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書籍

ブリタニカ百科事典の印刷版、2010年度版が最後となる 28

ストーリー by hylom
むしろ電子版のほうが使いやすいし 部門より
danceman 曰く、

244年間の歴史をもつブリタニカ百科事典であるが、全32巻となる2010年度版を最後に印刷版の出版が打ち切られることになったそうだ(本家/.The New York Times記事)。

インターネットの普及により、ネット上の豊富な情報量に押される形で印刷版の参考図書は衰退の一途を辿っているが、特に創立から11年目となるWikipediaの影響は大きく、「専門家の権威が大衆の知識に取って代わられる」ことになってしまったとのこと。

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  • 電子化されただけでは? (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Ooty (29466) on 2012年03月15日 12時49分 (#2118020) 日記
    Wikipedia からの影響は大きいでしょうが、ブリタニカ百科事典がなくなるのではなく、電子版だけになるのでしょう。

    「専門家の権威が大衆の知識に取って代わられる」という指摘は少し違う気がします。
    「書籍版」が「電子版」に取って代わられたのだと思います。検索とか便利ですし。
    • by fareast (45345) on 2012年03月15日 13時09分 (#2118034) 日記
      電子化されただけですね。

      Encyclopaedia Britannica will focus primarily on its online encyclopedias and educational curriculum for schools.

      ブリタニカがもう販売されないのかと思ったら、電子版に注力しますってことか。よかったー

      元の記事でも Wikipedia の影響について言及しているけど、「専門家の権威が大衆の知識に取って代わられる」なら電子版ブリタニカにも生き残る道はないよね。単純に、印刷版は重い/かさばる/検索できない/フルカラーにできない/動画を掲載できない/図書館まで行くのめんどい とかの機能的な要素が原因じゃないかな。自分もまじめに調べる場合はまともな辞典を引くし、Wikipedia は濡れ衣だと思う。

      あと、

      But now print encyclopedias account for less than 1 percent of the Britannica’s revenue. About 85 percent of revenue comes from selling curriculum products in subjects like math, science and the English language; 15 percent comes from subscriptions to the Web site, the company said.

      印刷版のブリタニカの販売による利益は1%未満だそうな。ちょっと意外だけど本体が売れなくてもあんまり問題ないんだね。

      親コメント
      • by nmaeda (5111) on 2012年03月15日 13時57分 (#2118066)

        >印刷版のブリタニカの販売による利益は1%未満だそうな。ちょっと意外だけど本体が売れなくてもあんまり問題ないんだね。

        とっくの前から冊子版が売れなくなっていて、売り上げのほとんどが電子版になっているという事実と、冊子版が主流だった頃と同じだけの売り上げ、利益が上げられているかということは別だよ。
        まあ、普通はありえないだろうね。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          確認してから言えば格好よかったのだけどな。

    • 今確認してみたら、オンライン版を個人で申し込むことはできないみたいです。残念。そもそもあんまり需要がないからなんでしょうけど。
      --
      人生は七転び八起き、一日は早寝早起き
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        型落ちしたワゴンセールの電子辞書なら百科事典入りのでも2万円しませんからね。
        最新モデルだと値段は高いが「文学作品2000作品」とか付いてくるし。
        アンドロイドがアプリのデータ制限をやめたからじきにスマフォアプリがでるんじゃないかな。
        もう紙の辞書はコストとリスク以外になにもないと思う。

  • 技術が発展するほどに、情報の更新が早すぎるんですよね。
    大枚はたいて紙の百科事典買っても、しばらく経つと古くて役に立たない情報になっちゃう。

    権威とかの質の差でも、分量の差でもなく、情報更新の速度の差なんだと思います。

    速すぎる世界との差を縮めるのに息切れしそうなこの頃。

    • by Anonymous Coward on 2012年03月15日 14時04分 (#2118073)
      百科事典って速報性の高い情報や知識を掲載するためのものなのでしょうか?
      どんな分野でも長年の間それが定説として認知されている知識や情報も少なくないでしょう。
      (もちろんそれとて新たな事実の発見や解釈によって覆ることは少なくないのですが)

