性別を問わずに「guys」と呼びかけるのはジェンダーバイアス?オーストラリアで議論に 118
女子 部門より
事の発端はNPOのDiversity Council Australiaによる、職場で使う言葉を見直して多様性の受け入れを進めようという「WordsAtWork」キャンペーンだ。キャンペーン動画では「職場にママはいないので使ったものは自分で片付けよう」といった貼り紙や、職場で数名の女性に対して「girls」と呼びかけることなどを問題点として指摘しているが、「guys」という言葉自体は出てこない。しかし、理事長のDavid Morrison氏がABCテレビのインタビューで女性キャスターの疑問に答え、これまで普通に使っていたが今後は使わないようにすると述べてしまう。
キャンペーンに対しては言葉狩りではないかといった指摘も出ていたが、キャンペーンを支持する人の中にも外務大臣のジュリー・ビショップ氏のように「guys」を不適切とするのは行き過ぎだと考える人が出てきているようだ。これについて、Diversity Council Australiaでは、多くの人々が「guys」を性別にかかわらず使える言葉と考えていることを認めたうえで、そのような呼びかけから除外されていると感じる女性が存在する可能性も指摘している。