多額の資金を集めた2つのKickstarterプロジェクト「
ZANO」と「
Coolest Cooler(Coolest)」が大きな問題に直面しているようだ(
The Guardianの記事、
Ars Technicaの記事、
Consumeristの記事、
The Vergeの記事)。
ZANOはスマートフォンで操作可能な手のひらサイズのドローン。ユーザーを追尾する設定があり、搭載カメラによるセルフィー撮影にも対応する。Kickstarterでは12,075人の支援者を集め、233万ポンド以上の資金調達に成功した。しかし、出荷の延期が繰り返され、これまでに出荷されたのは600台程度だという。さらに初期出荷分ではさまざまな技術的問題が指摘された。プロジェクトを作成したTorquing Groupでは11月11日にリードエンジニアが退職し、18日には会社を任意清算することを発表したとのこと。
CoolestはブレンダーやBluetoothスピーカー、USBチャージャーなどを搭載した多機能クーラーボックス。Kickstarterでは62,642人の支援者から1,300万ドル以上の資金を調達しており、Kickstarterでの資金調達額としては
Pebble Timeに次ぐ
歴代2位となっている。Coolestは既に数万台が支援者の元に届いているのだが、
ブレンダーで使用するモーターの調達に問題が発生し、残り数万台分の出荷は2016年4月と説明されている。ところが、Amazon Launchpadでは
Coolestが499ドルで販売されていることが判明。CoolestのRyan Grepper氏は、Launchpadから販売を提案されたのがモーターの問題が発生する前だったなどと
説明しているが、まだ完成品を受け取っていない支援者からは不満の声も上がっている。