中央省庁では互換性を重視し、Word、Excelは購入の対象外へ? 214
ストーリー by kazekiri
詳細不明 部門より
詳細不明 部門より
tsugiharu 曰く、
NHKニュース(12/31の19時〜)によると、「中央省庁で使うコンピューターソフトについて、国は、特定の製品への依存を防ぐため、平成19年からはほかの製品との互換性を重視して調達することになりました。これによって、現在広く使われている「ワード」や「エクセル」などは、今のままでは原則、購入の対象外になります。」
本当にWord、Excelを対象外として実施できるか、古いPCはWord、Excelで、新しいPCはこれ以外...なんてことになったら、これって仕事になるのでしょうか?民間がこれに追随するのか、あるいは、OOoなどの存在によりWord、Excelなどは「互換性」のある製品と再定義されるか。いや、そもそも、これだけ普及したWord、Excelが互換性の基準になるんじゃないか?ところでExcel、Word並に機能が十分にあり、互換性のあるソフトウェアって何ですか?
他にもタレコミがあったが、既に記事は消滅。よって詳細は不明だが、中央省庁のどこかがそうしたいと思っているのだろう。
何も変わらんでしょ (スコア:5, すばらしい洞察)
Office Open XML がいくつかの他製品で使えるようになっているでしょう。
というか、そういう状況になるのを待っていただけでは?
これはMSの謀略です (スコア:5, すばらしい洞察)
ファイルは簡単に覗くことができます。
マイクロソフトはOffice2007セミナーでこう宣言しました。
「フォーマットは全て公開する。
XMLおよびZIPを基盤とし、スキーマの仕様は無償ライセンス下で公開する。
もう、マイクロソフトはフォーマットでは勝負しないのだ」
つまり国(といっても出所は経産省か内閣府かと思いますが)はOffice2007のフォーマットが
独自仕様ではなくXMLに変わるのを承知の上でこういう方針を出したわけです。
当然、マイクロソフトや米国とも打ち合わせしたでしょう。
来年からは中央省庁や自治体(右へ倣えでしょう)はOffice2007を導入しなさいということです。
XMLに対応していないソフトは全滅でしょうか
Re:これはMSの謀略です (スコア:3, 興味深い)
知ってるけど、Microsoft Office Open XML [wikipedia.org]は「特定の製品への依存を防ぐ」「ほかの製品との互換性を重視」という事には、全然なっていないという事も知っています。
Re:これはMSの謀略です (スコア:2, 興味深い)
Re:これはMSの謀略です (スコア:4, すばらしい洞察)
もっともOpenOffice は Open XML もサポートする [opentechpress.jp]みたいだけど。
統一できない規格を別に作るなんて、「その意図は何だろう」と思うと。ひとつにして欲しいな。
Re:これはMSの謀略です (スコア:2, 参考になる)
Ecma、「Microsoft Office Open XML Formats」を標準規格として承認 [cnet.com]
すでにECMA標準にはなっていて、ISO標準になるには9ヶ月かかるそうな。
Re:これはMSの謀略です (スコア:2, 参考になる)
ISO の関連する委員会の席が、どれだけ玄人によって占められるかという要因が大きいと思う。
オープンソース派のぬか喜びにならないように (スコア:5, 参考になる)
ブラフとして ODF を使っているのかも知れない。たとえそうであっても、700兆円の
累積赤字を抱える政府としては賢明な行動だと言わざるを得ない。
すでに ECMA という団体では標準になっている。(1年に満たない短期間で認定されたので、
ほとんど実質的な審査は行われていないだろう、と言われている。) 次に Microsoft は ISO
標準とすることを目指しており、先行した ODF (ISO/IEC 26300:2006) と適用分野が
競合するとはいえ、並立する形で認められることもないとは言えない。
NHK ニュースで "「ワード」や「エクセル」などは、[...中略...]今のままでは購入の対象外"
と述べているのは、その辺りを含意していると考えられる。
提供する ODF プラグインがもしも官庁から高い評価を受ければ、Microsoft Office が
基準を満たすということもないとは言えない。
身体障害者対応がこのバージョンに持ち越されているため、この点について Microsoft が
「競合製品は未熟だ」と主張する可能性は十分にある。
互換性というか (スコア:4, すばらしい洞察)
どうせ遠隔地で文書やりとりするとFAXになるんだし、FAXをスキャンしたのを平気で公開するくらいなら最初からTiffで統一しておいた方がw
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:使ってます(Re:互換性というか) (スコア:2, 参考になる)
フリーのPDF化ソフトウェアを「システム補修については保証できない」と他のアプリケーションとハードウェアを売りつけられた業者に言われて(あるいはそういう言質を取ろうとしたから逆に追い詰められて)Adobe Acrobatを1サイトあたり1ライセンスしか保有していなくて自由に使えないことからtiffで文書をバラマク羽目になったのではと下衆の勘繰りをしてみるテスト。
もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:3, おもしろおかしい)
これで仕事が回せるんで十分なんです!
