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政府

憲法9条の解釈変更における内閣法制局の検討過程、記録なし 297

ストーリー by hylom
誰も責任を取るつもりはないということか 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

集団的自衛権の行使については、日本国憲法9条に違反するのではないかという議論がある。これについて政府は憲法9条の解釈を変更することで対応し、内閣法制局にその検討を依頼していたのだが、法制局側がその検討過程についての記録を残していないことが明らかになった(毎日新聞)。

法制局は解釈変更について、依頼された翌日に「意見無し」と回答しており、また反対意見もなかったとしているのだが、文書で記録が残っていないということで、どのような検討を行ったのかは一切不明ということになる。これについて法制局は記録を残す必要はなかったとしている。

内閣法制局は「(行政府における)法の番人」と呼ばれているとのことだが、厳格な本当に検討・審査を行ったのか、形式だけのものだったのではないか、という疑いの声も出てきそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by ogino (1668) on 2015年09月30日 1時32分 (#2891145) 日記

    日本も順調に政治的後進国の仲間入りを目指しているということでは? そのうち(すでに?)政治や国民経済(失業者とか年収とか)がうまくいかないのは外国のせいとか外国人のせいとか民主化を叫ぶ売国奴のせいとかいう人であふれることでしょう。

    たぶんマイナスモデされると思いますが、あえて書いておきます。

    • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 1時59分 (#2891157)

      法治国家って何? 立憲主義って何?

      今回の安全保障関連法案の審議において、法治国家、立憲主義に反することはありました?
      安全保障関連法案が憲法違反?
      それを判断できるのは裁判所だけ。あなたが違憲だと思うのは勝手だけど、裁判所が違憲と判断するまでは、今回成立した安全保障関連法案は違憲ではない。

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      • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 2時41分 (#2891181)

        残念ながらその意見は正しいです。重要な決定に関して最高裁は違憲立法審査権を自ら放棄しているので日本は事実上三権分立の存在しない国と言えるでしょう。その点では中国と似てますね。

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        • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 7時54分 (#2891270)

          放棄しているのではなく「国家運営」という行為に対して関わる部分に関しては
          三権分立であろうとも最高裁が判断をするものではないっていうだけでしょう

          そこは選挙でやってねっていうレベルの話で。
          人権だなんだとかが絡む物に関しては違憲判決とか出してるでしょう。

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        • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 14時57分 (#2891570)

          三権分立を金科玉条のように捉えるのはどうかと思いますよ。

          三権分立はアメリカやフランスのように、行政と立法がはっきり別れている国であればともかく、
          イギリス型の議院内閣制をとる日本では三権分立は成立すると考えにくいです。いくら立法と行政で立場を変えるといっても内閣総理大臣=議会第一党の党首なのが「憲政の常道」ですからね。イギリスではつい最近まで立法が圧倒的上位で、司法権も行政権も立法の下位に属していました。
          #2004年にイギリスも「最高裁」がつくられ、一応、司法は立法から独立しましたが、やはり従属的です。
          #イギリスの内閣は閣僚全員が下院議員であることが求められ、日本のような「民間人登用」すらできません。

          日本国憲法をつくった際にアメリカの法律家が議院内閣制についての理解が不十分で、アメリカ型のものをやや強引に接ぎ木してしまったことが日本国憲法をごちゃごちゃにしていると思います。
          また、アメリカの連邦最高裁も「違憲立法審査権の行使は謙抑的に行う」(ブランダイス・ルール)ことが一般的で憲法判断は回避される傾向にあります。
          また、アメリカ国外からはわかりにくいですが(外政については大統領の強面が目立つ)、こと内政に関していうと大統領の権力は非力で、議会にペコペコ頭を下げてお願いするのが現状です。大統領は議会に法案を提出する権利がありませんから、議会有力議員や党役職者にお願いするしかありません。
          連邦最高裁判事の任命も大統領が人事案を議会に提示し、議会の承認を得なければなりません。
          判事就任後の判断の自由や身分保障はなされているものの、どのような思想信条をもっている(有り体にいえば自分の政策に賛成してくれる)判事の人事案を提示するかという権利を大統領はもっています。そして承認する権利を議会は有しています。

          具体例としては、フランクリン・ルーズベルト大統領時代のニューディール政策に関する法律案は当初、共和党系の判事に違憲判決を出されることが多かったのです。ルーズベルト大統領は判事交代時に、ニューディール政策に賛成する判事を選び続けて、当初違憲とされた法律が一転、合憲とされるようにしていきました。

          そういった意味で、アメリカでも三権分立のなかで立法が優越しているのが現状です。

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        • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 3時05分 (#2891192)

          自衛隊が合憲かどうかの憲法判断を避けても、最高裁判所裁判官国民審査で罷免された例がないことから考えると、空気を読む最高裁判所はある意味、国民の多数に支持されているといえなくもない。

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      • えっと、裁判所が事後的に違憲にすると思っているようですが、それは違います。
        違憲というのは憲法に反していることであり、裁判所の判断の有無は無関係です。裁判所が違憲だという判断を示すのは、すでに違憲だからこそそのような判断を示しているのであって、合憲なものを事後的に違憲にしているわけではありません。政府も国会も常に自らの行動や関連する法律が合憲かどうか判断をして行動します。判断を誤れば当然非難されます。もちろん、判断は人によって異なり得ますが、ひとたび最高裁が判断を示せばそれが最終的なものとなります。

