宇宙は137億歳 113
ストーリー by GetSet
人間に置き換えると何歳かな 部門より
人間に置き換えると何歳かな 部門より
37A 曰く、 "アサヒ・コムに「宇宙の年齢は137億歳、姿は平らで永遠に膨張」という記事がありました。元ネタはNASAらしいのですが、NASAのサイトを記事中の「WMAP」で検索かけても、ヒットしませんでした。どなたか英語の得意な方、フォローをお願いします。(他力本願)
私は、137億年も生きていないので、そんな昔がどんな状態だったのかなんてわからないですし、このさき800億年生きる自信もないので、「約800億年後に今の約100倍」と言われても、いまいちピンと来ないのですが…"
なおタレコミ者自身より、 "すみません、追加です。元ネタのNASAの記事はこれかな?と。" との追記が投稿されていた。参考までに。
2003.02.12 14:35追記(by GetSet) shoji12 の情報によると、 "NASAによる宇宙の年齢ニュースのURLはhttp://map.gsfc.nasa.gov/index.html です。 最近NASAのホームページが一新されました。 今まで知りたい情報に簡単にアクセスできていたのですが、 上記の理由によりできなくなりました。 この機会にと思い、探してみた結果です。"
本家への引用を補足します (スコア:3, 参考になる)
朝日新聞のサイトの記事を読んだときに、あれどこかで読んだ記事だなあと
思っていましたが、そういうことでした。
ダークエナジー(むかしでいうところの反重力?)の存在が確認できたとかで、
ビッグバンだけで膨張して、そのエネルギーが尽きたら伸縮に向かうという、
これまでの説が覆されるという話のようです。
科学セクションを創設して相応しいエディタさんが現れると、ああいう風に
議論が活発になるといいです。
Re:本家への引用を補足します (スコア:1, 参考になる)
gsfcのサイトには、 と書いてあるようですが。
asahi.comでの国立天文台の杉山直教授の発言もその趣旨ですね。
別にこれまでの説が覆されるわけではないと思います。
ただ、ビッグバン後、たった2億年で最初の恒星が生まれたという記述は驚きです。
Re:本家への引用を補足します (スコア:1)
で、原因として現在
(1)自然界に第5力が存在している?
(2)宇宙がここ最近最後の相転移が起こった?
(3)空間には元々斥力があるんだ?
等々、もう、もの凄すぎて笑うしかないよーな仮説がバンバン出ているとか。「反重力も夢じゃない」という声も上がってるそうで。
#量子論からは重力には反重力はあり得ない事になってますが。
で、「そりゃ、元々の観測結果がいい加減なんじゃねーの?」という声に対して、「一応観測結果は合っているよーだ」ってのが今回の発表の意義なんでしょうか????
以上、門外漢の意見ですので、どなたか詳しい方のフォローをお願いします。<この態度はどうか
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#そんなワタシはOS/2ユーザー:-)
Re:本家への引用を補足します (スコア:1)
(1)と(3)は同じ宇宙定数(真空のエネルギー)のことを
言っているのではないですか?
Re:本家への引用を補足します (スコア:2, 参考になる)
引用元というか、ワタシが知ったのは日経サイエンス(しかも立ち読み)なのです。という訳で(しかも門外漢なので)たっぷり眉に唾をつけて欲しいのですが、ワタシが日経サイエンスの記事を読んで理解したところでは
・色々な観測結果から、つい最近(ここ数億年)宇宙の膨張が加速したよーだ。
・これを説明するには、何かしら宇宙の膨張を加速する機構が必要だ。
という事で、膨張を加速する可能性があるものとして
(1)自然界に第5の力がある
とりあえず、訳わからんが、とにかく斥力がある、とするらしい。暗黒質量がそういう性質を持っていれば宇宙の大きさがある一定を越えると逆に無視できない値になる、とする、らしい。
(2)真空の相転移がつい最近起こった
これによって、真空のエネルギーが下がるので、余ったエネルギーが斥力となって云々、らしい。
(3)宇宙には元々斥力があった。
空間そのものに、元々斥力という性質があるとする。アインシュタインの宇宙項、らしい。
という事で、微妙に違うそうですが。
どう違うかワタシに聞かないでください<この態度はどうか。
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#そんなワタシはOS/2ユーザー:-)
Re:本家への引用を補足します (スコア:1)
「量子論からは」ってどんな意味なんですかね?
量子重力理論は完成してないけど、ともかく
重力を含んだ量子論を作ろうとすると
反重力なんて現象は入り得る余地がないってこと
なんですか?
