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「87kgあった体重が3週間で67kgに減少するなど大きな効果が見られた」って、常識で考えればダイエットじゃないだろ常識的には下剤がぶのみして20kg減量したのと同じことをやっただけだと推測がつく
おそらく違う。
俗語で「糖尿やせ」って言われるの知ってるか?おそらく原因はこれ。
糖尿病ってのは血中の糖分が尿に出る病気というイメージだが、血中の糖がうまくエネルギーとして消費できなくなって余ってしまうと言う病気でもある。血中の糖はインスリンという物質の作用によって体内で細胞に取り込まれて消費されるが、この働きが弱くなってしまうのだ。そして余った血糖が尿から出てしまうから「糖尿病」
では、元々血中の糖を利用していた所は、糖が取り込めなくなったら代わりに何をエネルギーとして使うようになるかというと、まずは筋肉を、次に脂肪をエネルギーとして使うようになる。これによって「糖尿やせ」と言う現象が現れる。また、この状態になると食べても食べても満腹感を感じにくくなる。何故かというと体は糖がうまく使えないから自分の筋肉をエネルギーに変えるという飢餓状態用のシステムを使っているわけで、まだ足りないと食べさせたがる。ちょっと前は太っていた人が、最近少しやせたが前よりも馬鹿食いするようになった、なんてのは相当危険な状態。また1型糖尿病の人のほとんどと、2型糖尿病の人でもやせた人がかなりいるのはこのため。
この状態になったら、まずインスリンがちゃんときくようにし、細胞にちゃんと糖が取り込まれるようにしてやるのが先決で、この結果治療すると普通は太るんだが…。
さて、ここで糖質制限を行うとどうなるか。同時にインスリン投与やインスリン抵抗性改善薬などの治療を行っていない場合は、糖質がさらに入ってこなくなるので、脳が馬鹿食いさせるように指示を出してやっとやっと維持していた体が、さらに筋肉などをを分解してエネルギーを作り続け、一気にやせる。
三週間で20キロというのは、おそらくこれだろう。絶食したぐらいではこうはならん。
ちなみに、筋肉や脂肪がこのような課程で急速に分解されるときに出るのがケトン体というもので、これは独特の匂い(ケトン臭)があり、体臭や尿などに現れる。そして、江部氏などが推奨している糖質制限法だと、ケトン臭が強くなるなどしてもいずれ消えるから問題が無いのだ、と言っているそうだが、この考え方は大変危険。何故かといいえば、まずは問題が無いという根拠がないこと。次に、百歩譲って江部氏などの理論が事実だとしても、病的なものと、そうでないものを区別する方法を提供していないから。放置すると死にかねない病気にこの方法を適用するのは普通に危険だ。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
大きな効果? (スコア:0)
「87kgあった体重が3週間で67kgに減少するなど大きな効果が見られた」って、常識で考えればダイエットじゃないだろ
常識的には下剤がぶのみして20kg減量したのと同じことをやっただけだと推測がつく
Re:大きな効果? (スコア:4, 興味深い)
おそらく違う。
俗語で「糖尿やせ」って言われるの知ってるか?おそらく原因はこれ。
糖尿病ってのは血中の糖分が尿に出る病気というイメージだが、血中の糖がうまくエネルギーとして消費できなくなって余ってしまうと言う病気でもある。血中の糖はインスリンという物質の作用によって体内で細胞に取り込まれて消費されるが、この働きが弱くなってしまうのだ。そして余った血糖が尿から出てしまうから「糖尿病」
では、元々血中の糖を利用していた所は、糖が取り込めなくなったら代わりに何をエネルギーとして使うようになるかというと、まずは筋肉を、次に脂肪をエネルギーとして使うようになる。
これによって「糖尿やせ」と言う現象が現れる。
また、この状態になると食べても食べても満腹感を感じにくくなる。何故かというと体は糖がうまく使えないから自分の筋肉をエネルギーに変えるという飢餓状態用のシステムを使っているわけで、まだ足りないと食べさせたがる。ちょっと前は太っていた人が、最近少しやせたが前よりも馬鹿食いするようになった、なんてのは相当危険な状態。
また1型糖尿病の人のほとんどと、2型糖尿病の人でもやせた人がかなりいるのはこのため。
この状態になったら、まずインスリンがちゃんときくようにし、細胞にちゃんと糖が取り込まれるようにしてやるのが先決で、この結果治療すると普通は太るんだが…。
さて、ここで糖質制限を行うとどうなるか。
同時にインスリン投与やインスリン抵抗性改善薬などの治療を行っていない場合は、糖質がさらに入ってこなくなるので、脳が馬鹿食いさせるように指示を出してやっとやっと維持していた体が、さらに筋肉などをを分解してエネルギーを作り続け、一気にやせる。
三週間で20キロというのは、おそらくこれだろう。絶食したぐらいではこうはならん。
ちなみに、筋肉や脂肪がこのような課程で急速に分解されるときに出るのがケトン体というもので、これは独特の匂い(ケトン臭)があり、体臭や尿などに現れる。そして、江部氏などが推奨している糖質制限法だと、ケトン臭が強くなるなどしてもいずれ消えるから問題が無いのだ、と言っているそうだが、この考え方は大変危険。
何故かといいえば、まずは問題が無いという根拠がないこと。
次に、百歩譲って江部氏などの理論が事実だとしても、病的なものと、そうでないものを区別する方法を提供していないから。放置すると死にかねない病気にこの方法を適用するのは普通に危険だ。