DeNAの健康・医療情報キュレーションサイト「WELQ」、批判を受けて運営見直し 56
Google対策のなれの果て 部門より
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
以前よりNASAが研究中とされていた「EMドライブ」について、NASAが検証を行った論文を公式に発表した(ナショナルジオグラフィック、WIRED、論文)。
EMドライブは密閉容器内でマイクロ波を反射させることで推力を得るというものだが、その原理は現時点では物理的に証明できず、疑問視する声も出ていた。しかし今回発表された論文では、実験によってEMドライブが実際に推力を生み出せたとしている。この論文はアメリカ航空宇宙学会の論文誌であるJournal of Propulsion and Power誌(電子版)に掲載されており、査読を通ったものとなっているようだ。
国土交通省が2018年度をめどに、車検切れの車を路上で取り締まるシステムを稼動させて路上での取り締まりを行う方針だという(朝日新聞)。
導入を予定しているのは、カメラでナンバープレートを読み取り、リアルタイムで照合を行って車検切れを判断できるというもの。車検切れと判断された車両に対しては、その場で係員と警察が連携して取り締まりを行うそうだ。
無車検車や不合格車は公道を走行できないが、国土交通省によると登録が必要な車やバイク約8千万台のうち約300万台が車検を受けず、さらに20万台が車検を受けないまま公道を走っていると推定されているという。車検時に自賠責保険も更新するため、車検切れの車は自賠責保険も切れている事がほとんどで、事故の際、被害者への補償が行われない場合が多い。 個人的には今までその場で取り締まれなかったことが意外である。
全国知事会が東京23区での大学・学部の新増設を制限するよう政府に求める緊急決議案を検討しているという(全国知事会の「平成28年度 第3回地方創生対策本部会合の開催について」、産経ニュース)。
上記ページ内から閲覧できる「資料1 東京一極集中是正のための緊急決議(案)及び別紙」(PDF)では、「若者の東京一極集中是正のための緊急抜本対策」として「 大学の東京一極集中の是正」を掲げており、「東京23区における大学・学部の新増設を制限するとともに、定員管理の徹底を図ること」と記されている。
また23区内での新増設制限以外にも、財政措置含む地方移転促進、および地方大学振興などが対策としてが挙げられている。名古屋圏(愛知・岐阜・三重)や大阪圏(大阪・兵庫・京都・奈良)はどうなのと思ったが、そこも転出超過傾向で、東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の一人勝ちらしい。確かに南関東、特に東京は特異的に突出している(住民基本台帳人口移動報告)。
イスラエルの研究者が、PCに接続されたヘッドホンを使って盗聴を行う手法を公開した(GIGAZINE、TechCrunch、Slashdot)。
マイクとスピーカーは構造が似ており、スピーカーをマイクとして利用できることはよく知られている。そして、昨今のサウンドカードやマザーボード搭載のオーディオインターフェイスの多くで、本来オーディオ出力用として用意されているジャックをオーディオ入力として使用したり、逆にオーディオ入力用として用意されているジャックをオーディオ出力に使用できる機能が搭載されているという。この機能はドライバソフトウェアで操作を行うだけで利用できるため、マルウェアなどを使ってスピーカーやヘッドホンが接続されているオーディオ出力端子をオーディオ入力端子として使うよう設定することで、マイクが接続されていないPCでも周囲の音を盗聴できるようになるという。
この手法を解説する論文によると、問題のオーディオ出力端子をオーディオ入力として利用できる機能は「jack retasking」や「jack remapping」などと呼ばれており、Realtekのオーティオチップセットでサポートされているという。この機能は公式ドキュメントにも記載されている正式な機能で、任意のポートに任意の機能を割り当てられるようにすることで、物理的に端子を移動させることなしにユーザーが使いやすい位置に各機能を割り当てられるというもののようだ。
これを悪用することで、たとえば盗聴を恐れてマイクを接続していないようなPCでも、ヘッドホンやスピーカー経由で盗聴を行えるという。
ドナルド・トランプ次期米大統領は以前から「地球温暖化はでっち上げ」と主張しており、大統領の就任後には気候変動関連について大幅な予算削減があると見られている。トランプ氏の上級顧問であるBob Walker氏の発言によれば、氏はNASAの地球科学部門における気候変動関連部門の研究予算をすべて削減する方針のようだ(guardian、Slashdot)。
これによってNASAがこれまで行ってきた温度、氷、雲や他の気象現象に関する観測や研究が停止することになる。Bob Walker氏によれば「進行中のNASAプログラムをすぐに止めることは難しい。また私は気候研究が必要であると信じる。しかし、気候変動研究は政治色が強くなってきており、研究者の仕事を徐々に蝕んでいる。トランプ氏は科学分野は政治化されるべきではないと考えている」としている。また、トランプ氏は深宇宙探査には予算を回していく方針だという。
これに対し米国立環境研究センターのKevin Trenberth氏は、気候変動研究は衛星観測のない暗黒時代に逆戻りすることになるだろうとしている。
NASAが「着用したままで排泄ができる宇宙服」の開発に繋がるアイデアを募集する「Space Poop Challenge」なる企画を行っている(AFP)。
現在、宇宙飛行士は排泄問題を解決するためにおむつを着用して宇宙服を着ているそうだ。しかし、現在のおむつは1日を超えての着用に問題があるため、排泄物処理のための新たな手法が求められている。
求められている条件は宇宙服に内蔵できること、最長144時間(6日間)排泄物を収集できること、使用時に手を使う必要がないこと。また、微小重力下の宇宙空間で利用可能である必要はあるが、地球上での利用については考えなくても良いという。
締め切りは12月20日で、優秀なアイデアには最大3万ドルの賞金が授与されるとのこと。
Googleの翻訳サービスであるGoogle翻訳で「より自然な翻訳」ができるようになったことが以前報じられた。アップデートされたGoogle翻訳では機械学習の一手法であるニューラルネットを使用した手法が導入されたことが明かされているが(Google Japan Blog)、このシステムでは直接学習させていない言語間でも翻訳が可能になっているという(Google Research Blog、TechCrunch)。
このシステムでは、たとえば英語と韓国語双方向の翻訳と、英語と日本語双方向の翻訳について学習させると、韓国語と日本語の双方向の翻訳が英語を介さずに翻訳できるようになるという。
Googleの研究者らはこれについて、ニューラルネットによって特定言語によらない中立的な言語表現(「interlingua」)のようなものが構築されたのではないかとし、この結果は機械学習や機械翻訳研究のみならず、言語学の研究者にとっても興味深い結果ではないかとしている。
私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson