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GNU is Not Unix

GNUが40周年を迎える 33

ストーリー by nagazou
40周年 部門より
headless 曰く、

GNU は 9 月 27 日に 40 周年を迎える (特設ページFSF のニュース記事The Register の記事)。

RMS こと Richard M. Stallman 氏が GNU オペレーティングシステムの開発計画を明らかにしたのは 1983 年 9 月 27 日。GNU は「GNU's not Unix」の再帰的頭字語で、自由なソフトウェアのみからなる Unix ライクなオペレーティングシステムだ。GNUは自由なソフトウェアのムーブメントを生み、しばしば Linux カーネルと組み合わせられてインターネットのバックボーンとなっている。

40 周年を記念して 27 日にはスイスのビール / ビエンヌでハッカーミーティングが開催される。

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UNIX

MINIXはもう死んでいる? 62

ストーリー by nagazou
事実上 部門より
オペレーティングシステム「MINIX」は、2014年の9月16日に公開された「Minix 3.3.0」を最後に更新が途絶えている。公式サイトの最後のニュースは、2016年3月10日に更新されたMINIXCon 2016に関するもので終わっている。このため、MINIXの開発は事実上停止したと思われる(OSnewsHackaday)。

OSnewsの記事によれば、MINIXの作成者であるAndy Tanenbaum氏も2014年にアムステルダム自由大学から退職しており、プロジェクトを引き継ぐものもおらず、大学からの資金や人材もなくなったため、開発は停滞することになったのだという。ただしMINIX自体はIntelプロセッサの一部に使われているIntel Management Engine上に組み込まれ、今でも使われ続けている。ただし、IntelのMINIXのソースコードは非公開であり、一般にはあまり関係がない存在だとしている。
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インターネット

5ちゃんねる、スレッド単独ページのUI表示を変更 69

ストーリー by nagazou
変更 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

巨大掲示板5ちゃんねるは2023年6月13日午後すぎ、開設以来大きく変更しなかったスレッド単独ページのUIを新しくした(運営情報板の不都合報告スレ)。

詳しくは適当なスレッドをウェブブラウザから見てほしいが、新しいUIでは大きな広告に加えて、中央にスレッドが表示され、左側に「探索」としていくつかの書き込みの多い板のリンクが並び、右側にはニュース系、スポーツ系、ランダムな板、実況系のスレッドのリンクが表示されるレイアウトとなっている。

以前のUIを表示するには、「https://サーバー名.5ch.net/test/read.cgi/c/板名/スレッドが立ったUNIX時間/」の形式で、URLのread.cgiに後に/c/を追加すれば表示することが可能になる。

フッダーにはバージョン番号として「read.cgi ver 08.0c [upliftProject] — 2023/06/13」が追加されている。

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UNIX

UNIX 開発者ケン・トンプソン、現在使用するOSは Raspbian 90

ストーリー by headless
愛用 部門より
UNIX 開発者の一人であるケン・トンプソン氏が現在使用している OS は Raspbian なのだそうだ (動画The Register の記事)。

先日開催された Southern California Linux Expo (SCALE) で講演したトンプソン氏が「現在選ぶOSは何か」という質問に答えたものだ。トンプソン氏は Apple ユーザーとして生まれたかのように人生の大半で Apple を使用してきたが、最近 5 年ほど Apple のやることがだんだん嫌になってきたのだという。そして 1 ~ 2 か月ほど前、これまで Apple に投資してきた億兆年も惜しくないと思い、Linux、具体的には Raspbian に移行したとのこと。なお、トンプソン氏は 2009 年のインタビューで Linux を使用していると答えていたように思われるが、その事情は不明だ。
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インターネット

