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Hibernate商標の使用で反発を受けるRed Hat 28

ストーリー by yoosee
バランス感覚が大切 部門より

jonykatz 曰く

ITmediaに Red HatがMicrosoftに似てきた?という興味深いタイトルの記事が出ている。 JBoss買収によってRed Hatが獲得したJava関連技術の Hibernateに関し、そのトレーニングやコンサルティングを提供していた会社に対して、 Red Hatの顧問弁護士が停止命令書簡を送ったことへの批判的論調の強い記事である。 Red Hatの主張は「HibernateはRed Hatの商標なので商標を使用するな」 ということで、ビジネスを止めるか、Hibernateという名前を出さないで ビジネスを行うかの選択をせよということである。

商標でのトラブルに関しては、 EtherealがWiresharkへの名称変更したこともまだ記憶に新しいし、 商標というものが非常に強い権利であることも言われている。 Red Hatがここまで大きくなれたのは、ある意味で商標をうまく利用してきたから とも言えると思うが、この行使の範囲は慎重に選ばないと今回のような 反発を生むのだろう。

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  • by Anonymous Coward on 2007年03月27日 23時47分 (#1133006)
    この界隈の人たちは自分たちの権利(ライセンス方法とか)は全力で行使するのに
    他人が権利を行使するのは気にくわないんだなぁ…
  • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 1時57分 (#1133059)
    '90年代末にLinuxバブルの波に乗ったあたりから,RedHatはずーっとそういう立場(オープンソース派を標榜しつつ,ナニゲに自分の権利は強く主張する)を取り続けてるようにしか見えなかったけどなぁ.初期の頃は,本当に「オープンソースという思想に染まった会社」という雰囲気があったけど,どこかからは「オープンソースというマーケティング用語を駆使して金を集め,集めた金の一部でLinuxコミュニティを金銭的にサポートしている会社」という感じで,あまりオープンソースやLinuxに対する愛着とかポリシーとかを感じさせる雰囲気は無くなっちゃったからねぇ.

    要は,今のRedHatってのは「オープンソース大好きです」と言って開発者のご機嫌取りをしてるだけで,本質的にオープンソースコミュニティの人々と価値観を共有しているわけじゃないわけよ.だから,オレの予想では,もしもLinux開発者連中までブーブー文句を言うような大騒ぎに発展したら,急に手のひらを返したように「法務部が勝手にやった.申し訳ない.今後はこういうことが起きないようにする」とか謝罪,撤回してウヤムヤに収拾じゃないかと思う.
    • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 4時10分 (#1133106)
      >'90年代末にLinuxバブルの波に乗ったあたりから,RedHatはずーっとそういう立場

      '99年8月26日 発表 五橋研究所、redhatとのパートナー契約打ち切り「LASER5 Linux 6.0」発売へ [impress.co.jp]
      このときも結構な強権発動したんでしょ?
      親コメント
      • by Another_View (29838) on 2007年03月28日 14時56分 (#1133389) ホームページ 日記
        CentOSというRedHat Enterprise Linux互換のディストリビューションがあります。
        CentOSコミュニティがやっていることは、RedHatが公開しているSRPMを使って
        バイナリパッケージを作りなおしているだけです。
        で、ここにもRedHatの弁護士から手紙が来て、RedHatという文字列は商標だから
        使用するなと要求されました。
        そういうわけでコミュニティは全てのパッケージからRedHatという文字列を探し出しては
        他のものに置き換えるハメになりましたとさ。

        # ま、権利の面から見れば正当な要求ではあるのだが。。。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          ふ〜ん、そんなイキサツがあったのか。

          オレなら、皮肉というかシャレを込めて "BlueCap"か、"PurpleSox”という名前で出したいな :-)
        • by Anonymous Coward
          そりゃあ、Freewareだからお咎めなし、なんてことはありえないでしょう。
          RHEL互換ディストリビューション然り、firebird然り…。

          「Freewareなんだから、いちいち細かいこと言うな」なんて主張をするのなら、「愛国無罪」って放言してるようなものですよ。
      • by Anonymous Coward

        強権発動っつーか、LASER 5との契約を一方的に打ち切った直後に日本法人設立を発表 [impress.co.jp]、というとても判りやすい流れだったと思います。

        RedHatは昔からこんなもの。

        • 強権発動っつーか、LASER 5との契約を一方的に打ち切った直後に日本法人設立を発表、というとても判りやすい流れだったと思います。

          日本法人設立に当たってLASER 5とは手を組まず、100%子会社で設立、という流れだったと思います。流れは別々のものではなかったです。絶対にソースは見つかると思うのですが、「LASER 5は個人ユーザへの普及という点ではありがたかったが、法人相手の事業のパートナーとしては不充分」というRedHat側のコメントもありました。今までの恩を忘れるような一方的な打ち切りは私も見ていてちょっと不義理だなと思いました。ただ、RedHatの言っていることも理解できました。後味をマシにすることは出来たと思いますが、LASER 5がどんなにいってもRedHat日本法人に噛むことは無理だったのではないかと思います。

          #ソースを探すのをサボってしまって申し訳ない……。

          --
          LIVE-GON(リベゴン)
          親コメント
    • by Anonymous Coward
      そーいえば、RedHat9の騒動もあったけか。
      あの時は、結構な騒ぎになったな。
    • by Anonymous Coward
      RHLの頃(6,7,8,9)はバージョンごとに設定ファイルの位置が変わり続けて
      TOCの削減だって? 笑わせるな と思っていました
      #そうしないとRHCEの存在価値がなくなると思ったのかなw
      そういう意味では、自分勝手さはMS以上だったなーと感じていましたね
  • つまり、 SQL に保存する Hibernate はダメと Red Hat は暗に認めていて、オンメモリオブジェクトデータベース Standby を使えと言うておるのですよ。

    ※注:もちろんそんなものはありません。たぶん。

    ...むー、しかしデータベースはよう知らんので大変さがわからんのよね。

    # たぶんWebのバックエンドで大変お世話になっているのでID
    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
  • by Anonymous Coward on 2007年03月27日 23時27分 (#1132998)
    Etherealは別にトラブルという程の事ではなかったと思うが

  • by Anonymous Coward on 2007年03月27日 23時30分 (#1133002)
    商標問題よりも特許訴訟 [cnet.com]のほうが気になる。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月27日 23時46分 (#1133005)
    記事から見る限り自縄自縛というか自分の足を食う蛸というか。
    自分の陣営についてくれる連中の首を絞めてどうするんだよ。
    • Re:自縄自縛? (スコア:2, 参考になる)

      by Dosa (17200) on 2007年03月28日 2時07分 (#1133067) 日記
      続報(Red Hat、「次のMicrosoft」の批判に応える [itmedia.co.jp])を読む限り「首を絞める」ような意図はなかったと弁明されています。しかし、Neward & Associatesに送りつけられた文書が、いかにも弁護士が書いたっぽい高圧的な文面だったりすると、そう感じられても当然かもしれません。

      #プログラマやSEやコンサルが書く文書が高圧的でないとも限らないが
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 0時09分 (#1133013)
    「オープンソースに携わる企業は商標を主張すべきでない」という誰も同意していない命題を根拠なしに繰り返し、その周りに関係ない批判を散りばめているだけ。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 0時27分 (#1133021)
    という印象だけはバッチリ受けました。
    これを機に、Geronimoの採用に傾く所が出たりするのかな、と。

    まあ終わったわけではないんですが
    「前と変わってしまった」という印象は受けます。
  • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 1時01分 (#1133036)
    Hibernateってそもそもいらん気がするのよね

    環境依存のコードをバリバリ書いた方がいいという当たり前の
    結論に最終的に戻るのは目に見えてる。移植性が高いから使うという
    のは本末転倒もいいところで、バリバリにチューニングされて使える
    から移植しようということにもなるわけで。さらに仮にO/Rが完全回答
    だとすれば、リレーショナルデータベースではなくオブジェクトデータベース
    が、データベースの世界を席巻してる筈ながら実際にはほぼ全てのデータベース
    がリレーショナル。初期化もHibernateは遅いし。テストもめんどいし。
    生のSQLこねこねした方がいいんだよね。
    • O/Rが完全回答だとすれば、リレーショナルデータベースではなくオブジェクトデータベースが、 データベースの世界を席巻してる筈ながら実際にはほぼ全てのデータベースがリレーショナル
      言ってる事がおかしいぞ。
      リレーショナルデータベースを捨てきれない現実があるからこそ、オブジェクト指向言語からアクセスする際にO/Rマッパを使いたいんだけど。
      でもO/Rマッパだけではインピーダンスミスマッチを埋め切れていない、つまりRDBに存在するデータを完全なオブジェクトとして扱いきれない、というもどかしさがあるだけだよ。
      SQLをちまちま書いた方が早いようなシステムって、規模が小さいものだけじゃないかな?
      親コメント
      • > SQLをちまちま書いた方が早いようなシステムって、

        動作が速いと、作るのが早いは違うでしょ。

        SQLをちまちま書いた方が速いでしょ。
        O/Rマッパを介した方が早くなるって事でしょ?

        大体、リレーショナルデータベース:オブジェクトデータベースと対比している時点で、
        元記事はおかしいでしょ。
        リレーショナルデータベースってのは、データ構造を単純な表的な2次元構造に収める事で、
        すばやくアクセスできる様にしたものなのに、
        表構造には効率よく収まらないオブジェクト指向のデータの検索が、
        表構造の検索より遅いって言ったって当たりまえ。

        だからO/Rマッピングを使って、表構造には収めづらいオブジェクト構造を、
        表構造に収めるルールを定義するんでしょ?

        RDBの上に皮をかぶすんだから、速度については文句言っても無駄。
        使いやすさ、効率の高さを問題にしなきゃダメでしょうよ。
      • 亀レスですが、

        >つまりRDBに存在するデータを完全なオブジェクトとして扱いきれない、というもどかしさがあるだけだよ。

        そこは同意。

        ただ、書いてるSQLがインラインビューでこねこねした数十行を超える時はこのSQL構文をどーやってO/Rで
        書くのか興味ありますね、どうやるのかしらんと?素直にHibernate上にSQLライクな書き方する
        のでしょうか、それならもっと軽いフレームワーク使いたいですね、というわけです。まったくフレームワーク
        を使わないJDBCで書く気は勿論さらさら無いですよ:-P
      • > SQLをちまちま書いた方が早いようなシステムって、規模が小さいものだけじゃないかな?

        シロートは帰ったほうがよいかと...
    • この方が上手いこと言ってるけど、
      ORMの間違った認識、陥りやすい幻想として「SQLを書かずにモデル化された表現だけでDBが使えます!」みたいなものがあって、まさにARはそこに迷走してるように見える。そんなのは非SQL原理主義者の寝言であり、もはやORMでなくてOSM(Object/SQL Mapping)と言うべきだろう。目的が「O/R間のマッピング」ではなく、いつのまにか「SQLを使わない」事になっちゃってる。そしてできたものを利用するには1.SQLを理解する, 2.SQLの構成要素に対応した(妙な)モデルを理解する,という本末転倒な状態になっちゃってる
      http://wota.jp/ac/?date=20050706#p02 [wota.jp]

      結局HQLをだけで書こうとしても、HQLがどうネイティブSQLに変換されるかを考慮しながら頭をひねる、という真似をしないといかんのよね。
      そして抽象化挟んだからパフォーマンスでないよー、という当然予期された壁にぶち当たってくる訳で。。
      親コメント
    • 完全に同意。
      O/Rマッピングが楽ってだけでHibernate使いたがる客が多くて困る。
      どうせ業務アプリの殆どは、2次元表で間に合うのに。
      iBatisのほうがよっぽどいいと思うんだが。

      #個人的には今でもOODBに愛着があるんだけどね。
      • by Anonymous Coward on 2007年03月28日 12時33分 (#1133308)
        JDBC RowSet直アクセスが一番いいとかもよくありますね。ただ、技術者のレベルに左右されやすいのが癌。
        パラメータつかわずStringでSQLを組み立ててSQLインジェクション埋め込みまくりなコードはもうこの10年見飽きました。

        あとO/Rマッピング使うからSQLやDB理解しなくてもいいという風潮が危険ですね。DBの知識がないとアレは真に使えませんし。

        今原Hibernate依存ではなくJavaEE5、EJB3に含まれるJPAで書くのが普通ですからHibernateは実装のうちのひとつ程度にしか感じないのでわりとどうでもいいことです。
        親コメント
    • もし、あなたが言っていることが正しかったとしたらあのGoogleがHibernate使ったりするかね?

      魔法の言葉、適材適所。
      魔法の言葉、ケースバイケース。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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