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2018年のノーベル文学賞はオルガ・トカルチュク氏、2019年のノーベル文学賞はペーター・ハントケ氏が受賞 23

ストーリー by hylom
2年分 部門より

headless曰く、

スウェーデンアカデミーは10日、2019年のノーベル文学賞受賞者とともに、授賞が延期されていた2018年のノーベル文学賞受賞者を発表した。2018年のノーベル文学賞は作家のオルガ・トカルチュク氏が受賞し、2019年のノーベル文学賞は作家のペーター・ハントケ氏が受賞した。

トカルチュク氏の授賞理由は、隅々までとらえようとする情熱とともに、生活の形としての越境を象徴する物語的な想像力(略歴)。

トカルチュク氏は1962年、ポーランドに生まれる。ワルシャワ大学で心理学を学んだ後、1993年に発表したデビュー小説「Podróz ludzi Księgi」(本の人々の旅)でポーランドの出版社による新人賞を受賞。第3作「Prawiek i inne czasy」(古代とそのほかの時代)は強い象徴的印象を持つ架空の場所を舞台にしつつ、現実的で生き生きとした細部で満たされた作品で、1989年以降の新ポーランド文学を代表する作品となっている。「Dom dzienny、dom nocny」(邦訳: 昼の家、夜の家)などの作品では神話と現実が密接に結びつけられており、「Bieguni」(邦訳: 逃亡派)などの作品ではユング心理学の元型が取り込まれている。最高傑作とも呼べる2014年の「Księgi Jakubowe」(ヤコブの書)は18世紀にユダヤ教の宗派を率いたヤコブ・フランクを主人公とする時代小説で、数年におよぶ研究を経た執筆は作家としてのモードとジャンルを変更した。

ハントケ氏の授賞理由は、言語的な創意とともに、人間の体験の周辺と特異性を掘り下げる影響力の大きな作品(略歴)。

ハントケ氏は1942年、オーストリアに生まれる。グラーツ大学で法律を学んでいたが、1966年にデビュー小説「Die Hornissen」(雀蜂)が出版されたのに伴い中退。作品は主人公が読者の知らない小説の断片を集めていくという二重フィクションの形をとる実験的なもので、1969年の戯曲「Publikumsbeschimpfung」(観客罵倒)とともに、文学シーンに彼の名を刻んだ。ハントケ氏の作品は小説から随筆、戯曲、映画原作・脚本など幅広く、第二次世界大戦以降の欧州で最も大きな影響を与えた作家の一人となっている。1990年以降はフランス在住。邦訳に「左ききの女」「空爆下のユーゴスラビアで」「幸せではないが、もういい」「こどもの物語」「反復」(以上同学社)、「私たちがたがいをなにも知らなかった時」「アランフエスの麗しき日々」(以上、論創社)、「ドン・フアン (本人が語る)」(三修社)など。「アランフエスの麗しき日々」など映像化作品も多い。

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  • 秋の季語 (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2019年10月11日 18時50分 (#3699808)

    https://twitter.com/corollary2525/status/1182257851198099456 [twitter.com]

    「村上春樹は秋の季語」と言った人にノーベル文学賞をあげたい

    • by Anonymous Coward
      そう言えば「北京の秋」っていう本あったな。
    • by Anonymous Coward

      下のほうにある巻き込みリプがどうのとか吠えてるのが気になった。
      こういう規約にない変な風習というか身内文化の押し付けが肥大化するとコミュニティはあっという間に萎むよね

  • by Anonymous Coward on 2019年10月11日 23時18分 (#3699883)

    今年二人に送るのではなく。
    すると2018年分の人は無意味に1年待ってしまったね

  • 共同通信のニュース配信なんか「ノーベル文学賞は外国人に」だけだったから突っ込まれまくってたというのに

    • by Anonymous Coward

      ノーベル文学賞なんて内容を論じるにも値しない
      ノーベルの冠をはずせよといつも思う

    • by Anonymous Coward

      みんな共同通信のノーベル文学賞の記事がそれだけだと思ってるのか
      すさまじいバカぶりだな

      • by Anonymous Coward

        第一報がこれ
        ノーベル文学賞は外国人に
        10/10(木) 20:03配信共同通信
         【ストックホルム共同】スウェーデン・アカデミーが10日発表した2018年、19年のノーベル文学賞受賞者は、いずれも日本人ではなかった。

        受賞者を確認して、9分後に配信したのがこれ
        ポーランドの女性作家らにノーベル文学賞
        10/10(木) 20:12配信共同通信
         【ストックホルム共同】スウェーデン・アカデミーは10日、2018年のノーベル文学賞をポーランドの女性作家オルガ・トカルチュクさん、19年の同賞をオーストリアの作家ペーター・ハントケさんに授与すると発表した。

        翌日には立派な記事を配信している

    • by Anonymous Coward

      「今年も無事、村上春樹がノーベル文学賞をのがす」と正直に書いちゃうと色々と問題が出るから、「外国人に」と遠まわしに書く共同通信の粋なはからいじゃないか?
      もし受賞なんかしちゃうと、日本から貴重な季節の風物詩が一つ消えることになり、国民生活に大きな影響がでかねないからな。

  • by Anonymous Coward on 2019年10月12日 20時43分 (#3700186)

    村上は一応反日だが、西欧への媚が足りないね。大江健三郎のように日本文学をこけにしてまで西欧文学にお世辞を続けたなら
    ノーベル文学賞も夢じゃない。

    • by Anonymous Coward

      ハントケさんのノーベル文学賞受賞に怒りの声、「虐殺否定論者」の指摘 https://www.cnn.co.jp/world/35143896.html [cnn.co.jp]

      旧ユーゴスラビア紛争当事国の関係者から「ジェノサイド(集団虐殺)否定論者」と罵倒されまくっている、オーストリアの作家ペーター・ハントケ氏すらノーベル文学賞を授与されるのだから、西欧への媚は必要要件で無いのでは?

  • by Anonymous Coward on 2019年10月13日 2時51分 (#3700266)

    ノーベル経済学賞、平和賞、文学賞にはなんの価値もない

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