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16団体から、著作権保護期間「死後70年」を求める共同声明 141

ストーリー by mhatta
こりゃまたみなさんおそろいで 部門より

maia曰く、"INTERNET Watchの記事によれば、日本文藝家協会、日本脚本家連盟、日本シナリオ作家協会、日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会、日本漫画家協会、日本美術家連盟、日本美術著作権連合、日本写真著作権協会、日本写真家ユニオン、日本音楽作家団体協議会、日本音楽著作権協会(JASRAC)、音楽出版社協会、日本芸能実演家団体協議会、日本レコード協会、日本歌手協会の16団体からなる「著作権問題を考える創作者団体協議会」は22日、著作権の保護期間を現在の「死後50年」から「死後70年」に延長することを求める共同声明を発表した。

ちなみに9月5日に出された総務省の「ユビキタスネット社会の制度問題検討会」の試案では、登録制度によって権利の所在が明確になった著作物に限って権利の保護期間を延長することを提案したり、権利者の所在が不明となった場合には補償金を供託することで利用を可能とするなどの工夫が提案されている(プレスリリース)。

関連:著作権を没後70年まで延長するよう要望(2006年4月13日)"

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  • 死んだら (スコア:5, 参考になる)

    by hiddenangel (14285) on 2006年09月25日 10時35分 (#1025530)
    死んだら、なにがどうあっても本人に利益は配分されないのにね。

    著作の権利だけで生計を立てるのは、作者の配偶者までにしておくべきだと思うけどなぁ。
    • Re:死んだら (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Ying (4319) on 2006年09月25日 11時11分 (#1025566)
      著作権のうち、いくつかの権利を第三者に売却する場合、死後50年使用できる権利と死後70年使用できる権利では後者のほうが高く売れる可能性があります。

      よって、著作権の延長によって著作権者が利益を得る可能性は0ではありません。

      実際にそんな都合のいい話があるかどうかは別。

      親コメント
    • Re:死んだら (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2006年09月25日 12時17分 (#1025642)
      同感です。

      私がもし名曲を作ったとしても、その利益を享受する子孫はいません。多分そんなことになったら、見ず知らずの親戚を名乗る人間に利益を渡すよりは、自分で選んだ相手を指名するか、もしくはNPOなりの公的な団体に譲るよう遺言を書いておきたい。

      音楽なんて露骨だと思いますが、実際それが重要なのは某著作権管理団体くらいで、作者の子孫が本当にそれで飯を食おうなどと考えてはいないと思うのですが。

      死後の権利の延長が本当に作者の意志の尊重につながるのか?本当に作家たちが望んだ期間延長なのかはおおいに疑問です。結局「なんたら協会」の都合だけなのではないのかと。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年09月25日 12時39分 (#1025672)
      作者が死んだとしても、少なくとも70年は周りの団体が甘い汁を吸えますよ
      ということを求めているのでは無いかと思う

      # つか売れっ子作者の子が死ぬまで食えちゃうと血が弱くなる予感
      親コメント
  • by leiqunni (8779) on 2006年09月25日 10時39分 (#1025534) ホームページ 日記
    既得利権のもんだいだよねえ。
  • ネズミ保護法 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by todlot (31453) on 2006年09月25日 11時35分 (#1025593)
    ミッキーMウスだけは永久に保護してやるから
    交換条件として、Dィズニー社は他の問題に口出ししないでくれ
    って駄目ですかね。
  • いいのか松本零士 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Elbereth (17793) on 2006年09月25日 14時11分 (#1025775)
    ITMediaの記事 [itmedia.co.jp]によると、

    >松本零士さんは「模倣や応用、改造は作品のうちに入らない。
    >世界で自分1人しか書けないという作品を作れてやっと創作者」
    >などと持論を展開

    ということは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」なしでは多分生まれなかった
    であろう「銀河鉄道999」は模倣ではないにしても応用の範疇に入ると
    思われますから、創作作品のうちには入らないということで
    いいんですかね。
  • 著作権だけは (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年09月25日 10時36分 (#1025531)
    棺桶に持ち込めるのか。たいしたもんだなあオイ。
    • Re:著作権だけは (スコア:3, おもしろおかしい)

      by zenkakueisuuji (20374) on 2006年09月25日 11時32分 (#1025587) 日記
      棺桶に持ち込んだら、そのまま火葬にしていただきたい。
      親コメント
  • 仮定の話 (スコア:3, 興味深い)

    by gendohki (16311) on 2006年09月25日 10時41分 (#1025535)
    とりあえず100年は求めるんでしょうかね?
    "あの会社"はそうそう潰れないでしょうし。

