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アメリカ合衆国

米国の大学ではどのようなテキストが使われているのか 49

ストーリー by hylom
定番 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

さまざまな大学のシラバス情報を集める「Open Syllabus Project」が、授業で使われるテキスト(課題図書)などの情報を検索できる「Open Syllabus Explorer」を公開した(LifeHacker)。これを使って、大学で多く使われているテキストを集計した結果がWashington Postなどで紹介されている(クーリエ・ジャポン)。

Washington Postでは全米の大学およびアイビー・リーグ(名門私立大学8校)を対象に集計した結果を紹介しており、アイビー・リーグのトップ10は下記のようになっている。

  1. 国家(プラトン)
  2. 文明の衝突(サミュエル・P・ハンチントン)
  3. 英語文章ルールブック(ウィリアム・ストランク・Jr.ほか)
  4. リヴァイアサン(トマス・ホッブズ)
  5. 君主論(ニッコロ・マキアヴェリ)
  6. アメリカの民主政治(DE・アレクシス・トクヴィル)
  7. 正義論(ジョン・ロールズ)
  8. バーミンガム刑務所からの手紙(マーティン・ルーサー・キング・Jr.)
  9. 自由論(ジョン・スチュアート・ミル)
  10. つきあい方の科学(ロバート・アクセルロッド)

また、全米の大学を対象にしたトップ10は下記のようになっている。

  1. 英語文章ルールブック(ウィリアム・ストランク・Jr.ほか)
  2. 国家(プラトン)
  3. Biology(Neil Campbell)
  4. 共産党宣言(カール・マルクス)
  5. Ethics(アリストテレス)
  6. 君主論(ニッコロ・マキアヴェリ)
  7. リヴァイアサン(トマス・ホッブズ)
  8. オイディプス(ソポクレス)
  9. フランケンシュタイン(メアリー・シェリー)
  10. A Manual for Writers of Term Papers, Theses, and Dissertations(Kate L. Turabian)
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 23時30分 (#2981391)

    あげられてる本の大半が日本語で読める
    これは凄く大きいことだ
    先人の努力の結果だ
    しかし残念なことに
    現代のエリート層と話していると
    知識としては知ってるんだけど
    内容を全く理解してないことが多い
    受験で覚えたけど読んだことがないんだろうな
    これは致命的だ
    知っていても理解していなければ役に立たない
    中韓の企業と競争や交渉をするときでも
    向こうの担当者は米名門大学を優秀な成績で卒業している場合も多い
    日本企業の不調はそういう構造的な問題もあるのではないか?
    景気が良いの悪いのといろんな数字を出す人がいるが
    どちらかと言えば「停滞」とよんだほうが正確だと思う

    • by Anonymous Coward

      要は岩波の青帯を全部揃えりゃ十分ってラインナップだもんね、これ。
      翻訳して出版して流通させてる先人に感謝。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 17時18分 (#2981149)

    アメリカでは結構古い本が課題に出されてますね。日本だとどんな感じなんでしょう。

    江戸時代の石門心学 [ehle.ac.jp] (商人道徳)とか、和俗童子訓 [nakamura-u.ac.jp] (教育論)とかは、
    時代にそぐわない部分があるにせよ現代に通用する部分が多いので、読まれていてほしいなぁ。
    あと自由とは何かを説いた福澤諭吉の学問のすすめ [wikisource.org]も。

    • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 18時45分 (#2981206)

      「はじめてのC」

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        K&Rじゃないの?

        • by Anonymous Coward

          さすがにネタでも K&R で C を勉強して欲しくはない。
          今時、使い物になら無いと思う。

      • by Anonymous Coward

        いまどきポインタがどうとかナンセンス
        (知っておいて損はないけどね**)

    • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 18時00分 (#2981176)

      経済思想では、国際労働局次長フェルナン・モーレット著の日本の産業的発展の社会的形相 [ilo.org] (1935年、機械化合理化万歳な本)や、デミング哲学 (品質管理手法)の書が読まれていてほしい。

      親コメント
    • たぶん慶應では、福澤先生の「学問のすすめ」は必読なのでしょうね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      アメリカのそれに並べようとするなら、江戸時代の本なんかじゃなくそれこそ四書五経その他の漢籍が読まれないと……となりそうなもんだけど、国文学科でもないと読みませんよね。

