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水コンピュータ 85

ストーリー by Oliver
どうせならビール 部門より

本家発:ある日、 MITのある学生が電機部品を一切つかわないコンピュータを作ろうと考えた。水冷コンピュータがあるのだから、完全に水で動くコンピュータがあってもいいんじゃないだろうか。で、 結果は....

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  • by nekopon (1483) on 2002年10月27日 0時05分 (#190149) 日記

    The Hackers' Dictionay (和訳: ハッカーズ大事典) の The Great Quux (正体は Guy L. Steele, Jr.) のマンガのネタが水力計算機でした。以下抜粋

    • ログイン失敗すると flush されるとか
    • ROM が氷だとか
    • 洪水がおこると計算速度が上がるかわりに overflow bit が立つとか
    • 実数の計算は点が浮かんだ水槽でやるとか
    • 平方根の計算をやると水を吹くとか 'squirt!'
    • ディスクドライブかと思ったら洗濯機だったとか
    • ビットバケツがあったりマイクロフィッシュが魚だったり
    • system が core dump すると端末室が水で埋まるとか
  • by zeissmania (3689) on 2002年10月27日 0時10分 (#190156)
    というのは、割と古くからありますね。
    誰の著作だった忘れましたが、日本作家のSFで小惑星の中が空気による流体コンピューターを形成しており、意志を持った小惑星になっているというのがあったような。
    日常で身近な流体コンピュータとしては、車のATに使われているシフト制御なんかがそうです。
    • by Dobon (7495) on 2002年10月27日 2時05分 (#190214) 日記
      流体機械でぐぐると山ほどヒットします。
      1970年代に工場など電磁ノイズの多いところで使われていたようです。
      位置検出からプレス機の電源のオンオフまで空気流でやってたとか。
      (なお、ゴミの多い環境での物体の位置検出には現在も空気式のセンサが使用されています。
       粉や切屑が周囲に撒き散らされる工程では光学センサが使えないので。)

      # 電源からノイズが回り込むので、当時のヤワな電子制御回路では使えなかったようです。
      # 現在はキセノンランプの光を光ファイバで送り太陽電池で受けてるそうです。
      # そういう環境だと人間にも悪影響がありそうで怖いです…

      身近な例ではこんなの [kyoritsu-jic.co.jp]がありますが...(落差大きすぎ?)
      --
      notice : I ignore an anonymous contribution.
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    • by lss (2577) on 2002年10月27日 1時52分 (#190210) ホームページ 日記
      古典SF「レンズマン」(E・E・スミス)にも水コンピュータが登場しています。

      このコンピュータの主な機能は生物のコントロールです。 使い方は簡単で対象生物を装置に固定しておくと、その生物用の電波?が出力されて全個体が自由に操れるようになります。ほとんど拷問でかなりえげつない装置でした。

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    • by Anonymous Coward on 2002年10月27日 8時57分 (#190287)
      昔のSFマガジンにも流体コンピュータのネタがありました。
      遠い未来に東京を発掘調査した報告書のコラムのシリーズ。
      その回は、豊島園かどこかの巨大なプールと複雑なすべり台
      のある遊園地を発見して、巨大流体コンピュータの発見として、
      もっともらしく考古学的に解説するというものでした。
      施設の本当の目的を知らない未来人の立場で書いてあるから、
      あくまでも流体コンピュータとして紹介されているのが面白い。
      親コメント
    • 堀晃の「迷宮の風」ですね。

      件の惑星ミノタウロスは地球よりも大きいです。小惑星では
      ありません。

      ちなみに、こういうのって、科学館やら博物館やらにすでに
      ありそうな気がするのだけどね……
      --
      IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
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    • by Anonymous Coward on 2002年10月27日 0時23分 (#190171)
      まじめな話,流体システムでフリップフロップや自励発振回路を構成出来ることは良く知られています. 
      最近のマイクロ・マシニング技術を使えば,シリコン基板上に流体コンピュータを作ることも夢ではないはずです. マイクロ・マシニングによる超微少量吐出ポンプの開発などはあちこちでやっていますから,コンピュータとまではいかなくても簡単な論理制御回路はもう実現されているかもしれません.
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      • 流体というか、スラドでも話題に上ってた「分子の滝」なんかも、ある意味、流体による回路かも?
        --


        (_ _)ZZZZzzzzz...... I'm sleepy
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      • by flatline (5514) on 2002年10月27日 2時19分 (#190218)
        電気と水流の根本にある物理法則の類似から考えると,論理は組もうというのはあっていいはなしですよね
        流体ならでわの論理がほしいところです

        そのへんを追及しないのであれば,音波コンピューターを作る方向もありかと.

