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4702 story

レッシグ氏曰く「同人誌に学べ」 92

ストーリー by yourCat
中身は読んだのかな 部門より

yum 曰く、 "ネット書店bk1でもレッシグのインタビューが公開されている。日本の状況やCCCDに関する言及が興味深い。また山根信二氏による『CODE』から『コモンズ』にいたる解説もついている。"

Anonymous Coward曰く、"本家発。コミケ帰りのLessig教授がRed Herringに寄稿している。同人誌はオリジナルの著作権を侵害するものだが、オリジナルを育てることに助力するという、Lessig教授らしい主旨のもの。同人誌は、読者を捕らえ注意を逸らせない存在であり、これを禁止することはマンガの売上を落ち込ませるもので、日本の出版社はこれをよく理解していると述べている。著作権法はそれ自体が経済の本質に適っていないものだと主張し、DMCAを牽制しているようだ。"

アレゲ祭がお気に召したようだ。

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  • 出したら、ガンダムっていう名称から内容まで考えて創作してきた
    本来のスタッフたちの功績に便乗して金儲けすることには何も変わりなし。
    同人誌を売る人間には当然利益が入る。
    著作権を持っているところは、作品の知名度が上がるからまあよしとして、
    著作権を持っていない多くのクリエイター達、作品を影から支えてきた者達に
    どれほど同人誌の効果がフィードバックされるかというと
    まあ、ゼロに等しいもの。

    最近はプロが同人誌出してる御時世だからモゴモゴ……。

    --

       //座右の銘は「人生目分量」。 Funorita

    • 知名度が上がるという点でのフィードバックは著作権を持っているかいないかに関わらないのではないかなあ。知名度が上がることでのメリットは「その作品に関わった」という事実な訳ですから....。
      それと著作権は創作者に与えられる特権ではあるけど、同時に著作物に対して万能の全権を与える物では無いという事に留意すべきです。著作物から派生するベネフィットの還元と二次的利用の可否の問題は別ではないでしょうか。シッシング氏の主張の核心もそこにあるのではないかと思うのですが。

      ちなみにプロの「同人誌」ってのが実は正規のルートではベネフィットを十分に還元しにくい部分へのフィードバックの方策だったりする場合が結構あったりするようで.....。
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    • 純粋に金儲けのためにするものでは無いかと > 同人活動

      # あと、オリジナルってジャンルもあるかと
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      • オリジナル同人誌も過去の漫画家が育て上げた「漫画文化」そのものへのフリーライドと言える。

        過去の作家&出版社が漫画文化を大衆に浸透させたからこそ、アマチュア漫画が成立したのだろうから。

        だからその、オリジナルだからと言ってそんなに恐れ入る必要もないんじゃないかと。
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    • 著作権を持っていない多くのクリエイター達、作品を影から支えてきた者達に
      どれほど同人誌の効果がフィードバックされるかというと

      同人誌が儲けようと儲けまいと,そのクリエイター達 支えてきた者達へのフィードバックはないと思います. 要するに,同人活動と「多くのクリエイター達、作品を影から支えてきた者達」への 待遇は現状では独立でしょう.

      だから(現状の)著作権で同人活動を縛るのはよろしくない というのがレッシグ教授の主張であると思っとります.

      --
      Koichi
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    • 「知名度」という分かりやすい指標だけじゃなくて、
      「世界がひろがる」ということもあると思います。

      たとえば、富田勲のシンセで「惑星」を聞いて、クラシックに目覚めたなんていうアレゲな方も多いと思います。これはシンセという異端(すくなくとも当時は)が、クラシックの裾野を拡大することに貢献したのです。

      同人誌はいわゆる「裾野」の働きとして豊かに機能しているとおもいます。同人誌がなかったら「ガンダム」という世界観が20年を超えて作品を維持できたか微妙ではないでしょうか?
      --
      # 数学は科学の女王にして奴隷
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      • by snurf-kim (10835) on 2003年01月11日 18時06分 (#233853) 日記
        >同人誌がなかったら「ガンダム」という世界観が20年を超えて作品を維持できたか微妙ではないでしょうか?

        ガンダムの場合は同人誌よりもプラモデル(ガレージキット含む)の方じゃないかな。
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      • by Anonymous Coward on 2003年01月12日 2時58分 (#234076)
        >同人誌がなかったら「ガンダム」という世界観が
        >20年を超えて作品を維持できたか微妙ではないでしょうか?

        これはガンダム以前からあったアニメファン、ファンジン(まあ同人誌)の世界の成立から考えた方がいい問題だと思うんです。立体物のモデルやゲームがあったから、とされる人はたぶん若い人が主なんだと思います。あるいはバンダイの良き消費者。

        70年代前半くらいからの大雑把な状況として、「海のトリトン」を見た比較的高年齢のファン達は、各地でファンサークルを立ち上げ、それが全国的な広がりを見せていきました。
        そしてヤマト、さらにコン・バトラーを始めとする長浜ロボット作品などをメインストリームとして、ガンダム以前の時点でファンジンを作ったりして活動する同人の基礎というのが出来上がっていきました。
        そこに現れたのが、「ガンダム」。この初期のファン達のネットワークの中で、一気に火がつきました……

        ガンダムが今まで20年以上もった、という以前に、これらのファンたちがいち早い反応を現していなければ、一般的な意味に於いていまいちヒットしなかったガンダムがそもそも最初の映画化に至るなどというムーブメントにも繋がらなかったわけです。
        (そういえば、飢えていたファン達はごく初期の、今から見ると出来が良いとはいえないプラモデルを買いあさりもしたな!)

