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「ボットに感染しているパソコンとインターネット」を「異常動作しているファクスと電話回線」に置き換えるとわかり易いと思います。
ファクスが異常動作して大量の誤発信を繰り返し方々に迷惑をかけたとします。この場合電話会社は回線を停止しません。当然ですが通信の内容は電話会社は関知しないからです。パソコンが異常動作して大量の誤接続を繰り返し方々に迷惑をかけたとします。この場合も基本的にISPはネット接続を遮断するべきではないと思います。
ちなみにこれら二つの例には大きな違いがあります。呼の発生から相手につながるまでにかかる時間の差からくる単位時間当たりに起こり得る呼の数の差です。電話会社の提供する電話回線の呼は約1秒から数秒、海外向け発呼だと数十秒かかることもあります。一方多くのISPが提供するインターネットの呼は0.01秒~長くて数秒です。仮にすべて電話回線の呼が1秒、インターネットの呼が0.01秒だとし、再発呼までのタイムラグは便宜上0秒と仮定します。この仮定を基に計算すると、電話回線は1分当たり60回の呼が起こり得ます。インターネットは1分当たり6000回の呼が起こり得ます。
これら大量の呼に対して、電話会社とISPが受ける影響の違いは大きいです。影響とは例えば輻輳のことです。輻輳とは大量の呼によって正常な接続が出来なくなる事象を指します。電話会社は電話回線の中で相手との接続に電子交換機を使います。電話会社では仮に1契約で1分間に60回程度の呼が発生しても、それが多くの回線で発生しなければ電子交換機で輻輳は発生しません。一方ISPはインターネットの中で相手との接続にルーターを使います。ISPでは仮に1契約で1分間に6000回程度の呼が発生するとそれだけでISPのルーターは輻輳が発生し得ります。
この部分がISPにとって悩みの種なのだと思います。たった1契約でも使われ方によっては自社のサービスに影響が出る恐れがあるわけです。しかし、電話回線の場合、相手からの申告によって電話会社が発信元に連絡する等、相当な理由が無い限り自社の判断だけで直接的に接続を遮断するという行動が行われるということは無いです。
ではISPはどうすれば良いかということですが、内容で遮断はNG、発呼の量によって遮断はOKという判断が可能では無いかと思います。ただし、遮断に先立って基準は必要だと思います。ISPによって通信設備の性能もまちまちですし、明確な基準が無いと通信の遮断という重大な判断が濫用される恐れがあるからです。
長々書いてますが、要は電話会社と同じくISPに於いても依然として通信の秘密は当然守られるべきで、それを外れた論議はあり得ないと思っています。
すみません確かに1分60回はものの例えだとしても桁違いでした。
ただいずれにしても電話回線に於いては発呼の制限あるいは接続される機器による連続した発呼の抑止が、通信の内容でなく発呼の回数など技術的に判断できる基準で行われていたので、同様にボット対策に於いても通信の内容に依らずに技術的に判断できる基準でボットの遮断が行われるべきだと考えます。国民の権利である通信の秘密を守るという観点から通信の内容に他人が触れることができることを認めて行ってしまうと、守られるべき通信の秘密が守る守らないでなく程度の問題にされてしまい、いずれその範囲がなし崩し的に拡大されて行くのを懸念してしまうわけです。
(蛇足、最初のコメントの電話回線での発呼の頻度について)通常電話回線に於いて一定時間あたり発呼の回数制限が規定されているので、現実には3分間に3回(最初の呼から3分間に再発呼出来るのは2回)が限度です。JATEを通過しいてるモデムやファクスにはこの機能が入っています。電話回線に接続される機器での制限機能なので当然ながら人間が電話機で手動で発呼する場合はこの限りではありませんが、モデムやファクスは手動で発呼してもこの制限機能が働きます。
以下参考>http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S60/S60F04001000030.html
第二種通信事業者の会社に居たこともあるのに適当なこと書いてしまったので反省してID
電話回線とインターネットは違うんだから基準や方法も変えるべきでしょ。あと、すでにSPAMとかP2Pの規制で議論され見解や指針なんかもあったはずだし。というか、内容ってのがどこからどこまでなのか、電話ほどはっきりしないんですよ。あと、今はウィルスチェックとか、セキュリティ関係のサービスが有料オプションだったりしますが、これを、不審な通信を外からも中からも遮断するのを標準サービスに含めればよいわけで。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
ネットを電話に置き換えて考える (スコア:1)
「ボットに感染しているパソコンとインターネット」を「異常動作しているファクスと電話回線」に置き換えるとわかり易いと思います。