「サインイン」「ログイン」「ログオン」「ログオフ」の使い分けは必要か 130

ストーリー by nagazou
言葉って難しいね 部門より
「サインイン」「ログイン」「ログオン」「ログオフ」という言葉は、日本人だとなんとなく同じような感覚で扱われることがほとんどだが、海外サービスでは使い分けされていることもあるらしい。タレコミにあるように、このことがTwitterで話題になっていたようだ。この用語の違いは昔から指摘されているようで、ネット上ではいくつもの記事が上がっているが、CloudSEや社会人のためのビジネス情報マガジン、例文買取センターの記事などがコンパクトにまとまっている。CloudSEによると「ログオン」「ログオフ」はマイクロソフトの独自戦略として使われ始めたらしい。なお、日本企業のサービスでも英語版を作る場合は使い方に注意がいるといった指摘も見られる(CloudSE社会人のためのビジネス情報マガジン例文買取センター)。

あるAnonymous Coward 曰く、

「ログイン」は昔の船乗りの用語だ一般人向けには「サインイン」を使えとする文献が紹介されて話題に、はあんまりなってないですね

今回のことの発端は『ログインは「アカウント識別を受けること」サインアップは「アカウントを新規に作ること」』というTweet。ここからログイン/ログオン/サインインの違いについて、オライリーの書籍でログインではなくサインインが望ましいと言っているものがあることが「(ログインを使うことを)かなりボロクソに書かれていましたw」と紹介される。この書籍とは「インタフェースデザインのお約束 —— 優れたUXを実現するための101のルール」というものだそうでこのなかの「英語ページではlog inではなくsign inを使え」の項目で曰く、
・log in は18世紀の船乗りが航海日誌に記入することから派生した言葉だ。ソフトウェアのユーザは18世紀の船乗りじゃない
・sign in なら「受付で氏名を書く」という現代の現実に沿っていてわかりやすい
・単語化した login (logon) にいたっては言語としてありえない
・なお日本語版訳者は日本語のサイトではログインも多いしそのままでもとしてちょっと日和っている感じだが、サインインに馴染みがないというのもいまさらどうかと。あと紹介者はたぶんここからログインを使うのは日本だけと言っているようだが引用部分だけではそうは読めない
・(日本語版の)初版はタイトル部の「sign」を「sing」と誤記♪
オライリーさんのEbook Storeは「Sign In」のページから「ログイン」
といった主張がなされている

これに対して「情報工学的には意味と歴史のある単語。情報システムが一般人に普及して消されようとしてる。」とお嘆きの方が登場。こちらは、
・コンピューターにユーザ情報を与える行為としての「log in」はおよそ60年使われている。log inと言われて丸太を連想する人なんてそうはいない
「航海日誌を書く」という行為は今でも「logging」。「logは木の端に申し送り事項を書いてたことから来ていて、紙の航海日誌を書くのにlogを使うのはおかしい。今でも木を使うならいいけど」と言っているのと同じ。
・sign in でも「手書きの署名で利用開始するシステム」なんて(ほとんど)ないのでおかしいとも言えてしまうが言わないだろう
・login と一語にすることについても明確に触れていないがその記述を使っていることから問題とはしていない様子
とlog in否定側の問題点を指摘している

さて皆様はどうお考えでしょう。ログイン/ログオン/サインインの使い分けかたを定められていたり、表記変更を要求されたりといった経験ありますか?

おまけ
・ちなみにlog onはonlineでのlog inからだそうだ。へー。なおWindowsはunixではありませんのでくらいでlogonらしい
・あとこんなのあんまり紹介もしたくないが、どこの世界に「loginはパスワードありlogonはパスワードなし」なんてこと言ってる人がいるんですかね???

情報元へのリンク

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Wine

Wine 8.0 リリース 46

ストーリー by nagazou
メジャー 部門より
「Wine」の最新版「Wine 8.0」が公開された。毎年1回実施されているメジャーバージョンアップで、今回リリースされた「Wine 8.0」では、この1年間に寄せられた8600以上もの変更が反映されているという。大きなものとしては、PE(Portable Executable:Windowsの実行ファイル形式)フォーマットへの変換が完了し、すべてのモジュールがPEフォーマットでビルドできるようになったことなどがあるとしている。このほか、「WOW64」サンクがほぼすべてのUnixライブラリに対して実装され、32bitのPEモジュールが64bit Unixライブラリを呼び出せる改善が図られたとしている(WineHQリリース窓の杜ubunlog)。
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Linux

