GPSでの測距、距離を長めに表示してしまう傾向がある? 28
コンシューマレベル 部門より
ザルツブルク大学やデルフト工科大学らの研究者によると、GPSデバイスでは移動距離を過大表示することがあるようだ(I PROGRAMMER、Taylor Franci Omline、Slashdot)。
GPSで取得した複数の位置情報からその移動距離を推定する場合、誤差が発生するのは避けられない。単純に測定した点を直線で結んだものと、実際の移動経路は異なるからだ。しかし、一般的なGPSを付けたユーザーが実際に歩いた距離とGPSで測定された距離を比較したところ、実際に1メートルの距離を歩いた場合に測定された距離は平均1.2メートルで、5メートルの距離を歩いた場合は平均で5.6mという計測結果が出たという。
このように計測結果がバラつく理由はアルゴリズム上の問題ではなく統計の取り方にあるようで、得られた誤差とその頻度を示すグラフは、0よりも少し大きい位置を中心とした正規分布となっている。これは、GPSデバイスが移動距離をやや多めに推測しているためだと思われるという。