3月上旬、「Popcorn Time」という動画配信サービスが登場した。Popcorn Timeはオープンソースで開発されているという専用のクライアントを使用してあらゆる映画が無料で視聴できるという、合法性が疑われるサービスだった(TechCrunch)。
TechCrunchの記事から推測するに、Popcorn Timeは動画再生機能を搭載したBitTorrentクライアントのようなもので、複雑な設定無しに簡単に使えるのが特徴のようだ。ネット上にすでにアップロードされている動画を再生するだけのソフトウェアであるため、開発者らは「合法なソフトウェアである」と主張していたのだが、最終的には数日でプロジェクトを閉鎖することになったという(TechCrunch Japanの記事)。
立ち上げから閉鎖までわずか数日間と短命だったものの、映画ストリーミングプラットフォーム「Popcorn Time」は夢のような映画ストリーミングサービスであった。だが、Popcorn Timeのように一つのサービスで見たい映画を全て検索できるような映画ストリーミングサービスは今後なかなか登場することはなさそうだ(New York Times、slashdot)。
メディアと映画配給会社との間には、新作人気映画の独占放映権をかけて大金が絡む契約が交わされている。そのため、月額定額の映画ストリーミングサービスでこうした人気映画が配信されることは当分ないだろうとのこと。また、1つのサービスで見たい映画やテレビドラマ、スポーツ番組がすべて見られるというサービスの誕生も近い将来実現することはなさそうである。