人工知能に600時間分のテレビドラマを学習させて人間の行動を予測する研究 68
フィクションで学べ 部門より
マサチューセッツ工科大学(MIT)で、AIにテレビドラマ動画を分析させて学習させる研究が行われた。その結果、このAIは「人間が次に何をするか」を予想できるようになったという(WIRED)。
研究では、まず600時間分のテレビドラマをAIに分析させ、続けて別の動画を入力し、その次に何が起こるかを予測させたという。その結果、「5秒先に起こることを43パーセントの確率で予測できた」そうだ。
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
マサチューセッツ工科大学(MIT)で、AIにテレビドラマ動画を分析させて学習させる研究が行われた。その結果、このAIは「人間が次に何をするか」を予想できるようになったという(WIRED)。
研究では、まず600時間分のテレビドラマをAIに分析させ、続けて別の動画を入力し、その次に何が起こるかを予測させたという。その結果、「5秒先に起こることを43パーセントの確率で予測できた」そうだ。
インド宇宙研究機関(ISRO)が22日、インド南東部スリハリコタのサティッシュ・ダワン宇宙センターから衛星20基を載せた極軌道衛星打ち上げ用ロケット「PSLV-C34」の打ち上げに成功した(Thr Times of INDIA、AFP、産経、Slashdot)。
今回の打ち上げでは、インド大学の学術向け人工衛星に加え、米国、カナダ、ドイツ、インドネシアなどの17か国の衛星が含まれる。20基の同時打ち上げは同国としては過去最多。
PSLV-C34は「Polar Satellite Launch Vehicle(PSLV)」とも呼ばれており、今回の打ち上げは36回目。ISROは今回の打ち上げで異なる軌道に衛星を安全に配置できる能力を示したという。世界的に衛星打ち上げのニーズが高まる中、商用ロケット打ち上げ企業にISROの存在感を示したいようだ。
CRISPR/Cas9(DNAの二本鎖を切断して遺伝子編集を行う技術)を使って人間の遺伝子を改変する研究に対し、米連邦生物安全倫理委員会が認可を行ったという(TechCrunch)。
すでに中国ではCRISPR技術を使った遺伝子改変実験が行われている。今回米国で認可が行われた研究は、遺伝子改変によって遺伝性のがん細胞を攻撃する能力を付与するというものだそうだ。これによって、遺伝的な要因で健康を害することを防ぐことができる可能性があるという。いっぽう、遺伝子操作による副作用を危惧する声も多い。
なお、実際に研究を行うには実験を行う大学内や米食品医薬品局の承認も必要になるとのこと。
富士通が現在開発中の新スーパーコンピュータでは、ARMベースのCPUが採用されるという(HPCwire)。
記事によると、採用されるのはARMv8をベースに浮動小数点演算や数学関数の高速化機能(HPCエクステンション)を組み込んだものになるという。ARMベースのCPUを採用することで、ARM向けに開発されたソフトウェアを容易に利用できるという。また、ARM向けLinuxの資産を利用できるというメリットもあるようだ。
将来、テレビは高速再生をするのが主流になるのではないかという話がSlashdotで取り上げられている。
平均的なアメリカ人は毎日平均で3時間テレビを見るそうだが、多くの人々は再生速度を速めて視聴するのを好むという調査結果があるらしい。コンピュータで動画の再生速度を早めて視聴している人がテレビを見たら遅く感じた、という声が紹介されているほか、早戻しやスロー再生も導入して欲しい、という声もあるという。高速再生で視聴するとより動画を楽しめる、「Modern Family」(コメディドラマ)を倍速で見たらものすごく面白かった、などの意見もある模様(Washington Post)。
ちなみにGoogle Chromeには動画配信サービスで配信されている動画を高速再生する拡張機能「Video Speed Controller」がある。この拡張機能は12万人近くのユーザーが使っているそうだ。
GoogleがNexusブランドではない自社製Androidスマートフォンを発売するという噂が出ている(Telegraph、Engadget Japanese、GIGAZINE、Slashdot)。
これまでNexusシリーズの端末はGoogleがHTCやSamsung、LG、Motorolaなどと共同で開発していたが、新端末はGoogleがデザインや製造、ソフトウェアなどすべてを自社で開発したものになるという。今年初めに元MotorolaのCEOであるRick Osterlohをハードウェア部門に登用しており、同氏が開発をしているのではないかとみられている。
Googleが新端末を自社開発するのは、Androidの断片化対策ではないかと言われている。発売時期は2016年末の予定。また、Nexusシリーズのリリースも続けるようだ。
Tesla Motorsが6月に発表した電気自動車の低価格モデル「Model S 60」および「Model S 60D」は、ハード構成としては上位モデルと同等で、ソフトウェア的に機能を制限しているそうだ(WIRED)。さらに購入後に料金を支払うことで、これらの機能を解除できるという(autoblog)。たとえば36万8,100円でスーパーチャージャー対応、112万7,000円でバッテリ容量を60kWhから75kWhにアップグレードできるそうだ。
Teslaは過去にも自動運転機能を2500ドルのアップデートとして提供していたが、こちらも自動運転に必要なハードウェアはすでに車に設置されており、ソフトウェアの更新だけで機能が利用できるようになっていたという。
同じハードウェアを使い、ソフトウェア的に機能を制限することでコストを下げられるというメリットがあるようだが、ハードの性能を100%使えないというのはオーナー的にはなんとも微妙な感じがするのではないだろうか?
東京医科大学および東邦大学、資生堂が共同で「毛髪再生」の臨床研究を開始する(ITmedia)。
この研究は、患者自身の後頭部から採取した頭皮から毛髪の成長を促す細胞を取り出して培養し、それを脱毛部分に移植することで毛髪を再生するというもの。自身の細胞を使うため副作用が少ないと期待されているという。また、一度の治療で効果が持続するというメリットもあるそうだ。
自転車レースにおいて、フレーム内にモーターを仕込むといった「機械的ドーピング」が以前話題になったが、自転車ロードレース最高峰のツール・ド・フランスで機械的ドーピング対策としてサーモグラフィなどを使った検出システムが導入されることになったようだ(NPR、ツール・ド・フランス公式サイトのニュース)。
導入される検出システムは、サーマルイメージングカメラを利用して自転車の温度異常を検出するというもの。機械的ドーピングでは、フレーム内にバッテリーとモーターを組み込んでいるため、フレーム上で本来は高温にならない部分が発熱する。これをチェックして機械的ドーピングを調べるということらしい。システムはレースの舞台となる道路脇に設置され、レース中にフレームの異常を検出できるようだ。
宗教的な理由でエスコート(いわゆる売春)系のWebサイトを攻撃する活動を行っているハッカーがいるそうだ(Softpedia)。
このハッカーはイスラム教徒で、「ElSurveillance」と名乗っているという。氏は「男女ともに金のために体を売るべきではない、我々の体はアラーが我々に与えてくれたものであり、破壊されるべきではない」と主張しているという。氏は1月に79のサイトを攻撃したが(当時のSoftpedia記事)、そのときは氏の活動はほとんど注目されなかったようだ。その後氏はSoftpediaにコンタクトし、最近攻撃を行った37のサイトのリストを提示したという。
また、氏はこのようなサイトから漏洩した10万ユーザーの情報を公開することも計画しているそうだ。
今年4月より「電力小売りの自由化」が行われたが、これに合わせて稼動するはずだった東京電力パワーグリッドのシステムトラブルが続いているという(日経新聞)。
東京電力パワーグリッドは、顧客の電気メーターの検針や月間使用電力量データ集計を行い、小売り電気事業者にそれらを提供する業務を行っている。しかしシステムの障害によって小売り電気事業者は顧客の電力使用量が分からず、電気料金の請求ができない状況になっているそうだ。
日経新聞の記事によると、「システムトラブル」とはされているものの、その実態は顧客がシステムを利用するために必要なスマートメーターの導入が集中し、その情報や顧客情報のシステム登録が追いついていないことが原因だったという。
早稲田大学の文系学部が集まる戸山キャンパスでは、生協の推奨PCとしてMacBook Airの11インチモデルが採用されているそうだ。生協がMacBook Airを推奨としたのは価格や性能の条件を満たした上で学生の支持が高かったからだとのことだが、学生がMacBook Airを選ぶのには「格好良い」「おしゃれ」という理由もあるようだ(ITmedia)。
推奨PCを前年のWindows PCからMacBook Airにしたところ、売り上げは3倍以上になったという。価格がWindows PCの約半分程度で、またiPhoneユーザーも少なくないためにApple製品への抵抗感が少ない、といった理由もあるが、「先輩が格好良くMacBook Airを使っている姿」に憧れての購入、という話も掲載されている。
「これを使う時は海外風のファッションにしています。やっぱり外国の人たちがカフェとかでMacを使っている姿がかっこいいと思うので」とか、「完璧にデコレーション」とか、スラド界隈で発言したらフルボッコにされそうな発言が満載の記事だが、さて、おじさんたちのご意見はいかがだろうか。
Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs