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2976 story

NASA発:最も軽い固体 36

ストーリー by Oliver
飛空石 部門より

tty77 曰く、 "「CNN.co.jp - サイエンス」より:「航空宇宙局(NASA)は、世界で最も軽いという固体を作成することに成功した。宇宙空間に漂う粒子を集めるための特別な材料で、軽さの記録を英ギネスブックに申請するという。」NASA のプレスリリース もどうぞ。
なんと、体積の 99.8 % が空っぽのガラス素材で、しかしそれなりに強かったり軽かったりするそうだ。粒子集め以外にどんな用途があるんだろう?興味津々。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by SteppingWind (2654) on 2002年05月11日 12時55分 (#91922)

    なんですが, 平たく言っちゃうとガラス製の寒天なんですよね. つまり最初にガラスで微細架橋構造を構成した心太(ゲル)を作って, それを乾燥させればいいわけです.(これは基本的な概念の説明なので, 実際にNASAで使われた製法とは違いがあるかもしれません)

    ゲルを作って乾燥させれば良いだけなので, 元になるゲルの種類は特にガラス(シリカ)に限る必要は無く, セルロースや絹糸をベースにしたエアロゲルも研究されている [u-tokyo.ac.jp]ようです. ナタデココがエアロゲルになるというのもおもしろい話ですね.

    ただ, 良く海辺などで打ち上げられたクラゲ(こいつも体構造の90%以上が水で構成されているゲルです)がしわくちゃになっているのでも分かるとおり, ゲルを乾燥させる際に架橋構造が崩壊しないようにさせることは非常に難しく(というか私には全く思いつかないです), ここが技術の肝になっています.

    で, 私が最初にこのエアロゲルという素材について知ったときに思いついた用途ですが

    • 透明ないしは半透明
    • 非常に軽量
    • 断熱性が非常に良い
    • 通気性が有る

    というところから, 障子代わりに使えれば湿気のこもらない, しかも夏涼しく冬暖かい部屋ができると考えました.

    ところが世の中にはさらに上を考える人がいるもので, エアロゲルの多孔質かつ透明という性質を利用し, 最近光触媒として注目されている酸化チタンを組み合わせることにより, 活性炭以上の吸着力+分解力でハウスシック物質対策を行わせることも研究されている [nimc.go.jp]ようです.

  • タレコミだけ見て (スコア:2, おもしろおかしい)

    by masakit13 (8707) on 2002年05月11日 10時31分 (#91858) 日記
    ふわふわを連想してしまいました(『ふわふわの泉』より)。
  • 用途は (スコア:2, 参考になる)

    by messo (7339) on 2002年05月11日 12時48分 (#91916) ホームページ 日記
    梱包時の緩衝剤でしょう。これだけ軽くて丈夫なら可能

    製造過程と処理方法さえ決まれば結構使える素材のなると思う<コスト抜き発想

    画像って公開されてますけど
    http://www.jpl.nasa.gov/images/technology/aerogelhand_browse.jpg
    http://stardust.jpl.nasa.gov/photo/aerogelbrick.jpg
    見てもさっぱり想像がつきませんね。合成って事ならインチキって想像できますけど。
    これ綿状?にしてはエッジが綺麗に切れてるし、寒天に近い印象に見えるが中身がない
    わけだから?…
    って事でくれ!
    圧すと凹むと思うが合ってるか?

    学研の科学の付いてくるなら今でも買うぞ!<学習かも知れない
  • 値段にもよるけど (スコア:2, おもしろおかしい)

    by LightSpeed-J (4514) on 2002年05月11日 14時26分 (#91959) ホームページ
    (1) カッターナイフで適当な大きさに切ります.
    (2) ちょこっと水をつけてください.
    (3) スーパーのビニール袋の印刷もこの通り,綺麗に落ちます.

    とか.
    --
    -- LightSpeed-J
    • 当然ながら (スコア:2, おもしろおかしい)

      by tty77 (4123) on 2002年05月11日 16時00分 (#91986)
      当然ながら、キャッチフレーズは

      あの NASA で開発された!

