彗星探査機「スターダスト」、地球へのサンプル投下に成功

higon 曰く、

今週末は嬉しい宇宙関連ニュースがいくつかあります。スラッシュドットジャパンの皆さんはもちろん、NASAの採取衛星スターダストの一挙一投足にも注目していたと思います。

1999年2月に打ち上げられたNASAの彗星探査機「スターダスト」が約3億9000万キロ離れたヴィルト彗星までの往復七年間の旅を終えました。探査機が地球に投下した、彗星のちりを含むカプセルは、15日午前5時10分（日本時間同日午後7時10分）にユタ州にパラシュート着陸したようです。これは無人探査機が彗星や小惑星の構成成分を地球に持ち帰ることに成功した世界初のミッションとなり、太陽系の誕生当時の姿を今なおとどめるとされる彗星／小惑星成分の分析によって、これから多くの宇宙の謎が解明できるとの期待されています。カプセルには彗星の名付け親であるヴィルト教授(85)が1997年にスターダストミッションに宛てて書いた手紙も入っているとか。

無人衛星による地球外からのサンプル取得ミッションは前回Genesisによっても行われましたが、サンプル投下の段階で失敗しています(動画)。木星の軌道付近を周回するヴィルト第２彗星までの往復の旅を、小さな故障も無く、またスケジュールの遅れもなくこなした「スターダスト」に大きな拍手を！

持ち替えられたサンプルは、カルフォルニア大学によって、Stardust@HOMEというSETI@HOMEチックな方法でも解析されるようです。