年配者は若者を否定的に描写した話を好む

あるAnonymous Coward 曰く、

年配の人は、若者についてのネガティブな話を見聞きするのを好むそうだ（Yahoo! News、本家/.）。
ドイツのツェッペリン大学の研究によると、年配の人は「若者を否定的に描写した話」を聞くと自尊心が向上するとのこと。研究では18～30歳の若者178人と55～60歳の年配者98人の合計276人のドイツ人を対象に、新しいネットニュースのプロトタイプとして被験者に10件のネット記事を読ませた。被験者が読まされたのは記事の「ポジティブなバージョン」もしくは「ネガティブなバージョン」であり、各記事には若年層もしくは年配者層の写真が添付されていた。
その結果、年配者は若者を否定的に描写した話を選んで読むことが多く、また内容がポジティブであれネガティブであれ、年配層についての話にはあまり興味を示さなかったとのこと。一方若者は自分たちと同じ若者層のポジティブな内容の記事を好んだとのことだ。
年配の人は社会のなかで「賢い存在」として描かれることも多いが、「トロくて忘れっぽい」と否定的に描かれることも多々あり、若者よりも社会的ステータスの低い存在として扱われている現実がある。若者中心の文化のなかで生きる年配の人は、馬鹿な行いをする若者の話といった否定的な話を聞くと若干の自尊心の向上を味わえるのかもしれない。