インタビュー番外編:RMSから質問への回答が来ました 34
ストーリー by Oliver
define(free) 部門より
define(free) 部門より
imoimo 曰く、 "以前、4/21のRIETIシンポジウムに絡めて/.jpでRMSへの質問募集を行いました。その節はたくさんのレスをいただきありがとうございました。結局シンポジウムでは時間の関係で質問できず、その後e-mailでRMSに質問を送りました。その結果が帰ってきましたので、仮訳ですがまとめました。ただ、訳出などにまだミスが多数ありそうなので、ご指摘をいただければと思います。RMSともう一往復くらいしてから正式なバージョンとして公開した方が良さそうなので。。。"
これはいわば/.Jインタビュー番外編ともいえる。とても興味深い質問にとても参考になる答がかえってきているので、みんなで訳をより良いものにしよう。
指摘 (スコア:2, 参考になる)
さて、読んでて違和感を感じたので原文に当たってみました。
>> First of all, most proprietary software does not come
>> with a guarantee. (The EULAs are very explicit about this.)
> 殆どのプロプライエタリなソフトウェアは保証がついていない。
> (EULA:End User License Agreementは例外的だ)
「(EULAは明確にそう言っている)」ですね。
Re:指摘 (スコア:1)
確かにexplicitは「明白な」でした。
早速訂正しておきます(朝になりますか)
しかし、自分で読み返しても誤りがたくさんあることがわかります。
自分の英語力不足を痛感します…あうあうあう
丁寧な返答をしてくれた氏に感謝 (スコア:1)
# 別に 僕の質問 としてしたわけではないでしょうけれど。
まだGPLに対する理解が浅いので、氏の回答を十分に理解できず申し訳ないのですが、これから正しくGPLを理解して行きたいと思うところであります。
己の恥を棚に上げて言えば、GPLやGNUの思想は、分かりづらいが故に誤解される事が多いのでは無いでしょうか。論ずる前に、先ずは正しい理解を広める事が重要だと思います。
# すいません、訳には言及できません。(^^;
注釈 (スコア:1, 参考になる)
ひとまとめの単語ですので、誤解なきよう。
Re:注釈 (スコア:1)
私も一般的に用いられているフリーソフトウェアという言葉が適切かと思ったのですが、
RIETIでの講演でRMS自身が「自由なソフトウェア」(Jiyuu Na Sofuto)
という「フリー」より本当の意味に近い「自由」という日本語の言い方を是非使って欲しい、
ということを言っていたので、(議事録、以下に該当部分を抜き出し) [rieti.go.jp]
今回は敢えて「自由なソフトウェア」「自由でないソフトウェア」と訳出してみた次第です。
---
フリーソフトは自由に関わる問題です。"Free"という言葉が英語では二つの意味を持つので、
---わかりにくいのですが、幸運なことに日本語では二つの違う意味になっています。つまり、あなたが日本語で
"Jiyuu Na Sofuto"と言えば、これは価格の問題ではなく、自由(Freedom)について語っていることがすぐに分かります。
だから、私はみなさんに、わかりにくい「フリーソフト」ではなく、日本語の明瞭な意味の
「自由なソフトウェア」という言葉を使うように促したいと思います。
Re:注釈 (スコア:1)
という文章があります。
で、中略のところには、free software に対する各国の訳語が載っていて、日本語としては「自由(な)ソフトウェア」が挙げられています。
ということだし、ここでの訳として「自由なソフトウェア」というのはむしろ自然なんじゃないかな。
もっとも、この本の訳文じたいが「フリーソフトウェア」で統一されているんですけど(世間の認知度もそれなりに高いからこっちにしたらしいけど)。
FYI (スコア:0)
# 日本語訳にだけこっそり(フリーソフトウェア)って書いてあるのはなんでだろ~?♪
mhatta氏の憂鬱 [srad.jp]
訳文 (スコア:1, 参考になる)
原文
現在の訳文
#試訳
(コメント)
Q1
・I was much more skillful 20 years ago, because I practiced more.