      • by Anonymous Coward

        そこらは今じゃ余り役立たないような…。

        「學問とは唯むつかしき字を知り解し難き古文を讀み和歌を樂み詩を作るなど世上に實のなき文學をいふにあらず
        これ等の文學も自から人の心を悦ばしめ隨分調法なるものなれども古来世間の儒者和學者などの申すやうさまであがめ貴むべきものにあらず
        古来漢學者に世帶持の上手なる者も少く和歌をよくして商賣に巧者なる町人も稀なり
        これがため心ある町人百姓は其子の學問に出精するを見てやがて身代を持崩すならんとて親心に心配する者あり無理ならぬことなり」

        福澤諭吉『学問のすすめ』より

        • by Anonymous Coward

          そりゃ諭吉から見れば、論語なんぞ時代遅れの武家社会用の朱子学イデオロギーなわけで、(明治の)社会には無用無益と見えても致し方ないか。
          でもそれは江戸を否定した明治という時代背景も影響してるわけで、今現在の我々にとっての価値はまた別の話ということでね。まあギリシャ哲学の体系性に比べるとさすがにちょっとね、という気はしますが。
          あとお札繋がりで言えば新渡戸くんの「武士道」とか読むと日本人の倫理観は明治以降も実は大して変化せず、むしろ武家社会が会社社会へスライドしただけのようにも思えるのです(今でも不祥事が起きるたびに誰かが切腹させられてるでしょう?)。そのことの良しあしは別として。

        • by Anonymous Coward

          実学じゃない学問やるな、大学は企業に貢献する人材作れっていう勢力の源流はここにあったのか……

          • by Anonymous Coward

            実学優先の源流は正にここです。純粋な科学的精神が欠けてる嫌いはありますが、時代が時代なのでそれは仕方ないでしょう。

            # 戦前の「科学(的)精神の涵養」は西洋の科学者の偉人伝で行っていたと記憶。

          • by Anonymous Coward

            やるなとは書いてない。
            なぜそう極端に走るのか……

            • 「やがて身代を持崩すならんとて親心に心配する者あり無理ならぬことなり」とあるのを「やるな」と解釈するのは無理ならぬことと思われるけど。

              親コメント
              • by Anonymous Coward

                儲からないから親が心配する→やるななの?
                儲かる方法を結びつけるとか他に儲ける手段を持つとかあるじゃない。

              • by Anonymous Coward

                単に事実を述べただけかと。その部分の元ネタは多分これ。

                「親父尤もと点頭(うなず)き子息を呼び付け、汝学問立をして、商売の道を脇にするのは大きなる誤り、
                其上儒道を学ぶ者が、夕べも茶屋へ行きて夜半八つに帰り、己れが酒機嫌に任せ、湯の水のと寝て居る家来共を起し、たわけを尽すが儒者の教へか、論語読みの論語知らずめ、
                重ねて書物を止にして、帳合を大事に掛けよと、額に皺を寄せて叱からるゝ詞の下から、子息は又物知顔を止めず、
                父為子隠子為父隠直在其中といふは孔子の語なり、

    • by Anonymous Coward

      「理科系の作文技術」

      知ったのは卒論時だったが

  • by numa (4467) on 2016年03月15日 17時23分 (#2981152) ホームページ 日記

    古典的なタイトルが並んでいますね。比較的新しいのは「文明の衝突」くらい? といってもこれも20年物か。

    • 「英語文章ルールブック(The Elements of Style)」と「A Manual for Writers of Term Papers, Theses, and Dissertations」は文章作成の参考書なんでしょうか。だとすると、The Elements of Styleなんて古いのを使っていいのかな。小説でも書くならともかく。関係ないけど「プログラム書法(The Elements of Programming Style)」にはお世話になりました。これも古典になりましたね。
    • Neil Campbellの「Biology」は生物学の本だと思うのですが、専門でない人にも読ませているのでしょうか?
    • アリストテレスの「Ethics」って、「ニコマコス倫理学」のこと?
    • 「アメリカの民主政治」の著者はDE・アレクシス・トクヴィルぢゃなくてアレクシス・ド・トクヴィル。相変わらずhylomさんですねえ。
    • Re:古典的 (スコア:4, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2016年03月15日 18時30分 (#2981195)

      > 英語文章ルールブック(ウィリアム・ストランク・Jr.ほか)
      > 文章作成の参考書なんでしょうか。だとすると、The Elements of Styleなんて古いのを使っていいのかな。

      この本 [amazon.co.jp]ではないけれど、類似のこちらの本 [amazon.co.jp]を rhetoric という講義で買わされ使ってました。今でもちょくちょく参照してます。