Kiyotan
Re:本家への引用を補足します (スコア:2, 参考になる)
ワタシの理解だと、エネルギー=質量=重力、つまりエネルギーが重力を生成するので、反重力子ってのを考えるのは無理、という事に初期からなっているよーです。
えーと、これまた門外漢なので、眉にたっぷり唾を付けていただいて。
真空は10^-30cm位のスケールでは、無数の粒子、反粒子が生成消滅されています。ですが電磁力など3つの力については反粒子があるために、巨視的(人類が見るレベル)ではこの生成消滅は外部には見えません(繰り込み可能である、という事)。
しかし、重力には反粒子が無いために、重力を重力子の交換による作用として解釈する場合、10^-30cmのスケールで発生した重力子はうまいこと消滅できません(繰り込み不可能)
それどころか、プランクスケールで発生する重力子が重力を発生する為に、雪だるま的に重力が大きくなる筈です(発散する、という事)
という事で、この発散を押さえるべく重力量子論の方は苦労してきた訳でして、ってのがワタシの理解です。
で、量子論で重力を理解するのは反重力子ってのを存在させることが出来ないので苦労している、ってのが現状だとワタシは理解してます。
ただ、例の超対称性なストリングを使うと反重力子って出てくるんでしょうか>識者の方。
ちなみにワタシの理解はそこらのポピュラー科学雑誌から得ているので数式等で理解している訳では決してありません。10^-30って数値あってるかどうか怪しいし。
という事で、眉にたっぷりと唾を付けて下さい
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#そんなワタシはOS/2ユーザー:-)
直感的なスケールのずれ (スコア:3, 興味深い)
生命が誕生してから38億年くらい?
で宇宙全体がたかだか137億年くらい?
なんか直感的にスケールが合わないように感じるのは僕だけ?
(なんか宇宙の年齢ってもっと長くないとつじつまがあわないような気がするのだけど…、気のせいか?)
# 数学は科学の女王にして奴隷
Re:直感的なスケールのずれ (スコア:2, 興味深い)
たしか今の太陽系は、この宇宙にとって2~3世代目の恒星系になるのですから、スケール的には合致していると思います。
地球の生命が誕生してから38億年ですけど、最近の1億年の進歩を見てわかるように、1億のちがいはものすごい大きいでしょう。太陽系よりも1億年早く生命が誕生した、地球と同じ条件の惑星があったとして、今でも着実に進歩しているとしたら、我々から見たら神に近い科学技術を持っていることになると思います。
Re:つまり (スコア:1)
Re:つまり (スコア:1, おもしろおかしい)
最初から何でも聞くんじゃない、この教えて君め!
とか言われる罠。
Re:つまり (スコア:1)
1億年ほど勉強してから出直しまつ…
#その間に人類滅亡に3600ガバチョ
Re:つまり (スコア:1)
> そういう生物探して聞くほうが早かったりしたら少し悲しい……
そうだ、Xeeleeに聞こう!
Re:つまり (スコア:1)
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#そんなワタシはOS/2ユーザー:-)
Re:直感的なスケールのずれ (スコア:1)
人間っていう生物自体が調和のとれた高度な物質の凝集体なので、複雑さにおいて、天体の比ではないかもね
Re:直感的なスケールのずれ (スコア:1)
宇宙の年齢は生命誕生から今までの3倍強?
掛ける数より掛けられる数に注目すればスケールの果てしなさが感じられると思いますが。
「お‥‥‥億単位かよ!」とか「億の100倍かよ!!」とか‥‥‥。
かつて「Newton」で宇宙開闢の過程を時系列で紹介していましたが、それをもう一度見てみたいです。
Re:直感的なスケールのずれ (スコア:1)
#朝日放送(ABC)30周年記念特別番組の「COSMOS」を最近DVD-Rに焼いたので。2話ほど抜けてるけど(;_;
#40周年は「ブルーレボリューション」だったが、50周年の「ガラスの地球を救え」は見てない。
masamic
逆に考えれば (スコア:1)
ただ逆に次のようなことがいえるかなーと思います
「地球以外で生物が誕生する確率が高い」
と
まあ・・・ (スコア:1)
問題は文明が存在するかってことで、45億年の地球の歴史の中で文明が存在できたのはわずかに5000年。今後何年続くかも分からないのでね・・・
Re:直感的なスケールのずれ (スコア:1)
もしかして137億年よりも果てしなく長いかもしれない。
宇宙が出来た瞬間時間と言うものがどう動いてたのか分からないので。
もしかして止まってたかもしれない。
Re:直感的なスケールのずれ (スコア:1)
あなたの直感って、NASAの科学者達を超越するくらい凄いの?