        とまあ、そういうわけで、その後転がり続けるガンダム世界周辺の最初のフライホイールを回し始めたところには、ファン達の活動というのが大きなファクターとしてあったと。そのネットワークを繋いだのは、創刊まもないアニメ誌であり、そしてファンサークル、彼らの作るファンジンでした。
        (商業誌であっても、「ランデヴー」「OUT」なんかというのは多分に同人誌的でもありました)

        そうそう、その後ガンダム世界の公式設定成立上重要な位置を占めることになったみのり書房の「ガンダムセンチュリー」の元ネタには、同人誌「ガンサイト」の活動というのがあったんでしたっけ。

        話を元の流れに戻すと、著作権の厳しい適用というのはこうしたファン活動のネットワークを断ち切る恐れというのがあります。
        もし仮に、日本サンライズ(当時)が一切同人誌パロディその他まかりならん、という姿勢でファン達に臨んでいたとしたら、……ガンダムを始め、どうなっていたのか、その様相はかなり違っていたろうと想像するのです。
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    • 同人ショップで委託販売してるようなサークルって、
      ちゃんと売り上げあったら申告してるんだろうか…

      というか、ショップ側の売り上げから調べて、
      売り上げが多いようなら、
      やっぱり税務署はサークル側を調べに行ったりするのかなぁ…
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  • by Anonymous Coward on 2003年01月11日 17時32分 (#233841)
    一応書いておこう。
  • by Rifleman22 (13418) on 2003年01月12日 0時25分 (#234031)
    レッシグ氏は前提としてプロ(&企業)と同人を対立構図で
    捉えているようだけど・・

    多くの才能ある作家が同人から出て今も同人やってて
    出版社はコミケで名詞配りしてるんだから、出版業界から
    規制が持ち出されるってことはそりゃ無いですよね

    • by DB-researcher (10541) on 2003年01月12日 11時49分 (#234171) ホームページ 日記

      レッシグ氏は前提としてプロ(&企業)と同人を対立構図で
      捉えているようだけど・・

       そうかな? 解釈が飛躍しすぎだと思います。
       レッシグ教授は同人を「過去に発表されたコンテンツを再利用することによっても、創造性を示すことができる例」として紹介しているだけで、プロ(&企業)と同人の対立構造については言明していません。
       私には、むしろこの短いやりとりが、同人が創造性などの才能を育てる場として有効であるということを示唆する文面であるように読めます。彼はRifleman22氏のような結論に、事実からではなく、演繹によってたどり着いているのではないかと思います。
      --
      _.. ._._._ _... ._._._ ._. ._._._
      物は試しだ。コメントのしきい値を2にしてごらん
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  • by lss (2577) on 2003年01月13日 17時58分 (#234641) ホームページ 日記
    アメリカでは一般的に漫画の著作権は出版社が保持します。作者に著作権があるわけではありません。日本人の感覚とは大分違うのです。 アメコミでは作者を首にして他の人間に続きを書かせるということもあります。著作権は守っても、作者は守れられていないのです。

    ジャンプ(集英社)でウチきりになった漫画の続きをバンチ(新潮社)でやったり、 にわのまこと氏がモモタロウの続きを同人誌にしたりといったことができるのも日本ならではの話です。 もし同様の事をアメリカでやったら、裁判を起こされて負けるでしょう。

    著作権に関する考え方の違いの一番の例が「漫画」と「アメコミ」なのです。 そういった点もレッシグ氏の評価に入っているのではないかなと思います。

  • レッシグ氏がコミケに来たなら、オリバー氏が会ってないわけないですよね。ど~なんですか?

    実はオリバー氏が丁寧に応対してくれたおかげで好印象を持ってくれたのではないのかな。

  • もうこれからは (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2003年01月11日 19時25分 (#233887)
    我々としては、「レッシングさん」のことは「レッシングたん」と呼ばなくていけませんね(ぉ
  • by fuku (1936) on 2003年01月12日 21時17分 (#234316) 日記
    Red Herringに寄稿している文書を読んだわけではないのですが、
    「同人誌」と「パロディー本」を同様に考えているのでしょうか?

    同人誌とは、思い思いの考えを以って、自由に発行する紙面と私は理解しています。
    知り合いのヲタクによると、創作こそが美しいと言っていました。

    これと、同人誌はオリジナルの著作権を侵害するものだがという件は私の頭の中で一致しません。

    さっき酒を飲んで酔っ払っているからかな?

    確かにコミケでは創作よりもパロディーのほうが多い気がしますけどね。

    どなたか私の理解を正していただけないでしょうか。
    • by tanh (4900) on 2003年01月12日 23時45分 (#234378)
      パロディなどの二次創作物が同人誌の主流になっているということでしょう。少なくとも規模の大きな即売会においては。

      コミティアはオリジナル限定の即売会ですが、「同人誌」という言葉は使わずに「自主制作漫画誌」としてますね。
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  • by Anonymous Coward on 2003年01月13日 8時34分 (#234494)
    そういえばレッシグ教授といえば、こんな論争をやっていたな。

    NHKスペシャル「変革の世紀」第3回 “知”は誰のものか
      キーワード04:人類の創造性をめぐる激論
    [nhk.or.jp]

    全米映画協会のジャック・バレンティ会長と著作権ビジネスの妥当性について激しくやりあったが、
    どうもレッシグ教授の方が分があるように思える。
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