    それはそうとして、
    仮に50年でダメでしたor70年にしたけどそれ以上の延長はダメでした。って時に、
    著者を100年くらいコールドスリープさせちゃうと、どうなっちゃうんでしょうね?
    生きてる?生き返る確証が無いから死んだことにしちゃう?
    それとも復活したら著作権復活?
    --
    「なんとかインチキできんのか?」
  • 建前は聞き飽きた (スコア:3, すばらしい洞察)

    by akiraani (24305) on 2006年09月25日 11時04分 (#1025551) 日記
     ミッキーマウス保護法の真似を要求するくらいなら、素直に195x年以降の著作物は永久に保護しろ、といえばいいのに……。(xに入る数字は二次権利者間で調整)

    参考:囚われの齧歯類、著作権延長を語る [srad.jp]

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
  • そもそも (スコア:3, 興味深い)

    by mu (9770) on 2006年09月25日 11時07分 (#1025558) 日記
    50年でも商品価値がある作品なんてほんの一握り.
    一握りの作品を守るために無数の無価値作品を維持してしまって,単に忘れられた作品が増えるだけ.
    殿堂入りの作品だけ特別扱いしておく方が文化にとっていいような気がするのだが..
    • Re:そもそも (スコア:5, すばらしい洞察)

      by Namany (19002) on 2006年09月25日 11時26分 (#1025579) 日記
      死後数年で原則フリーにしてしまって、それ以降は特許みたいに延長に手続きと手数料がかかるようにすればいいのに。

      #死後発見された作品に関しては、その時点から数年間を保護期間として、その間に延長手続きをするかどうかを相続人が決める、ということで。
      親コメント
      • Re:そもそも (スコア:4, すばらしい洞察)

        by shojin (28072) on 2006年09月25日 12時52分 (#1025686) 日記
        特許のように価値のある作品だけがいつまで経っても
        手放されないという事になるでしょうけれど、
        権利を握る方にもある程度のコスト負担は
        期待したいよね。

        いっそのこと、更新は死後or発見後150年まで
        認めるけれど、更新料金は時間に対してexp(時間)で
        増えるということにしてしまったらどうかと
        思うんですが。例えば、年間更新料を
        log(1.1)*exp(年数)万円位でどうでしょ?
        そうすれば適当に廃れてきたところで権利を握ることの
        方が割高になるので権利者も利用者もお互いに
        ハッピーになりませんかね。
        親コメント
        • Re:そもそも (スコア:2, 興味深い)

          by little( (31297) on 2006年09月25日 13時19分 (#1025718) ホームページ 日記
          >特許のように価値のある作品だけがいつまで経っても
          >手放されないという事になるでしょうけれど、
          >権利を握る方にもある程度のコスト負担は
          >期待したいよね。

          オープンソースのように、権利者が利益を得ていない場合に、その手のコスト負担はキツイと思うけど。
          著作権の権利者が、すべて金儲けをしてるとは限らないのだよ。

          親コメント
          • Re:そもそも (スコア:2, 興味深い)

            by shojin (28072) on 2006年09月25日 16時34分 (#1025888) 日記
            > オープンソースのように、権利者が利益を
            > 得ていない場合に、その手のコスト負担は
            > キツイと思うけど。
            そうですね。
            必ずお金を取るというのは主張しない限りすべての
            作品がパブリックドメインになってしまうので、
            ライセンスを適応することすら出来なくなって
            しまいますね。

            そこで、元の案をちょっと変えて、
            同一性保持権等の著作者人格権については
            その人が生きている間無条件に保護するようにして、
            複製権や上映権などはお金を払って手に入れるように
            するというのはどうでしょうね。

            これはiso999さんが主張されているような
            著作権料法な考えにかなり近いとは思いますが。
            親コメント
      • by ciina (26410) on 2006年09月25日 12時41分 (#1025675) 日記
        商標でもキャラクター登録できるみたいですけど、そんな感じでしょうか?
        実例は知りません。
        親コメント
  • by raccoon (16317) on 2006年09月25日 11時38分 (#1025595)
    Impressの記事より引用。