      百科事典なんて10年に一度ぐらいの改版で十分な気がする。
      様々な方面から十分に検証され、精度が高いとされている情報を掲載すればいいんじゃないかな、百科事典は。
      今の時代の人のための書物ではなく、遠い将来の人のための記録書として、読み出し装置不要な記録物の形式で遺しておくのはそれなりに意味があると思う。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        言ってることはそのとおりなんだけど、でもその「十分に検証され、精度が高いとされている情報」ってのが最近簡単に覆っちゃうから始末に負えないんですよ。
        学校の教科書も毎年そこいらへんのところでドタバタしてますし。

        百科事典、地図などは生ものなんじゃないかと思います。

        #適度に発酵させればそれはそれで美味しいかも・・・

      • by Anonymous Coward

        百科事典なんて10年に一度ぐらいの改版で十分な気がする。

        「10年に一度」が十分に長いと感じるあたり、あなたもしっかり毒されて(?)ますよ。
        広辞苑ですら、それぐらいの周期なのに、百科辞典の分量でそのペースでの改版はムリでしょう。

        実際のブリタニカの発行年度 [wikipedia.org]見ると、クラクラしますよ。
        1985年の知識って、どんなだったろう…。

    • 息切れしてついて行けなくなったのが「知恵蔵」と「イミダス」だったわけですな?
      現代用語の基礎知識の方も青色吐息過ぎて存在感が希薄になってるし
      更新速度もだけど、古い情報まで含めてアーカイブする手間が増え続けるのも
      紙媒体のデメリットだからなぁ・・・
      --
      如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
      親コメント
    • そうかな? 国語辞典や百科事典の類なら、10~20年前のものでもそれなりに実用的に使えると思うけど。それなりに評価が固まった見出し語が大半だから。広辞苑(国語+百科)もわずかな新語以外はあまり更新されていない。
      現代用語辞典の類は要するに流行を追うのだからむずかしい面もあるけど。

      権威はどうでもいいけど、Wikiediaは独自研究を認めていないから、情報のソースにはなれないという事実が大きいかな。市販の辞典・事典に拠る記事は少なくないだろうし。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        百科事典の信頼性が必要な時に10年前の版では必ずしも役に立つわけではないということ
        単に調べ物をするだけではないのだよ

  • by Anonymous Coward on 2012年03月15日 12時45分 (#2118013)

    なかなかステキなインテリアなのにもったいない・・・

  • by Anonymous Coward on 2012年03月15日 15時32分 (#2118146)

    自分が長男だったためか、親がエセインテリだったためかわかりませんが、小学校低学年のころに、さすがにブリタニカとは言いませんが百科事典を2種類買ってもらいました。せがんだわけではないんですが。
    1種類目は、各巻5cmくらいの厚さで10巻構成。ぱらぱら読んでても面白かったのは覚えています。

    そのうちの「数」の巻で、「ゼロ」を説明する章のトビラ写真が、両軍ゼロが並ぶ野球のスコアボードを、キャッチャー側から撮影した写真だったのです。
    その写真で投げるピッチャーは「法政」の白いユニホームを着た江川卓選手だったのでした。

    と気づいた時点で、なぜ保存しておかなかったのか、そっちばっかり悔やんでいます…

    # 他にその事典で覚えているのは、公害で脚がいっぱいあるヒトデや曲がった魚、赤い海、それと原爆で銀行の石段に焼き付けられた人の影、、、と写真ばっかり。

    • by Anonymous Coward

      うちは70年代後半に旺文社のエポカが来ました。
      随所に図や写真がちりばめられているため、調べ物ついでに関係ないところまで
      あちこち読んでしまうのが楽しかったですね。

      今となっては年に1回見れば多い方ですが、ミャンマーや冷戦終了後の
      東ヨーロッパ情勢が全然反映されていなくても大して困らないもんです。

      # 巻末の美術写真でクラナッハの名前を覚えた

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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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