        親コメント
        • by G7 (3009) on 2002年10月27日 11時15分 (#190321)
          それにしても今回のこれ、こないだのトピックの英国風電子ブロックに、そっくりだな。

          うまくいったら、子供用玩具として作って発売してくれたら、ほんとにいいかも。
          お風呂場で子供を遊ばせるとかにも使えそうだしさ。

          それともプラ板で自作してのけるのが親の愛というものだろうか?

          >流体ならでわの論理がほしいところです

          「論理」そのものについては、Boolさんだか誰だかが構築した体系から出るのは無理なのでわ。
          なので、「ならでわ」ってものは特に何も無いんじゃないかな。

          ただし、動作原理が違えば、その論理を実装したシステムを「最適化」する際の手法が
          がらっと変わってくる、ってのは有りでしょうね。

          たとえば、ある与えられた論理パターンに対して、ANDだかNORだかのうち
          「同じ種類の」Gateばかりを幾つも組み合わせることで回路を構築する、という
          課題は頻出しますが、あれは、電子的なあの手のデバイスにおいては
          同じ種類にすることが最適化(価格とか(笑)、空間効率とか)になるから、
          そういう要請が有るわけで。

          水回路なら、もっと違う点を最適化したほうが「良い」っていう点は、無数に生じると思います。

          #そういう意味では、ビジネスチャンスですよ(笑)>起業精神の有るかたがた
          親コメント
  • by nobuhiro (5244) on 2002年10月27日 0時44分 (#190185) ホームページ
    はやっぱりパイプライン処理でしょうか。:-)

    まあ、電子方式だって電子流を制御しているだけなんで、原理的には媒体が何であっても良いんですけどね。

    --
    • by G7 (3009) on 2002年10月27日 11時06分 (#190318)
      データフローのモデルなんかも、皆さんがUnixで超ご存知の通り、「パイプ」ってのが有名なパターンの1つですね。
      また亜種として、Javaなんかでもご存知のStreamモデルってのもあるわけで。

      超蛇足ですが、俺はこんな感じ [nifty.ne.jp]。

      ただ、「増幅」回路がないと、長大(任意の長さ)な回路を構築するのは、困難でしょうけど。
      水でいえば、パイプを湿らすために少量の水が無駄になるわけだし、
      並列繋ぎに相当する個所で流れを単純に分割してしまったら、水量は半減しちゃうわけで、
      簡単に駆動最低電^H水流だか水圧だかを下回ってしまう。
      論理を構築するための水流とは別に、それを補強する水供給システムが、無いと辛そう。
      まるでゲルマ検波ラジオみたいなもの。
      親コメント
  • 昔読んだ本(書名は失念)にマッチ箱とビー玉で加算器を作るというのがありました。
    似たようなのを探してみたらビー玉計算機 [komazawa-u.ac.jp]っていうのを見つけました。
    --
    -------- tear straight across --------
  • 次期Mac OS X (スコア:2, おもしろおかしい)

    by limbo (6813) on 2002年10月27日 1時28分 (#190204) 日記
    当然Aquaの新バージョンはこれだね。モトローラの対応の悪さにもようやくおさらばできる。

    メモリリークで風邪ひくけど。
  • 天智天皇の漏刻 (スコア:2, 参考になる)

    by lss (2577) on 2002年10月27日 2時12分 (#190216) ホームページ 日記
    日本史を紐解くと、 天智天皇の漏刻 [nifty.com]というものが出てきます。 ようするに水時計なんですが、水量や気温による誤差が出ないようにいろんな工夫がされていたようです。

    流体コンピュータのご先祖様ですね。

  • まぁ、何だな (スコア:2, 参考になる)

    by cyber205 (4374) on 2002年10月27日 2時27分 (#190221) ホームページ 日記
    火気厳禁、危なくて電気火花も飛ばせないような所の、
    自動制御装置としては、昔からこういうのはあったよね。
    リレーぐらいのモジュール構造でFlipFlopとかもちゃんとできてたし。

    今回のはレーザーカッターで部品を作って、レゴブロックに実装。
    最終的には4ビット加算機を作るんですって?
    これで、「核戦争になっても使えるコンピュータ」、かぁ。
    MITって、面白いトコですね。

    この方法でつなぐ場合、水圧でバルブ操作するというよりは
    常時流れる水流で制御してますので、電圧ならぬ「水圧」を
    きちんと制御しないといけないから、結構大変なんじゃないかな。
    電気に置き換えると「できの悪いECL回路」みたいなもんに見えるな。
  • 流体素子 (スコア:2, 参考になる)

    by espy (3615) on 2002年10月27日 2時50分 (#190229) ホームページ 日記
    昔、トラ技で、流体によるNOR素子の解説を読んだことがあるのですが、原理的にはNORだけでも
    組み合わせていけば、フリップフロップでもなんでも作れますね。