    「日本政府は知財立国を目指すとしているが、日本だけ著作権の保護期間が短いということは、それだけ日本の財産が失われることになる」


    欧米が70年、日本が50年であるという事実を受けての発表コメントですが、何で日本だけ短いと財産が失われるの?
    風が吹けば桶屋が…みたいに論理が飛躍してるように感じる。

    財産逸失と著作権保護期間は直接的な相関があるのだろうか?
    どなたか穴埋めプリーズ。
    • by little( (31297) on 2006年09月25日 12時05分 (#1025626) ホームページ 日記
      じゃあさ、極端に考えて日本だけ著作権が認められない場合を考えてごらんよ。
      どれだけ日本が不利になるか判らないかな?

      親コメント
      • Re:論理が飛躍してる (スコア:3, すばらしい洞察)

        by chanbaba (13080) on 2006年09月25日 13時18分 (#1025716) ホームページ
        >じゃあさ、極端に考えて日本だけ著作権が認められない場合を考えてごらんよ。
        >どれだけ日本が不利になるか判らないかな?

        俺は、ベルヌ条約脱退して、特許と同じ期間の「公表後20年」にした方が良いと思う。

        その際に日本が不利になるとは全く思えない。
        20年経った作品は、日本にサーバー経てて世界中に配信が可能だしさ。

        公表後20年だと、権利が切れたのが凄く判り易いので利用し易いしね。
        著作権はそもそも文化の発展を目的に、著作権者の権利と利用者の権利のバランスを考えて保護期間を決めているんだよな。

        映画ならば、劇場、DVD、TVで流して、数年後再放送、ここまでが金取れれば良いんじゃねーの?10年でも良いと思う。
        忘れ去られる前に保護期間が切れた方が無料で出回ったときに見る価値があるし、逆に見る人がいるからこそ続編とかの足がかりになるんじゃ?

        金の払えない奴は、CMで稼ぐ方法の無料でTV放送される奴しか見れないという状況は、文化の発展を考えると問題があると思う。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年09月25日 13時09分 (#1025709)
        > 日本だけ著作権が認められない場合

        「日本『で』だけ著作権が認められない場合」でもいいかな?
        ベルヌ条約離脱って事になるんだろうけど...。

        その場合、日本では世界中のあらゆるコンテンツやソフトウェアをコピーし放題になります。
        タックスヘブンならぬコピーヘブン。

        ビジネスの仕方について変更を迫られる業種も多いでしょうけど、
        従来とはまったく異なるベクトルで大いに発展するでしょう。
        親コメント
        • Re:論理が飛躍してる (スコア:3, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2006年09月25日 13時30分 (#1025732)
          >その場合、日本では世界中のあらゆるコンテンツやソフトウェアをコピーし放題になります。
          >タックスヘブンならぬコピーヘブン。

          中国という先例がいるのですが、あれを見習いたいですか?

          親コメント
      • Re:論理が飛躍してる (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2006年09月25日 13時31分 (#1025733)
        だったら70年などとけちなことを言わず、
        200年でも500年でも延長すればした分だけ
        日本が有利になる訳ですよね?

        もう少しまじめに突っ込むなら0と50と70を比較できるのは
        最初の50年もその後の20年も同じ割合で利益が上がるということですよね?
        そんな好条件の作品は本当にごく一部だと思いますが。
        親コメント
  • といって、創作意欲が沸く人ってすごいと思う。
  • なんで「死後」? (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年09月25日 12時10分 (#1025635)
    発表後70年でいいでしょ。

    はい、決定。
    • 発表しない著作物だってあるでしょ。
      親コメント
      • Re:なんで「死後」? (スコア:3, すばらしい洞察)

        by ex (1307) on 2006年09月25日 13時28分 (#1025729) ホームページ 日記
        公表しない著作物は存在しないのと同じですから。ますます「死後」である必要はないと思います。
        本人の死後に、未発表の著作物が公表されたら、公表時から50年なり70年、というのがもっとも筋が通っているように思えます。