Mozc用辞書「Mozc-UT」の公開終了 74

ストーリー by nagazou
終了 部門より
はるかみさんの記事によると、Linux環境(Unix環境を含む)の日本語入力を支えていた、Mozcdic-UTプロジェクトが終了したそうだ。経緯についてはタレコミや元記事を見ていただきたいが、同氏はMozcdic-UTの代替物としてMozcdict EXTの開発に着手しているという(Chienomi:Mozcdic-UT (Mozc-UT)が終わった話と、代替品を開発してる話)。

また別のタレコミでもこの件と直接関係はあるかは不明だが、tokuhiromさんがLinux用の日本語IMEを作っているという話題が出ている。こちらに関しては開発は始まったばかりのようだが、mozcに近い感じの構成を目指しているとのこと(最近またLinux用の日本語IMEを作っているGitHub:akaza)。

あるAnonymous Coward 曰く、

広く使われていたとされるMozc用辞書「Mozc-UT」について、Twitter上でライセンス上の不透明感について疑問を投げかける投稿が何度かあり、作者本人は問題とは思っていないものの生活への影響への懸念から公開を停止、このことが波紋を呼んでいるとのこと。
リンク先には
・主にLinuxにおける日本語変換環境に関する困難な状況
・オープンソースプロジェクトを継続する困難さ、特にモチベーション維持
などについて書かれている。

kawakazuさんの日記
https://srad.jp/~kawakazu/journal/659581/
で知りました。

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Linux

ストア版 Windows Subsystem for Linux、バージョン 1.0.0 に到達 10

ストーリー by nagazou
位置についてー 部門より
headless 曰く、

Microsoft Store 版の Windows Subsystem for Linux (WSL) がバージョン 1.0.0 に到達した (リリースノートBetaNews の記事)。

前のバージョン 0.70.8 がリリースされたのは 11 月 5 日だが、それから 10 日ほどで一気にバージョン 1.0.0 まで進んだ。「Preview」のラベルも外れ、非 Insider 環境の Windows 10 / 11 (ビルド 19041 以降) での利用も可能になっている。

多数の修正点や改善点が列挙されていたバージョン 0.70.8 のリリースノートとは異なり、バージョン 1.0.0 の変更内容は「Preview」ラベルが外れたことのほか、以下の 2 点のみ。

  • ブート中に /tmp/.X11-unix ソケットが削除されないよう generator.early のオーバーライドを使用
  • ブート中に systemd がタイムアウトする問題を修正するため、systemd 用の pty を作成しない
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プログラミング

開発から 45 年、プログラミング言語 AWK に Unicode サポートが追加 70

ストーリー by nagazou
開発者生活45年 部門より
headless 曰く、

プログラミング言語 AWK が最初に開発された 1977 年から 45 年後の2022年、Brian Kernighan 氏により Unicode サポートが追加されたそうだ (README.unicodeThe Register の記事Ars Technica の記事Computerphile 動画)。

Kernighan 氏は AWK (Aho Weinberger Kernighan) の「K」の由来でもあるオリジナル開発者で、80 歳になる。GitHub の「The One True Awk」リポジトリに Unicode サポートがコミットされたのは 6 月 1 日だったが、先週 Kernighan 氏が YouTube の Computerphile に出演するまで注目されずにいたようだ。Kernighan 氏によれば、AWK が Unicode をサポートしていないことを長らく残念に思っていたという。そのため、数か月前にまとまった時間を取り、UTF-8 を処理できるようにしたとのこと。このコミットはメインテナーの Arnold Robbins 氏の助けを借りて実行したが、Kernighan 氏は git を理解して自分でプルリクエストも実行したいと述べている。

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ソフトウェア

WordPerfect for UNIX、Linux に移植される 12

ストーリー by headless
移植 部門より
Google Project Zero の Tavis Ormandy 氏がワープロソフト WordPerfect for UNIX の CUI 版をモダン Linux で動作可能にするためのビルドツールとパッチを開発し、GitHub で公開している (Ormandy 氏のブログ記事The Register の記事GitHub リポジトリ)。

Ormandy 氏は大好きだという Lotus 1-2-3 の UNIX 版を Linux に移植しているが、今回の WordPerfect For UNIX は 1993 年の広告を見て興味をひかれたという。この広告はバージョン 5.1 のもので、GUI 版と CUI 版の両方が利用できること、CUI 版でも段組みやドロップダウンメニュー、ドキュメントプレビューなどの機能が利用できることなどが説明されている。Ormandy 氏はドキュメントプレビューがどのようなものか確認したくなったようだ。

週末のハック作業により、このドキュメントプレビュー機能はターミナル内で印刷プレビューを表示する機能であることが判明する。表示には Sixel を用いるので、DEC VT340 互換のターミナルが必要だ。Linux 移植版ではスケーリングの調整が必要とみられるものの、基本的に問題なく動作するとのこと。

実際に Ormandy 氏が作成したパッチは WordPerfect 7.x (1997 年リリース) のものであり、WinWorld で公開されている 7.x の ISO イメージが必要だ。簡単に動作を試したい人向けには .deb も用意されている。このバージョンは評価版という位置付けだが、特に制限なく使用できるとのことだ。
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マイクロソフト

Microsoft、OSSアプリの収益化に関するストアポリシー改定があいまいだったと認める 15

ストーリー by nagazou
曖昧模糊 部門より
headless 曰く、

先月発表された Microsoft Store ポリシー改定の一般に無料提供されているアプリの収益化を禁ずる条項について、Microsoft の Giorgio Sardo 氏があいまいであったことを認めている (Sardo 氏のツイートWindows Central の記事)。

問題の条項 10.8.7 はアプリの不当な収益化や機能に見合わない高額な価格設定を禁じる内容だ。改定の意図としてはアップストリームで無料提供されているアプリをサードパーティーが有料アプリとして Microsoft Store で公開することを防ぐこととみられるが、文言ではオープンソースソフトウェア (OSS) 全般の収益化禁止とも読める。

具体的に英語版ポリシーでは、「open-source or other software that is otherwise generally available for free」の収益化を禁じており、対象が「一般に無料提供されているオープンソースまたはその他のソフトウェア」とも、「オープンソースまたは一般に無料提供されているその他のソフトウェア」とも受け取れる。実際にドイツ語版は前者の解釈により翻訳されている一方、日本語版は後者の解釈で翻訳されている。

そのため、SUSE の Hayden Barnes 氏はアップストリームの開発者が適正な価格で販売してプロジェクトを持続可能にすることもできなくなるなどと批判。既に Microsoft Store で有料版を公開して成功している WinSCPKrita など公式のアップストリーム開発者を困らせるだけでなく、より多くのストアアプリをプロプライエタリ化させると述べ、さらには MIT / BSD ライセンスのコードに依存するプロプライエタリアプリすら有料版を公開できなくなる可能性も指摘して文言をより明確にするよう促していた。

これを受けて Sardo 氏は、開発者が成功裏に OSS アプリを配布 (収益化) できるようサポートしたいと考えていると説明する。ポリシー改定の目標はミスリーディング (して課金しようと) するアプリから顧客を保護することであり、その意図を明確にするよう見直しを行うと約束した。

15673506 story
ソフトウェア

Lotus 1-2-3、Linux に移植される 39

ストーリー by nagazou
存在を忘れてた 部門より
headless 曰く、

Google Project Zero のバグハンター、Tavis Ormandy 氏が Lotus 1-2-3 を Linux に移植したそうだ (Ormandy 氏のブログ記事GitHub リポジトリThe Register の記事動画)。

Lotus 1-2-3 が大好きだという Ormandy 氏は DOS 版の Lotus 1-2-3 R4D を DOSEMU2 上で実行するためのディスプレイドライバーも開発している。さらに数年前から Lotus 1-2-3 の機能を拡張できるアドインについて調査を進め、今回の Linux への移植につながったという。

