M. Warner Losh : コードはSystem V由来ではおじゃらん、むしろUnix第六版か第七版、32Vの嫡出でござる。著作権だけはSystem Vのソースファイルと似ておるがの。問題のコードはUSLに言祝がれておるだけで、評議員達にもその出自は認知されておるのじゃ。まあいいからここでも嫁 [daemon.org]。
M. Warner Losh : SCOの主張はIBMの悪しき振る舞いに端を発しておる。彼奴らがIBMを訴えておるのはおよそこんな具合じゃ:IBMはAIXをSystem Vからパクった。IBMはAIXの一部をLinuxに入れた。ゆえに、だってAIXはSystem Vをパクってんだもん、俺たちのIPをLinuxに入れたんだい。
by
Anonymous Coward
on 2003年05月07日 3時37分
(#310959)
(訳注・IP = 知的財産ね。わりいわりい)
Mac OS Xのソースについての彼奴らのコメントは無知なるが為なり。Mac OSもFreeBSDもUSLの著作権表示のあるあらゆるコードツリーは1992年のカリフォルニア大学の評議会とノベル(係争中にUSLを買い取った)の裁判で達した合意に基づいておる。その合意ではノベルとその相続者は4.4Liteからシステムを派生させた者を訴えることまかりならぬと明示されておるのじゃ。FeeBSDは4.4Liteをベースにしており、ゆえにこの手の著作権絡みの法的手段からは予防されているのでおじゃるよ。UCBは自分らのところはいくつかファイルを削除し、他のところは書き直して、さらに他のファイルには著作権表示を追加しておった。FreeBSDにはSCOグループの知的財産からのおこぼれコードはおじゃらん。
13問目その1 (スコア:3, 参考になる)
それからここ数年SCOはオープンライセンスで次から次へとソースコードをリリースしようとしてきたことに注目すると面白い。おいらも何年か前にリリースに関与してたことがあったけど、BSDコミュニティの人は誰も興味なかったっす(訳注・sar?)。SCOが過去にやってきた貢献やら献身やらを理解しない新しい経営陣が乗り込んできたんじゃないかって印象だった。
SCOがいってるIBMが自分らのSMP技術を盗んだっていう主張がトチ狂ってるってことにも注目。SCOはいままでいちどもまともなSMP技術なんか持ってたことはなかったし、Linuxに入ったのもIBMの関与する前で、SCOの実装とはぜんぜん違ってる。
FreeBSDにはSystem V由来のコードがいくつかあるね。これは明確にこの目的でリリースされているし、それを巡る争いなんかなかったよ。1992年-1994年のBSD大戦はResearch UNIXから移植されたコードを巡るもので、System Vのじゃないし。SCO(当時はCaldera)は全部のResearch UNIXのソースコードをBSDスタイルのライセンスで2002年の一月にリリースしてるわけだから、連中がこれについて文句をいう筋合いはありませーん。
M. Warner Losh : コードはSystem V由来ではおじゃらん、むしろUnix第六版か第七版、32Vの嫡出でござる。著作権だけはSystem Vのソースファイルと似ておるがの。問題のコードはUSLに言祝がれておるだけで、評議員達にもその出自は認知されておるのじゃ。まあいいからここでも嫁 [daemon.org]。
調停案ではSecond Networking Releaseの特定のファイルのさらなる利用と配布は禁止され、USLの著作権表示を含む4.4 BSD-Liteの特定のファイルを必要としているのでおじゃる。それに加えていくつか拡張を施すために新しい4.4 BSD-Liteのリリースでは禁止されたファイルの大半を差し替えて、合意の上の修正全部とお知らせを組み込んであるのじゃ。ゆえに、4.4 BSD-LiteはUSLからのライセンス供与や支払いを必要とせんというわけじゃよ。大学側は4.4 BSD-LiteをNet2に入れ替えなされと強く勧めておる。
いずれにせよ、USLの著作権表示のあるファイルは一連の裁判にけりをつけんがためにカリフォルニア大学の評議員から特別に配布の許可を得ておるものばかりじゃ。ついでにノベル(とその相続人)が4.4-Lite由来のシステムを訴えんように追加の合意を得ておる。
FreeBSD 2.0は4.4Liteの新しい移植版をもとにしちょる。4.4 Liteには入っとらんかったnet2リリースからのコードは一切なし。FreeBSD 1.xは訴えられるようなコードが入っとったが、FreeBSDが何年もそのコードは手に入らんようにしておったもんで、ボクはIPのクレームからは安全と思っておりますです。
Greg 'groggy' Lehey: カルデラのソフトのリリースの仕方に問題があるとは思ってたんだよねえ。今IBMを訴えてるのだって去年のリリースと完璧に矛盾してるし。関わってる人がお互い全然知らないからだろうってことくらいしか想像できんけど。おいらたち(UNIX選民一派 [tuhs.org])はSCOに自分とこのサイトでリリース情報を告知せいって頼んだんだけど、今のところまだやってないでしょ。オリジナルのコピーはここ [lemis.com]にあるぜよ。よかったらURLをもってけどろぼー。
「Linuxエミュレーション用ライブラリ問題」おいらはそんなのあり得ないと思うけど、さっきもいった通りSCOはすごい曖昧な感じだからねえ。FreeBSDはただ既存のLinuxライブラリをエミュレーターに使ってるだけだから、FreeBSDプロジェクトがその中身に責任があるとかいわれる理由がわけわからん。
M. Warner Losh : SCOの主張はIBMの悪しき振る舞いに端を発しておる。彼奴らがIBMを訴えておるのはおよそこんな具合じゃ:IBMはAIXをSystem Vからパクった。IBMはAIXの一部をLinuxに入れた。ゆえに、だってAIXはSystem Vをパクってんだもん、俺たちのIPをLinuxに入れたんだい。
Re:13問目その1 (スコア:3, 参考になる)
Mac OS Xのソースについての彼奴らのコメントは無知なるが為なり。Mac OSもFreeBSDもUSLの著作権表示のあるあらゆるコードツリーは1992年のカリフォルニア大学の評議会とノベル(係争中にUSLを買い取った)の裁判で達した合意に基づいておる。その合意ではノベルとその相続者は4.4Liteからシステムを派生させた者を訴えることまかりならぬと明示されておるのじゃ。FeeBSDは4.4Liteをベースにしており、ゆえにこの手の著作権絡みの法的手段からは予防されているのでおじゃるよ。UCBは自分らのところはいくつかファイルを削除し、他のところは書き直して、さらに他のファイルには著作権表示を追加しておった。FreeBSDにはSCOグループの知的財産からのおこぼれコードはおじゃらん。
どのBSDにもSystem V由来のコードがあった試しがないのじゃ。USLが1992年の訴訟で主張した知的財産は第六、第七、32Vに含まれていることに基づいておった。これらはSystem VやSystem IIIコードベースの前身なのじゃが、特にSystem VでもSystem IIIでもない。さらに、SCOは古のUNIXプログラムに隠れて実際より先の日付の入ったSystem VやSystem IIIをBSD風のライセンスで自由に配布できるようリリースしおった。これには明らかに第六版、七版、32Vが含まれておる。
儂の記憶が確かなら、IBMはこれまで一度もFreeBSDプロジェクトにこれといった貢献はしておらん。SCOの知的財産の主張が著作権法に基づくのであれば、FreeBSDはこのベクトルからの主張には安泰じゃ。
Linuxのライブラリも同じくSCOの知的財産からは完全に自由じゃよ。過去15年かそこいらをかけてスクラッチから書かれたglibcに基づいておるのじゃから。その他のライブラリも同じようにスクラッチから書かれたか、あるいはよく知られた系統(例えばX11ライブラリ)のコードベースに基づいておる。ゆえに、FreeBSDはこの方面からも安泰なのじゃ。
ibcsエミュレーションを走らせるのに必要なibcs共有ライブラリを組み込むとなれば、ありきたりの著作権の訴えには弱みもあろう。じゃが儂らはそれはせんから報道されている方面での訴えからは安全でおじゃる。
今のところ知る限りではSCOとは関係ないようじゃが、中にはSCOは自分らのUnixの知的財産から特許侵害の申し立てを行うと疑う者もおる。Unix上の重要なコンセプトの大半がソフトウェア特許よりも以前に発明されており、それに何年も前に特許は失効するか、パブリックドメインに置かれる、あるいは一度も主張されておらん。SCOがこのエリアで主張を通す見込みはないじゃろう。SCOの主張をよく読めば、彼奴らはUnixの知的財産と著作権法だけを頼りにIBMとの訴訟を正当化しておるのがわかる。たとえそうでなくとも、FreeBSDはやはり安泰じゃよ、儂の知る限りではな。
最後に、FreeBSDのコアチームはSCOの代表と一度も連絡を取ったことはおじゃらん。儂らは報道を読んだが、正確に何が主張され、SCOが儂らに連絡してくるのか知るには不十分じゃった。さらに、SCO自身のウェブサイトでも著作権のあるコードがIBMのあいXカラLinuxに移植されたということしか謳っておらん。AIX由来のコードがFreeBSDにない以上、儂らには自分らがこの訴えからは安全だと察することくらいが関の山じゃ。いま述べたようなわけで儂らがこの動きからは安全じゃと信じておるが、しかし儂らを特定した主張がないままでは確信をもってああだこうだいうことはできんの。
Re:13問目その1 (スコア:0)
キャラの書き分けをする訳って楽しくよめますね:-)
Re:13問目その1 (スコア:0)
この辺りが非常に不安 :)
Re:13問目その1 (スコア:0)
ここ、逆ですね。
原文 The University strongly recommends that 4.4 BSD-Lite be substituted for Net2.
Re:13問目その1 (スコア:0)