スラッシュドット・ジャパンでは、最近、表のストーリーにコメントを書かず、日記に書く人が多いような気がする。

ところで、スラッシュドット・ジャパンのストーリーにはしばしば、事実誤認や、デマや、あるいは文脈を無視した、返事するのもうんざりするようなアホな（誠実さや知性や配慮に欠けた）コメントが投稿されることがある。これらはACで投稿されることが多いような気がする。

さて、自分は、かつて黒木のなんでも掲示板で志向されていたような「雑談」のできる可能性のある場所としてスラッシュドット・ジャパンに期待している。

そこで気付いたことは、雑談の重要性です。雑談ができないところには、面白い話をしてやろうと考える人は集まって来ません。そこに集まっている人達が個性的で過激で知識を持っていれば、自然に刺激的で面白い話が聞けるものです。さらに、学内掲示板が成功したもう1つの要因は、それがちょうど良い具合に開かれかつ閉じた世界になっていたことです。 (厳密にではなくゆるやかに「学内向け」という位置付けになっていて、ユーザー登録時に自分の実名と所属を正しく入力することが要求される。)　必ずしも完全にオープンな世界が良いわけではないということを私はそこで学びました。むしろ、面白い人物がそれを発見できるだけ十分に開かれており、かつ、目的に応じて必要なだけ閉じている空間をどのように作るかが問題なのです。
  黒木玄「様々な知識を持っている人達が出会える場について」(1998年11月3日)

そういうエゴイスティックな観点からすと、いまのスラドは、ちょっと「閉じ方」が足りないのではないかと思う。

投稿時はログイン必須にして、いまと同じくログインユーザによるACとしての投稿も可能とし、しかしAC投稿制限も強化（同一アカウントからのAC投稿は数時間に1回とか）してはどうか。
数年前、AC投稿の是非について真剣な議論があり、とりあえずの措置がとられたのは承知しているが、そのころとはまた状況が（悪い方に）変ってしまったような感じを受けている。そして、その変化は、モデレーション・システムでは対処しきれないような気がする。

非ログイン状態での投稿を完全に排除してはどうだろうか。