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医療

幹細胞移植によりHIV感染の治療に成功 18

ストーリー by hylom
免疫システムの入れ替えですか…… 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

ドイツの研究者らが、HIV耐性を持つ人の幹細胞を移植することにより、体内のHIVを根絶することができたと発表したとのこと(CNNAFPBBニュース)。

「強力な化学療法と放射線治療によって元々その患者が持っていた免疫システムを無効にし、そのうえで生まれつきHIV耐性を持つ人の幹細胞移植を行う」という治療を行ったそうで、これにより患者体内のHIVを根絶できたとのこと。

この研究では「HIVに関する知識が正しいことを証明できた」とのことだが、実際の治療にはコスト面を含むさまざまな困難さがあり、また副作用も大きいとのことで、実用には遠いようだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2010年12月16日 15時17分 (#1874900)
    Dr.Gero Hutterですか…
  • by Anonymous Coward on 2010年12月16日 15時33分 (#1874922)

    一旦免疫を壊してしまうノーガード戦法(本来の意味とは違うかも)なので
    免疫再構築まで無菌室などで管理できる施設がないと難しいですね。

  • by Anonymous Coward on 2010年12月16日 13時50分 (#1874820)

    HIVのほうにも「耐性」ができたりしないのかな。
    そもそもHIVって免疫耐性ウイルスだよね。

    • Re:そのうち (スコア:4, 興味深い)

      by digoh (17917) on 2010年12月16日 14時16分 (#1874839) 日記

      原文を読まずに書いてしまいますが。

      HIVが免疫に強いのは、免疫システム自体を標的として攻撃・乗っ取って増殖するからです。
      そのとき免疫細胞の表面にある、特定の構造を利用して取り付き、中身を作り変えます。
      HIV耐性の人、というのはその「特定の構造」というのが普通の人と違う(あるいは無い)とされています。

      ですから、理屈としては「今の免疫細胞を全て破棄し、全く違う免疫細胞のみを生み出す身体にする」ことで対抗できるだろうってのが今回の話ですね。

      もちろん世の中に「この人にも感染しうるHIVウイルスがある」という可能性はそれなりにありますが、
      少なくとも元々体内にあったHIVウイルスは免疫破壊のときに増殖の手段を奪われますので、「元からあった奴が変異して適応する可能性」は少ないことが期待されます。

      親コメント
    • 免疫不全ウィルスです

      耐性があるっていうより、宿主となるのが白血球ってだけですね...
      # それはそれでやっかいですが

      手法自体は白血病の治療と同様のようですが、HIV耐性のある幹細胞を用意するのがキモでしょうか
      この耐性って、HIVが細胞にとりってしまうことに対する能力なのかな...

      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
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      • Re:そのうち (スコア:2, 参考になる)

        by CA (40136) on 2010年12月16日 15時23分 (#1874908)

        この耐性って、HIVが細胞にとりってしまうことに対する能力なのかな...

        全く原文読んでませんが、たぶん、これ [wiredvision.jp]のことかと。
        ヨーロッパには割と高い割合で分布してるそうで。
        ペストとの関連が言われてますが、こんな記事 [nikkeibp.co.jp]もあったのでよくわかりません。
        #有料会員じゃないので先が読めないID

        親コメント
  • 強力な化学療法と放射線治療によって元々その患者が持っていた免疫システムを無効にし

    白血病の治療なんかと同じく劇薬の類で免疫系を破壊しつくすということだとすると、そりゃ手放しで喜べるほど患者への負担は小さくないってことになりますよね。

    • JCO東海村の中性子線被曝事故の治療の話を連想しました。
      骨髄を狙って中性子線を照射して、骨髄を殺すんですよね・・・HIVは退治できても、色々と大変そう。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      致死量を超える放射線や抗がん剤の類なので、後遺症は本当に大きいうえに、
      後遺症の改善も難しいのが現状。
      しかも白血病の場合だと、定着率は50%程度といわれています。

      それであれば、多剤併用療法で問題先送りのほうがQOLは高いかもしれません。

    • by Anonymous Coward

      造血幹細胞移植で日和見感染症や前処置関連毒性(RRT)や移植片対宿主病(GVHD)が問題になることがあり、移植関連死亡(TRM)がある、というのはその通りですが、

      「劇薬」って言葉、どういう意味で使ってますか?
      そもそも抗HIV薬 [haart-support.jp]で劇薬に区分されていない薬って、存在しないと思います。
      前処置に使いそうな薬だと、エンドキサン・フルダラ・ブスルフェクスあたりが劇薬、アルケランが毒薬ですね。
      HIVや造血幹細胞移植に合併する感染症に対する治療薬でも、アムビゾーム・デノシン・ホスカビルあたりは毒薬です。

  • by Anonymous Coward on 2010年12月16日 14時19分 (#1874841)

    警察の腐敗が酷いから全部入れ換えちゃえってなもんか?

  • by Anonymous Coward on 2010年12月16日 16時09分 (#1874952)
    このアプローチはウイルスを感染しなくする方法 (CCR5 受容体を無効化) を考えている。
    派手な方法なので適用は限られるかもしれない。

    一方で HIV と戦う免疫を助けてやるという手法も考えうる。
    HIV は抗 HIV 免疫を担う細胞が育つ前に早期に潰して居座る性質があるので、 HIV を薬で抑えつつ失われた抗 HIV 免疫担当細胞を補給してやって、 これらの細胞を保護しつつ育ててやればそのうち薬から脱却できるかもしれない。

    iPS 細胞のアプリケーションとして検討してみてもいいかも。
    • by Anonymous Coward

      そして自己免疫疾患に陥るのであった。

  • by Anonymous Coward on 2010年12月16日 23時56分 (#1875189)
    脳みそ入れ替えちゃえばいいんだね!わかりました!!!
  • by Anonymous Coward on 2010年12月17日 6時59分 (#1875259)
    某S急便の人がアメリカ研修という社員旅行に、100万円単位で軍資金を用意して行くとか
    エイズが怖くないですか?
    と聞いたら、潜伏期間が10年ぐらいあるので、それまでには治療法が出来てる
    と、豪語していまいたが.........
    もう15年ぐらい前だな~
    と、思い出しました
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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