      インチキ臭くなっとるやんけ。
      親コメント
    • #(1) カッターナイフで適当な大きさに切ります.
      カッターナイフごときでは、切れなかったりして

      #(2) ちょこっと水をつけてください.
      水を吸いすぎるかも

      #(3) スーパーのビニール袋の印刷もこの通り,綺麗に落ちます.
      肌のくすみの方が消えて欲しいなぁ。そしたらホントにべ〇ぴんさんだな
      --
      うすっぺらいコメントがあらわれた! ▼
      親コメント
  • タレコミのNASAのプレスリリースでは
    NASA used aerogel for thermal insulation on the Mars Pathfinder mission.
    とされている。
    尤も、今進んでいるStardust計画 [nasa.gov]は3年前のバージョン(というか、打ち上げが99年2月)で彗星のちりを捕まえるわけで、今回の成果が直接使われるものではないですが。
    参考;日本語情報 [nimc.go.jp]

    #よくリンク事故が起きるが、Case Sensitiveなところがあるんじゃないの?
  • 空中にはまだ浮きませんかね。
    気球の代りにならないか...
    • by kamuy (1690) on 2002年05月11日 7時57分 (#91827) ホームページ 日記
      技術説明のページ [nasa.gov]には

      It is 99.8% Air

      と、ありますが、コレって「空気」が入っていると読んでいいんですよね?
      となれば、空気よりは密度は高そうですからさすがに空気に浮かんだりは出来ないかと。
      (飛行機的な形状に加工してやればよく滑空してくれるか?)

      で、製造方法とかまでは詳細に読んではいないのですが、発泡(させてんのか? させてんだよな??)させる時の気体に空気を使うのではなく、水素やヘリウムを使うことで、見かけ上の密度を空気より下げられたりしないかと妄想したり… コレなら浮いてくれないかなぁ…
      --
      -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
      親コメント
      • こいつを軽い素材で密封して、空気を抜いたら、水素を詰めるより軽くなりますよね。
        1気圧に耐える強度があるのかどうかは知りませんが。
        親コメント
      • 発泡でも目的は達せられるし、応用的見地からいうとそれで十分だけど、 それは「固体の重さ (密度)」とはいいにくい。で、氷みたいに、 結晶構造 (結晶じゃなくてアモルファスでもいいけど) そのものが 空間を持つようなものがあればおもしろそうだなあ、と思います。

        空気よりも軽くしようと思えば、たとえその空間が真空であっても、 その空間の広さは空気の平均分子間距離よりもずっと広くないといけないけど、 そんな広い空間には当然空気が入り込んでくるだろうから、 (氷の空間とはちがって) 密閉構造でないといけないですね。 まあ、窒素分子が通り抜けられない程度の穴なら許容できるでしょうが。

        で、その空間が十分小さければ、その空間がたとえ真空でも、 空気の圧力でおしつぶされることはないような気がするし (あまり自信がないです。とりあえず、氷の結晶の空間が 気圧でつぶれた、なんて話は聞いたことがないけど、 もっと大きな空間 [空気の平均分子間距離よりも大きな] の場合にもそんなことが実現できるのかどうか...)。

        巨大フラーレンとかナノチューブとかを重合した高分子とかだと、どれくらいの 軽さ (空気の浮力を考慮した) になるのでしょうか... でも、フラーレンが浮いた、なんて話も聞いたことがないしなあ... (というか、計算しろよ > 自分)

        親コメント
      • by yosshy (3545) on 2002年05月12日 1時06分 (#92125) 日記
        ガラス部分の質量にもよるけど、水素やヘリウム入れれば気球同様に宙に浮くでしょうね。

        もし、
        ・構造が1気圧の外圧に耐えられ
        ・超低圧環境下での製造が可能
        であれば、超低圧環境下で低圧空気で製造すると地上環境下で宙に浮くかも。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        気泡のサイズによるのでは?

        硬質素材の飛行船があるくらいだから、有る程度まで気泡のサイズをでかくすれば、浮く可能性はあると思う。

        ただ、強度的にはいささか疑問ではあるが
  • by kamuy (1690) on 2002年05月11日 7時41分 (#91822) ホームページ 日記
    Aero Gel [nasa.gov]のページやギャラリー [nasa.gov]を見て回ってきましたが、
    (特に、2グラムの solid smoke で2.5キログラムの煉瓦を支える [nasa.gov]ってのが気に入りました)
    コレは是非、実物に触りたいですな。

    #コイツを素材にして妖精のフィギュアを作ったら面白そうとか妄想してみたり…
    --
    -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
  • by Crazy Coward (6281) on 2002年05月11日 9時17分 (#91841)
    俺の部屋のちりを捕まえて欲しい。
  • by WindKnight (1253) on 2002年05月11日 9時19分 (#91842) 日記
    1立方センチメートルで、3ミリグラム?

    いまひとつピンときませんね。

    で、inch 表記をしていないのは、流石なのかもしれなひ。
  • by batta (2012) on 2002年05月11日 10時41分 (#91862)
    やっぱり、ラムジェット宇宙船の漏斗に使うんでしょうか。(笑
    # この重さじゃ、まだソーラーセールには遠いか??
  • 実にどうでもいいんだが…
    NASA のプレスリリースの写真 [nasa.gov]で、
    この物質は何でこんなに合成写真っぽく写るんだろう…
    --
    # mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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