人工甘味料は子作りの敵 42
ストーリー by yourCat
甘い雰囲気は天然 部門より
甘い雰囲気は天然 部門より
KAMUI曰く、"河北新報の記事によると、京都府立大学の北条康司助教授が、人工甘味料の「アスパルテーム」と柑橘類の防カビ剤として用いられる「オルトフェニルフェノール」 (OPP) の微量の摂取でマウスの精子に障害を起こしたとの実験結果を 27日の日本薬学会で発表した。
成熟したオスのマウスを 4匹ずつ 4つのグループに分け、3グループには量を変えてアスパルテームを経口投与、水だけを与えたグループと 8日後に比較した。形が正常で直進する精子の比率は、水だけのグループでは 25%だったのに対し、他の 3グループでは平均 16%と低かった。アスパルテームの場合、一生与えても影響が無いとされる「最大無作用量」は体重 1kg 辺り 1日 4000ミリグラムとされるが、この 1000分の 1に満たない量で異常が見られた。OPP の場合も同様に量を変えて投与した実験で,最大無作用量より 3桁少ない 0.2ミリグラムで正常な精子が減少する事を確認した。
健康の為に摂っていた筈のモノが「環境ホルモン」の様に働くと言うのじゃ飲み食いするのにチト困る……。"
そうか (スコア:4, おもしろおかしい)
「おれ、アスパルテーム飲んでるから大丈夫」
って言えばいいのか。
#なにが?
Kiyotan
Re:そうか (スコア:0)
自分で飲んでもいいですが。
検索サイト (スコア:1, 参考になる)
Re:検索サイト (スコア:2, 興味深い)
一グループ4個体って水だけのグループが当たりだった可能性が気になるんですが…
「最大無作用量」ってもっと大規模な動物実験で求められたんでないかな~とか思ったり.
実験用マウスの類って均一性を確保するために近親交配を重ね,
その近親交配の弊害が出ない系統を選抜する,とは聞いてますが.
統計的に有意差があったって,それはマウスが均一である前提ですよね?
ddY (スコア:5, 参考になる)
highさんのおっしゃってる、近親交配によって作出したものを「近交系」と呼びますが、ddYはそうではなくて「クローズドコロニー」と呼ばれるものに分類されます。
具体的に言いますと、近交系は兄妹交配(もしくは若い親との親子交配)で20代以上経過したもので、この場合は遺伝的背景が同一と見なせます(兄妹交配20代で近交係数(全く同一なら100)の理論値が98.6)が、その間、交配を厳密に管理する手間がかかります。このためマウスなら多くありますが、ラットでは少なく、その他の動物ではほとんど確立されてません。
一方のクローズドコロニーはマウスを一つのケージに入れて、外から新たに動物を加えることなく、一定期間(マウスやラットでは5年以上)飼育したものを指します。こちらはオリジナルの系統も交配相手もまちまちになりますから近交系ほどの同一性はありませんが、ある程度は保証されますし、作出の手間も少ないためか、近交系よりも安価に入手できます。
比較的多くの動物を使わざるを得ない薬理学的な実験では、特殊な場合を除いてはクローズドコロニーを用います。安価であることが最大の理由ですが、そもそもヒトの遺伝子が同一でないんだから完璧なモデル実験よりも実践に近いと考えてる人もいる、という理由もあると聞いたことがありますね。
で、このddYですがこれは日本で確立された系統です。そのせいもあって我が国では古くから使われてます。一般薬理試験ならばこのddYかICRの系統を使うことが一般的ですので、そういう意味では薬理的な実験に使う妥当性は保証されてるといってよいでしょう。n=4というのは少ない気もしますが(個人的にはマウスならn=6、できればn=10同士での比較は欲しいと感じるので)まぁギリギリの線かなあ。
ちなみにddYは1928年頃に秦博士がドイツから我が国に輸入した最初の実験用マウスであるddマウスに由来するもので、ddYのYは予研(国立予防衛生研究所、現在の国立感染症研究所 [nih.go.jp])で維持されていたことに由来したんじゃなかったかな。またDD(大文字)という、ddYに由来する近交系も作出されてます。
Re:ddY (スコア:1)
Re:検索サイト (スコア:1)
今回の実験はいわゆるSEG1生殖毒性試験ですね. 生殖毒性試験の中では比較的行いやすい部類なので, 実験プロトコルとしても短期の毒性試験に準じている場合が多いと思います.
私も10数年前の知識なので何なのですが, マウスやラットを使う場合には1群8~10匹程度で, 対象群も含めて4~6群ぐらいで行うのが多いです. ただこれも統計的な精度とのからみが有るので, 明確な結果が出るのであれば, 匹数, 群数ともに少なくすることは可能だと思います. まあいずれにしても実際の数字を見てみないと, 統計的な精度がどのくらいなのかは分からないのですが(統計検定については弱いので(^_^;).
サンプル少なすぎでは? (スコア:0)
水だけ・・・4固体
アステルパーム投与・・・12固体
とアンバランスなのはなぜでしょう?
Re:サンプル少なすぎでは? (スコア:0)
> 水だけ・・・4固体
> アステルパーム投与・・・12固体
>とアンバランスなのはなぜでしょう?
以下のように書いてあったのですが…
>成熟したオスのマウスを 4匹ずつ 4つのグループに分け、
>3グループには量を変えてアスパルテームを経口投与、
>水だけを与えたグループと 8日後に比較した。
Re:サンプル少なすぎでは? (スコア:0)
量を変えて実験しているのに、一緒くたにして平均しているのが
そもそも変なんでは?
一番少ない量では影響なし、かも知れないし。
まあ、学会発表ではそこんところはしっかり書いてあると思うけど。
Re:サンプル少なすぎでは? (スコア:1, 参考になる)
Re:サンプル少なすぎでは? (スコア:2, すばらしい洞察)
3グループって、この3グループですよね。
1ミリグラム与えようが、100ミリグラム与えようが、16%。
Dose dependencyが全くないというのは、ちょっと不思議ですね。
#それにしても、対照群の「形が正常で直進する精子の割合が25%」って
#低すぎない?そんなもん?
Re:サンプル少なすぎでは? (スコア:0)
しかし、今回は対照群25%に対し、アスパルテーム投与群16%という数値なので影響があるというには少なすぎるサンプル数だと思われます。まあ、20匹/群ぐらいで追試してから、評価すべきでしょう。
また、影響がみられたのが精子の直進性だけとすれば、これで影
判断基準 (スコア:1)
例えば、(今回と同様)サンプルと対照の間に10%の差が見られたとします。
基礎系の人だと(少なくと公式に発表する場では)「この差が重要かどうか、現時点では判断がつかない。さらなる研究が必要」と言うことが多いようです。
応用系の人は統計的に有意度を出した上で「有意な差が見られた」と言うようです。
これ、どちらが「正しい」とか「間違ってる」という問題ではないんでしょうけどね。
基礎系は培養細胞や単細胞生物などの「モデル系」を用いて、可能な限り薬剤などの影響がクリアーに出るように、他の影響を排除して調べている。
一方、個体での影響を調べたい応用系では、そういったことが困難。たとえ純系でも個体差はあるし。
いずれの立場にしても、サンプル数が多い方がより正確な結果が得られるし、平均だけではなく「分散」も重要ですけどね。
まぁ、今回の学会発表の研究が今後どういう展開を見せるか、ちょっと楽しみですね。
学会発表は論文と違って審査もないし、ある意味『広告』のようなものですから。
#実際、トンデモな学会発表はいくつも知っています。
今後、他の研究者の追試、論文の審査などを経て真偽のほどは明らかになっていくでしょう。
#科学の研究って、ある意味オープンソースと同じだな。
Re:サンプル少なすぎでは? (スコア:0)
ならいくらでもご提供しましょう。
#さっさと余計なものにしてください。
#使い道が無く困ってるんで。
花の香りで (スコア:1)
ヒトの精子、花の香りに誘われて泳ぐ 独大グループ発見 [asahi.com]
Re:花の香りで (スコア:0)
やはり栗の花なのでしょうか?
# ベタなのでAC
Re:花の香りで (スコア:0)
Re:花の香りで (スコア:0)
生殖器が出す匂いにつられていくというのは、自然な反応だと思うな。
別に自然食品がどうとかいうつもりもないけど (スコア:1)
その意味を誤解しているかもしれませんが、健康のため、と称して人工甘味料を取らなければならない、という状態がすでに不健康なんじゃないんですか?
# 一部の人工甘味料で頭痛を起こすので(思い込みかもしれないが) mark
甘いのは糖分に限ります (スコア:2, すばらしい洞察)
変な甘さだし、後味悪いし。
そもそも、ダイエットしたいから糖分を摂りたくないのに、甘いものは欲しいという考え自体、甘すぎると思いますし。
甘いものが欲しいのなら素直に砂糖を使えば良いし、ダイエットしたいのならその摂取量に気を使えば良いだけです。
砂糖が手に入らなくて代用品だというわけでもなく、ダイエットや健康のためという理由で使うこと自体間違いですよ。
てか、誰だ最初に「甘くてカロリーゼロ」なんて言い出したのは!
