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3038 story

信州大学が3種混合のキメラ鳥を作成 43

ストーリー by Oliver
親戚丼 部門より

mabu 曰く、 "共同通信社の記事によると、信州大学農学部の研究グループが、3種類の鳥の細胞を混ぜたキメラの鳥を作ることに世界ではじめて成功したそうです。重要な実験なんでしょうけど、こんな鶏が市場に出回るようになったらものすごく嫌だなあ。品種改良とは違ってなんだか気味が悪いのは私だけ?"

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  • しからば (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2002年05月21日 15時34分 (#95801)
    ダチョウ、ペンギン、ハミングバードの3種類で世界最強の水陸空万能鳥を作ってみては?

    但し、ペンギンの足の長さとハミングバードのサイズとダチョウの首の長さが主な機能だったら最悪かも・・・。
  • 出回らない (スコア:2, 参考になる)

    by y_tambe (8218) on 2002年05月21日 15時36分 (#95803) ホームページ 日記
    キメラ動物はその個体が二種類以上の異なる動物由来の細胞からなるもののことで、その生殖細胞もその元になった動物いずれかと同じものになります.雑種のように両方の染色体を持った細胞になるわけではありません.
    そのため、交配しても生まれるのは、その元になった動物(運次第では雑種もあるけど)で、キメラが生まれるわけではありませんから、量産できるものではありません(参考:クローン技術 [nagoya-u.ac.jp]解説)

    ですからキメラそのものが市場に出回ることにはならないでしょう.
    • by Fortune (6210) on 2002年05月21日 15時56分 (#95820) 日記
      >ですからキメラそのものが市場に出回ることにはならないでしょう.

      でも、その合成具合というか発現の仕方を制御でき、尚且つ簡単に
      できるようになれば、市場に出回る事もありうるのでは?

      なにも、量産の方法が自然繁殖だけとは限らないわけですし。
      親コメント
      • Re:出回らない (スコア:3, 参考になる)

        by y_tambe (8218) on 2002年05月21日 16時28分 (#95837) ホームページ 日記
        >でも、その合成具合というか発現の仕方を制御でき、尚且つ簡単に
        >できるようになれば、市場に出回る事もありうるのでは?

        御推察の通りではありますが、現状ではマウスなどの哺乳類の場合、初期の胚を取り出して別の細胞を注入したり、ばらばらにした胚細胞同士を混ぜて再びくっつけた後で、もう一度子宮に戻してやる必要があります.
        #ニワトリではそのへんがどうなってるのかは私も知りたいところですが.

        自然に交配させるのに比べて、遥かに多くの手間を一回一回かけないといけない上に、途中で卵が死んでしまうリスクも高い.そこらへんを考えれば、(少なくとも現在の技術では)キメラを市場規模に量産することはあまりに採算のとれないことだと推測されますので.

        加えて「そこまでしてキメラを量産する必要があるのか」という話もあります.
        マウスの場合ではキメラの作成は、最終的には遺伝子改変マウスを作ることを目的として、その途中で使われることが多いですよね.

        野生型(普通の)マウス胚+遺伝子改変したES細胞→野生型とESのキメラマウス→(交配)→遺伝子改変マウス

        こういった用途にはキメラ動物はなくてはならないものですが、本当に欲しいのは遺伝子改変マウスの方だし、こちらの方は遺伝的にも安定してます.キメラ自体を量産するという意味はどうなんでしょうかね?
        #その面ではそもそも3つまぜる意味って……
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >御推察の通りではありますが、現状ではマウスなどの哺乳類の場合、初期の胚を取り出して別の細胞を注入したり、ばらばらにした胚細胞同士を混ぜて再びくっつけた後で、もう一度子宮に戻してやる必要があります.
          >#ニワトリではそのへんがどうなってるのかは私も知りたいところですが.

          卵(卵子じゃない方)だから、哺乳類ほど複雑な工程を踏む必要は無いと
          • by Anonymous Coward
            あの、鳥の卵でも黄身のほとんどの部分は栄養分で
            生体になる部分は非常に小さいんですが…
            その部分をいじるんだから哺乳類と手間はあんまり変わらないと思いますよ。
            体内に戻す手間は無くても殻は塞がないといけないですし。
  • (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2002年05月21日 15時43分 (#95808)
    おいしいのか?
    • by pasadena4 (9373) on 2002年05月21日 17時24分 (#95862)
      3種とも、結局、にわとりなので、おいしいのでは。
      味わいが、3種類あったりして。
      親コメント
      • by skimsr (9280) on 2002年05月21日 19時12分 (#95906) ホームページ 日記
        大量生産される食材としてでなく,高級食材や珍味として
        珍重されるのかもしれませんね。仮に,混ざり具合に応じて
        もの凄い味をもつ鳥が産まれるとして,しかも結果を偶然に
        頼るしかないのならば…。

        "美味しんぼ"のノリで:
        「10,000万羽のキメラの中から厳選した鳥を料理しました」
        「こんな材料があったなんて!」

        実際のところ,この技術が畜農産業にとってどれだけ
        嬉しいものなのかは,興味のあるところではあります。
        親コメント
        • by ncube2 (2864) on 2002年05月21日 19時34分 (#95913)
          >実際のところ,この技術が畜農産業にとってどれだけ
          >嬉しいものなのかは

          一般的に言えば養鶏でもっともコストが掛かるのはエサ代です。
          ですので、確実に少ないエサで良く育つ、あるいは多く卵生むような
          性質が発現できない内は、「将来は期待できるかもしれない」レベル
          でしょう。
          今の段階では優秀な原鶏(養鶏家に渡す雛を生む鶏)のクローン作る方が
          手っ取り早そうな気もしますが、鶏のクローンって既にありましたっけか?
          親コメント
        • by dai75 (557) on 2002年05月22日 2時00分 (#96034) 日記
          「口当たりは横斑プリマスロックのようにまろやかで、噛むとロードアイランドレッドのような深い旨みが広がる。それでいて後味は白色レグホンのように爽やかだ。この鳥肉は一体!?」

          >「10,000万羽のキメラの中から厳選した鳥を料理しました」
          >「こんな材料があったなんて!」

          いや、この3種ってどんな鳥なんでしょうね(^^;
          --
          -- wanna be the biggest dreamer
          親コメント
    • by kawamura (4373) on 2002年05月22日 0時45分 (#96009)
      「興味深い」という評価が「おもしろおかしい」
      親コメント
  • 関連URLs (スコア:2, 参考になる)

    by skimsr (9280) on 2002年05月21日 15時46分 (#95812) ホームページ 日記
    産経新聞にも記事がありました。 [sankei.co.jp]

    また,小野教授の研究室のWebPage [shinshu-u.ac.jp]もあります。
    主要論文も挙げられているので,専門の人には参考になるかも
    しれません。

    2種の鳥の生殖細胞を白色レグホンの胚(はい)盤葉に移植する事で,
    3種の鳥の外見的特徴をもつキメラが産まれた,と記事にありますが,
    このような方法でどの鳥の特徴をどの部分に出すか,とかの制御
    はできるものなのでしょうか? 単に外見に特徴が"現われた"という
    段階なんでしょうか?
    • by y_tambe (8218) on 2002年05月21日 16時48分 (#95846) ホームページ 日記
      >このような方法でどの鳥の特徴をどの部分に出すか,とかの制御
      >はできるものなのでしょうか? 単に外見に特徴が"現われた"という
      >段階なんでしょうか?

      推測になってしまうんですけど、多分「三毛ニワトリが出来た」くらいではないのかと思います.単に胚への移植だけでは発現する場所までコントロールすることは難しいと思います.
      毛色の異なる二系統から作るキメラマウスの場合も、その模様はランダムになってしまいますから.
      #使う細胞に細工したり移植のときの技術で、いくらかコントロールする方法はもしかしたらあるかもしれませんけど、そこまでメジャーかつ確実な方法かどうかは……

      キメラからもう一歩進んで、遺伝子改変したりする場合には、その遺伝子の発現を制御する(特定の細胞のみで働くような調節部位をつける)ことによって、例えば砂肝だけで特定の蛋白質を作るようなことはそう遠くない将来にも可能な技術だと思いますが、外見というか、個体の「かたち」を制御するのは、まだクリアすべきハードルが全部は見えてない、という状況ではないかと.
      親コメント
    • by mkr (7423) on 2002年05月21日 20時01分 (#95922) 日記
      信濃毎日新聞にもちょっと詳しい関連記事 [shinmai.co.jp]。 写真の解説によると、外見に特徴が現れているようです。
      親コメント
  • by Joga (8113) on 2002年05月21日 15時37分 (#95804)
    >こんな鶏が市場に出回るようになったらものすごく嫌だなあ。
    >品種改良とは違ってなんだか気味が悪いのは私だけ?

    高校生のころ、2種のマウスの細胞を掛け合わせた「キメラマウス」
    というのの写真が生物の教科書だかなんだかに載ってたけど、
    見た目は「2色のねずみ」にしか見えなかったな。
    茶色と白だったので、ハムスターぽかったし。

    このキメラ鶏が市場に出回ることはないだろうけど、
    見た目は「変わった模様の鶏」程度なんじゃないかな。
    • いつもこの手のキメラものを見ると思うんだけど。
      これって、「見た目」だけの変化じゃないよねえ。
      見えないところも混ざってるわけでしょ。
      ぜんぶちゃんと追跡できるんだろうか?

      まあ、相互作用で怪物が・・・なんてことにはならないと思うけど。
      親コメント
  • キメラではないのですが、せっかくなので品種改良の域をはみ出しているような話をば。

    十数年ほど前自然食の本で読んだのですが、鶏卵用の鶏には4本足のものがあるそうです。なんでも「卵を産む時には前身に力を入れなければならないため、どうしても安定が悪くなる。足を増やせば安定性が良くなる」という理由だそうで。

    ...これじゃフォアグラの方がまだマシと思うのはあっしだけ?

  • 胚培養、細胞融合などの成果としてポテトとトマトでポマト、オレンジとカラタチでオレタチ、白菜とキャベツ (カンラン) でハクラン、キャベツと小松菜で千宝菜、小松菜とチンゲンサイでベンリ菜とかありますよね。

    ハクラン、千宝菜、ベンリ菜なんかはすでに実用化されて市場に出ているようですが、植物だとそれほど抵抗を感じることもないかなぁ。動物だとなんとなく薄気味悪いように思わないでもないですが、この違いってどのへんから感じさせられてるんでしょうね。
  • かつてはくだんを作ろうとした人々もいた [geocities.co.jp]らしいので,今回の三色鶏はタウロ作成への布石かも……
    --
      - Lupinoid -
  • by Anonymous Coward on 2002年05月21日 16時29分 (#95841)
  • by Anonymous Coward on 2002年05月22日 0時32分 (#96007)
    くるくる鶏を連想してしまいました。
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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