Derelium (13959) の日記

2003 年 05 月 29 日
午前 11:34

G・馬場がいなくなった。

高校生の頃、生前のジャイアント馬場さんを見たことがある。
田舎町だった僕の故郷に全日本プロレスが来たのである。
プロレスは小学校のころから大好きだったが、生で見るのはあれが初めてだった。

試合の前には自ら売店に座る馬場さん。試合が終わるとやっぱり自ら売店に座る馬場さん。リングの上でも下でもサービス精神旺盛な方だなぁ。と思った。馬場さんには不思議なオーラがあった。
やはり記念に何か欲しくなり、Tシャツを買った。馬場さんはTシャツに直接サインをくれた。もう嬉しくてしかたがなかった。
僕にとっては、歴史の教科書に出てくる人と同じような格付けの人だったのだから。

それからしばらくすると馬場さんは亡くなった。
馬場さんは生前大福が好物で、もし死んだら棺おけに入れてくれないかと言っていたそうだ。
それ以来僕も馬場さんの命日には大福を食べる。

その後の全日本プロレスから選手の大量離脱。離脱後初の武道館大会を見に行った。他の団体や外国人選手などで、興業は成立。天龍復帰戦も楽しめた。
たった2人しか残らなかった(太陽ケアも入れると3人か。)全日本のピンチにこれだけのレスラーが集まり武道館を成功させたとき、これすなわち馬場さんの残された人徳の成せることなんだなぁと思った。

時代は流れ、今、社長は元新日本プロレスの武藤。
その間も元子夫人は、不思議なカリスマで全日本を引っ張ってきた。
馬場さんの遺志を守ってきた。
その元子夫人が武藤に株の75%を譲渡し、オーナーを退いた。
「馬場さんのいた、馬場さんが求めていたリングは、もう全日本にはないから。」
こんなコメントをしていた。
あぁ、王道リングも1つ時代を終えたのか。時代とは言え馬場さんのリングがなくなってしまうのはひどく寂しい。

「明るく、楽しく、激しいプロレスであることは忘れないで欲しい。」
との元子夫人の最後の注文だったが、これらはぜひとも川田や渕が死守してほしい。
武藤が嫌いなわけではないし、いいレスラーだと思うが、やっぱり全日本贔屓の僕には、川田らに継承してほしいのだ。

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人生unstable -- あるハッカー

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