyo (15599) on 2004年08月05日 23時10分 (#601830)
      ソースの中の特許侵害の可能性のある部分を抜き出すプログラムをつくる。
      しかし、判定の為に使っている「特許侵害可能性コード」が特許を侵害しているため特許侵害で訴えれる。

      #頭いたい。。。

      そうか、このコードは大丈夫と判定するプログラムをつくってパスしなければ特許侵害の可能性があるとして修正していけばいいのか?

      #なんかすばらしく馬鹿げているプロジェクトなんですけど。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年08月05日 23時58分 (#601853)
        > しかし、判定の為に使っている「特許侵害可能性コード」が特許を侵害しているため特許侵害で訴えれる

        プログラム停止問題によれば、そんなプログラムは作れないので、心配しなくても良いです。
        親コメント
        • 停止問題の解決が不可能であることと,ある価値観に基づいて
          その正否を決めるプログラムが作成可能であるかは必ずしも等価
          な問題ではなく,出来る可能性が否定されるわけではないと思う
          のですが.

          #とはいえ,特許侵害の可能性を判断するコードが現在の技術で
          #作成可能とも思いませんけど.
          親コメント
        • 個人的には確率論だとは思いますがね。
          自分では万が一しか使わないコードにバグがあっても、
          自分自身を検出する際にその部分が使われなければ検出できますから。

          # え、ちがうの?
    • そういう努力は行われるだろうけど、

      「従来までのバージョンにおける特許侵害によって過去に受けた損害に対して賠償しろ」なんていう訴訟に対しては無力ですよね。

    • 口約束なんざ信用できるかボケッ、て所ですかね。

      SCO の例もありますし、
      将来IBM がどこぞに買収されないという保証もないですから。
      # なさそうだけど
  • by Anonymous Coward on 2004年08月06日 1時14分 (#601873)
    侵害してたら当然、IBMや他社が権利行使しないといっても回避策をとるんだよね?
    Linuxなら何しても許されるという考えは傲慢だと思うのだが。
  • by Anonymous Coward on 2004年08月06日 1時32分 (#601880)
    とりあえず「核兵器」の発射 [itmedia.co.jp]lは免れたわけですね。
    次は「抑止力」として、Linuxの開発者に対して不当な特許訴訟を仕掛けてくる企業に対しては
    IBMの所有する特許を使って反訴することを宣言してほしいですね。
    まぁ無理なんだろうけど、そこまでしてくれたら神様ですよ。
    • それって、Linux コミュニティーの私有化なんじゃ。。。

      カーネルに埋め込まれている自社特許の数が、Linux コミュニティーに対する発言力の指標の一つとして考慮されるという事態は、あまり喜べるものではないように思います。たとえ今は Linux コミュニティーに対して好意的であるとしても、未来永劫そうであると保障されている訳ではないし。

      --
      むらちより/あい/をこめて。
      親コメント
    • >次は「抑止力」として、Linuxの開発者に対して不当な特許訴訟を仕掛けてくる企業に対しては
      >IBMの所有する特許を使って反訴することを宣言してほしいですね。

      無茶苦茶いってるな。
      その会社がIBMに対して特許侵害その他やましいことをしてなければ
      反訴なんてできっこないじゃん。Linuxは関係ない。
      • by Anonymous Coward on 2004年08月06日 8時56分 (#601952)
        IBMほどの大企業が持っている膨大な特許の中には、
        どこのソフトウェアも当たり前に使っているような
        基本仕組みに関するものが、たくさん含まれているそうだ。
        だから「お前もうちの特許侵害してるじゃんよ」と
        反訴するのはわりと簡単だろう。

        やればパテント料を取れるかもしれないのに、
        SCOみたいなことをIBMがやらないのは、
        企業イメージを汚してまで、そういうことをやらなければ
        ならないほど落ちぶれては居ないから。
        (もちろん反訴されるリスクがあるからでもあるだろうけど)

        IBMがパテント料をとらない特許を数多く保持しているのは、
        今のところ、アホでケチな「特許ゴロ」を追い払うための
        「反撃」用、「抑止力」とするためである。
        ただし、そういった特許は、ひとたびIBMが情け容赦なく
        攻撃にもちいるようになれば、
        コンピューター産業全体が大混乱に
        陥るであろうほどの破壊力も秘めている。
        そういうところが核兵器に似ているといえば似ていると言えるかもしれない。
        親コメント
      • 「IBMの所有する特許を使って反訴することを宣言」というのは当然「その企業がIBMの特許を侵害していれば」という条件が付いていると考えるのが当り前だろ。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年08月06日 2時08分 (#601890)
    大企業は、企業間の力の訴訟リスクのバランスをとるために、防衛特許を大量に持っています。同様にオープンソース陣営も、オープン特許のようなものを用意し、「目には目を、歯には歯を」の体制をつくるのはどうでしょう? もしくは、オープンソースを利用している企業に、カウンター特許訴訟を起こさせる何らかの仕組みを導入するとか。

     ま、核ミサイルでお互いに脅しあっている国のようなもので、決して健全な方法とは言えませんが。

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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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