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ロボット

独シーメンス、集団行動が可能な蜘蛛型ロボットを開発 19

ストーリー by hylom
蜘蛛というか8本足というか 部門より
taraiok曰く、

独シーメンスが蜘蛛型ロボット「SiSpis」を開発した(The Daily DotFastcompanySlashdot)。

このロボットはさまざまな仕事をこなせる汎用型ロボットで、工場の自動化などを目的としているという。XboxのKinectに似た3D深度感知カメラと赤外線レーザースキャナを搭載した頭部が用意されており、軍隊のように集団で行動し連携を取ることができるのが特徴。

各ロボットは無線LANやとBluetoothを使って相互に通信し、複数のロボットに対して全体の仕事の割り当てを変更することができる。たとえば特定のロボットがバッテリー切れで動かなくなったとしても、その代わりを別のロボットが自動的に代行できるという。また、地形の分析も可能で、位置把握のための専用のマーカーなども不要だそうだ。

試作品は電子レンジサイズの大きさだが、スケーラブルな設計になっており大型化も可能。シーメンスは自動車工場などの大規模な産業プロジェクトにも対応したモデルを製作する計画があるとしている。

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  • クモが苦手な人にはこういうのはどういう風に映るのだろうか?

    自分も苦手な生物いるけれど、それに似せたものが世界に充満しはじめたら、
    機械文明と戦う側にまわるかもしれない(←まだそれ文明ちゃう)

    • by Anonymous Coward
      はい、蜘蛛恐怖症です。
      リンク先の画像を見る限り、蜘蛛っぽさは薄いので今のところ嫌悪感はない感じ。
      ただ、軍隊だったら蟻にすればいいのになあとは思いました。
  • コイツの夢が広がるところは「集団行動ができる」という部分。単独行動ロボットを集団で運用すると、例えば「高電圧に触れて故障したヤツ」が出たときに「邪魔だからどかそう」と判断するロボットが寄ってきて、感電して壊れる。それでどんどん「邪魔だからどかそうアッー!」つって全滅する危険性は別のコメントにある通り。
    ただ、集団行動できるということは、自分だけで判断するのではなく、他者の状況を踏まえて判断することになるので、こういう全滅を防ぐことができる。壊れた原因と位置のログで判断すればよくて、これは単独行動ロボットで実現済みの能力ね。

    全滅対策だけじゃなく、工場の自動化をするには集団行動が必要。単独行動ロボットが「ネジ足りてない」と判断した結果、全員ネジを倉庫に取りに行くようでは困る。ネジ足りないけどアイツが運びに取り掛かってるから、オレはボルト運ぶわ、という動きが必要で、そういう判断能力は成長過程で社会性を身につける人間の得意分野だったので、人間が工場で働いてる。

    なお、古典的アプローチとしては『工場の全ての状況を把握して効率的にまわすことの出来る超AIに多数の端末を繋げる』があって、昔のSFは(私の読んだ範囲で)超AI前提の話も多い。残念ながらその超AIを人間が作れない問題があるので実現していないけど、碁の例が出たので今後ワンチャンあるし、おそらく実現するだろう。

    話を戻して、単独行動ロボットに集団行動機能を付与してたくさん作って放流したら、超AIを作るより簡単だし、コレ既に蟻とか蜂とかの社会性昆虫を人間がイチから作れちゃうってことに他ならないわけで、クローン人間よりもよっぽど神の領域でヤバない?
    所詮クローン人間は法手続き問題だけだから。

    当然「星間宇宙船に集団行動ロボット搭載して送り出そうぜ計画」とか、資源とエネルギーの問題をクリアすれば実現できる。その問題が一番大きいじゃねーかという向きもあるだろうが、とりあえず途中で資源見つけたらパクればいいし、失敗しても『人命は失われない』わけだ。試行錯誤できるのは大きい。
    コレ完全にスタートレックのボーグでしょ。
    宇宙で知的生命体と遭遇したら「グーテンターク、抵抗は無意味だ。お前たちを同化する」とか言われんのヤバない?
    ありのままに今考えたことを話したが、一見してタチコマだと思ったら、いつのまにかボーグと遭遇していた。何を言っているのかわからないと思うが俺もわからない。2001年宇宙の旅とかアルファコンプレックスとか、そんなチャチなものじゃねえ、もっと恐ろしいドイツの科学力の片鱗を味わったぜ…。

    というようなことを別のところにも書いたが、スラドにも投下しよう。
    私が求めているのはボーグじゃなくてタチコマなんですけどぉ。
  • 最初、読んだ時は、昔、見た自律分散型制御と思ったが、
    コメントを読んでいたら、ちょっと違う、、、
    使うのは、工場で無く、戦場ではないか、と。

    一台破壊されても、それぞれの個体が群れとしての最適解を算出し、
    群システムとして機能するシステム。
    工場だと故障した時に人が介在する事は容易だが、最前線では、そんな事できない
    ので、それぞれ個体ロボットが自律的に判断し、対応する。
    そして工場よりも汎用性が要求される。
    > 地形の分析も可能で、
    なんてもいいですね。

    災害救助ロボとしてばら撒くのもありですが。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月10日 7時57分 (#3027390)

     フチコマである、
    で、これに対抗して日本が開発したものが、のちのタチコマだな。

    • by Anonymous Coward

      その飛行形態の蜂型が のちのジガバチAVである

    • by Anonymous Coward

      パトレイバーの劇場版に出て来たなあ、と思ったのですが、
      あれは4本脚でしたね。カルディアってやつです。

    • by Anonymous Coward

      ボットですら集団行動しているというのに、おまえらボッチと来たら…

      • by Anonymous Coward

        アリってのは怠けてる個体をとりのぞくと新たに怠ける奴が現れるそうだ
        だからこれぐらいがちょうどいいんだよ

        #って言い訳どっかで聞いた気がしたけどなんだったかなぁ

  • by Anonymous Coward on 2016年06月10日 8時28分 (#3027397)

    このロボット集団はパレートの法則とか8:2の法則と呼ばれている法則に従うのでしょうかね。
    あるいは、その法則はプログラムされているのでしょうか。

    バッテリー切れを起こしたロボットの代わりを他のロボットが担うためには、ふだんから余裕が必要ですよね。
    全員が常時フルパワーで働いていたら、代わりを担えるロボットがいなくなってしまう。
    人間社会も同じだけど。

    • by Anonymous Coward

      常時8割が有効に機能して逆パレートの法則なんて呼ばれるかも

  • by Anonymous Coward on 2016年06月10日 9時20分 (#3027419)

    一方、カリフォルニア大学バークレー校では二体のロボットが力を合わせて段差を乗り越えていた [gizmodo.jp]

  • by Anonymous Coward on 2016年06月10日 10時30分 (#3027461)

    欠員や作業負荷に応じて自動的にカバーされるのだから、正に捜索活動向けのような。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月10日 12時07分 (#3027504)

    ルンバの融通の利かなさを見るにつれ、多目的ロボットには蜘蛛型の多関節方式が必要だと思っていました。

    このデザインが、汎用ロボットとして一番最終ゴールに近いんじゃないかなーという気がします。
    二本足歩行なんて論外だし。

    可動部が多いのでコストとメンテナンスの手間がたいへんそうですが。

    • by Anonymous Coward

      >二本足歩行なんて論外だし。
      とりあえずこのくらいは実現してるぞ。
      http://it.srad.jp/story/16/04/12/0935214/ [it.srad.jp]

      あと仮に6本足や8本足の多脚型だとしても、
      いわゆる「膝」がある蜘蛛や昆虫みたいな奴になるか、
      こいつみたいなスライド型の足がズラリと並ぶかは、
      まだ分からんだろう。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月10日 12時19分 (#3027511)

    無理やりこじつけ感が。
    工場はやることが限定されているし、コストパフォーマンスの最適化が求められるので、
    汎用ロボットは不向きなのでは?

    ある程度のリプログラミングの自由度があるけど、ハードはそれぞれの作業に最適化されている
    というものが望まれると思うけど。

    まあ、シーメンスでこういうことを研究するには、嘘でもなんか家業に結び付くことを言わなきゃ
    研究費が下りないのかもしれぬ。

    汎用ってのは何をやるのでも専用より劣る(けど、色々な事をそこそこやれる)ので、
    使いどころが難しいやね。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月10日 12時31分 (#3027515)

    多分にドイツの国家プロジェクトの一端ですね、これ。
    最適解をラインの外で計算して、ライン(人含む)はその結果に従うという奴の一部でしょう。

    名前が名前なので偏った見方をしてしまうため、私には公正な評価は出来ません。

  • by Anonymous Coward on 2016年06月10日 13時07分 (#3027544)

    高電圧に触れてロボットが壊れる
    作業の邪魔になる壊れたロボットを取り除こうとしてまた壊れる
    それを取り除こうとしたのがまた壊れる

    ・・気がつくと屍の山が、となったら面白いな。

    • by Anonymous Coward

      いわゆる一つのシーメンス事件である

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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