余計な機能は教育に時間がかかるので税金の無駄です!
#なにか宗教っぽいのでAC
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:2, すばらしい洞察)
ビューアはWebブラウザがあれば良いですし、最悪携帯電話でも見ることが出来ます。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:5, おもしろおかしい)
「おや、役所から文書が来たぞ。何かな?」
おもむろに開くと……
JavaScript を使っているようだ。 指定された環境を用意して開いてみると、いきなりポップアップが
内容はただのテキストだけでしたとさ。Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:2, 興味深い)
現実にはバグが多くて図のところに赤い×が出て印刷出来なかったり,
図や表の番号の管理がスマートでなかったりでトラブル多発という結果になり,
今時の学生さんはなにも言わなくても先輩と適切に相談して
勝手にLaTeXでやってますね.むしろ一時期よりユーザが増えています.
数学系ではないのですけれど.
ムリに道具を強制しようとは思わないけど,覚えると楽になるものの1つ,
と認識されているようです.
レイアウトは特に考えずに論理構造だけに集中できるのでページ数に制限のない
卒論・修論・D論等では特に便利なようです.
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:2, 参考になる)
新しいことを覚えられない一人です。
でもね、その「新しいこと」を使いこなしてちゃんと数式書けている論文って、あまり見たことないんですよね。
特に、式そのものはともかく、そこで使われている変数なんかを文中で使う場合とか。
あと、最近よくある、web を使った査読システム(国際学会でよく使われる)では、テキストだけでやりとりする必要があるので、すべて ascii 文字で複雑な式を曖昧さなく示せる LaTeX の数式表記は便利。
#滅びゆくとされている種族のたわごとでした
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:2, 興味深い)
そりゃあ一旦慣れてしまったら手放せなくなるだろうと想像できます。
差し当たり、理科系の論文で TeX と Microsoft Word のどっちが主流か、なんていう
不毛な議論は脇にのけておいて、バッチ処理のタイプセッティングプログラムの中では
TeX が主流だし、
WYSIAYGWYSIWYG なタイプセッティングプログラムとしてはMicrosoft Word が主流だと言っておけば良いのです。主要な論文誌は両方とも受入れ
可能です。Science 誌が Microsoft Word を選好する一方で、Physical Review は TeX を
推奨するようですし、甲乙付けがたいと言えるでしょう。(ただし Microsoft が Ecma 標準
とした .docx フォーマット (Office Open XML) が、Science 誌によって強く拒絶されている
点は指摘しておきます。)
プログラマの端くれとして言わせてもらうと、ある程度の気合いの入った知的生産物というのは、
"ソースコード" 的なプレーンテキストで管理しないととてもやってられない、という思いが
かなり強くあります。その意味では ODF も Office Open XML も、況や Microsoft Word も
お呼びではありません。
Office は機能の割に高過ぎる (スコア:3, 興味深い)
Re:Office は機能の割に高過ぎる (スコア:2, すばらしい洞察)
Word LE (スコア:2, 参考になる)
