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宇宙研一般公開 & ペンシルロケットフェスティバル開催 41

ストーリー by yosuke
これまでの50年、これからの50年 部門より

毎年恒例となっているJAXA宇宙科学研究本部(ISAS/JAXA)の一般公開が、7/23(土) 10:00~16:30にISAS相模原キャンパスで行われる。入場は無料。
ミニミニ宇宙学校、水ロケット工作などの一般参加イベントに加え、7/10に打ち上げに成功したすざく、今年の9月に小惑星イトカワに到着するはやぶさなど各プロジェクトの紹介が行われる。また今年は、日本の宇宙開発の始まりである糸川英夫博士によるペンシルロケットの水平発射実験から50年にあたるため、糸川博士の弟子である的川泰宣博士による特別講演「50年前におきたこと」が行われる。講演は13:30~14:30の予定。

さらに、ペンシルロケット水平発射50周年を記念したイベントも行われる。

teltel曰く、"JAXA は、糸川博士が最初の水平発射実験をしてから50年になるのを記念して、ペンシルロケットフェスティバルを8/19(金) 10:00~17:00に幕張メッセにて開催する。入場は無料。
この催しの目玉は、何と言ってもペンシルロケットの水平発射の再現だろう。当時と同様の装置を使って再現実験をするそうだ。プログラムによると、水平発射再現実験は3回行われる予定。また、フェスティバルには、宇宙飛行士とのふれあい/宇宙を楽しもうコーナーという企画もあるとのこと。このフェスティバル自体は子供向けみたいだが、子供だけでなく大人にも一見の価値はありそう。
日本の宇宙開発は、1955年に糸川博士が作ったペンシルロケットで始まったと言っていい。ペンシルロケットについては、日本の宇宙開発の歴史 あたりに詳しいので参考にどうぞ。Universeには、ペンシルロケット50周年特集もある。"

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  • 誤記? (スコア:2, 参考になる)

    by tenna (13756) on 2005年07月18日 7時36分 (#768640) 日記
    日本の宇宙開発のはじまり [isas.jaxa.jp]では、
    「糸川英夫」と紹介されていますが。
    (この方のことですよね・・・?)
  • by Anonymous Coward on 2005年07月18日 3時24分 (#768627)
    リンク先の「日本の宇宙開発の歴史」 [isas.jaxa.jp]を見ましたが戦前の陸海軍による研究成果は無視ですか、そうですか。
    ちなみに、同じJAXAのサイト内にここ [isas.jaxa.jp]のように戦前の研究に触れている記事も有ったりしますが。

    もちろん、宇宙開発を前提としたロケットの研究を始めた、という所にペンシルロケットの価値があるのは解ってますが、気になったので。

    • そのページの一番最後には
      > 第2次大戦が終わると,
      > 戦時中のロケット開発の資料はことごとく関係者の手によって焼き払われたが,
      > ペンシル・ロケット以後日本の技術陣が成し遂げた技術の高みは,
      > 先達の技術者魂を心ならずも受け継いだ価値あるものと,
      > 国内外に誇り得るものである。

      と書かれてますが。

      今の宇宙開発とは、「研究成果」としては直接は繋がってないってことでしょう。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年07月18日 14時44分 (#768717)
        元ACです。

        資料が焼き払われたとはいえ、人の頭の中身まで消せるわけではないでしょう。
        戦後、ペンシルロケットの時期に宇宙開発に携わった人たちの中には、戦前に軍の航空関連の仕事をしていた人もかなり居ます。
        糸川博士自身も当時キ44(鍾馗)の空力設計担当などをしていました。
        戦前からの(人的なものも含めた)繋がりを無視しているかのような記述に違和感を感じたのです。

        親コメント
        • JAXAに繋がる所にたどり着いた人は、記録されているでしょう。 たどり着かなかった人のことを繋がりがない組織が記録する必要があるでしょうか?
          それこそ人の繋がりが記録すべきものでは?
      • 「心ならずも」に引っ掛かるな~
    • 日本を除く多くの国が、軍事目的で宇宙開発をしている現状を見れば、やっぱ心配になるよな。
    • 戦時中のロケット開発の偉業は横山光輝が語り継いでますから御心配無く。
  • by gesaku (7381) on 2005年07月19日 18時13分 (#769068)
    JAXA相模原ってことは元宇宙科研ですね。

    合併する前は事業団が液体燃料、科研が固体燃料に固執していた
    雰囲気がありました。結局実用ベースでは液体が主流に
    なってしまいましたが、科研の人たちが固体の優位性を
    訴えていたのをおぼえています。
    一度火がついたら出力のコントロールは難しいが、
    シミュレーションさえきっちりやっておけば液体よりも
    確実に飛ぶのだと。

    相模原で大々的に行うのも固体組としての意地があるのかも
    しれませんね。

    #宇宙(そら)は誰にでも開かれていると思いたいgesaku
    • by Anonymous Coward

      相模原で大々的に行うのも固体組としての意地があるのかも
      しれませんね。

      いやそんな面倒な話じゃなくて、合併前から相模原の一般公開は飛び抜けて集客力があるんですよ。交通事情が大きく効い

  • by Anonymous Coward on 2005年07月18日 11時26分 (#768676)
    本を読めば、うんざりするほどペンシルロケットがスゲェスゲェと
    書いてありますが、正直なところ、百年以上も前から打ち上げ花火は
    水平ではなく垂直方向に飛んでいたわけで。

    なにが凄いのよ、ペンシルロケット。
    イベントに人を呼ぶためにも、まずそこから始めて欲しい。
    • by SteppingWind (2654) on 2005年07月18日 12時34分 (#768688)

      例えばこのページ [kahaku.go.jp]に書いてありますが

      「ペンシルロケット」は小さいながらも、ロケットに必要な基本的機能のうち、姿勢制御系以外のもの、すなちち、燃料、燃焼室、ノズル、機体、点火装置、安定翼など、すべてを備えていました。(原文ママ)

      ということで, ロケットシステムとして完結しているってことが重要でしょう.

      で, ペンシルロケットを含む現代ロケットが, それ以前のロケットと最も異なっているのは, 超音速ジェットを可能とするノズルの存在だと私は考えます. 超音速ノズルを使わない場合, 昔から使われていた火薬による固体燃料ロケットでも, あるいは近代の液体燃料ロケットでも燃焼ガスの噴出速度は音速を越えることはできません, 燃焼によって発生したエネルギは熱となって無駄に失われます.

      それを超音速領域までガスを加速させて高効率を実現するのが超音速ノズルです. 基本的な理論は学部1~2年程度でやるぐらいですから, それほど難しいものではありません. でも, 最低でも熱力学の基礎と微積分ぐらいはできないと理解は困難でしょう. ちなみに超音速ノズルを前後逆にすると超音速ラムインテークになって, 運動エネルギを熱と圧力に変換するわけです.

      ノズルなんてロケットシステム全体から見れば比較的地味な存在ですが, H2Aのノズル形状が円錐型から釣り鐘型に変わったとか, X-33 [spaceinfo.jaxa.jp]がスパイクノズルを使おうとしていたとかで, 実は非常に重要なんですよね.

      親コメント
      • > 「ペンシルロケット」は小さいながらも、ロケットに必要な基本的機能のうち、姿勢制御系以外のもの、すなちち、燃料、燃焼室、ノズル、機体、点火装置、安定翼など、すべてを備えていました。(原文ママ)

        > ということで, ロケットシステムとして完結しているってことが重要でしょ

        • 酒みたいなもんだろ。
          古くからあるけど、醸造学として取り組んだのは酒の歴史ではごく細菌だ。
          醸造学として取り組んだ最初の酒が、歴史上最高の酒だったわけでもない。

          ペンシルロケットは最古のロケットでも最高のロケットでもないが
          宇宙を目指す取り組みの中で日本初のロケットではある。
    • 各種データを精密に取得しているところが、花火とは全く違うかと。
      地味なことなんで、人を呼ぶ売り文句にはしにくそうですけど。
      親コメント
    • とかく日本では応用研究ばかりに注目しがちですが、このような基礎研究こそが大切だということをお忘れかな? 基礎研究が出来ていないと何も作れませんよ!
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年07月18日 18時47分 (#768755)
        元ACです。

        > とかく日本では応用研究ばかりに注目しがちですが、このような基礎研究こそが大切だということをお忘れかな?

        ペンシルロケットが基礎研究だとして、花火と区別がつかない人は
        「50年前当時にすでに花火として完成しているものの基礎研究を
         何故やっていたんだろうか?」という疑問をもつのは当然でしょう。

        そこで
         「そうじゃないんですよ、花火とペンシルロケットは
          構造が違うもので、現代のロケット開発の基礎と
          なっているのですよ」
        という宣伝が必要だと思うんですよね。
        外野の目からすると「ペンシルロケット凄い/画期的というけど
        どうして?」という疑問に対する答えが見えにくい。

        その点、#768688は大変よい情報でした。勉強になりました。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2005年07月18日 21時06分 (#768784)

          花火と同じではないにしろ、ペンシルが技術的に凄い/画期的と言うわけではありません。 世界的に見れば10年以上前にV2が飛んでいますし、日本でも(ドイツ機のコピーとはいえ)戦時中に液体ロケットを使ったロケット機が飛行しています。 ペンシルロケットは、戦後日本で宇宙開発を始めると宣言して、初めて飛ばしたロケットであるという象徴的な意味合いが強いものです。

