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ビジネス

降雨中にコンクリ打設でやり直し、発注者の抜き打ち検査で強度不足が発覚 73

ストーリー by hylom
なぜダメなことをわざわざやるのか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

高知県本山町は、町が発注した橋脚工事について、業者が降雨中にコンクリートを打設したために強度不足となるトラブルを数年前に経験していた。そのため町は、その後の工事では職員が現場を巡回して再発防止に努めていた(日経コンストラクション)。

しかし2015年、別の業者のコンクリート橋脚案件について、降雨中にもかからわずコンクリートを打っている現場を巡回中の町職員が発見。翌日に強度検査を行ったところ強度不足が発覚したため、町は施工業者の負担でコンクリート打設のやり直しを命じたそうだ(費用1400万円)。

なお国土交通省の土木工事共通仕様書では、.コンクリートの打込みについて、降雨・降雪の場合は施工前に監督職員(発注者側の担当職員)の承諾を得なければならないとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 6時32分 (#2843761)

    >翌日に強度検査を行ったところ
    そんなわけないと思ったらやっぱり翌月だった

  • 雨季のときは毎日雨だから、雨の中でコンクリートを打っているけれど。

    • by Anonymous Coward

      …強度基準が日本と同じだといつから錯覚した?

      あちらの壁なんて中空なレンガを積み上げただけで
      地震が来れば一発で倒壊するようなモンばかりや
      だから壁は作って壊すモノという認識やで

      たがら川にコンクリの橋渡すのに難儀してるから
      日本のゼネコンが出張ってきてだな(以下略

    • by Anonymous Coward

      赤道直下では、雨が降っていなくても温度が高すぎるとコンクリートに拙いと聞いた記憶がある。
      まあダム・埠頭等の大規模コンクリート魂の話だろうが。

  • Google キャッシュ [googleusercontent.com]より

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    記事の文字数:1188字 、画像:2点 、ページ数:2 、読者のコメント: 11 件

    今日は7/8だぜ。リンク先確認しようと思ったら、有料記事だよ。せめてもうちょっと早く採用してくれない?

    --
    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
  • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 6時43分 (#2843762)

    >業者が降雨中にコンクリートを打設したために強度不足となるトラブルを数年前に経験していた。

    IT業界も建設業界を見習って、もっと低品質の製品作りに励むべきなんですね、分かります。

    • by Anonymous Coward

      いや、大半のプロマネ(現場監督)は天気予報とにらめっこしてスケジュール調整してますってば。
      安価かつ短納期な案件は年金機構の職員レベルで現場が勝手にやっちゃいますが。
      作業員レベルで勝手に仕様変更しても、収めてしまえばこっちのものって所があるからなあ。

      • Re:建築学の例え (スコア:3, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2015年07月08日 8時21分 (#2843789)

        つまり雨が続けばスケジュールは狂うし、納期も守れなくなると。

        あとは、「納期は死守せよ」という命令があれば……

        なんかこんな感じの三原則があるんだろうか。
        第一原則:利益は死守。
        第二原則:納期は死守。
        第三原則:品質は死守。ただし第一条及び第二条に反する場合はこのかぎりではない。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          死守ではなく、単に収入がなくなったり、損失が発生するだけ。
          台風が直撃したら収入がなくなる商売はいくらでもある。

          • by Anonymous Coward

            このコメントはそういうことではなくてですね…

      • by Anonymous Coward

        でもこれ安価かつ短納期な案件といえるのだろうか?結局収めることも出来なかったし…

        現場の連中はどうしてこうなったって感じでしょうなぁ……自業自得なわけですが。

    • by Anonymous Coward

      あ~あ、IT土方業も、雨の日は低品質になるからプログラム禁止ってことにならないかなぁ。

      • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 8時40分 (#2843800)

        雨の日にプログラムを禁止したら、バグフィックスの必要のないプログラムができますか?

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          ちがうんだよ。普通の品質の製品ができるだけ。
          でも雨の日に作ると、脆弱性を持ったプログラムが出来上がるんだ。

          • by Anonymous Coward

            「雨の日」というのが、「徹夜明け」や「不眠不休で」の隠語に見えてきて困る。

    • by Anonymous Coward

      > IT業界も建設業界を見習って、もっと低品質の製品作りに励むべきなんですね、分かります。

      建設業界では、作った製品に問題があって後で補修が必要になるなんてことはめったにないけどね。
      数年前にトラブルがあった、というのは、ニュースで報じられるくらい珍しいこと。

      • by Anonymous Coward

        姉歯事件ってのがあったけど?