#AppleWorksのWindows版 [apple.com]も日本語化して売って欲しかった
それより公文書館をまともにしろよ。 (スコア:3, 興味深い)
国勢調査権に基づく調査や、情報公開請求で文書が残って無いなんてあってはならないだろう。
Re:それより公文書館をまともにしろよ。 (スコア:5, すばらしい洞察)
文書があることすら気づかれたくない(情報公開請求されたくない)ので
せっかく電子的な公文書管理システムがあるのに
・公文書の登録しない
・システムを使わない
・旧来どおり書類は紙で保存
ツー役所がありますが
過去の文書を確認しようと思ったら結局、ファイリングの束をめくって探し出すという、非生産的なことを延々とやってます
書類の共有化、電子的な検索など微塵も頭に無し
web、サーチエンジンに慣れた身にはもうアフォかバカかと…
というより、公文書は国民の財産という、もっとも基本的な事を理解してない公務員は即刻首にして欲しい
#ヤバいんでAC
Re:それより公文書館をまともにしろよ。 (スコア:4, 興味深い)
裏金発覚のどさくさで、公文書の電子管理をやめるという案が出ています。
「情報システムに係る政府調達の基本指針(案)」に対する意見募集 (スコア:3, 参考になる)
楠@VP, IdM, Yahoo! Japan
記事は (スコア:2, 参考になる)
互換性ってなに? (スコア:2, 興味深い)
印刷データがある程度保証されているものが望まれている気がします。
それ以外にも暗号化やら考え得るとPDFそのものって感じがしますが
どうなんでしょ
仮に条件がPDF対応のソフトであるなら別に問題なさそうですがどうなんでしょうかね?
中央省庁だけ? (スコア:2, 参考になる)
とあるけど、これは単にお役所がそうするというだけで、
民間にもそうしろというわけじゃないんですかね。
それとも、「中央がそうするんだからお前らも続け」
ってことですか。
ちなみに、民間企業だと、
「Word、Excelを問題なく使えること」
みたいな社員やバイトの採用条件もあったりしますね。。
ま、平和ならそれでいい...
Re:中央省庁だけ? (スコア:2, すばらしい洞察)
とあるけど、これは単にお役所がそうするというだけで、
民間にもそうしろというわけじゃないんですかね。
それとも、「中央がそうするんだからお前らも続け」
ってことですか。
中央官庁が行なえばそことのやりとりがある地方や企業は追随せざるを得ませんから、命令や奨励はするまでもないと思います。実際にWordやExcelが広まっていった経緯も同じですし。
現状は…… (スコア:2, 参考になる)
リストを見たことがありますが、ワープロは一太郎、ワード、OASYS
表計算はEXCELとロータスと全く統一感がありませんでした。
現状では、表計算はほぼEXCELに統一されていますが、ワープロの
方は一太郎中心の省(私の所属省がそうです)とword中心の省とで
分かれていて、中には府内で一太郎とword文書が混在していて、
更にはOASYSまで立派に現役の内閣府なんてのも(多分経企庁と総理府が
合体して出来たからなのだと思料)。
……で、大抵の省庁にはWordと一太郎を両方インストールしてあると
思います。
件のニュースが何を元に報道しているのか判らないのですが、
ひょっとすると排除されるのは一太郎の方かも……とちょっと恐れてます。
(OOoで一太郎が今のところ読めない辺り「互換性がない」とされてしまうかも)
役所フォーマットの文書作る時は一太郎の方が文字揃えが楽で良いんですけどね。
Re:現状は…… (スコア:3, おもしろおかしい)
どのメーカーも本心ではライバル会社の文書形式で読込/保存する機能など
搭載したくないでしょうに、搭載を続けていることに感心します。
それでも物足りない場合は、リッチ・テキスト・コンバータ [antenna.co.jp]という
便利なソフトがあります。
よほど凝った文書を作らなければこれで十分かと思いますが・・・
文書に凝る余力があるなら、その労力を本業に向けて欲しいです。
匠気だけでは商機なく、正気なだけでは勝機なし。
旧世代の淘汰をしないと (スコア:3, すばらしい洞察)
役所の公文書って書式が事細かく決められていますが、作られたのが手書きの時代なんですよね。
未だにいずれかを○で囲めとか、数字を書くとき一桁は全角、二桁以上では最初は全角、残りは半角だとか覚えてられないような規則がいっぱい。
で、そういうのを汲々と後生大事にしている人たちが多いんですね。ああいう人たちにはワープロとかパソコンなんて与える必要ないですよ。
手書きからワープロに仕事の道具を変えたのなら、書式もワープロで効率よく仕事をできるように変えるべきだし、そうしないなら無駄な労力がかかる分だけ金がかかり増しになるのに。
よしんば書式が大切なら、テキストをマクロとかで定型書式に自動変換するとか、コンピュータの能力を活かして、人手がかからないようにする方法を工夫すべきです。
さらに言えば、役所の文書は原則ファイリングするものなのだから、ワープロや表計算といった単独アプリではなく、作成した文書がそのままデータベース化できるようなシステム(たとえばOOoをフロントエンドにして、文書データはPostgreSQLのようなRDBに保存するのが原則.自動的にキーワードのインデックスを作成してしまえるとかだったら便利そう)を構築して官公庁で一斉に採用しても良いと思います(事務規則は原則共通だし)。
・・・もしかしてxfyって、そういうシステム構築用のミドルウェア?・・・
Re:現状は…… (スコア:2, 興味深い)
>文書に凝る余力があるなら、その労力を本業に向けて欲しいです。
本当にそう思います。
昔は表に色を塗れ等と命じられることはありませんでした。
文章も複数のフォントを使い分けたりする必要もありませんでした。
1度しか読まれないような資料にそのようなコストをかける必要は
無いはずなのに、流行し始めると皆が追随していきます。
文章の内容ではなく見映えに大きな労力が投入される現状が
変化する事を期待しています。
Re:現状は…… (スコア:3, すばらしい洞察)
ある意味では、Office 2007は、この「見栄えを瞬時に良くする機能」を初めて搭載したOfficeです。
なので、ある意味では正当な進化ですし、そのためだけに2007を勝手も悪くないと私は思っています。
まあ皆、おちつけ (スコア:2, 興味深い)
他のメディア(他局、一般紙、ネットメディア)から続報もなんにも出ていないし、
せめて日経一面に載るまで待とうや。日経一面の飛ばし記事でも情報源はもう少し
分るように書いてるぞ。(当たっているかどうかは別にして)
31日19時のニュースであれば、日経の記者が情報をつかんでいれば書かないは
ずはないネタだし、1/1の朝刊へ入稿するにも十分間にあうと思うが、日経に載っ
ていないってことは、日経すら確証のある記事を書けるほどの情報を持っていな
いってことだろう?
あす1/2は休刊日だから、載るなら1/3かな?
その前にネットメディアが載せる可能性もあるが、今は情報が少なすぎる。
なぜ今更… (スコア:1)
現場が大混乱する可能性があるのにやり方が急過ぎる (スコア:4, すばらしい洞察)
誰か昨日の7時のNHKニュースとか、録画してない? もっとも NHK 自体も、情報の出所がどこなのか不明なんだよね。それにしても東京都なんか Word 以外は禁止 [exblog.jp]という通達を出してたりするようだけど。ま、私自身は OpenOffice 賛成だけど、役人さん達に使えるかな。
Re:なぜ今更… (スコア:3, 参考になる)
(IPAからの公募は他にもあるけど、NECのはテレビでやってたから有名なのでは?)
