PET樹脂を分解する細菌が発見される 65
実用化までは長そうだが 部門より
京都工芸繊維大学などの研究者らが、PET(ポリエチレンテレフタレート)を分解する細菌を発見した(京都新聞、Science誌掲載論文)。
この細菌は堺市で採取された試料から得られたとのことで、「イデオネラ・サカイエンシス201-F6」と名付けられている。分解できるのは結晶化の度合いが弱いPETフィルムが対象とのこと。
将来家庭の庭でPETボトルを分解できるようになる日は来るのだろうか。
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京都工芸繊維大学などの研究者らが、PET(ポリエチレンテレフタレート)を分解する細菌を発見した(京都新聞、Science誌掲載論文)。
この細菌は堺市で採取された試料から得られたとのことで、「イデオネラ・サカイエンシス201-F6」と名付けられている。分解できるのは結晶化の度合いが弱いPETフィルムが対象とのこと。
将来家庭の庭でPETボトルを分解できるようになる日は来るのだろうか。
レーダーから見えにくくなる効果を持つ柔軟性のある物質「メタスキン」を米アイオワ州立大学の研究者らが開発したそうだ(ITmedia、Scientific Reports掲載論文)。
この物質は、シリコンシート内にリング上の空間を作り、そこに液体金属を封入した構造となっている。このリングがインダクタやコンデンサとして働き、特定の周波数の電磁波を吸収するという。テスト結果では8GHzから10GHzのレーダー波を75%程度抑えることができたという。
2013年に小笠原諸島で噴火が発生し、これによって新島が生まれ西之島と合体したが、小笠原海運が4月19日と5月27日の2回、この西之島中心部から約2kmの付近でこの島を見ることができる「西之島クルーズ」を実施する(小川佐原海運の告知ページ)。
天候により中止もあるそうだが、その場合には料金払い戻しをするとのこと。なお、このクルーズは出航時間がいつもと少し異なるため、通常なら夜間航行で見ることができない鳥島や孀婦岩も見ることができるという。
実在の児童を撮影した80年代の写真集を元にCGを描いて販売した男性が児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造など)の疑いで逮捕された事件で、東京地裁がCG34点のうち3点を児童ポルノであるとし、有罪判決(懲役1年執行猶予3年、罰金30万円)を言い渡した(朝日新聞)。
判決では「一般人が見て、顔や胸、性器など重要部分で実在の児童を忠実に描写したと認識できれば、児童ポルノとして処罰対象になる」との判断が下され、この基準で34点のうち3点を児童ポルノ、31点をそうでないと判断したとのこと。
そうでない31点がどのようなものであるか、今後のためにぜひ公表してほしいものである。
Googleの囲碁ソフトウェア「AlphaGo」がトッププロ棋士に勝利したことが話題になっているが、このAlphaGoが使用したとされているのと同程度のリソースをGoogle Cloud Platform(GCP)で利用しようとすると、正規料金では年間で約30億円になるという試算があるようだ。
AlphaGoでGCPが使われていることは公式ブログでも言及されている。また、論文によると使われたCPUは1202基だという(google囲碁がプロとfacebookに勝ったってよ — hidsgo’s diary)。GCPで「n1-highmem-32」インスタンスを1202 CPU分利用すると仮定すると、公式見積もりツールでは年間約2587万ドル(約29億円)という料金が提示されるとのこと。
開発期間中、常時これだけのリソースを使うわけではないが、AlphaGoではこれに加えてGPUも利用しているので、実際いくらくらいになるかは分からない。とはいえ、Google的には自社のサーバーを使っているということで実際にこのような金額を支払っているわけではないだろう。
Microsoftは3月14日、Xboxでクロスネットワーク プレイをサポートすると発表した(Xbox Wire、AUTOMATON、CNET Japan、TechCrunch Japan)。
これに合わせ、Psyonixのゲーム「Rocket League」がクロスプラットフォームプレイをサポートすることを表明している(Rocket Leagueオフィシャルサイトのニュース)。ただし、Xbox OneとPCとのクロスプラットフォームプレイについては今春に対応するとされているものの、それ以外のクロスプラットフォームプレイについては実際に実現できるかどうかはまだ未定のようだ。
Microsoftのクリス・チャルラ氏は自身のTwitterで、「あらゆるゲームに実装が可能だ」と認めている。また、引き続きXbox Live内のみで対戦できるオプションもサポートされるという。ただし、AUTOMATONの記事では「PS4とのクロスプラットフォームプレイに本当に対応するかは、ソニーが応じるかによる」と指摘されている。
なお、クロスプラットフォームプレイは、国内ではオンラインゲームやソーシャルゲームなどでいくつか実例がある。セガのファンタシースターオンライン2 (PSO2)はPCとPS Vitaが現在サポートされており、PS4版も現在開発中だ。また、カプコンのモンスターハンター フロンティアG(MHF-G)は当初はプラットフォームごとにサーバーが異なっていたが、現在ではXbox One版を除くPC、PS3、PS Vita版はサーバー統合が行われている。同じくカプコンの「ストリートファイターV」も、リリース直後からPC版とPS4版でのクロスプラットフォーム対戦が可能になっている。