          糸川先生の凄いところは、こんなちゃちなロケットでも世間の耳目を集め、日本の宇宙開発の象徴として仕立て上げたその卓抜した演出力にあります。

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          • というか、物自体は大したものでは無いのは確か。
            戦中の噴進弾の方が規模もデカイ位だし。
            物自体でなく、実際に宇宙を視野に入れた学問として系統立てて研究を始めた事自体に意義がある訳で。
      • 説明できない研究って、基礎研究でも応用研究でもなく、研究ではありません。 (説明が簡単だから)日本の研究って、まだ外国の追っかけをやっていればいいと思っている人ばっかりなのかな? 糸川ロケットのすごさを理解したいものです。 説明していただけないでしょうか?
    • 宇宙科学研究本部の近所に住むものとしては、どの方向にも飛んで欲しくありません。(違

      #近隣は大渋滞!お出かけは公共の交通機関を利用してください
      #ただでさえアノ辺りは駐車場なんて少ないんだよ
      --
      並と卵と味噌汁
      親コメント
    • まぁ、ペンシルロケット物語 [www.jaxa.jp]でも読んでください、ということで。JAXAモバイル [mobile.jaxa.jp]でも読めるし。

      実際読むまで同じように思ってたID

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  • by Anonymous Coward on 2005年07月18日 12時52分 (#768696)
    ロケットペンシル
  • by Anonymous Coward on 2005年07月19日 11時28分 (#768937)
    日本初の純国産ロケットはH2だと思っている人って、けっこういると思う。

    なぜこういう間違った考えが一般に浸透してしまったのでしょうか。(日本の宇宙ロケット開発はペンシルロケットから始まった、というのも有名な話なので、多くの人は、矛盾したふたつの意見を同時に信じてるということになるのでしょうか。まるでダーウィンの進化論と聖書の天地創造を両方信じてるみたいな。)

    たしかに、「2トン級の静止衛星打ち上げ能力を持つ純国産ロケット」はH2が初めてですが、それをもって「日本初の純国産ロケット」だと主張するのは相当無理があると思います。

    • 研究と実用 (スコア:2, 参考になる)

      by KENN (3839) on 2005年07月19日 23時03分 (#769193) 日記

      やはり目的が違うとはいえ、一つの国に二つの宇宙機関が存在していたということが、そもそもの発端のような気がします。

      ペンシル以来の伝統を持つ旧宇宙研の固体ロケットシリーズは、昔から国産が当たり前なので、「国産」という点をいちいち強調していなかったと思います。特に最近は、打ち上げそのものよりもそのペイロードが持つ目的の方に広報の重点を置いていたように感じます。

      これに対して、アメリカからの技術導入からスタートして徐々に国産化率を高めていった旧NASDAの液体ロケットシリーズは、「日本独自の技術による宇宙開発」自体が目的の一つだったこともあり、新しいロケットの開発のたびに国産化率を重要視してきた歴史があります。

      元々は打ち上げる組織も監督官庁も別(旧宇宙研は文部省で、旧NASDAは科学技術庁。今はどっちもそれぞれくっついてJAXAと文部科学省になってる訳です)の、言ってみれば生まれも育ちも全く違うロケットです。したがって、厳密に言えばH-2もH-2Aもペンシルロケットの延長線上にはない訳ですが、新聞記事になればどっちも「ロケットの打ち上げ」です。きちんと区別できずにごちゃまぜになってる人がいるのもやむを得ないかな、と。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2005年07月19日 13時16分 (#768979)
    たしかにペンシルロケット50周年はめでたいのですが、
    予算や人材を投入して大々的にイベントをやる意義って何なのでしょうね?
    納税者としては、少しでも節約してほしいな。
    • 時には来し方を振り返ってやらないと、世代交替に伴って基礎の基礎ががたがたになったりするんですよ、意外と。今や学校でも開発組織でも、じっくり腰を据えての試行錯誤データ取り実験なんてなかなかやらせてもらえなかったりしませんか?
      親コメント
    • こういう人はともかくとして、宇宙開発に予算を割くということを認識さえもしていない人々に対する広報活動が無駄だとは思いません。
    • 最新の技術で同等品を再現すれば、「50年間でこれだけ技術が進歩した」という事を
      示すには良いデモンストレーションになるかも。

      完全復元だと、あまり意味が無さそうだが。
    • 別に一般公開は毎年やっていることですよ。
      たいした金額ではないし、研究成果の情報公開としては良い事だと思いますが。

      大体情報公開しないならしないで、無知のままで批判するんだからさ
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