それからOSSデスクトップ導入効果が出ているという報告がまとめられました。
実験が成功したので、いろんなところで使いましょうということかと。
SXF (スコア:1, 参考になる)
それに付き合う民間の事も考えろよ(汗
Re:SXF (スコア:3, 参考になる)
p21(Ver.2というかレベル2)がそれです。図形の他一定の属性情報も含まれています。
sfc(Ver.1というかレベル1)は画面(紙)上で、図面表示が正確に再現できること。を目標としておりGX5の頃のDXFの感じです。実際のデータ実装はどうなのか判りませんが、実務的にはp21の属性情報が欠落したという感じで、全く別と言うわけではないようです。
SXFの互換性を検証するOCF検定通すのは大変みたいですが。
詳しくはhttp://www.cals.jacic.or.jp/cad/developer/aboutSXF.htm [jacic.or.jp]
まー、実務者の間でも「SXF」って知っている人はあんまりいないようだし、SXFでデータやりとりしたこと無いなあ。国(さる地方機関)ですら「納品はDWGで」って言われます。「SXFは?」と訊くと「ああ仕様書にでてるから一応つけといて」とか言われますね。
メーカの図面データ提供でSXFでデータを提供している所もほとんど見かけませんが・・・松下電工以外見たこと無いなあ。
SXF技術者なんでIDで
Re:SXF (スコア:2, 興味深い)
というよりも、SFCをとりあえずでっち上げてみたけど、各方面から顰蹙の嵐>オープン風にP21という流れに見えなくも無いし(汗
というか俺がSFCのフォーマット見た時点で「はぁ???この規格考えた奴出てこいよ!」って感じだったし、P21が出てきて「規格的にはやっとまともになったけど、なんで最初からこういうレベルで規格しなかったのだろうか?それにしても普及できるかは別問題」とか思いましたし。
しかしP21にしろ、結局AutoCADで吐けない時点で(読み込みすらままならんのに!)実務者にとっては「デファクトスタンダード無視の独りよがり」でしかないわけです(もっともこれはどのようなフォーマットが来てもDWGがデファクトであるから同じ事だとは思いますが)
まぁP21<>DWGの完璧なコンバータが無い時点で満足に成果品も作成出来ないでしょうねー(汗
政府側がP21に縛る事で何を達成しようとしたのかがさっぱり見えてこないのがダメなのかなと。
単に特定製品に依存したくないとかいう半端なオープン精神にのっかっただけじゃないのかと。
今回の件もそういう臭いがするんですよね・・・・
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:2, 参考になる)
WordやExcel だって、保存の仕方次第でいろんな形式で書き出せるわけだし、それが他のソフトウェアに変わったところで同じことでは。メジャーなソフトの古めのバージョン使えば他社製品に読み込みフィルタやコンバータがありそうだし。
特定の製品に依存しない形式の場合、今度はデータを作成する人のスキルや作り方によってデータの互換性が左右されしまう。HTMLみたいに。
Wordにしても一太郎にしてもOOoにしても、入念にスタイルを設計した国で共通のスタイルシートの類(Wordで言えば*.dotファイル)を用意して使うだけで済んでしまうんじゃないのかな。共通のスタイル名で各アプリケーション用にスタイルシートやテンプレートを用意しておけば、そのスタイルをちゃんと適用してデータを作る限りは、XML化や他のXMLベースの形式への変換も容易だし、根本的な互換性の心配はそんなになさそう。
Wordでも、適切なスタイルさえ適用されていれば、例えばこんな使い方 [t-studio.com]もできるし。
使う人が「互換性の高いデータの作り方」を知らなければ、どんなソフトを使っても互換性という点ではそう変わらなさそうな気がする。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:2, すばらしい洞察)
今回の場合、NHKニュース文中の「ほかの製品」になるであろう、Microsoft WordやExcelが ISO 26300(ODF) に対応していなければ、ISO 26300 は「ほかの製品との互換性を重視」した形式ではないと言うこともできます。必ずしもデジューレスタンダードがデファクトスタンダードになるとは限りません。
ファイルフォーマットの互換性(直接読み書きできる)を求めるのか、コンテンツや運用上の互換性(相互に変換して利用できる)を求めるのかで全く違った議論になると思います。省庁と地方、省庁と民間というレベルの話なのか、省庁内に限った話なのかという前提によっても違うし。
# そもそもは、NHKのニュースの文面が変なんですが。「〜ため」とか「これによって」が全然理由や根拠の説明になっていないし、何の「互換性」について言っているのか全くわからないし。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:3, 参考になる)
それはさておき、製品が標準との互換性を重視することは可能ですが、標準が製品との
互換性を重視するというのは、尻尾が犬を振るような話で、一般には不可能です。 たとえば対象市場が小さ過ぎる場合には、公的標準を実現するだけの投資を社会が
負担し切れない、という場合があります。対象市場の縮小が予測されている場合も
同じです。今回は明らかに、そのような場合ではありません。
広く使われる製品で、事実的標準が公的標準を凌駕してしまった例としては、
TCP/IP による OSI の駆逐が挙げられます。こういうことが起こるには幾つか条件があって、
Microsoft が勝手にバージョンアップしてしまえば、ECMA がノーと言ってもさしたる
影響を及ぼすことはできない。たとえ ISO になってもこの力関係は変わらないでしょう。
現状で ODF と Office Open XML の双方に欠けているのは、組版エンジンの公開仕様です。
フォーマットだけの公開では、3ページの文書を別ソフトウェアが3ページで再現することが
できない、という訳です。ただし OpenOffice.org はオープンソースですから、これの組版を
再現するだけで良ければ、高々ソースコードを調べれば事足ります。 いや、NHKニュースの文面には「これによって」なんて語句は出てきませんが。
それに、ISO 26300 (ODF) に対する互換性を指していることはかなり明白です。
Re:困る民間人はいないから別に良い (スコア:2, 参考になる)
Ecma International は OASIS よりは多分格上、ISO よりは明らかに格下、といって良いでしょう。
ISO 標準を作ることを目指す企業や団体にとって、Ecma 標準になることで近道を通ることができます。
えーと、fast track といったっけな。それが Ecma International のビジネスモデルみたいなものです。
NHKニュースの文面を見る限り、ニュースソースになった人は、単なる Ecma 標準では不十分だと
考えているらしいことが読み取れます。Ecma 標準はお金を積めば済む話ですから、順当な見方です。
どう考えても何も変わらん (スコア:4, すばらしい洞察)
何しろこの国は官民揃って「ウチは特殊だから」と称する人達のオン・パレードだしねえ。
Re:このタレコミ・・・ (スコア:4, すばらしい洞察)
Office 製品を何も使っていないでそれだけの批判ができるとは、素晴らしい視野の広さですね。官公庁でどれだけ Word/Excel が利用されているかなどが分かっていれば、誰が書いても同じタレこみになるとしか思えません。
官公庁に溢れる公式文書のフォーマットに合わせて mm 単位の位置調整を行って出力できるのであれば、文書作成はメモ帳で事足りるでしょう。せめてテンプレート機能でもないと、定型文書を扱うとかやりたくないですね。
多少内部まで踏み込んで理解できる人間じゃなければ OS の進歩なんて目に見えて出てくるほどの物なんてどれだけあるのでしょうか。Vista クラスで進歩に乏しい OS だとしたら、目覚しい進歩を遂げた OS なんて、ここ 5 年以内に新しく興った OS のプロジェクト位なものしかないように思えます。OS が枯れる事に対する意義はないという見解をお持ちなのでしょうか。
5 年前にあったブラウザで大きな進歩を遂げているものってなんでしょうか。Mozilla なんて 5 年前 (0.9.x 時代) から基本的な機能はまず変わっていません。
OOo はオープンだ、無料だと支持されていますが元々 Sun の製品であることと、現状でも Star Office (Star Suite) として販売されている一製品 (のベース) です。サポートを考慮したら結局採用されるのは Star Suite の方でしょう。そして Microsoft を捨てて Sun に走る事にするのでしょうか。海外製品を採用するという点では全く差がありません。
余程国産で日本語に拘り続けている JustSystems 製品に走る方が現実味があります。ODF サポートを謳っている上に Word への互換性も OOo より期待でき、その上蓄積されている一太郎形式の文書に関しても最も互換性を期待できるでしょう。プロプラ製品なのは変わりませんけれども。
# どうせ日本の官公庁のやることですから、Microsoft Office を採用しなくても毎年何億と使う事は変わらないでしょう。
独占的なシェアは Microsoft にとって最強の武器ですが、最も強力な敵でもあります。Windows Vista の最大のライバル製品が Windows 2000/XP であり、Office 2007 の最大のライバル製品が Office 2000/XP/2003 であるように。
特に OS のアプリケーション後方互換性に関しては、アホみたいに意識しているというのは誰もが認める事実でしょう。MS-DOS から Windows、Windows NT と渡ってきても、未だに MS-DOS 用のアプリが利用できる程です。後方互換性に対して払っているコストは半端なものではないですが、これもシェアが大きすぎるがためでしょう。GCC をバージョンアップしたから ABI 壊れました、なんて事が許されないのですから。
# Microsoft Office も Windows 並に互換性を意識してくれていれば言うことはないのに。
Microsoft Office の UI デザインは (OOo 他の Office 製品がパクるほどの) 最大の互換性だったりする訳で、この辺りを捨てる冒険に走った Microsoft Office 2007 の真価はこれから問われる事になるのですが、この辺りに関する評価もお聞きしてみたいところです。
(Re:むしろ)NotesとOutLook (スコア:2)
それとも、Wikiのほうが、サーバーベースの履歴管理が容易?