        問題が広がって、Aホテルグループとか総理大臣とか出てきて、
        被害者が加害者でもあったり、話が難しくなってた。

        たぶん数年後の国立競技場でもパニックになるんじゃないかな。

        • by Anonymous Coward

          >> ...めったにないけどね。
          >> ...ニュースで報じられるくらい珍しいこと。
          > 姉歯事件ってのがあったけど?

          はい。ニュースで報じられましたね。

    • by Anonymous Coward

      スラド名物、自虐のタネから百花繚乱。

    • by Anonymous Coward

      比喩するとすれば
      「ソフトウェア要件が未確定の状態で単体テストや結合テストが完了したとしてシステム総合テストに進もうとしている。しかも前提条件や要対応課題無し状態で。」のイメージですかね。

      仕様が決まらない(雨で作業が出来ない)状態でもプロジェクトメンバ(作業員)に対する給与(賃金)は発生する、工期は決まっている、と言う点でプロジェクトと類似していますし。

      • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 13時02分 (#2843962)

        キモは、国交省の土木工事共通仕様書にそこまでしっかり書いてあるという部分だと思う。
        だから契約違反を簡単に問えるし、ほとんどの業者はそれをきちんと守って作業していると。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 7時28分 (#2843772)

    そもそもコンクリートは水で練ったものなんだから、小雨程度で強度は変わらないのでは?
    検査やって違いがはっきり出たってことは、大雨の日に作業したのか?
    打設した後に水が溜まって上部が変質しても、さらにその上にコンクリート流し込むときに密着性向上のため表面を少し削るから問題無いはず(それをしてなかった?)
    誰か専門家の人、解説して!

    • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 8時46分 (#2843806)

      コンクリートは、石灰(Ca(OH)2)が水和物を作って結晶が大きくなる(Ca(OH)2(H2O)n)から、砂みたいな不純物を噛んで固まる。つまり、最終的には結晶が大きければ大きいほど(nが大きければ大きいほど)「堅い」わけだから、水の量は多ければ多いほど「堅い」。

      しかし、固まりきる前だとこの話は全然別で、石灰が途中で薄い水溶液になると、砂は噛まない。つまり、石灰同士、砂同士で局所的に分離すると、いくら最終的な水和物の結晶が大きくても無駄になる。石灰の結晶自体の強度は大してなくて、狭いところで膨張して砂を押さえつけているから堅いわけであって。だから、固まる前の水の量はかなり厳密な計算に基づいている必要がある。

      # 実際のコンクリートは純粋な石灰(Ca2+)じゃなくて、
      # Si4+やAl3+が適度に配置されたやや大きめの結晶構造をとるが、
      # 水和する原理は同じ。

      親コメント
      • 後半はわかりやすい説明だと思いますが、前半部分は正確でないと思います。
        水が多いほど結晶サイズが大きくなるということの説明です。
        あなたが言っているのは、単位格子サイズが大きくなるということで、結晶サイズが大きくなるということは説明していません。
        化学量論的に必要な量以下の水分量でセメント水和物の結晶サイズが小さくなるという話は一般論的にありえますが、セメント水和物に関しては私は聞いたことがないです。
        セメントの場合色々複雑なことが考えられます。

        親コメント
    • by rhodamine (32563) on 2015年07月08日 8時19分 (#2843786)

      水で練ったコンクリートは,「乾く」わけではなく,化学反応で水和化合物ができて固まるんです.
      したがって,化学量論的比率より多い水はいつまでたっても液体のまま.強度に与える影響は言うまでもありません.
      キーワードは「水セメント比」です.だいたい65%が限界.

      #専門家ではありませんが,一般的な化学の知識からお答えしました.

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 9時51分 (#2843845)

        「水セメント比」のもう一つ重要な観点は、鉄筋の保護です。「中性化 [wikipedia.org]」というキーワードがあります。
        鉄筋コンクリートは大気中の二酸化炭素の侵入によって徐々にアルカリ性から中性になっていくわけですが、「中性化」が進むと鉄筋が腐食して強度が落ちます。
        「水セメント比」が高いコンクリートは、二酸化炭素の侵入を防ぎ「中性化」の進行を大幅に遅らせます。
        # 10%も違うと耐用年数が半分ぐらいになります。
        ただし「水セメント比」が高すぎると打てなくなりますので、適切な「水セメント比」を維持することが重要なのです。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          水セメント比は水の割合なので、高いじゃなくて低いですね。65%より60%の方が固いです。すみません。

    • 施行日がいつか推定してみた。記事 [srad.jp]によると、

      予報では天気が不安定なのは正午ごろまでで午後には雨が上がるとされていたことを挙げた。実際には、1時間雨量が5mm程度の小雨だったものの午後も降り続いた。予想以上の降雨で、シート養生による対策が遅れたという。

      とりあえず午前中から午後まで降り続いて、1時間雨量5mm程度の日を探してみたら、どうも3月9日 [jma.go.jp]らしい。午後から雨が強く降ってきて、シート養生が遅れたというから、工事はこの日かな。

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      >そもそもコンクリートは水で練ったものなんだから、小雨程度で強度は変わらないのでは?