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      • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 4時50分 (#2891216)

        先日(2015年9月25日深夜)放送された「朝まで生テレビ!」でのケント・ギルバート氏の発言が一部で話題になってましたね。

        1. 「集団的自衛権、個人的自衛権、これは両方とも国際法で認められているものであって、日本にもあるんですよ。」と、自衛権がすべての人間に認められた権利であることを提示
        2. 「そして(日本の)憲法前文には『憲法は国民を守るためにある』と(明記されている)。」
        3. 「憲法第9条は『しかし、武力は使わない』と言っている。」
        4. 「けれども、前文と国際法から考えれば、憲法第9条自体が、憲法違反だと思っている。」

        氏は、憲法第9条を「GHQの制裁措置」と続けて発言したので、自分は同意しつつ「外国人に言ってもらわないとダメなこの現状こそ是正しないと、どんどん現実から乖離するのではないか」と不安に思ったのもです。

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        • そもそも戦争放棄は日本人側から提案されたものですが。

          9条は紛争の解決手段として戦争放棄しているだけで、
          国民を守ることを放棄しているわけでない。
          それ以外のやり方もあるだろうと言ってます。
          権利には行使しない自由もあるわけです。

          そういった個別論を無視してアメリカ人がアメリカの常識で
          憲法を論じれば、合衆国憲法サイコーとなりますね。

          9条に疑問を呈するのは良いですが、ケント氏の理論は入り口から外してます。

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        • 9条が国際法違反になる事はありません。
          権利から権利を行使する義務は生まれないからです。他者の権利行使を邪魔しない義務が発生するだけです。

          国際法が集団的自衛権を国家に認めている、という場合に各国に要請されるのは「他国の集団的自衛を邪魔するな」という事です。
          集団的自衛権の行使が義務付けられる事はありません。
          日本が憲法で集団的自衛権を放棄するのは自由であり、放棄した後でも潜在的に国際法上の集団的自衛権を持っている事には変りありません。

          そもそも氏の発言は、国家と個人の混同があり議論に耐えません。テレビでのちょっとしたリップサービスを真に受けるのも気の毒ですが。

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    • 立憲主義はいいけど、それなら元の憲法を国民主体で作成させてほしい。

      国民不在の環境で作られた憲法を元に、立憲主義とか言われても、国民おいてけぼりな感じしかない。

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    • ~のせいとかいう人であふれることでしょう

      そういう人が多数で、そのような国家になるのなら、民主主義は機能しているのだから問題ないでしょう。
      問題があるとすれば、自分の意見や考えが通らないと、この国は政治後身国になるなどと唱え、
      実力で自己の考えを押し付けるような人があふれること。

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      • 民主主義は機能しているのだから問題ないでしょう。

        さすがにそんな「健康のためなら死んでも構わない」的な意見は極端すぎますよね。
        民主主義は、手段であって目的ではない。

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  • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 2時52分 (#2891188)

    国会や内閣にRedmine [redmine.jp]のような課題追跡システムが導入されれば、様々な問題が一挙に解決すると思います。誰か利点や欠点を深く研究している学者は居ませんかね?

  • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 1時45分 (#2891151)

    このあいだの国会中継も都合の悪いところになるとNHKの中継がなかったし
    まあネットで中継されてたから興味のある人は見てただろうけど
    審議内容も政府側の説明が二転三転し最後はまともに答えないとかありえんだろ
    見てればまともな審議には全く見えなかったのに
    世間的には審議したことになってるとか
    委員会採決の中継ではNHKに台本が回ってなかったのか
    「何が起きてるんでしょうか?」
    「採決された可能性が高いですね」
    といってる最中に可決の速報が入ってたし
    委員長の周り固めてたのが委員じゃない与党議員だったとか
    この辺の資料は歴史的に価値があるだろうからきちんと保存して欲しいですね
    ほとんどなんにも書いてない議事録とかも

    • Re:酷いな (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2015年09月30日 3時08分 (#2891196)

      参院特別委員会の強行採決の裏側は、当時ネット上でも話題になりましたが、朝日がかなり詳しく探ってます [asahi.com]ね。

      委員長の周り固めてたのが委員じゃない与党議員だったとか

      委員会の議事進行に、委員会所属でない議員が関わったのがその後ほとんど問題視されなかったとか、本会議以前のレベルで議会制度が成立していないんですよ。

      あの後、本会議の福山議員の演説のあの迫力は、参院特別委員会で自分が一番最初に真っ正面から経験したからこそなんだろうなと思いました。与野党問わず内容も調子も近年まれに見るもので、議会史に残る演説になるんだろうなと思っています。

      自民党議員で法案に抵抗したのが村上誠一郎だけとか、学者出身でリベラル派、ハト派とされていた猪口邦子が賛成したとか、自民党史としてみても特異で象徴的な出来事です。

      朝日のあの記事は後半が会員限定になってるけど、この記事だけは誰でも簡単に読めるよう全文公開するべき。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2015年09月30日 2時23分 (#2891169)

    こんなのスラドじゃない
    本当にやめて

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