それより、Lotus Notes [ibm.com]とOutlookをなんとかしてほしい。
Re:ワードで開けない一太郎文書のタブ (スコア:4, 興味深い)
この件は、労働省から配布されるパソコンの初期導入ソフトに原因があると思います。
現在は変わっていると思いますが、いわゆる'95頃の管理換物品(中央で購入し地方へ配布されるもの:当時パソコンは高額なため(重要物品)、地方で買うには限度があった)だと、一太郎とエクセルがバンドルされたパソコンが多数を占めていました。
その後、地方出先でパソコンを買う際も「互換性」を重視した結果からか、MS Office + 一太郎といったものを導入していました(もっと言えばNEC-PC98-->NXといったラインも多かった)。
元同僚に聞いた話では、今でも一太郎とMS Officeを併用しているとのことです。
あと、社会保険労務士会で推奨(?)されていたのが一太郎だった記憶があります。
このあたりから、労働省の書式ダウンロードサイトでは一太郎文書もwordやexcelなどといっしょに置かれていました。
ということで、一太郎がこの先どうなるか判りませんが、厚生労働省内部で使われている限り、一太郎文書での配布はあり続けると思います。
個人的には表などの印刷時の整形のみこういうソフトが必要になるだけなので、生文書はテキストでも十分じゃないかと思っています。
excelも凝ったマクロとか使う必要なければ、私なんぞLotus 1-2-3で作ってコンバートさせていましたから、あまりソフト自体に拘る必要ないと。
(そもそもそんな凝ったマクロ使うような仕事って出先じゃ少ないし)
(職員の習熟度というか、他の同種のソフトへの応用性の無さという点考えると、あまり複数の同種ソフトを使わせるのはどうかなとは思うけど)
Re:ワードで開けない一太郎文書のタブ (スコア:3, 参考になる)
経済産業省や法務省がなんといおうが、司法は独立です。
Re:ワードで開けない一太郎文書のタブ (スコア:2, 興味深い)
過去の一太郎文書資産は膨大だし、未だに上からのお達しは一太郎かPDFで来るからなぁ。表計算はさすがにxcelですが、世間でwordが圧倒的シェアを持ってることなんて全く実感出来ないです、庁内だけしか知らないと。
Re:逆がいいな (スコア:2, 参考になる)
およそ20年前ぐらい昔のcadが、まさにそのような状況にありました。
camへの展開や他事業所とのデータのやりとりなど、
理屈では解っていても実際に行う環境には、ありませんでした。
クローズドなシステムの運用であっても、データや作業経験の蓄積で、
作業効率上昇や、アウトプットの高品質化が実現できると、本気で思っていたものです。
ですが、端末もソフトウェアも更新されてゆき、使いまわしの出来ない設備は、
スペースを占有するだけのお荷物に成り果てていったのです。
端末の使用期限やアプリケーションのライセンスは一過性のものですが、
作成したデータ(今様に言えばコンテンツですかね)の寿命は、もっと長いものです。
より寿命の長いデータを、より寿命の短い装置に拘束させるという点において、
その考え方は、非合理的だと思います。