人間の感覚なんて当てにならんことがほとんど。
#計測器を超越してる場合もあるけどさ。
Re:直感的なスケールのずれ (スコア:2, おもしろおかしい)
今でさえ、「昔は軽い元素しかなくて大変だったが、今はラクだよな」という話をされると寂しい思いをしているのに。
Re:直感的なスケールのずれ (スコア:2, おもしろおかしい)
近頃の若いもんは、出来合いの特異点キット「インフレーション済み」とか、「晴れ渡り済み」とかを買ってきて、
あとは恒星の点火をするだけで創造した気になっておるがのー
まあ、アプリケーション( = 生態系)をチマチマいじくるのがはやりじゃそうじゃから、こんな事言ってもしかたないがのう。
WMAPじゃなくて (スコア:3, 参考になる)
> んでした。どなたか英語の得意な方、フォローをお願いします。
MAPで検索しないと。WMAPになったのは Wilkinson の名前が付いたから。
Re:WMAPじゃなくて (スコア:1)
タレコミ人です。
やってみました。
ご指摘、感謝します。
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You can't always get what you want...
元ネタ (スコア:2, 参考になる)
元ネタの元ネタ (スコア:2, 参考になる)
Re:元ネタ (スコア:1)
しっかり「WMAP」って文中にあるのに、NASAの検索では引っ掛からないってことは…全文検索ではないのですね。>NASA
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You can't always get what you want...
COBE のあとがま (スコア:2, 参考になる)
COBE [nasa.gov] はこれですね。
宇宙がビッグバンで膨張してしばらくする(このへんあいまい)と、温度が下がってきます。
そうするとプラズマ状態だった陽子と電子が結合して水素になります。
プラズマは光を通しにくい(黒体輻射になる)のですが、水素(ガス)はよく通します。
おおまかに温度3000K で、z=1000 でこの結合が起こったとされます。
で、現在からこれを見ると温度3K の黒体輻射になります。
これを宇宙背景放射と言うわけです。
COBE やMAP はこの宇宙背景放射を調べる衛星です。
銀河や星が産まれるには、物が集まらないといけません。
もし、宇宙が完全に均一だったとしたら(すぐには)何も産まれない訳です。
今現在、なにか構造がある(しかもかなり偏った)ためには
星の誕生する前にすでにガスの偏りがあったと考えないといけないのです。
ガスの偏りは、背景輻射のゆらぎに等しいので、
背景輻射のゆらぎを調べれば最初の銀河がどの位の規模から始まったかが解るわけです。
# 宇宙の平坦性と、年齢については大変なのでやめ。他の人にまかせまーす…。
# 結構嘘かもしれないのでつっこみ歓迎。
宇宙の平坦性 (スコア:1, おもしろおかしい)
だまされないからな! 宇宙が平らだなんて信じないぞ。
端っこに行ったら落っこちるとでも言うのか!
# おバカなのでAC
一世代限りの宇宙? (スコア:2, 興味深い)
ずっと膨張し続けて収縮が始まらないのなら、宇宙に寿命(Big Crunch)が無いにも関わらず、誕生(Big Bang)だけが存在することになりますよね。「宇宙の世代交代」が永遠に繰り返されているという概念が間違っていたこと?
Re:一世代限りの宇宙? (スコア:2, 参考になる)
開いた宇宙は、膨張が止まらず、膨張の仕方(膨張率)それ自体もどんどん大きくなる解です。
閉じた宇宙は、膨張がある一点で収縮に転じて、最後はつぶれてしまう解です。
で、平坦な宇宙が膨張は続きますが膨張率は最後に一定になる、という解です。
平坦な宇宙というのはある意味特殊解だと思うのですが、
我々の宇宙がなぜそこに落ち着いているのかは不思議ですね。
ちなみに、ここ [sdss.org] など参考にしましたので、どうぞ。
Re:一世代限りの宇宙? (スコア:2, 参考になる)
ハートルとホーキングの「無境界境界条件」によれば、
虚数時間を導入することでビッグバンは特異点ではなくなります。
時間と空間が入れ替わった状態であるだけで
今現在の世界となんら変わらないものになります。
適当にググってみてNASDAの一般向け解説 [nasda.go.jp]がありました。
佐藤勝彦先生のインフレーション理論では、インフレーションを起こしている狭間の空間では
さらに真空の相転移(これが宇宙項に相当する)が起きてチャイルドユニバースが生じます。
そしてチャイルドユニバースがさらに孫ユニバースを生み出して、という具合に
宇宙はただ一つではなく無数に存在するという多宇宙論を展開しています。
量子ゆらぎによってありとあらゆるところで今まさにチャイルドユニバースが生まれているんだそうな。
ただ一つの宇宙が世代交代するという考え方は古いものでしょう。
これまたググってみて一般向け解説記事 [hitachi-hitec.com]がありました。
Andrei Lindeのカオス的インフレーション理論はよくわかんないですが、
やはり似たような多宇宙論だそうです。
詳しい方のフォローを希望します。
それと、今月号の数理科学 [saiensu.co.jp]の特集が「素粒子的宇宙論の新展開」なので
読んでみるのも良いのでは?
佐藤先生が巻頭記事を書いています。
私は昨日買ったのでまだ目を通していないのですが。
# 明日仕事をサボって読んでみるつもり。
Re:一世代限りの宇宙? (スコア:1)
> Crunch)が無いにも関わらず、誕生(Big Bang)だけが存在すること
> になりますよね。
lim n->∞ x/n2 って事では。
Re:一世代限りの宇宙? (スコア:1)
# くだらない煽りだな。こんなものに反応するオレも同類か…
ブラックウォールと超光速? (スコア:1)
宇宙の年齢が137億年だとすると, ビッグバンで光速で宇宙が広がったとして半径137億光年. その10倍にもならない800億年で100倍の大きさになるとすると, 遠くの天体は超光速で事象の地平線の彼方に吹っ飛んでいくことになるんだけど... つまりこれは第二のインフレーションということかしらん? こんなマクロな尺度でインフレーションが起きるのかなあ?
Re:ブラックウォールと超光速? (スコア:2, 参考になる)
> こんなマクロな尺度でインフレーションが起きるのかなあ?
地球のあるこの場所と、宇宙の果てとは因果関係が無いので、
別に光速より早く遠ざかっても問題ないです。
100倍の大きさ (スコア:1)
3次元空間なわけだから、大きさっていうと体積になるのかな?だとすると、3乗分効いてきますよね。
コンタクトの宗教討論が好き (スコア:1)
Re:コンタクトの宗教討論が好き (スコア:1)
Re:コンタクトの宗教討論が好き (スコア:1)
『コンタクト』でどうだったかは忘れたけど (スコア:1)
これなら有効かも。
--- - I WILL FEAR NO EVIL -
ちっぽけな悩みなど (スコア:1, おもしろおかしい)
こういうスケールの大きい話をしてると、自分の悩みなんかなんてちっぽけなものだろう、という気になってきますね。
ばっバレンタインなど!!!
#希望は会社に来る保険のおばちゃんの義理のみなので泣きながらAC。
Re:【国民投票ネタ】興奮するのはどっち? (スコア:1, おもしろおかしい)
【國民投票ネタ】興奮するのはどれ?
・宇宙は137億歳
・奥様は18歳
・ちゆ12歳
・食いしん坊万歳
・親竺斎
ちなみに5番目選んだ奴は絶対頭おか(ぐふっ!)
危ないのはどっち? (スコア:1)
なんかウゴウゴルーガのシュールくんの質問みたいだな。
「かいすいよくじょうと、かいすいでよくじょう。あぶないのはどっち?」
Re:【国民投票ネタ】興奮するのはどっち? (スコア:1)
/.er の機微に触れる危ない話題だからかしら...
僕が見た時点で、モデレーションの合計:
オフトピック = 2,
余計なもの = 1,
おもしろおかしい = 1,
合計 = 4.
Re:137(Re:【国民投票ネタ】興奮するのはどっち? (スコア:1)
意味ないですよね。137億年って言っても今の地球の公転周期の137億倍なだけで、それ以外の何ものでもないですから。
文化として12進数や16進数が一般に定着していればもっと違った数字になったでしょうし、ものさしが変わればまた数字も変わってくるでしょうし。
Re:137(Re:【国民投票ネタ】興奮するのはどっち? (スコア:1)
しかし、137は素数かもしれませんが。137億は素数じゃないです。
10進数文化をもつ我々の習慣で137億の、億という単位をとって考えてしまう傾向があるように思います。
たとえば16進数にしたら約0x330000000という数になるわけで、16進数を文化として持っていれば33という数に注目しているかもしれないということです。
スケールが変われば注目する上っ面が変わるってことをお忘れなく;)
Re:137(Re:【国民投票ネタ】興奮するのはどっち? (スコア:1)
Re:137(Re:【国民投票ネタ】興奮するのはどっち? (スコア:1)
- Lupinoid -