20年前と比べれば相当練習したから、 上手くなってると思うよ。
#20年前は今よりはるかに上手かったよ。もっと練習していたからね。
Q2
・That is the only person that can legally enforce the GPL.
その人が、GPLに則って法律的な強制力を持つ唯 一の人だからね。
#その人が、GPL違反に対して法的手段に訴えることができる唯一の人だからね。
(著作権を持っていても「法律的な強制力を持つ人」になれるわけではない。GPLは法律でもなんでもないのでGPLに従わない形の使用を著作権の侵害で訴えるという方法でしか強制力がない。その訴えを起こせるのは当の著作権保持者のみだということをいっている。)
・That seems to be just speculation;I don't know whether that is the reason.
その考えは推測に過ぎない;企業がGPLを採用するかし無いかにGPLライセンスが理由かどうかは分からない。
#その考えは推測に過ぎないと思うし、それ(GPLの複雑さ)が(GPL違反の)理由かどうかはわからない。
(“企業がGPLを採用するかし無いかに”は文脈からすれば補いすぎ。)
・Let's see if the problem really exists with a substantial magnitude before worrying about it.
GPLの問題が存在するかどうかを心配するよりも、その実際の影響の大きさを見てみた方がいい。(※注=たいした問題じゃない)
#心配する前に、本当にそういった問題が(考慮する必要があるほどの規模で)存在しているのかどうか見てみようじゃないか。
Re:訳文 (スコア:1)
間違いだらけですね…反省。
(ちょっと意訳しすぎの部分が多いようです。)
早速訂正しておきました。 [rieti.go.jp]
訳文の続き (スコア:1, 参考になる)
(「倫理違反」はないだろ。)
The requirements of the GPL protect the freedom of other users.
この要求は、GPLが他者の自由を保護するために必要なことなんだ。
#GPLの定める要件は他の使用者の自由を守るためのものだ。
Q6
(質問の英訳が宇宙語になっているのでストールマンはほとんど理解できていない。)
Q10
Not at all. This is not the gratis software movement.
We never said that the price should be zero.
まったくそうは思わないな。自由なソフトウェア運動というのは無料という部分にフォーカスしているわけではない。我々は価格がゼロでなければならないと言ったことはないよ。
#まったくそうは思わない。これは無料ソフトウェア運動じゃない。
価格がゼロであるべきだと主張したことは一度もない。
(“フォーカス”はしていないが無料という部分も含むとも読める。)
Q11
This is mistaken in two different ways. First of all, most proprietary software does not come with a guarantee. (The EULAs are very explicit about this.)
この意見は2つの観点から誤解されている。まず最初に、殆どのプロプライエタリなソフトウェアは保証がついていない。(EULA:End User License Agreementは例外的だ)
#これは二重に間違ってる。...[ほとんどのプロプライエタリソフトウェアの](EULA:エンドユーザーライセンス契約には明確に(無保証であることが)記されている。)
(後半のunethical「倫理的に反している」は単に「倫理に反している」「倫理的ではない」「イクナイ!」など。)
Q14
I think I saw some of his other work, but I don't remember now what it was. So I cannot comment any further.
たぶん、以前にAlfie Kohnの仕事を見ていたからだと思うんだけど、今から考えるとemacsに彼の作品を入れる直接のきっかけが何だったかはよく覚えていないんだ。だから、これ以上のコメントは出来ないんだ。
#彼の書いた物は他にいくつか読んだと思うけど今は思い出せない。だからこれ以上はコメントできないね。
Q16
(また質問英訳が宇宙語テイストなのであまり理解されていない。)
以上参考になれば幸甚。
質問の取りまとめ、和英翻訳、RMSとのメールのやりとり等々お疲れさまです>imoimo様。
数々の御尽力感謝の念に耐えません。とりあえずの仮訳をまず出して多人数でブラッシュアップというのは(文学作品でもない限り)有効だと思いますし、微力ながらお手伝いさせていただけれることがあれば幸いなのですが、純粋に作業上の手続きの問題として、まず質問文の英訳をRMSに送る前にどこかでチェックできていれば更に良かったのではないかと愚案します。ていうか機械翻訳?