Lotus 1-2-3 のアドインは LPL と呼ばれる専用の言語で書かれているが、SDK は 395 ドルで販売されていたことからユーザー数は少なく、SDK もコンパイラーも失われている。Ormandy 氏はアドイン開発の解説本をなんとか見つけたものの、SDK を手にすることができなかった。それから 1 ~ 2 年が過ぎ、Ormandy 氏は 90 年代の BBS シーンでシスオペだったという人物に出会う。彼は古い BBS システムのテープバックアップを保存しており、その中から不正コピー版の SDK を発見し、復元できたとのこと。

それだけでも大きな進展だが、BBS からはさらに Lotus 1-2-3 for UNIX が発見される。インストールディスクから見つかった「123.o」は UNIX の実行形式ファイル COFF であり、GNU objcopy により Linux の ELF 形式にできるが、システムコールや関数の互換性、リロケーションの問題などを解決する必要がある。そのため、Ormandy 氏は coffsyrup と呼ばれる小さなツールも作成している。

数多くのハックの結果、Lotus 1-2-3 は でクラッシュすることなく Linux 上で実行できるようになった。ライセンスファイル 「LICENSE.000」が見つからなければ起動を拒否する機能も搭載されているとのことだ。

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アメリカ合衆国

アメリカの計算機協会が50年間、117500本のドキュメントを公開 21

ストーリー by nagazou
公開 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

アメリカの計算機協会(Association for Computing Machinery, ACM)は75週年を記念して50年間, 117500本のドキュメントを公開した。ログイン等せずに誰でも閲覧できる。最初にUNIXに言及した記事や1989年のスティーブ・ジョブズのインタビューなどといったものが見られる(Associations Now)。

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プログラミング

Cygwin、32bit対応は現行のv3.3系で最後に 18

ストーリー by nagazou
最後 部門より
Windows上に擬似的なUNIX環境を構築する互換レイヤー「Cygwin」のサポートOSが変更される。MSYS2の開発チームは、2022年末から2023年初頭に登場予定となっている「Cygwin 3.5」からは、「64bit版のWindows 8.1/Server 2012 R2以降」に変更されると発表した。現時点でのCygwinの最新版はv3.3.4で、Windows Vista/Windows Server 2008をサポートしている。しかし、次のバージョンでは上記のOSはサポートされないとしている。32bit環境(WOW64を含む)のサポートもこのバージョンが最後となるとのこと(MSYS2窓の杜)。
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エイプリルフール

Ultra SCSIの最終規格、ほぼロードマップ通りにリリース 27

ストーリー by nagazou
今後はGreat-SCSIに昇格します 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

SCSIという規格を知っているだろうか。Small Computer System Interfaceの略で、それまでのSASI(Shugart Associates System Interface)というシュガートさんが作った規格がデファクトだったのを、ANSIが標準化したものである。主にHDDに使われる規格だったが、今ではスマホでも使われている(UFS(Universal Flash Storage。Unix File Systemじゃないよ!)が、SCSIのコマンドでやり取りしている)。

「SCSI Roadmap for the Future」という2001年の内部資料(日本では俗に死海文書と呼ばれる)には、「ムーアの法則に打ち勝つためには、SCSIも2年に2倍のペースで高速化を続けなければならない」と、2021年までのロードマップが記載されていた。

シュガートさんが創業したSeagate内部では2年に2倍のシュガートの法則と呼ばれており、2001年のUltra SCSI 320(320MB/s)、2003年のUltra640 SCSI(640MB/s)と、順調にロードマップ通りに新しい規格がリリースされてきた。

その後もロードマップ通りに、Ultra1280、Ultra2560、Ultra5120と順調にリリースされており、もはや最近はインテルも言わなくなったムーアの法則を後目に、シュガートの法則はロードマップ通りに続けられ、ついに2021年、2001年時点で策定されたUltra SCSI最終規格のUltra327680がリリースされたという。

数字が大きすぎる?と思う方もいるかもしれないが、20年の歳月は長く、Ultra327680 / Ultra320 = 1024 = 2^10であり、ロードマップ通りなことがわかるだろう。

情報元へのリンク

typodupeerror

あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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