      濃度なんか関係ねーだろ
      粘度なんか関係ねーだろ
      分量なんか関係ねーだろ

      と言ってるようにしか聞こえないが、その知識はどこから得たの?

      • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 8時45分 (#2843804)

        普段から色々水増ししてるんでしょう

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          元々シャブコンだったから雨の影響を受けてしまったというところなんでしょうか。

      • by Anonymous Coward

        雨の中コンクリを打ったり、流しやすいようにコンクリに加水するような現場で得た知識ではないかと推測する

    • by Anonymous Coward

      専門化じゃないけどわかっていることとして
      ・打設した後というか打設の最中から(小雨ではあるが)一日中ずっと雨が降っていた
      ・橋脚用で強度が必要なので、元々の水分量が少なく雨水混入の影響が大きくなった
      ・雨水混入防止のシート養生が大いに遅れた、というか午前で止んだらやらないつもりだった
      なんかの要因はある。午前で雨止めば混ざっててもオッケーなんて考え方してる時点でヤバイ。
      あとは
      ・雨水混入防止技術がそもそも低く、遅れに遅れたシート養生も十分ではなかった可能性
      ・元々十分な強度のコンクリートを打てるだけの技術がもなかった可能性
      なんかもあるかなぁ…?

      そもそも慣例でやっているからと言って、それが問題ないのかというのは別の話だし。
      小雨だろうが混入防止はやれよ。契約違反の上にどんぶり勘定希望的観測とか無茶苦茶すぎる。

    • by Anonymous Coward

      シャブコン、海砂利問題がクローズアップされたのって阪神大震災の時か。
      崩れたコンクリの中から荒ゴミが出てきたりとか
      昔はやりたい放題だったんだよな
      最近の高層マンションも結構ヤバイという噂も耳にするんだけど
      資材不足の時には横行する傾向があるんだよね
      こんな時に大規模工事競技場建設とかとか急普請の改修で原発稼働とか自殺行為意外の何かだとはとても思えないんだけど
      わざわざ大地震の被害を拡大させようとしてるようにしか見えない

  • by Anonymous Coward on 2015年07月08日 9時16分 (#2843828)

    やり直しで済ませるだけなら、バレても大した損にならないんだから
    バレなきゃラッキー程度の感覚で、またやるぞ。

    その業者じゃなく他の業者までブルっとくるような
    損害賠償+行政処分のコンボでもかましてやらんと
    カツカツの下請け業者たちは絶対にまたやる。

    それが部門名の答だよ。
    > なぜダメなことをわざわざやるのか 部門
    「個人」にメリットが十分にあるならば、ルール破りを行う個人は必ず現れる。

    • by Anonymous Coward

      > 「個人」にメリットが十分にあるならば、ルール破りを行う個人は必ず現れる。
      個人だけでなく、組織や国もですな。

    • by Anonymous Coward

      >町は施工業者の負担でコンクリート打設のやり直しを命じたそうだ(費用1400万円)。

      ...だそうだから、どのくらいの規模の業者かしらんけど、結構な負担でしょ。

      • by Anonymous Coward

        その程度の負担(実費)じゃ甘いってのが元コメの趣旨じゃないかな。

        この業者がほかで同じ事やらないとは限らんし、信頼できないからね。

        ・数年の指名停止
        ・他業者へ工事業者の振替
        ・振替によってかかった費用増加、やり直しの費用、やり直しによる工期遅れによって発生する損害の賠償

        私もここまではやっていいというかやるべきと思う。

    • by Anonymous Coward

      建築は、会社ドロンや従業員バックレが本気で日常茶飯事な業界ですから、
      そのリスクを織り込んで、ある程度の多重下請な業界になってる。

      ある程度のドロンやバックレがあっても、それでもたいてい最終的に
      ちゃんとビルが立っているから、インダストリーとして成熟した業界だとも思う

    • by Anonymous Coward

      一度やり直ししたら、せめて次から入札禁止ぐらいしてほしいな。

      無理か。
      入札業者一社もいなくなる日が遠くないもんな。

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人生unstable -- あるハッカー

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