ファクスが異常動作して大量の誤発信を繰り返し方々に迷惑をかけたとします。
この場合電話会社は回線を停止しません。当然ですが通信の内容は電話会社は関知しないからです。
パソコンが異常動作して大量の誤接続を繰り返し方々に迷惑をかけたとします。
この場合も基本的にISPはネット接続を遮断するべきではないと思います。
ちなみにこれら二つの例には大きな違いがあります。呼の発生から相手につながるまでにかかる時間の差からくる単位時間当たりに起こり得る呼の数の差です。
電話会社の提供する電話回線の呼は約1秒から数秒、海外向け発呼だと数十秒かかることもあります。
一方多くのISPが提供するインターネットの呼は0.01秒~長くて数秒です。
仮にすべて電話回線の呼が1秒、インターネットの呼が0.01秒だとし、再発呼までのタイムラグは便宜上0秒と仮定します。この仮定を基に計算すると、電話回線は1分当たり60回の呼が起こり得ます。インターネットは1分当たり6000回の呼が起こり得ます。
これら大量の呼に対して、電話会社とISPが受ける影響の違いは大きいです。影響とは例えば輻輳のことです。輻輳とは大量の呼によって正常な接続が出来なくなる事象を指します。
電話会社は電話回線の中で相手との接続に電子交換機を使います。電話会社では仮に1契約で1分間に60回程度の呼が発生しても、それが多くの回線で発生しなければ電子交換機で輻輳は発生しません。
一方ISPはインターネットの中で相手との接続にルーターを使います。ISPでは仮に1契約で1分間に6000回程度の呼が発生するとそれだけでISPのルーターは輻輳が発生し得ります。
この部分がISPにとって悩みの種なのだと思います。たった1契約でも使われ方によっては自社のサービスに影響が出る恐れがあるわけです。
しかし、電話回線の場合、相手からの申告によって電話会社が発信元に連絡する等、相当な理由が無い限り自社の判断だけで直接的に接続を遮断するという行動が行われるということは無いです。
ではISPはどうすれば良いかということですが、内容で遮断はNG、発呼の量によって遮断はOKという判断が可能では無いかと思います。ただし、遮断に先立って基準は必要だと思います。ISPによって通信設備の性能もまちまちですし、明確な基準が無いと通信の遮断という重大な判断が濫用される恐れがあるからです。
長々書いてますが、要は電話会社と同じくISPに於いても依然として通信の秘密は当然守られるべきで、それを外れた論議はあり得ないと思っています。
_/-/ Zantei _/-/
Re: (スコア:0)
電話で1分に60回も発呼したら大変なことになる。
インターネットで1分に6000回パケットを送出しても、どーってことはない。ただし、ISPがIPよりも上のレイヤを制御しようとせず、そして相手が迷惑だと思わなければ。
Re:ネットを電話に置き換えて考える (スコア:1)
すみません確かに1分60回はものの例えだとしても桁違いでした。
ただいずれにしても電話回線に於いては発呼の制限あるいは接続される機器による連続した発呼の抑止が、通信の内容でなく発呼の回数など技術的に判断できる基準で行われていたので、同様にボット対策に於いても通信の内容に依らずに技術的に判断できる基準でボットの遮断が行われるべきだと考えます。国民の権利である通信の秘密を守るという観点から通信の内容に他人が触れることができることを認めて行ってしまうと、守られるべき通信の秘密が守る守らないでなく程度の問題にされてしまい、いずれその範囲がなし崩し的に拡大されて行くのを懸念してしまうわけです。
(蛇足、最初のコメントの電話回線での発呼の頻度について)
通常電話回線に於いて一定時間あたり発呼の回数制限が規定されているので、現実には3分間に3回(最初の呼から3分間に再発呼出来るのは2回)が限度です。JATEを通過しいてるモデムやファクスにはこの機能が入っています。電話回線に接続される機器での制限機能なので当然ながら人間が電話機で手動で発呼する場合はこの限りではありませんが、モデムやファクスは手動で発呼してもこの制限機能が働きます。
以下参考
>http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S60/S60F04001000030.html
第二種通信事業者の会社に居たこともあるのに適当なこと書いてしまったので反省してID
_/-/ Zantei _/-/
Re: (スコア:0)
電話回線とインターネットは違うんだから基準や方法も変えるべきでしょ。
あと、すでにSPAMとかP2Pの規制で議論され見解や指針なんかもあったはずだし。
というか、内容ってのがどこからどこまでなのか、電話ほどはっきりしないんですよ。
あと、今はウィルスチェックとか、セキュリティ関係のサービスが有料オプションだったりしますが、
これを、不審な通信を外からも中からも遮断するのを標準サービスに含めればよいわけで。