STATUS: 故障中
メカ部の故障なのはわかったので、ディスク自体は生きていると仮定して駆動部だけを交換したらなんとかなるかも?とか大甘なことを考えてみました。
HDDを分解修理するとなるとクリーンルームがいりますが、そんなものそうそう用意できません。スタジオみたいに時間貸ししてくれるところとかあるんだろか。
そこでポリ袋とかで作れないかと思いました。
袋ににHDDや工具を詰め込んだあときっちり口を閉じて、フィルターを通して空気をいれば袋の中は結構クリーンなのではないかと。あとは、袋のそとから工具をつかんで作業出来るのではないかな。
で、袋を買いにでかけたのですがいまいち良いものがみつかりません。ある程度の大きさのものは、ゴミ袋くらいしか無いのですがどれも炭酸カルシウム入りで半透明になっています。
しかたがないので一番透明っぽいものを買ってきました。
ポリ袋は出荷時には中には埃は入っていないものと期待
フィルターは、カメラのフィルムケースにクイックルワイパー用のシートをつめて、蓋と底に穴をあけたものを作ってみました。
袋になるべく空気をいれないようにして HDDをドライバーをいれました。
今回の犠牲者は故障したHDDと同型の別の正常なものです(IDE 80G)。
その後セロテープで口を閉じて隅にフィルムケースで作ったフィルターをとりつけました。
その後袋を広げました。作業できるくらい膨らんだところで作業開始です。
さすがに半透明なので、袋の表面から1cm以上はなれるとぼやけて見えます。
なんとかHDDのネジを外しました。うち2つ(ディスクの中央位置とヘッドの支点位置)のネジは上からシールが貼ってありました。おそらくこれで気密を保っているのだと思います。
HDDの蓋を外すとディスクとヘッドとご対面です。
ディスク表面はピカピカです。
蓋の裏にはパッキンがありました。
ヘッドの駆動部は磁石と電磁石があるだけでえらい単純な仕組みです。
HDD外部からの信号線(フィルム配線)はヘッドとヘッド電磁石へつながっています。フィルムの上には小さなICが載っています。電気的な部分はこれだけのようです。
ディスクのモーターはヘッドとは別の場所から配線が入ってきてます。
ヘッドの支点部分に大きなネジがあり、なにかを調整するようです。(おもわずいじってしまった)
とりあえず中身を堪能したので蓋をしめてネジを締めました。
はたしてこのHDDは生還できたでしょうか?
PCに繋いで電源をいれると…モーターが回転しません。
よくみると蓋がずれてネジ止めされてしまっています。ちょっとゆるめて締め直しました。
もういちど電源をいれるとモーターが回転しBIOSにも認識されました。
ディスク中央位置のネジの状態が重要なのかもしれません。
Win2kからこのディスクをみてみるとがファイルがちゃんと残っていました。いいぞ
Scandiskをかけてみると40Gくらいのところまでは正常ですが、その後は先にすすまなくなってしまいました。
うーん、40Gまで読めるということは埃などによる影響はかなり少ないようです。でもそのあとダメなのはヘッドかなにかの調整が狂ってしまったのかもしれません。やっぱりヘッドまわりを触ったのがまずかったか。
やはりというか当然というか組立はかなりシビアなようです。HDDの敵は埃だけじゃない。ということで、ちゃんと信号など測定しながら組立調整しないとだめなんでしょうね。(T_T)
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