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16629 story

かに座55番星のハビタブル・ゾーンに惑星発見 32

ストーリー by yosuke
離心率大きいな 部門より

manmos 曰く、

本家でも語られているが、蟹座55番星に新たに5番目の惑星が発見された。NASAの発表によるとこの惑星は、発見されたものの中では内側から4番目の距離で、公転周期260日、116,000,000kmの周回軌道を持つとのことである。我々の太陽系で考えると、ほとんど金星と同じような位置と公転周期であり、ハビタブル・ゾーン(液体の水が存在できる温度を保てる位置=生命生存可能領域)であると書かれている。ただ、この惑星は、大きさは土星くらいのガス惑星なので、この星ではなくこの星の衛星に「もしかしたら」という期待がもたれる。(アストロアーツによる日本語記事)
タレコミ子がNASAのページで気になったのは、この恒星で発見されている他の惑星の話である。内側の三つの惑星の公転周期がそれぞれ、3日、14.7日、44日と水星よりはるかに短く、その大きさも、海王星クラス、木星クラス、土星クラスと巨大であることをみると、内側に比較的小さな固体惑星がある我々の太陽系との差の大きさを感じずにいられない。

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  • by Anonymous Coward on 2007年11月08日 12時45分 (#1246681)
    木星やら土星やらの巨大ガス惑星じゃ、ハビタブル・ゾーンにあっても生物はすめないよね。っていうのは、地球の常識にとらわれすぎな発想では?
    巨大ガス惑星の分厚い大気の内側の高重力下の海に、未知の海洋生物が存在しているに違いない!とか、生物にとって適温の水蒸気を豊富に含んだ分厚い大気中に、微生物が存在しているはずだ!といった意見は出てきてないのだろうか?
    低温の木星の大気に生物が存在しているのでは?と考えるよりは、はるかに現実的(それも地球から見た発想だが・・・)だろうに。

    #ところで、黴雲 [google.co.jp]って本当にあるの?それとも小説のネタ?
    • ガス惑星だろうとなんだろうと、液体の水さえあれば地球型の生命が発生できるだろう。
      巨大ガス惑星だと発熱が大きいんで、ハビタブル・ゾーンより外のほうが、液体の水があると思うが。
      --
      the.ACount
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年11月08日 17時04分 (#1246916)
        >ガス惑星だろうとなんだろうと、液体の水さえあれば地球型の生命が発生できるだろう。

        ガスジャイアント内で液体の水(のようなもの)が存在する領域は高圧(たとえば木星の場合
        数十Mbarと言われている)だから、そんじょそこらの分子では安定に存在できない。(分子間
        に結合ができ、もはや分子なぞという軟弱な構造はとっていられない)
        だから地球型生命の発生なぞ夢のまた夢。
        #そもそもその場合の「液体っぽい水」ってのも我々の想像する水とまったく違うものだけど
        親コメント
  • by TarZ (28055) on 2007年11月08日 18時46分 (#1246973) 日記
    # もういっちょ。

    本家の方のコメント(#21262677 [slashdot.org])でも言及されていますが、NASAが2014~2020年頃からの運用スタートを目指していた系外地球型惑星探査(TPF)という計画があります。

    この計画は、今回のような間接的手法(ドップラー法)ではなく、直接惑星を検出することを目指していました。
    直接観測を実現するため、太陽~地球系のL2ポイント(のハロー軌道)上に複数の望遠鏡を並べ、中赤外線の領域で干渉計(基線長40-100m)を構成するという、実に野心的な計画でした。(TPF-I)

    が、Wikipedia [wikipedia.org]によるとどうも米議会がNG出した模様…。
    Congressional spending limits under House Resolution 20 passed on January 31, 2007, by the United States House of Representatives and February 14 by the U.S. Senate have all but cancelled the program.