    ググってみたけれど、みつからない・・・(他の例: 参考1 [tamabi.ac.jp]、参考2 [newera.co.jp])
    何やら、医療用の流体素子というものがあるみたいです。
  • こういうの作れないかな。
    出来たら格好いいなあ・・・。
    けど初期のコンピュータ(疑問形)って歯車で作った奴ないっけ?
    と、調べてみたらバベジさんか・・。
    解析機関 [infonet.co.jp]
    ぬを、世界初のプログラマーエイダ [so-net.ne.jp]さんも。
    動いてる所見たい・・・。
    • Re:日本の伝統工芸技術で (スコア:2, おもしろおかしい)

      by KAMUI (3084) on 2002年10月27日 1時15分 (#190201) 日記
      水芸コンピュータ。
      演算速度が上がるとそりゃもう見事な様が見られます(笑)

      ・・・どっちかといやぁ伝統芸能だなコリャ(^_^;
      親コメント
    • Re:日本の伝統工芸技術で (スコア:2, おもしろおかしい)

      by lss (2577) on 2002年10月27日 2時28分 (#190222) ホームページ 日記
      ししおどしコンピュータ。

      シシオドシ1つで1ビットの処理が可能。
      動物などを撃退する機能がある。

      騒音が大きいのが欠点。

      親コメント
      • by saitoh (10803) on 2002年10月27日 23時29分 (#190553)
        実際、気象観測で使われる雨量計って、ししおどしと似たような原理で 水量をデジタルカウントしてたはず。
        雨量計のしくみ [fukuoka-jma.go.jp]
        親コメント
      • by G7 (3009) on 2002年10月27日 11時20分 (#190323)
        ししおどしのクロックアップ

        …という嫌なものを想像してしまいました。
        やかましいことこの上なさそう。

        でも「ピストン」内燃機関にもマフラーという英知を接続した人類ですから、
        ししおどしにも適切にサイレンサーをつけるでしょうね。
        もっともそういう道具は30年くらい遅れて出てくるので、それまでは公害が撒き散らされますが(笑)。
        親コメント
        • by Joga (8113) on 2002年10月27日 11時54分 (#190333)
          > でも「ピストン」内燃機関にもマフラーという英知を接続した人類ですから、
          > ししおどしにも適切にサイレンサーをつけるでしょうね。
          > もっともそういう道具は30年くらい遅れて出てくるので、それまでは公害が撒き散らされますが(笑)。

          石の上に布でも敷けばいいぢゃん・・
          親コメント
    • by nackey (3237) on 2002年10月27日 2時03分 (#190212)
      エニグマなんかは、暗号化/復号化専用の歯車式アナログコンピュータといえるでしょう。
      しかも、量産されてかなり広く使われていたし。
      親コメント
  • こんなんあるぞ (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2002年10月27日 1時48分 (#190209)
    日本ですでに開発されていますよ。↓(ネタ) http://www.8823.net/tobiuo/index.html
  • 三っ目がとおるの酒船石を思い出した人は挙手
  • を彷彿とさせて面白いですね。 ライフでも各種論理回路やグライダーガンを用いた発進器まで 存在していて驚嘆した事を思い出します。 3次元ライフ(4555や5766での)のコンピュータももしかしたら 実現してるのかな...?
  • by shadowfire (6584) on 2002年10月27日 3時51分 (#190246) ホームページ
    これがコンピュータなら、じゃあ学天則もコンピュータと呼んでいいのか?
     
    # あれは違うか..
     
    --
    --------------------
    /* SHADOWFIRE */
  • by yosshy (3545) on 2002年10月27日 8時00分 (#190277) 日記
    大正時代に帝国華劇団という所で蒸気演算機というのが実用的に使われていた記憶があります。(笑)
    似たような発想は実際にあったみたいですが。
  • 注意書き: (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2002年10月27日 8時08分 (#190278)
    1.使用温度範囲内でお使いの場合でも、水の粘性その他のファクターにより、計算結果が違う場合があります。

    2.零下では動作保証をしない、というだけではなく、完全に使えなくなります。場合によったら計算機が破裂する場合もございますので、決して零下の環境に持ち込まないようにお願い申しあげます。

    3.同様に沸点以上の環境では正しい計算結果が得られないだけではなく、保存だけでも爆発の可能性もあります。ご注意ください。

    4.水コンピュータ専用の周辺機器でないとご使用できません。

    どうでもいいけど、メモリはやっぱりチューブに入れた「バブル」を使ったバブルメモリになるんでしょうかね?
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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