Re:訳文の続き (スコア:1)
まったく持って意訳のミスが多すぎですね。。
(直訳がまずいと思って意識しすぎたきらいがありました)
日本語→英語は機械翻訳ではないのですが、文章毎に直訳をしたので、そこがまずかったと思います…
宇宙語というのは、言い得て妙ですが、確かにストールマンが 理解できないところは残念なので、
彼にもう一度送り直したいと思います。(きちんと訳してみます)
Re:訳文の続き (スコア:2, すばらしい洞察)
私見ですが、法律レヴェルの精確さが求められる文書はもちろん、
字幕、小説、その他ジャンルを問わず、
情緒的な意訳至上主義は徹底的に撲滅されるべきかと思います。
伝えるべき何かを完全に表現することはできない以上、
原作者によって書かれた文章は、その単語、言い方が選ばれたという点で、
メディア上のコンテンツとしてとても大きな意味を持ち、
結局のところ、それが文章の、コンテンツとして最大の価値であるからです。
つまり、あなたが何かをそこから自己流に読み取ってしまうと、それはあなたにとって
大きな価値を持ちますが、コンテンツとしての価値は落ちてしまうのです。
原作者がある表現を用いた裏には、例えば、原作者の思想的・社会的背景、語彙の広さ、
原作者が想定する読者、原作者が読者にとってリアルと考える世界観など、
様々な情報が隠れています。
翻訳者が勝手な改ざんを行うことで、そうした情報の一貫性が失われます。
逐語訳でも、文章の組み換え、分離統合によって、読みやすく、日本語らしい
字面に見せることはできるはずです。「意訳」をなさる方々は、
逆にそうした努力はあまりなされませんね。
for繋がりとか速攻切っちゃっても構わないと思うのですが。
#それを逐語訳とは言わない、のかどうかは分かりませんが、例えば
#村上春樹はこれを逐語訳と呼んではばかりませんね。
#『翻訳夜話』 [amazon.co.jp]
Re:訳文の続き (スコア:1)
別コメントにある Q.16 と同じくらい Q.6 も問題ですね. 質問自体が事実誤認で訳が分からない上に,誤訳も入って謎また謎で,これではどう答えていいか分からないでしょう.
ここは質問の英訳が変.Even an enemy of freedom can use Free Software licensed under GPL. くらいに訳しておけばいいのに.
これは事実誤認.特許には勝てないから,GPL では「配布しない」以上の選択肢がないといっているのです.GPL は著作権者の権利として認められているライセンス許諾で主張を通そうとしているのに,質問者は逆に解釈している.そりゃ分からないよ.
これは「特許に対しては,GPL と同じようなことは何もできない.」です.これは,質問を訳したこと自体が失敗だったのではないでしょうか.
それから,Q.11 の修正が間違っています. 「まず最初に、殆どのプロプライエタリなソフトウェアは保証がついていない。」は消さなくていいのです.修正文の「...」はこの文に相当する部分ですが, ここは問題がなかったからコメントしなかっただけでしょう.
最後に一言申し上げれば,意訳なんてしようと思わない方がいいですよ.下手にやったら超訳になるだけですから.