--- どちらなりとご自由に --- --
Re:甘いのは糖分に限ります (スコア:0)
Re:甘いのは糖分に限ります (スコア:1)
糖尿病になった原因にもよりますが、砂糖の摂り過ぎなら自己責任での範囲で自業自得でしょうけど・・・。
まぁ、代替手段として味付けに人口甘味料を使うかもしれません。その量は献立の段階で調整されるでしょうから、その際の考慮事項に使いすぎると身体的影響が・・・という一文が追加されることでしょう。
--- どちらなりとご自由に --- --
これを利用して (スコア:1)
--------------------
/* SHADOWFIRE */
Re:これを利用して (スコア:1)
#真面目にパイプカットを考えてる妻帯者なのでID。
うーん (スコア:1, 興味深い)
天然の甘味料だったらもっとよくないのかも知れないね。
Re:うーん (スコア:1)
体重60kgの人なら,4mg×60=240mg=0.24g.
アスパルテームは砂糖の160倍の甘さですから,この甘さを砂糖で取ろうとすると,0.24g×160=38.4g.
1日あたりとしてはお勧めいたしかねる量ではありますね.
Re:うーん (スコア:0)
1mg でも同じだった。そこで、仮に 1mg で考えれば 1mg/kg x 60kg = 60mg。 x160 して、砂糖だと 9.6g だ。
Re:うーん (スコア:1)
>アスパルテームの場合、一生与えても影響が無いとされる「最大無作用量」は体重 1kg 辺り 1日 4000ミリグラムとされるが、この 1000分の 1に満たない量で異常が見られた
から1/1000で計算しました.おっしゃる通り微妙な計算結果です.対照に砂糖を与えた実験も欲しかったですね.
白ごはん~はつながりがよく分からなかったのですが,糖質をとるのに,砂糖(単糖や二糖の類)よりごはん(多糖)をお勧めすることであれば異論はありません.でも,ごはんのかわりに砂糖とか,1日30gの砂糖とかいう事態は,食品群別摂取目標量 [kms.ac.jp]もあることですから,お勧めいたしかねます.
健康に気にしつつも,(基本的な食品で)何をどれだけ食べたらよいか不安な方々はこちら [kms.ac.jp]などどうぞ.健康食品の類に手を出すのは,その後のことと思います.
Re:うーん (スコア:0)
取り過ぎは毒だけど。
ステビア (スコア:0)
あれが堕胎に使われたとか、妊娠障害が起こるとかのお話がよく聞かれますけどどうなんでしょうね。
自分で調べた範囲だと…
Re:ステビア (スコア:0)
さらに、厚生労働省:食品衛生調査会毒性部会・添加物合同部会議事録 [mhlw.go.jp]のような文書もありました。
消化すると (スコア:0)
ダイエット発泡酒が、、 (スコア:0)
ガルシニアも確か、、
相乗効果で、、
# 相方からダイエット系発泡酒を飲まされまくってる人は陰謀に、、
健康の為? (スコア:0)
>のじゃ飲み食いするのにチト困る……。"
人工甘味料にせよなんにせよ、健康のためになることはないでしょう。ただ、「脂肪になりにくい甘いもの」なだけです。理論的には無害なものに分解されようと、実際ゴミがどれくらいでるかなんてわかりませんから、健康とはいえないでしょう。
環境ホルモン? (スコア:0)
それがたまたま精子系の細胞に出たってだけで。
#いや、本当に毒性あるかどうかはまだわからないけどさ。
「環境ホルモン」ってもう死語。
ってか、人間に対してそう定義できる物質って実はほとんどないんだよね。
Re:環境ホルモン? (スコア:3, 興味深い)
もっとも重要なのは、毒性があるかどうかではなくて、
その毒性がどの程度の量であるかどうかなんだけどね。
http://www.fsic.co.jp/fruits/kw/1UP.HTM
この程度の毒性についての基礎知識がないマスコミの人間が
報道を続けてる現状では正直未来は暗い。
このアスパルテームの精子への毒性がどの程度なのかわからないけど、
「仕事上のストレス」の精子への影響に比べて小さいのは、
まず間違いないし。
下手すると「砂糖取りすぎによる肥満」より小さいかも。
って、よくわからんのにいい加減な事書いたらダメか。
糖分は子作りの敵 (スコア:0)
精子を到達させることが・・・
Re:オフトピで申し訳ないが (スコア:1)
Re:アスパルテームの中の人も・・・ (スコア:0)