iOSのアップデートで発生するエラー53の原因は? 40
ゴミ? 部門より
エラー53はハードウェア関係のエラーと説明されているが、iPhone 6/6 PlusのiOSアップグレードでエラー53が発生する場合、Appleの正規サービス以外でTouch IDボタンを交換したことが主な原因とみられている。Touch IDセンサーとiPhoneが1対1でペアリングされており、サードパーティーの修理業者でボタンを交換するとTouch IDの機能が使えなくなることが知られている。また、落下によるダメージを受けた端末や、タッチスクリーンまたはTouch IDの反応が悪くなった端末で発生したとの報告もみられる。
Appleによれば、不正なTouch IDセンサーによる指紋データへのアクセスを避けるため、ペアリングされてないことが検出されるとTouch IDが無効化されるのだという。正規の修理サービスでは新しいセンサーとのペアリングが行われるが、正規でない修理業者が修理した場合や、画面の故障、Touch IDセンサーに影響するコンポーネントに問題がある場合などはペアリングの確認に失敗する可能性がある。この状態で更新や復元を実行すると、さらなるチェックが行われてエラー53が表示されるとのことだ。
昨年4月のThe Daily Dotの記事では、iPhone 6 PlusをiOS 8.3にアップデートし、エラー53が発生した時の話をまとめている。このiPhone 6 Plusは数か月使用する間にタッチスクリーンやTouch IDの反応が悪くなっていたが、修理をしたことはなく、特に落下などのダメージも受けていないものだったという。Apple Storeに端末を持ち込んだところ、やはりエラー53が発生。原因不明だが壊れており修理不能だとして新しい端末への交換が行われている。Appleではエラー53が発生して復旧できない場合、Appleのサポートに連絡することを推奨しているが、問題の発生した端末を復旧できるのかどうかは不明だ。