    # よりによって、中止の決定がこのメモ [slashdot.jp]を書いた2日後かよ。
    # 今回の55 Cancriも観測予定だったのにー。今夜は星を見ながら泣いてやる。
  • (惑星が土星サイズということで)衛星がタイタン並だとすると、ハビタブルゾーンだと厚い大気を期待するのは厳しいかも。

    とりあえず夜空を見上げてみたけど、今は蟹座は見えんか…。

    # そもそも55 Cncは6等級みたいだから肉眼だと無理か。
    # でも Gliese 581よりは素人でも観察しやすいぞ。
  • ホット・ジュピター (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年11月08日 8時55分 (#1246561)
    > 内側の三つの惑星の公転周期がそれぞれ、3日、14.7日、44日と水星よりはるかに短く、その大きさも、
    > 海王星クラス、木星クラス、土星クラスと巨大であることをみると、内側に比較的小さな固体惑星がある
    > 我々の太陽系との差の大きさを感じずにいられない。

    そんな惑星だったからこそ、発見されたのだと思います。
    • by manmos (29892) on 2007年11月08日 14時19分 (#1246784) 日記
      タレコミ子です。

      > そんな惑星だったからこそ、発見されたのだと思います。

      まさにその通りなのですが、太陽系生成の標準モデルだと、2つ以下の大型惑星が、少し遠い位置にあるか、3つ以上の大型惑星がある場合、1つの大型惑星がホットジュピターとして残り、他の惑星は吹っ飛ばされてしまうモデルが出ています。

      ところが、Cnc 55の場合、3つのホットジュピターと、1つのハビタブルゾーンの大型惑星、そして、公転周期14年の大型惑星(サイズもまさに木星)という構成です。

      もちろん、現在発見できないレベルの小型惑星もあるやも知れませんが、まあ、これらの大型惑星の中で(少なくとも5番目の惑星の内側で)、「生き残れる」かは甚だ疑問ですが。

      この発見の大きな点は、5つ発見された、すなわち、大きいのが5つなわけです。

      とにかく、我々の太陽系生成モデルでは、まったく語れないなぁってのが、いろいろ想像を深める所です。

      親コメント
      • >1つの大型惑星がホットジュピターとして残り、他の惑星は吹っ飛ばされてしまうモデルが出ています。

        まあ、モデルというか、古典力学的に不安定だから必ず飛んで行きますよね。

        >我々の太陽系生成モデルでは、まったく語れないなぁってのが

        少なくとも、大型惑星が5つあるのなら十分時間がたてば3つはどこかに飛んで行きまし、その過程で
        妙に近かったり妙に離心率小さな軌道に乗る事も多々あります。
        #いやまあ、逆二乗の重力じゃないってぐらいにまで違うモデルなら別ですけど。

        だから「5つも存在してるから現在のモデルでは語れない」ってことはないでしょう。どうせ遷移状態です。
        「初期に5つ発生し得るか否か」という点からのモデルへの制限は出てきますけど。
  • by bikeman (14466) on 2007年11月08日 11時46分 (#1246617)
    リニアエンジンなら数十分で到達できる、って思ってしまった。

    #339巻目激読中!
    • Re:41光年先 (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2007年11月08日 12時38分 (#1246675)
      いや今はラール人のSVE艦がうようよしてますのでテラ側の艦には無理でしょう。

      あ、今というのは日本語版進行での話ね。

      えーと、設定からすると、2007年はちょうど地球替え玉作戦以後の潜伏期に当たりますね。うかつに飛べん。やはり無理だ。
      つーか、まだリニア艦は完成してないぞ。
      親コメント
  • 41光年という距離に怖れをなしたのか、本家でも殖民についての話題はいまいち盛り上がっていなさそう。
    (地球型惑星じゃないってのも理由の一つかもしれないけど)

    向こうには地球からの放送電波が届いているだろうか、といった通信系の話題の方が盛り上がっているようです。

    電波を使った通信の場合、あちらとは41光年離れているので、今、彼らからの返事を期待するなら、それは82年前の1925年以前の放送・通信電波についての返事になります。

    昨夜(っていうか早朝か)、ニコニコ動画で初音ミクによるオンブラマイフを聴きながらこのストーリーを読んでいたのですが、彼らも同じ旋律を聞いていたかもしれません。

    # 世界初のラジオ放送は1906年のクリスマスイブで、この曲が流されたとのこと。
    # (もっとも、この放送の電波だと、宇宙まで出ていかなかったかもしれない)

    ## ちなみに曲の元ネタはこちら [slashdot.jp]経由ここ [nikkeibp.co.jp]から。
  • by Anonymous Coward on 2007年11月08日 5時37分 (#1246540)
    なんかこう、コリオリの力(:自転の影響による見かけの力)以外の見かけの力が働きそうだなぁ……
  • タイトル読んで (スコア:0, オフトピック)

    by Elbereth (17793) on 2007年11月08日 7時50分 (#1246551)
    蟹食いたくなってきたよ! どうしてくれる!!
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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