Re:訳文の続き (スコア:0)
Q16は英語訳したあとの質問文以前に、元の日本語による質問文の状態で すでに何を聞いているのか分からないものになっています。 英訳後の質問文を分かりやすいものにしたければ まず日本語の状態で日本人にも分かるような質問文に直し、 そしてそのあと英訳してみてはいかがでしょうか。
そもそも
Re:訳文の続き (スコア:1)
トピックを見てから大急ぎでオピニオンをまとめたため:
1.そもそも「質問」らしくなっていない
2.日本語の文章としても練られていない
3.末尾の例やURLの多くは、/.-J の読者向けにピック
アップしたもの
といった状態になっていましたから、自然と不採用にな
るだろうと思っておりました。
----
今後似た様なやり方で翻訳質問を行われる場合、質問
項目を練るのと、翻訳質問文が質問者の意図を反映し
ているかどうかをチェックする手順があると良いので
はないかと思います。
翻訳インタビュー:
1.テーマを提示し、質問を募集するストーリー
[ここで検討/支持/再検討を行う]
2.翻訳質問文を提示し、レビューするストーリー <== 追加
[ここで訳出レビュー。叩き台は機械翻訳程度で。
質問を改善するのもアリ。質問はみんなのもの。]
3.回答がありましたストーリー / or 回答の翻訳運動
#いつも短距離走気分のID
Q16(Re:訳文の続き) (スコア:1)
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Sharing Undocumentable Experience
プロダクトやドキュメントの増大により、昨今は簡単に
知識が先鋭化(個々人のギャップが簡単に発生)してしま
う状況にあると感じています。
その対策として、特に、「文書化し辛いもの」:低い負荷
で継続的に物事をこなすための仕組み(習慣付け)や、動
作を目で見たり、手を動かしたりして覚えるもの(体験知)
を、インターネットから低いストレスで継承できる様にす
る「自由なコンテンツ活動」が有効ではないかと思うので
すが、フリーソフトウェア運動においては、ギャップ解消
のためにどの様な取り組みが行われているのでしょうか?
ここで言うコンテンツとは概念図(infographics)やアニ
メーションを主体とするものを指しています。
infographicsについて:
http://www.google.co.jp/search?q=infographics
http://www.amazon.com/exec/obidos/ISBN%3D1568303394/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844354728/
目新しいのは「Subversion: The Definitive Guide」
です。バージョン管理モデルに関する解説を図入りで行っ
てており、オンラインで閲覧できます。
http://svnbook.red-bean.com/html-chunk/ch02s02.html
http://subversion.bluegate.org/doc/ch02s02.html
また、アニメーションについてはVNCの画面をSWFファイル
として保存するプロダクトが存在しています。
http://www.unixuser.org/~euske/vnc2swf/
例えば、Emacsの操作が説明つきのFlashムービーとして
存在していたらどうでしょう。教わる機会のなかった者に
とって、文書だけで挑むのと、勘所をムービーで掴んでか
ら挑むのとでは難易度が変わると思います。
#例によって日本の読者向けのURLは蛇足です
Re:訳文の続き (スコア:0)
とのことなので、わたしも英語は書けない方なんですが、協力したくなり、自分で訳してみました。元の文章の逐語訳とかになっていないのはご勘弁。そんなことより意味が伝わってほしいですので。
It is often said that GPL is very heavy-burden license, while it is intended to achieve freedom. But I think it is rather "generous" license. GPL-e
お約束 (スコア:0, おもしろおかしい)
「「レス」という表現は如何なものかと」という返事があるんじゃないかな。
Re:お約束 (スコア:0, オフトピック)
# 個人的にはどちらかというとアペンド
Re:お約束 (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:お約束 (スコア:0)
Re:お約束 (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
Re:お約束 (スコア:1)
Re:お約束 (スコア:0)
Re:おふとぴ(Re:お約束 (スコア:0)
> ってことです。(responseと読み替えても意味は通る。
おおもとの指摘は、「レス」なんて一部のコミュニティでしか通用しない符丁を使われても通じないのではないか [freebsd.org]と言っているんじゃないんですか?
Re:おふとぴ(Re:お約束 (スコア:0)
Re:おふとぴ(Re:お約束 (スコア:1)
Re:おふとぴ(Re:お約束 (スコア:0)
Re:おふとぴ(Re:お約束 (スコア:0)
# 輪廻輪廻(ちが
Re:おふとぴ(Re:お約束 (スコア:0)
使っている、というのが正直なところです。
Re:おふとぴ(Re:お約束 (スコア:0)
Re:おふとぴ(Re:お約束 (スコア:0)