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世界最初のクオーツ腕時計、IEEEマイルストーン賞受賞 45

ストーリー by Acanthopanax
一里塚 部門より

Anonymous Coward曰く、"セイコー株式会社ニュースリリースによると、同社製の、1969年に世界に先駆けて発売されたクオーツ腕時計「セイコークオーツアストロン」がIEEEマイルストーン賞を受けることになった。同リリースによれば、マイルストーン賞受賞は国内では、八木アンテナ、富士山頂レーダー、東海道新幹線に次いで4件目、時計産業分野では今回が初めてという。
この腕時計の開発については例によってプロジェクトXで取り上げられている。国内の同賞受賞案件のうち、プロジェクトXに取り上げられていないのは八木アンテナだけということになる。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 固有商品としてのアストロンは覚えてませんが,確か,出たばかりの
    クオーツ時計って,何十万円もしましたよねぇ.
    50万円台だった頃のことは,おぼろげに覚えている気がしますけど.

    クオーツ時計が大衆化・低価格化して行ったときのマイルストーン的製品って,
    あったのでしょうかね.それともジワジワ下がって行ったのかな.
    ぼくが初めて買ったのは,1970年代後半,カシオの液晶デジタルでしたが,
    既にその時には,貧乏学生(=ぼく)の小遣いで買える程度に安くなってたことは確か.
  • by Anonymous Coward on 2004年11月20日 6時53分 (#655184)
    以前、プロジェクトXで取り上げられた話で、自分がよく知っている 話(出演者に知人までいる)が、あったんだけど、 時間関係や、理由と結果が、むちゃくちゃで、 まさに、統合失調症患者の話を聞いているようでした。 美化256倍には、そうとう努力がいるということでしょうか。
  • 良いものはきちんと評価されるということでいいのではないでしょうか?

    別に八木・宇田アンテナがプロジェクトXで紹介されてもねぇ・・・
    • 技術としては素晴らしいものだけど、
      そこにドラマがあるかどうかは別物ですね。
      • by Anonymous Coward on 2004年11月20日 7時07分 (#655185)
        八木アンテナ
        http://homepage3.nifty.com/7M2MZT/hstry.html

        1922年 (大正11年)八木秀次教授、導波器の理論を発想
        1925年 (大正14年) 八木秀次、宇田新太郎 両教授、新型アンテナ発明
          第二次大戦中、アメリカは爆撃機に YAGIアンテナ を装備し日本を圧倒しました。
        日本は捕獲した敵の軍用機通信取扱説明書に「Yagi Array」「YAGI ANTENA」の記述を見つけます。
        YAGI、ヤギとは何だろう?・・・・ 「!」・・・・始めて自国科学者の偉大さを知りました。

        ドラマはあるでしょうけど、それまで前向きに紹介してきた
        台無しにしかねないドラマになりかねないから扱いが難しいかな。
        エビジョンイルが、プロジェクトX展で民間企業から金を巻き上げた
        とされる件とか不祥事続発だから、番組の方向性を変えるほどの
        リスクは取らないだろうw
        親コメント
        • by prajna (18168) on 2004年11月20日 10時40分 (#655237)
          「敵を知らず、己れを知らず」

          八木アンテナは日本の誇りであると同時に、日本の愚かさの象徴でもあり
          ます。自国の技術に対する評価をできない日本は、八木アンテナの素晴ら
          しさを理解しようとせず、海外で高く評価されたことを知った後ではじめ
          て、その素晴らしさが国内で認知されました。

          この八木アンテナは広島・長崎の原爆において、非常に重要な役割を果た
          しました。この事実は、八木アンテナに対する一部の人たちの感情を複雑
          なものにしています。

          参考:世界に貢献した八木アンテナと発明者八木秀次の悲話 [melma.com]
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2004年11月20日 18時15分 (#655363)

             このコメントに異を唱えるわけではありませんが、少し長く補足させてください。

              八木秀次 [wikipedia.org]というと、現代ではほとんど「八木アンテナ」の発明者としてしか知られていません。しかし彼の真の業績は、多くの優れた学究機関を創設、運営したところにあります。

             彼はカリスマ的なリーダーであり、多くの組織において、多くの研究者を育てました。たとえば創設間もない大阪帝国大学では、理学部物理学科の主任教授を勤めましたが、そのときの部下の一人が湯川秀樹でした。今ではほとんど知られていませんが、彼の中間子理論は、京大ではなく、この阪大時代での業績なのです。また、東北帝国大学で、電磁気・電子分野での実学の伝統を完成させたのも八木であり、かの西沢潤一もその系譜に属することになります。

             リンク先を見ると、「優秀だが地味な研究者が、海外での評価によって日本で再評価された」という風に取られがちだと思うのですが、実際のところは、組織のリーダーとしての性格が強すぎて、八木自身にとっても、「八木アンテナ」の発見は人生のごく一部だったというのが実情です。1944年に内閣技術院総裁になったのも、海外での評価は関係なく、当時の日本でのごく当然の人事だったに過ぎません。

             このような八木の人物像を知れば、「八木アンテナ」は正しくは「八木・宇田アンテナ」だとされる理由もお分かりでしょう。彼はいつでも指導的立場であり、研究室にこもるタイプではなかったのです。タイプとしては糸川英夫 [isas.jaxa.jp]に近い、組織運営の天才だったのです。

             しかし、組織者として優秀でも、記録に残るのはその組織の研究者個人の業績です。その結果、八木秀次は現在、その業績のほとんどは忘れられ、単なるアンテナの発明者としてのみ知られる存在にになってしまいました。

             つまり、八木秀次が過小評価されていたのは当時だけではありません。現在も過小評価されつづけているのです。技術を評価するのは難しいことですが、人を評価するのはもっと難しいことと思います。

             以上、全ての内容は、 『電子立国日本を育てた男―八木秀次と独創者たち』 [amazon.co.jp]からの受け売りでした。とても面白い本です。強くおすすめします。

            親コメント
            • でも、逆に言えば、ある犯罪者が一定期間門下にいただけで
              弟子の責任を取らなければいけないとか、そのソフトを作らなければ
              そいつはその犯罪を起こさなかったとか言われそうな。

              プラス面に評価する逆に幇助の濫用と。

              ね、京都府警さん。
              • そりゃ主に犯罪のやり方を教えている教室の門下生が犯罪を犯したら、指導者(?)の責任は何らかの形で問われるでしょう。

                たまたま指導していた内容を犯罪に悪用されたのと、犯罪を犯すことを前提に指導していたのとでは話が違いますわな。
            • へぇー、そういう方だったんですか…。

              東北大電気系3学科の内庭にある胸像って、たしか八木先生でしたよね。

              そうか、雪合戦の的にしちゃいけなかったんだ…。

            •  非常に参考になりました。が、これほどすばらしいコメントなのでかえって、僭越ながら細かいところに突っ込みを入れたくなる部分も。

              >つまり、八木秀次が過小評価されていたのは当時だけではありません。
               いや、当時は非常に評価されていたのでは>八木先生自身は
               だからこそ、1944年に内閣技術院総裁になったわけだし、それ以前は東工大の学長(1942年就任)をしていたわけでしょ?
               そういった意味で
              •  655363のAC [srad.jp]です。ご返事が遅れて申し訳ありません。過分にお褒めいただき、大変恐縮です。

                 実は、私のコメントの内容は、事実とは異なる部分があります。その一部は、内容を短くするための意図的なものですが、意図せずしてそうなってしまった部分もあります。また、何を書き、何を残すのかということで苦心した結果、ご指摘のとおり、内容がちぐはぐになってしまったと思います。

                 書かなかった(書けなかった)内容の中で一番大きいのは、八木の苛烈な性格です。彼は極めて鋭い頭脳の持ち主でしたが、同時に歯に衣着せぬ舌鋒の持ち主でもあり、多くの敵を作ってしまっていました。内閣技術院総裁の総裁にも、先のコメントに書

          • by Anonymous Coward on 2004年11月21日 8時30分 (#655550)
            八木博士は戦後の占領時代に日本アマチュア無線連盟の会長をされたことがあります. 戦中に禁止されたアマチュア無線の再開に向けて折衝にあたった際は,GHQも八木博士に対しては丁重な扱いをしたと伝えられています.
            親コメント
          • なんか、そのリンク先の文章って、過度に敗戦と八木アンテナを結び付けようとしすぎてません?

            そのあたりで注目すべきことは

            ・日本軍がレーダーに消極的であるのに対し、英米軍が積極的に使用したこと。

            ・英米軍のレーダーに八木アンテナが採用されていたこと。

            だけで、それらは独立の話ではないかと思うんですが。
            なんか、この手の話をしてるところって、軒並み「敗戦は八木
        • 2004.10.01(株)日立国際電気 [h-kokusai.com]から八木アンテナ(株) [yagi-antenna.co.jp]へ

          八木アンテナ事業部分社化に伴う分割計画書の決定に関するお知らせ [h-kokusai.com]
          平成16年5月27日 株式会社日立国際電気

          なんかタイムリーね。って1月半遅れだけど。
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        • by Anonymous Coward on 2004年11月20日 13時29分 (#655286)
          http://www.nhk.or.jp/projectx/projectx/projectx_top.htm

          によると

          > 「プロジェクトX」は、熱い情熱を抱き、使命感に燃えて、
          > 【戦後】の画期的な事業を実現させてきた「無名の日本人」を
          > 主人公とする「組織と群像の知られざる物語」である。

          戦後の出来事が対象のようです
          親コメント
      • スタジオに誰を呼ぶのかも課題なのでは?
        大正時代の発明のようですが、関係者で存命している人はいるんでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2004年11月20日 9時17分 (#655209)
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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