      米国ではどこの大学も最初の頃にこの修辞学という講義で、まっとうな文章の書き方を学ぶようで、それは留学生とて例外ではありません。文法すら危うい外国人に母国語話者ですら悩むようなことを学ばせてどうするんだろうと最初は思いましたが、なんのことはない、段落の分け方とか、カンマの振り方(米国流は "....", ではなく "....," とする)とか、段落ごとにテーマを設けろとか、論文引用の仕方とか、そんなことでした。

      帰国して学部教育に携わりましたが、日本では該当講座はあまり活発ではないですね。小学校から英語教育をやるのも良いですが、日本語での表現力、正しい日本語文の作成力も鍛えないと駄目なのではないでしょうか。

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      • by Anonymous Coward

        大学の英語の授業で、先生(カリフォルニア出身だったかな?)が「俺の国の連中で仮定法を理解しているのは少ないし、店で買物するのに簡単な算数さえもできやしない」的なことを言って嘆いていました。実際に授業で指定された教科書もどんなに難しい内容なのかと最初は思いましたが、中身がすべて英文であるというだけで、やっぱりmargin, double spaceであるとかparagraphなど、同様のことを日本語に当てはめたら小学生で学ぶような内容ばかりでちょっと肩透かしを食らいましたね。

        • by numa (4467) on 2016年03月16日 10時36分 (#2981604) ホームページ 日記

          Marginとかdouble spacingとか、原稿用紙の使い方レベルですね。高校でタイプ原稿の書き方を教えていないなら、それは必要でしょう。日本だと、「理科系の作文技術 [amazon.co.jp]」と「理科系のための英文作法 [amazon.co.jp]」で済みそうな内容です。もっとも、この程度のことですら日本の学校では教えてくれない。

          日本語特有の文章作成技術なら、「日本語の作文技術 [amazon.co.jp]」か。本多勝一を推奨するのは嫌だけれど、これはいい。「中学生からの作文技術 [amazon.co.jp]」というのもあります。

          本当は、論理的な文章作成技術など、中学で習っていてもいいくらいのものですが、国語教師が文学部崩ればかりで、まともな技術を教えようとしない。文学か長文読解か、どちらにしても書き方を教えない。読書感想文だけは書かせるけれど、あんなのは使えない。(学習指導要領にないからって? それを作っているのが国語教師ならば同じこと。)

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          • by Anonymous Coward

            私はガキの頃に“。」”で鉤括弧(括弧でも同じ)を閉じると学校で習ったが、今のライトノベルでは“」”となって、“。”は無しになっている。
            但し“!」”や“?」”と、感嘆符や疑問符は残る。

            • by numa (4467) on 2016年03月16日 17時01分 (#2981849) ホームページ 日記

              昔から小説では、鉤括弧を閉じるときの句点“。”は省略されます。そのほか、外国人の名前を書くときには「バラク゠オバマ」のようにダブルハイフン“゠”を使え、と教科書には書いてあるのに、実際は「バラク・オバマ」のように中点が使われていたりします。教科書と現実世界が違うという困った世界です。

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              • by Anonymous Coward

                たしかに、「ガルシア゠マルケス」のようにスペイン系の複合姓を表す場合くらいしか見ませんね。

    • by Anonymous Coward

      > 関係ないけど「プログラム書法(The Elements of Programming Style)」にはお世話になりました。

      実は関係あります。
      序文にあったと思うのですが、BWK&PJPの題名は「The Elements of Style」(Strunk, White)の題名をもじって付けられたのです。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 20時11分 (#2981262)

    昔、SJISのテキストファイルをEメールで送信したら
    受け取り側のアメリカ人が なんなんだ!この文字化けは!!と
    日本語で返してきたのを思い出した

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 17時25分 (#2981155)

    が異彩を放っていると思うんだ。

    これをエンタメ系と受け取るのではなく、科学と倫理の関係の題材として選んでいるのかなーと
    思うが、
    現代の社会なら、小説でなくても実例でもっと良いのがあると思う。

    それとも、
    一冊の本でないといけないのかな。

    • by Anonymous Coward on 2016年03月16日 11時14分 (#2981630)

      フランケンシュタインを題材に、小説の技法と批評理論を教える本があります。

      廣野由美子 批評理論入門『フランケンシュタイン解剖講義』

      http://www.amazon.co.jp/%E6%89%B9%E8%A9%95%E7%90%86%E8%AB%96%E5%85%A5%... [amazon.co.jp]

      なぜフランケンシュタインを題材にしたのかというと、誰でも知っているタイトルであること、様々な小説技法が駆使されていて解説しやすいこと、ここ数十年くらいに批評が増えたことから論文を採取しやすいことがあげられています。同じ理由で文学部の入門講義に使われているんじゃないでしょうか。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      内容以前に、ゴシック小説の代表として、とか、
      ロマン主義の代表作として、とか
      世界初のSFとして、とか、近代文学史的にかなり扱いやすい位置にあるのです。
      あと映像化が頻繁にされているのでメディア論にも使える。

      日本文学における漱石鴎外あたりの位置、と言うと言い過ぎかもしれませんが、実際研究者も多いはずです
      米国における英文学の位置がいまいちわかりませんが。
  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 18時30分 (#2981196)

    「文明の衝突」を選ぶなんて質が低い. 文明論を選ぶならトインビーの「歴史の研究」だろ. 大学教材に最適のグラフィック版(図説・歴史の研究)もある.

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 18時40分 (#2981204)

    経済分野なら国富論がダントツのトップでチョイしたにケインズの貨幣~国富論はランク外だと思っていた。
    フランケンシュタインは文学部かな?

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 19時57分 (#2981251)

    政治経済に偏ってるのは、
    他の教科は多種多様な教科書なんだろうか。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月15日 21時06分 (#2981301)

    ―では、米国の大学のすごいところはどんなところですか?

    全学生の平均レベルが圧倒的に高い点でしょう。米国エリート教育のすごさは、学生を大量のインプット・アウトプット環境において、徹底的に全学生の底上げをするところです。彼らの読書量はすさまじく、ひとつの授業につき課題図書が1冊と計算するなら、卒業までに480冊の専門書を読むことになります。

    課題はグループワークが多く、リーダーシップをとって会議の時間を短くしながら、メンバーのよさを引き出すことが求められます。これらのタスクをこなしながら、みな体調管理のためにジムに通ったりします。丸の内のサラリーマンより忙しいんじゃないでしょうか。一分も無駄にしないという時間感度は、日米の学生で雲泥の差があります。
    http://wpb.shueisha.co.jp/2011/08/30/6659/ [shueisha.co.jp]

    • by Anonymous Coward

      そのわりにはアイビーでもアホが多いんだよな、トランプ支持とか

    • by Anonymous Coward

      > 成績が悪いと情け容赦なく退学になるというのはウソだったり
      復学がかなり自由なので、1年終わるまでに半数近く自主的に出て行った。
      学業について行けないということもあるし、学費が日本と違い親がかりではないので稼ぐためとかといった理由で。

      > 課題はグループワークが多く、リーダーシップをとって会議の時間を短くしながら
      これは大学院の例ですね。学部だとそこまで多くない印象。その代わり、ミニクイズが講義開始後にほぼ毎回あって、
      毎回復習をしておかないとその科目の成績が半分くらい削られてしまう。そのため、スキマ時間を使って教科書を読み込

      • by Anonymous Coward

        そこに載ってないこととして、やたらと教科書がバカでかくて重いってこともある。
        百科事典並みの大きさ・重さのものが教科書指定されることが多くて、それを4、5冊と背負わないといけないので、
        ガタイが小さい日本人には辛いよ。

        私がアメリカの大学に在籍していた20年前はその通りだったけど、今は電子書籍が増えているんじゃないの?
        特に講師が作った資料をテキストにしているようなコースでは、昔はコピー紙を綴じた本を買わされていたけど、今はPDFを配布すれば済みますよね。

        # 期末試験の後、教科書を古本屋まで運んでいって売っぱらうとなんかさっぱりした気分になったことを思い出した。

    • by Anonymous Coward

      理系だとメインの教科書として分厚いのが1冊あって、それに加えて参考文献を週に1〜2冊読めば済みますけど、英語の授業の場合、上のクラスになると、a book a dayと言って週7日間毎日最低1冊は結構な長さの小説やら短編集やらを読んで、次の授業でまとめてディスカッション、みたいな感じなので、読書量はもっと多くなります。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月16日 0時47分 (#2981425)

    全米のほうのランキング眺めていたらOedipusとOedipus the KingとOedipus Rexの題名で別々にランクインしてる(作者は全部同じソフォクレスになってる)。
    3つを足すと堂々の1位に踊り出るなんだけど。まあ1位になっても不思議ではないけど。
    外国語のテキストなのかなあ。

    • by Anonymous Coward

      原語のギリシャ語ならOedipus Tyrannosになりますからどれも英語版でしょう。

  • by Anonymous Coward on 2016年03月16日 16時18分 (#2981827)

    バーニー・サンダース大統領候補が、泡沫候補で済まない所以か。

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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