        昔はともかく、法人著作と個人著作で扱いを分ける必要はほぼ無くなったと思いますから、やはり「公表後xx年」というのを私は支持します。

        それが何年であるかはまた別の問題として。

        #あと、個人的には「一般に入手できなくなったら10年で著作権切れ」とかというのはどうだろう、と妄想してみる。提供されない著作物は著作権切れが早まるのだ。まだ妄想でしかないが、「著作物の入手可能性」というのは今までその権利に対して蔑ろにされていた概念ではないだろうか。
        親コメント
  • by prankster (12979) on 2006年09月25日 11時13分 (#1025569)
    お世話になってる身としては青空文庫への影響を懸念します。現行で作者没後50年超70年以下の作品の扱いがどうなるのか。

    救済措置があるといいんですけれどね。
  • by Ooty (29466) on 2006年09月25日 12時55分 (#1025692) 日記
    著作権法の目的は、「文化の発展に寄与」すること。
    あんまり保護期間を長くすると、文化の発展にマイナスになると思う。
    保護期間を延長するにしても、団体により発表済みのものや、著者の死亡しているものにまで適用するべきなのだろうか?

    国による保護期間の違いも、国際的な取り決めが必要なのでしょう。もしかしたら、すでにあるのかも知れませんが。

    同じように、特許の権利期間も延長しだすかも?
  • たしか著作権は「著作の権利」であり、「著作者の権利」ではなかった気がします。
    守られているのは著作、けどその恩恵を受けるのは権利者。

    本当に守るべきはなんなのか?
    個人的には、そこら辺をもう一度論議した上でどうするのか考える…ということはしないんだろうね。

    権利を守るための権利が、権利を主張するための権利に成り代わって来ている現状を
    憂いている作家さんもいると信じたいですね。

    著作物が檻の中に入れられた見世物動物のように見えてなにかもの悲しいです。
  • by parsley (5772) on 2006年09月25日 12時28分 (#1025655) 日記
    疑問をいくつかあげるだけにしておきます。
    1.権利の消滅までの始期がなぜ死亡なのか
    発表時期なんてわからないじゃないか、あるいは更新しつつ発表されたり、改作が発表されたりするのかもしれないという点で死亡を基準にしているんでしょうか。遺族の許可があって未刊の作品を公刊するという例はよく聞く。
    2.死亡っていつ?
    普通に死んだ場合は問題にならないでしょうが、普通でない場合が問題になるのはあたりまえでしょう。常識で考えて、「どう考えても死んでいる」というような今朝ニュースであっても、医師による死亡確認がなされる前は「心肺停止状態で、搬送されました」とニュースでは報じられる。失踪による宣告、職権による抹消などを考慮しても、阿部定事件の彼女の戸籍は台東区役所に今でも残っている(=生きている)ことになっているそうだ。
    3.70年に合わせる理由は?
    ベルヌ条約の本体には50年と書いてあるが、70年が最近の流れになっているのは、条約自体が相互主義に基づいているからだと思う。相互主義だから合わせないと損だって考えるのは、輸出が上回ってからにしたほうがいい。
    --
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    • Re:死亡から始めてみる (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年09月25日 12時43分 (#1025676)
      >1.権利の消滅までの始期がなぜ死亡なのか
      作者が生きているうちに(作者が明示的に放棄しない限り)保護されるのは当然のことだから。
      今は作者が亡くなった後の権利の問題を話し合っている

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年09月25日 13時34分 (#1025735)
        >作者が生きているうちに(作者が明示的に放棄しない限り)保護されるのは当然のことだから。

        「なぜ当然なのか?」と一度考えてみたほうが良いと思います。
        本当にそれは当然なのですか?

        実は、「人類共有の財産となるべきもの」が、その個人が生み出したという理由だけで「個人の財産になっている」のであって、実は「人類全体から見ると害である」可能性もあるわけです。

        まぁそれ以外にもいろいろ理由はありますが、個人・団体の保護と公共の利益は常に天秤にかけられるべきものであり、本当にこの「作者が生きているうちは権利が保護されるのは当然である」といういわば「常識」は正しいのか?

        結構「常識」って、きちんと理詰めで考えると疑わしいものも多いですよ。

        だからこそ、最初から考えてみているのではないのかな。たまにはいいと思います。
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