私見だが、少なくともFPSなどPCとコンソールで大きく環境が異なるジャンルでは、PS4とXbox Oneとのクロスプラットフォームプレイはできるだろうが、PS4/Xbox OneとPCとのクロスプラットフォームプレイは依然として難しいだろう。そのような試みはTPSだが「ロストプラネット コロニーズ」という失敗した前例がある。
他人のビックカメラのアカウント情報を不正に入手し、ポイントを勝手に使用したとして不正アクセス禁止法違反の容疑で中国人男性が逮捕された。男性は「チャットを通じて、日雇いの仕事として紹介を受けた」と述べているという(NHK)。
先月末に不正にポイントが使用される事件が数十件発生、被害額は約100万円とのこと。逮捕された容疑者は5人分のIDとパスワードをスマートフォンに保管していたとのこと。供述が事実であれば、ID/パスワードを不正に入手した犯人とそのポイントを実際に使用する犯人は別に存在することになり、今後も同様の事件が発生する可能性がある。
iPhoneロック解除問題が人気のメッセージングアプリ「WhatsApp」にも飛び火したらしい。米司法省は犯罪捜査のために連邦判事から盗聴許可をとってWhatsApp上の会話にアクセスしようとしたが、暗号化技術が障害になって捜査が進められない状況になっているという(日経ITpro、New York Times、Slashdot)。
WhatsAppは昨年、Open Whisper Systemsによって開発された暗号化技術を実装しており、暗号化されたユーザーの会話は同社でも見ることはできない。米司法省がこの先どのような措置を講じるかはまだ決まっていないが、Appleと同様に法廷闘争に発展する可能性もあるとのこと。
末尾に「w」を連続して入力する表現は「wwwwwww」のように打ち込むと草のように見えることから「草を生やす」と言われ、ネット用語の一つとして完全に定着している。そんなネット上のいち記号を、現実のものへと転化させるアイデアがこの「Warota Planter」だ(GIGAZINE)。
誰かがTwitterで「w」を含んだツイートを投稿すると、その数が信号としてWarota Planterに送られ、草上ロボットであるWarota Planterが実際に地球上に草を生やしていくとという仕組み。ちなみに「草培養ユニット」の根元にはマカロニが採用され、自然に還る仕組みになっているとのこと。
以前「福島の子供の甲状腺がん、全国平均の数十倍?」という話があったが、Scienceがこの問題について「Mystery cancers are cropping up in children in aftermath of Fukushima」という記事で取り上げている。それによると、福島県での「甲状腺がんの増加」は放射線が原因ではないという論文が発表されているという(BusinessNewsline)。また、Science-Based Medicineでも「There is almost certainly no “thyroid cancer epidemic” in Fukushima」(福島で「甲状腺がんの異常発生」はほぼ確実に発生していない)としていくつかの論文を紹介している。
Scienceの記事によると、韓国では1999年以降に甲状腺癌の大規模検査が行われるようになった結果、2011年には1993年に比べて甲状腺癌の発生率は15倍になったという。しかし甲状腺癌による死亡者数は目立った変化がないということで、甲状腺癌の発生率が上がったのは単に検査数が増えたためという可能性を指摘している。また、Sience-Based Medicindeでは調査方法に問題がある点が指摘されている。
タレコミ子としては福島の子供の間では甲状腺癌の発生率が他より高いと言われても、そもそも何と何を比べて高いと言ってるのか分からないという素朴な疑問がある。福島以外では自覚症状がある人のみを対象、福島では全員を対象に検査が行われており、前提条件が違うものを比べてどうしようというのだろうか。条件を揃えるなら福島以外でも全員強制検査を実施するか、福島では検査前になんらかの自覚症状があるか尋ねる、のどちらかをすべきと思う。自覚症状有無と甲状腺癌発見有無を組み合わせるだけでも福島以外の条件に近づけられると思うのだが。
大手携帯電話キャリアでは、いわゆる「2年縛り」を課すプランが主流となっている。その場合、2年ごとの契約更新月以外で解約を行うと別途解約料が必要となるが、ソフトバンクが25か月以降であればいつ解約しても契約解除料がかからない新プランを発表した(ケータイWatch)。
この新プランの「通話し放題プラン」は月額3,000円、「通話し放題プラン(ケータイ)」は月額2,500円、「通話し放題ライトプラン」は月額2,000円で、それぞれ従来プランより300円高くなっている。契約解除料は9,500円なので、32か月未満(かつ契約更新月以外)で解約すればお得、ということになる。
なお、2年契約の更新月を従来の1か月から2か月に延長することも発表された。
開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー