SS1 (6823) の日記

2004 年 06 月 17 日
午前 02:32

ARMエンジンが支持される理由

スラド

おおよそは,@ITの記事で,いいんだけれど。組み込み屋さんに,ARM7が支持されるのは,それなりの理由があると思う。

1.32ビットCPU
 オブジェクト指向言語をインプリメントしたり,モダンOSをポートするためには,16ビットでは無理。また,純正コンパイラがGNU互換性が高いのもポイントが高い。他社だと,いろいろ細工が必要になるGNUコードが,そのままコンパイルできる。

2.エレガントなアーキテクチャ
 ケンブリッジ発のRISC-CPUだけあってか,直交性の高い,とてもエレガントな命令セットなのが特徴。そのためバイナリでも読みやすかったり。参考の記事では批判されてる条件付命令も,投機実行して破棄する手口がつかえるので性能を出すときのボトルネックにはならないのだね。ともかく,よく出来てるのだ。

3.メーカーの中立的なポジション
 ノキアが採用した理由を考えるとき,セカンドソースが豊富で,通信系のライバルメーカーではなく,消費電力が低い。という3要素を満たすCPUは,他に無かった。だから,当然かなという気がする。

4.水平展開プラス・スケーラビリティ
結果的に,いろんなバリエーションがあるのが特徴。そのため目的に合わせた,CPUを選ぶことが出来る。あと,Excalibur ARMとか,システム屋さん的に萌えるソリューションもおおいし,少なくともディスコンで騒ぐ展開にはならないように思う。

・・・てなわけで,オープンハードでARM7ってのは,けっこう当然な感じがあるんだけれども。ん,「最適」とは言わないけど。何か?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

処理中...