情報セキュリティー会社日本法人のマネージャーが政治的対立者の個人情報を収集し暴露か？

あるAnonymous Coward 曰く、

先月、漫画家のはすみとしこ氏が英国人写真家ジョナサン・ハイアムズの撮影したシリア人難民の少女の写真を元にしたと思われるイラストに、
「そうだ 難民しよう！」
というキャプションを付けたものを公開したことで炎上した騒動があったが（The Huffington Post、BBC）

11月1日に、対レイシスト行動集団（C.R.A.C.、旧レイシストをしばき隊）の一員と名乗る「反安倍 闇のあざらし隊」（Twitterアカウント：@MetalGodTokyo、現在は削除済）という人物が、
そのイラストを「持て囃して」いたして433人分のFacebookの登録名、URL、居住地、出身校、勤務先等の個人情報をリスト化して掲載した。
リストはあまり精査されておらず、単なるコメントや肯定的ではない意味で「いいね！」をしていた人々も巻き込まれているようである。

人を呪わば穴二つとよく云われるが、リストを公開した「反安倍 闇のあざらし隊」の個人特定がネット界隈で進められ、
本人や関係者のSNS、インタビュー記事の写真等から、外資系情報セキュリティー会社F-Secure日本法人のマネージャーが当該人物として浮上した（ITmedia ねとらぼ、ネタとぴ）。

F-Secureは本件について、社内調査を実施すると発表し、
続報で、業務上知り得た情報の流出はないこと、リストについて会社は所持しておらず内容も確認していないこと、当該社員は既に本人の意思で退職していることを発表している。
なお、発表に当該社員がいつ退職したのか、当該社員が「反安倍 闇のあざらし隊」であるかについての言及はない。

この人物は一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会のワーキング・グループのリーダー職にも就いているため、協会でも現在調査が進められている。

昨今問題になっている個人情報流出を防止する側である情報セキュリティー会社のマネージャーが自身の政治的信条に基いて故意に個人情報を流出させるという疑惑は、
還暦前のおじさんが「ぱよぱよちーん」などというギャップ萌えを誘うキャッチーな発言をしていたことと併せてネット界隈では大いに盛り上がっている（ガジェット通信）。