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史上初の北極海への光ファイバーケーブル敷設で、東京―ロンドン間の通信速度改善へ

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
この夏、北極海の海底を横断する形で、通信回線用の光ファイバーケーブルの敷設される。この史上初となるケーブルの敷設は、砕氷船およびケーブル敷設船などにより行われる大がかりな物となる。敷設予定のケーブルは3本で、Arctic Fibre社Arctic Cable Companyの2本は北アメリカ北岸をまわる北西航路を通る。

今回の主題である最後の1本は、スカンジナビアとロシアの北岸線沿いを囲むように敷設される。敷設はロシアのケーブル会社「ROTACS(Russian Optical Trans-Arctic Submarine Cable System)社」が行う。今回敷設の3本のケーブルは、敷設にはそれぞれ、6億ドルから15億ドルかかると推測されている。しかし、北極圏少数コミュニティと日本とイギリスに高速インターネット・アクセスを提供することになるだろうとしている(EXTREME TECHGIGAZINE本家/.)。

この新しいケーブルが敷設されれば、現在、パケットデータがロンドンから東京間で230ミリ秒を必要としているのに対し、170ミリ秒と約30%ほど短縮される。この海底ケーブルの敷設は、市場トレードなどの発展にも寄与するが、より重要な点として、難所である台湾とフィリピンの間にあるルソン海峡やインドネシアとマレーシアの間にあるマラッカ海峡を経由しなくてすむ点だ。

これらの地域では、政情不安があったり、船がいかりを引っかけることでケーブルが切断されるリスクがある。光ファイバーケーブルは一度切断されれば、何十億もの人々がインターネットアクセスできなくなるか、再びダイアルアップ回線に戻ることになる。しかし、北極海は氷の下に包まれているので一度敷設さえしてしまえば、外部要因による切断リスクは減らすことができるとしている。
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